光の巫女(Oracle of Light)
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- 以降に物語の核心部分に触れる記述を含みます。
- パッチ5.0まで進めていない方、ネタバレを好まない方はこれ以降読み進めることをお勧めしません。
概要
- 「漆黒のヴィランズ」での重要人物のひとり。
- 第一世界では「ミンフィリア」と呼ばれている。
- 原初世界の暁の血盟の盟主であるミンフィリアとは外見が異なるが、その理由については物語の中で語られていく。
- なお「漆黒のヴィランズ」メインクエスト中では、原初世界で暁の血盟盟主であったミンフィリアも、第一世界での歴代の「光の巫女」も、そして現在の光の巫女である「リーン」も、同様に「光の巫女 ミンフィリア」と呼ばれており、ダイアローグも「ミンフィリア」として記述される。この項で述べるのは「リーン」と呼ばれる少女のことであるが、ネタバレを避けるために項目自体を光の巫女としている。
- サンクレッドから「リーン」という名前を贈られるのは物語の後半だが、以下では主体を明確にするためにリーン本人のことを指す場合には「リーン」と記す。
- 世界設定本での名前は「リーン・ウォータース」
「光の巫女」
- クリスタリウムにある博物陳列館の司書モーレンの語る「光の巫女の物語」
モーレン : ことのはじまりは、100年前の「光の氾濫」。 ノルヴラントを呑まんとしていた光の波が、 ひとりの女性によって止められたことでした。 モーレン : 金の髪に、水晶色の目を持つ女性…… 誰かがその背に「ミンフィリア」と声をかけたことから、 のちに「光の巫女ミンフィリア」と名付けられました。 モーレン : 彼女は氾濫を止めると同時に消えてしまいましたが、 およそ15年後、再びその名前が歴史の表舞台に現れるのです。 モーレン : きっかけは、罪喰いによって襲撃を受けたフッブート王国にて、 罪喰い化に耐性のある少女が発見されたことでした。 モーレン : 伝説の光の巫女と同じ、金の髪と水晶色の目を有していたため、 彼女もまた「ミンフィリア」と呼ばれるようになりました。 モーレン : ミンフィリアは、当時のユールモア軍に合流し、 数多くの罪喰いを討伐しました。 モーレン : しかし彼女も、とめどのない罪喰いとの戦いで、 ついには傷つき倒れてしまいました。 モーレン : 死の間際、彼女は悲しむ仲間たちに、 「ミンフィリアはまた生まれてくる」と語ったそうです。 モーレン : ……数年後、彼女の言葉どおりに、 同じ特徴をもった、罪喰い化に耐性のある少女が見つかりました。 ミンフィリアは、本当に生まれ変わったのです。 モーレン : 新しいミンフィリアもまた、ユールモア軍に保護されて、 罪喰いと戦い、その果てに亡くなりました。 それが幾度も繰り返されて、今日に至るのです……。 モーレン : ……というのが、『光の巫女の物語』の概要です。
- つまり、「光の巫女 ミンフィリア」という名前は複数の人物に付けられてきたものであるという。
- 100年前に原初世界から現れたミンフィリアが消えて以降、少なくとも2人の生まれ変わりの「光の巫女」が発見され、いずれもユールモア軍に保護されて戦った後に亡くなっている。(実際には他にもいると思われるが)この記述がすべてだと仮定すれば、現在の光の巫女であるリーンは、3人目の生まれ変わりということになる。リーン自体は戦闘の経験がないと自ら語っている。
現在の光の巫女「リーン(Ryne)」
10年前の発見
- 現在の「光の巫女(リーンのこと)」は10年ほど前に発見され保護されたのだという。
モーレン : 現在のミンフィリアは、 10年ほど前にユールモア軍が発見、保護した子です。 モーレン : ただ、その当時すでに、 ユールモアはヴァウスリーによって方向転換していた……。 モーレン : 保護というのは建前で、実際は罪喰いを倒し得る彼女を、 危険因子として手元で管理しておきたかったのだと思います。 いわば幽閉、監禁です。 モーレン : 以来、ミンフィリアについての情報は完璧に遮断され、 外部からは、生存の確認さえできなくなりました。
3年前の救出劇
- 3年前、「心ある勇士」がこの「光の巫女」(リーン)を救出している。この「心ある勇士」がサンクレッドであり、この救出劇の一部はローンチトレーラーなどで描写がある。
モーレン : しかし、ついに3年前、心ある勇士がユールモアに潜り込み、 彼女を逃がしたらしいのです。 まるで物語に出てくるヒーローですね!
アルフィノ : 君ならもう気づいているかもしれないが…… 3年前にミンフィリアを助け出したのは、サンクレッドだ。 アルフィノ : 水晶公から聞いた話によれば、 以来彼はミンフィリアを連れて旅暮らしをしているらしい。 それで私たちも、こちらではまだ会えていないんだ。
サンクレッド : 知ってのとおり、俺は3年ほど前に、 ユールモアで幽閉されていたあの子を連れ出した。
サンクレッドたちとの逃亡
- その後サンクレッドたちはイル・メグにあるウリエンジェの館に身を寄せるが、その後「本当の夜空」を目撃したリーンは、サンクレッドを置いたまま一人で飛び出し、行方不明となっていた。
白衣の少女 : これが、本当の夜空……。 白衣の少女 : 会いに行かなくちゃ……そうすれば、きっと……。
- 再びユールモア軍に捕らわれレイクランドのラクサン城に監禁されていたところを、光の戦士やライナたちにより救い出される。第一世界に現れた「光の戦士」に会いたかったのだという。
白衣の少女 : あ、ありがとうございます……。 あなたたちは……クリスタリウムの衛兵団、ですか……? ライナ : ええ……。 皆の意志で、あなたを…… 「光の巫女ミンフィリア」を助けにきました。 ライナ : 水晶公の指示でお持ちした、あなたの武器です。 以前、サンクレッド氏が工芸館に発注したものと、 同じ型のものだとか。
アリゼー : ねえ、どうしてサンクレッドを置いて出てきちゃったのよ。 ミンフィリア : あなたに……会いたかったんです。 サンクレッドと同じ世界から来た、英雄に……。 ミンフィリア : 眠っているときに、ふと、予感がして……。 会うべき人が、近くまで来ている……だから行かなきゃって。 ミンフィリア : でも、サンクレッドは、大きな動きのあったレイクランドに、 これ以上近づくべきではないと言っていました。 だから……止められると思って……。
サンクレッド : その結果がどうだ? あと一歩、俺やこいつらの到着が遅ければ、 お前はユールモアの監獄棟に逆戻りだったんだぞ……! サンクレッド : よりにもよって、あのランジートにまで見つかって。 お前、本当に……! ミンフィリア : ……ごめんなさい。 助けてくれて、ありがとうございました。
生まれ変わり
- 「ハイデリンの使徒」であった暁の血盟盟主のミンフィリアの死後、その魂が宿った少女たちは「光の巫女ミンフィリア」と呼ばれてきた。魂を引き継いだ少女たちは、ハイデリンの使徒であったミンフィリアの外見的特徴である金色の髪と水晶色の瞳を受け継いでおり、時折ハイデリンの使徒であったミンフィリアの魂が現れる。
- サンクレッドの、"ミンフィリア"に対する複雑な感情は当然ながら少女リーンにも伝わっており、互いに気まずい状況となっている。
ミンフィリア : あの人はきっと、 その可能性があったから私につきあっているだけで…… 本当は、今の私を見るのも嫌なんだと思います。 ミンフィリア : だって私は、本当のミンフィリアじゃない……! あの人が家族みたいに大事に想ってるのは、私じゃないんです。 ミンフィリア : ……前に、ふたりで廃都ナバスアレンに行きました。 光の巫女が現れて、「光の氾濫」を止めたという場所へ。 ミンフィリア : そこが近づくと、私、自分が自分じゃないみたいに感じて…… 怖くて……見るのも聞くのも嫌で……。 多分、意識を失ったんだと思います。 ミンフィリア : ……そのあと何があったのかは、わかりません。 ミンフィリア : ただ、忘れかけの夢みたいにぼんやりと、 「本物」とサンクレッドが話していた気がして。 ミンフィリア : サンクレッドは真相を教えてくれなかったけれど、 それからときどき、一緒にいると、つらそうな顔をするんです。 ミンフィリア : それに気づいても、私には何もできない。 助けてくれた人を、ずっと傷つけているだけ……。 ミンフィリア : だから私、本物のミンフィリアに変われたらと思うんです。 それで、私の中にある、私以外の想いに従って、 あなたに会いに行きました。
サンクレッド : 俺たちの事情や、本来のミンフィリアも原初世界から来たこと。 あいつにはすべてを伝えてあるが、あのときのことだけは…… まだ、言ってはいない。
- ラクサン城から救い出された直後のリーンはまだ自らの存在意義を見いだせず、サンクレッドの心の奥底にある(ハイデリンの代弁者となってしまったミンフィリアをできれば取り戻したいという)望みを感じ取ってしまい、「本物のミンフィリアに変われたら」と思っていたことがわかる。
- しかしその後、光の戦士たちとともに行動することで、次第に自己を取り戻し成長していく様が描かれる。
- 「漆黒のヴィランズ」メインクエスト進行中は、レベル73ダンジョン「水妖幻園ドォーヌ・メグ」から、フェイスとして戦闘に参加するようになる。
ミンフィリア : わ、私も、みなさんについていきます……! サンクレッドから習っているので、少しは戦えるはずです……!
ミンフィリア : や、やりました! 私たちの勝ちです!
- ン・モゥ族の村にて
ミンフィリア : あ、あの……(冒険者)さん…… そのお仕事、私も一緒に行っていいでしょうか……? ミンフィリア : お手伝いを……それに、そばで勉強させてもらいたくて…… もしよければ、なのですが……。
ミンフィリア : でも、大丈夫……行けます! 依頼の品を、手分けして探しましょう。 ミンフィリア : 目につく分を回収したら撤退して、 少し離れたところで待機していますね。
ミンフィリア : あ……よかった……。 依頼の品、私もできるだけ回収してきました。
- ティターニア討伐後
ミンフィリア : 私も、もっともっと、強くならなきゃ……。 ユールモア軍に負けないように…… 次は、一緒に戦えるように……!
サンクレッドに学んだ戦うすべ
- リーンが「光の巫女」になった頃にはユールモアは「罪喰い」と戦うことが無くなっていたことから、リーンは戦う術を身につけることがなかったが、サンクレッドに救出された後に身に着けていった。
ミンフィリア : ……はい! あまり実戦経験がないので、緊張しましたが…… 少しでも役に立てていたら、嬉しいです。 ミンフィリア : ……先代までのミンフィリアは、ユールモア軍に加わって、 罪喰いと戦っていたそうです。 ミンフィリア : でも、私は戦う必要がなくなってから発見された……。 むしろ、勝手に罪喰いと戦わないように、 ユールモアにしまわれたんです。 ミンフィリア : だから、サンクレッドに連れ出してもらうまで、 戦い方も生き方も、何もわかっていなくって……。 ミンフィリア : もし、あなたの召喚が失敗におわったら、 大罪喰いと戦うのは、同じ加護を持つ私になる…… サンクレッドはそう言っていました。
観察力
- ヤ・シュトラに会いに行く道のりで、「光耀教会」の建築物について語る。
ミンフィリア : 光耀教会の廃墟なら、旅先でもいくつか見たことがあります。 窓の形が、ちょっとだけ、かわいいんです。
ミンフィリア : ここはまだ、ずいぶん内装が残っているんですね。 ミンフィリア : 光耀教会というと、壁すら崩れた廃墟になっているところが、 ほとんどだったから……。
ラケティカ大森林にて
- 一行についてきたアシエン・エメトセルクに対しても、物怖じせず質問を繰り返す。
エメトセルク : それとも、影からコソコソ見られたいのか? わざわざ姿を現してやってるのが善意だと、なぜわからない。 ミンフィリア : じゃあ、一緒に来て…… 戦ってくれるということですか……? エメトセルク : まあ、気が向いたところまではな。
ミンフィリア : だ、大丈夫です……! アシエンが出てきたら、注意しないと体を乗っ取られるって、 サンクレッドから教わっています……!
- リーンに対する接し方からヤ・シュトラにからかわれたサンクレッドを気遣う。
ヤ・シュトラ : ……あなたはどうなの、サンクレッド。 念願のお姫様と会えて、幸せかしら? サンクレッド : お互いもうガキじゃないんだ、皮肉はやめておけ。 ……俺は、偵察に行ってくる。 ミンフィリア : あの……違うんです。 サンクレッドは、私が本物じゃないから……。 ヤ・シュトラ : 思いどおりにならない理由を挙げるのは簡単よ。 大事なのは、それにどう対処するかだわ。 ヤ・シュトラ : とくに、あなたたちの抱えているものは大きい。 ただ待っていても、誰も肩代わりはしてくれなくてよ。
ヤ・シュトラ : 不思議なものね……心理戦なんてお手の物だった彼が、 たったひとりと出会っただけで、 あんなにも不器用になってしまう。
- スリザーバウでは、積極的に住民に接して自信をつけている。
ミンフィリア : あの……私、自分から知らない人に話しかけたことが、 ほとんどなくって……大丈夫、でしょうか……? ルナル : 大丈夫、大丈夫! とりあえず「アジントタ」って声をかければ、 あとは案外どうとでもなるものだよ。
ミンフィリア : あ、(冒険者)さん……! あの、あの、私……! ミンフィリア : 何人かに勇気を出して「アジントタ」って言ってみたんです。 そしたら、みんな優しくお話ししてくれて……! とてもドキドキしましたが、すごく楽しかったです……!
ミンフィリア : ふー……なんだかずいぶん、ドキドキしました……!
- 村人たちの手伝いも積極的にこなす中、「生きる証」について考える。
エルサベル : 最初に「夜の民」となった人々の心には、 ずっとずっと、焼きついていたのさ。 目の前で無残に消えた、愛する人や故郷のことがね。 エルサベル : だから、人々は、今の時代なりの信仰を…… 命の答えを、探そうとしたのさ。 エルサベル : 命は終いに、闇へと辿りつく……。 エルサベル : ならば、この世を去った者は皆、天の暗き海へ運ばれよう。 今は光に覆われ、見ること叶わずとも、
エルサベル : ……ほら、この世界はとっくに壊れかけだから、 生きていく理由も勇気も、たやすく見失っちゃうだろう? エルサベル : それでも……生きていたって証が、この命が、 最後にどこかへ届くのならば…… 少しだけ強くなって、生きていける気がするんだ。 エルサベル : だからあたしたちは、どんなに楽な暮らしよりも、 この祈りを、誰かとともに続けて生きていきたいんだよ。 ミンフィリア : ……生きていた、証…………。
- そして、罪喰いに襲われたトッディアの遺品である「命名石」を探し出し、その葬儀に立ち会う中で「大罪喰い」を倒して「夜空」を取り戻したいという決意を抱くようになる。
ミンフィリア : 本当に魂を運ぶわけではなくても…… ここの人たちが、本物の夜空を見ることができたら、 きっと感じると思うんです。 ミンフィリア : 祈りは、ちゃんと届いていた。 生きていたって証が、まだそこに続いてるんだって……。 ミンフィリア : だから、その……何も嘘になったりはしません。 私も、大罪喰いを倒して、みんなに夜空を見せたいです……! ミンフィリア : あ……ごめんなさい……。 勝手なことを言いました……。 サンクレッド : ……いや、いい決意だ。 「夜の民」にも、夜空を見せてやろう。
- 大穴に落ちたヤ・シュトラを心配するが、その意志を大切にすべきであるとサンクレッドに教えられる。
サンクレッド : なら、解毒薬を半分わけてくれ。 俺とミンフィリアで、スリザーバウに行ってくる。 ミンフィリア : いいのかな、ここを離れて……。 ヤ・シュトラさんのこと、まだ……。 サンクレッド : ……きっと、こうしてほしいと言うはずだ。 解毒薬のために、迷うことなく谷底に飛び込んだ彼女ならな。 サンクレッド : 俺たちは、その意志を…… 彼女が護ろうとした奴らに、届けるべきだ。 ミンフィリア : ……はい!
- 「古跡探索キタンナ神影洞」の攻略時
ミンフィリア : 何千年も前に建てられた神殿……。 それに今自分が挑むというのが、 なんだかとても、不思議なんです。 ミンフィリア : 「ミンフィリア」みたいに転生することがなくたって、 こうして、誰かが築いた歴史が、自分の代まで伝わっている…… 本当にすごい……すごいですよね……。
- 攻略後
ミンフィリア : これで、3体目……。 「夜の民」のみんなにも、この空が見えてるかな……。 サンクレッド : ああ、きっとな……。
ミンフィリア : 「夜の民」のみなさん、解毒薬のおかげもあって、 どうにか無事だったみたいで……。 ミンフィリア : それ以上に、夜の闇が戻ったって、 みんな本当に……本当にうれしそうでした……!
アム・アレーン南端へ
- 突如ユールモア軍の襲撃を受けたオスタル厳命城への救援活動に参加するも、力不足を実感するリーン。
- その後、アム・アレーンでの「大罪喰い」の居場所がつかめない一行に対して、「本物の光の巫女ミンフィリア」(アシリア)ならば見つけられるのではないか?そのためにアム・アレーン南端(廃都ナバスアレン)へ行くといい出す。※この経緯については「サンクレッド#光の巫女リーンへの接し方」を参照のこと
ミンフィリア : ……あの。 大罪喰いは、強い光を放っているものなんですよね。 ミンフィリア : だったら、光を司る者……「光の巫女」ならば、 その居場所が感じ取れたりしないんでしょうか。 ミンフィリア : 私みたいな、半端者じゃなくて…… 本物の「光の巫女」、ミンフィリアなら……。 ミンフィリア : アム・アレーンの南端、「光の氾濫」が止められた場所。 そこへ行けば、彼女を呼び戻すことが叶う。 ミンフィリア : ……違いますか、サンクレッド。 サンクレッド : …………違う。
ミンフィリア : いいえ、違わない……違わないはずです! サンクレッド : 不用意に口にしていい言葉じゃないぞ。 お前は……それがどういう意味なのか、 わかって言っているのか。 ミンフィリア : ちゃんとわかっています! 確かに、あなたからは何も聞いてない…… あなたは優しいから、何も言ってくれなかったけど……っ! ミンフィリア : 私だって、何も気づかずについてきたわけじゃない……。 そんなにも、サンクレッドに無関心だったわけじゃない!
- 「本物の光の巫女ミンフィリア」(アシリア)に会うことは、どちららかの人格が失われるということでもあるが、リーンの決意は固く、さらにエメトセルクの後押しもあり、一行はアム・アレーン南端を目指すことになる。
エメトセルク : ああ、なるほど。 道理で「光の巫女」の生まれ変わりにしては、凡庸だと思った。 エメトセルク : 「光の巫女」は、まだそいつの中で眠っている。 すべての力を引き出すには、 完全な一体化を果たさなければならない……。 エメトセルク : 結果、残ることができるのは、 本来の「光の巫女」の人格か、肉体を提供している者の人格か、 ふたつにひとつ……というところだろう?
エメトセルク : 何にせよ、いいじゃないか。 その娘の提案は、それなりに可能性があると思うぞ。 諸々手っ取り早くなるところが、非常に高得点だ。 エメトセルク : 次に目指すは、アム・アレーンの南端、 「廃都ナバスアレン」で決まりだな? サンクレッド : ……支度をしてくる。
ミンフィリア : ……お待たせしました。 いつでも、アム・アレーンに出発できます。 ミンフィリア : ……いいんです。 その先で、「私」がどうなったとしても、 後悔は……しないんじゃないかと思います。 ミンフィリア : 皆さんと一緒に、いろいろなものを見て、話をして……。 単なる力の有無じゃない、運命と戦うための強さも、 教えてもらいました。 ミンフィリア : だから、こうして踏み出せたことは、 私なりの成長だと……そう思ってもらえると、嬉しいです。
廃都ナバスアレン(アム・アレーン)にて
- リーンの提案もあり、廃都ナバスアレンへと入る一行。リーンは自ら積極的に情報収集なども行っている。
ミンフィリア : ということは、ここにいる皆さんは、 この土地について詳しいですよね……? ミンフィリア : 実は、私たち、廃都ナバスアレンに行きたいんです。 このまま南下すれば、辿りつくことができますか?
ミンフィリア : それじゃあ、私、さっそく聞いてきます……! サンクレッド : ……俺たちも、手分けして情報を集めるとしよう。
- 廃都ナバスアレンへ行くためのトロッコがあることを知った一行は、トゥワインへとたどり着く。
ミンフィリア : あの、私たち、廃都ナバスアレンに行きたいんです……! トロッコを動かすことができれば、 そこまでたどり着けると聞いて、ここへ来ました。 ミンフィリア : もし、トロッコのことをご存知なら、 どうか力になっていただけないでしょうか……! 気弱そうな青年 : トロッコを……? 体格のいい青年 : 動かしたい…………? 気弱そうな青年 : なんだぁ、そういうことなら、早く言ってよ。 うんうん……いいよねトロッコ、最高だよね!
マグヌス : しかも、そんなひ弱そうな嬢ちゃん連れて……。 ガキの遊び場じゃねぇんだぞ、あそこは。 ミンフィリア : あ、遊びに行くつもりじゃありません……! 私がどうしてもあそこに行きたいから、 みんなに同行してもらっているんです……!
- この時まで、リーンは、あくまで「本物のミンフィリア(光の代弁者、アシリア)」を取り戻すために行動している。
サンクレッド : それからずっと、(ミンフィリアことアシリアを)護ってやりたいと思ってきたが…… 思い返すたび、大したことはしてやれなかったと感じるよ。 サンクレッド : だからこそ、彼女の生きた跡を…… その意志を拾わなくちゃならないんだ。 サンクレッド : それに、今の俺には、護ってやりたいものがもうひとつ…… 足踏みしていたら、削られていくのはあいつの未来だ。
ミンフィリア : ……どうして、本物のミンフィリアのこと、 過去みたいに言うんですか。 ミンフィリア : まだ取り戻せるじゃないですか……! そのために、私はここに……っ!
- トロッコを動かすタロースの心核を探す中で、マグヌスの亡き妻が残した獅子目石を探し出した一行。ここでリーンは、ウリエンジェの語る言葉に心を動かされる。
ウリエンジェ : ……どうしましたか、ミンフィリア。 ミンフィリア : 私には……遺せるものなんて何もない……。 ミンフィリア : 私は、何をやろうとしても、みんなほど上手くできない。 私が私のまま生き残っても、誰も喜ばない……。 ミンフィリア : サンクレッドだって傷つけるって、わかってるんです。 だからいっそ……! ミンフィリア : いっそ、本物のために消えてくれって…… そう言ってくれたら、苦しくないのに……。 ウリエンジェ : ……申し訳ありません。 ウリエンジェ : 私は、「光の巫女」を第一世界に送った張本人……。 あなたにも、サンクレッドにも、謝ることしかできません。 ウリエンジェ : 世界というものは、とても複雑です。 誰かに生きてほしいという、ごく単純な願いでさえ、 別の誰かを犠牲にしなければ叶わないことがある……。 ウリエンジェ : だからこそ皆、生きるに足る理由を…… 死すべき理由を、見出そうとするのではないかと思います。 ウリエンジェ : ……しかし。 本来その願いには、そのような難しい理屈はいらないのです。 ウリエンジェ : ただ、大切なあなたに、 未来へと歩んでほしい……歩んでほしかった…… それだけのものなのです。
- いよいよナバスアレンへと出発する間際に、最初に魔力を込めたソイルをサンクレッドに渡す。
ミンフィリア : あ……あの……サンクレッド……! ミンフィリア : さっき、心核の石を採りに行ってくれてる間に、 ソイルに魔力をこめておきました。 ミンフィリア : それから……一番最初…… 魔力をこめる練習用にもらった1発も、お返しします。 ミンフィリア : このソイルには、ずっとずっと、力を込めてきたから…… どんな魔法が発動するかはわからないけれど、 お守りだと思って、持っていてください。 サンクレッド : ミンフィリア、お前……。
ミンフィリア : トロッコの準備は順調みたいですね。 私たち、本当にナバスアレンに行けるんだ……。 ミンフィリア : ……本物の「ミンフィリア」に会ったらなんて言おうか、 ここまで旅しながら、ずっと考えていたんです。 ミンフィリア : でも、みんなと一緒だと、1歩進むごとに風景が変わって…… 考えていたことが、ちっとも正しくない気もしてきて。 ミンフィリア : 迷いはいつまでも尽きないけれど、 私は……行こうと思います。 ここで進むのをやめることが、絶対に、一番後悔するから。 ミンフィリア : (冒険者)さん、ここまで私を連れてきてくれて、 たくさんのことを教えてくれて、ありがとうございました。 さあ、マグヌスさんに声をかけて、トロッコに乗りましょう。
- 動き出したトロッコだったが、途中でランジート将軍の襲撃を受け止まってしまう。サンクレッドを残し光の戦士とリーンは先に進むが、このソイルは結果的にサンクレッドの窮地を救うことになった。
ランジート : おお……ミンフィリア……哀れな娘よ……。 お前はそのまま待て、すぐに鼠どもを始末してくれよう。 ミンフィリア : だめ……だめです、そんなこと……! ランジート : 何故だ。
ミンフィリア : ……いいえ、私はそんな風に救ってもらいたいわけじゃない。 ミンフィリア : 今だって、痛くて、つらくて、とても苦しい……。 それでもこれは、ここまで旅してこられた証です……! ミンフィリア : みなさんからかけてもらった言葉を、覚えています。 一緒に見た風景を、覚えています……。 ミンフィリア : その思い出があるからこそ、苦しいのだとしても…… なかったことになんて、絶対にできません……! ミンフィリア : 伝えたいんです。 大好きだと……ありがとうと……。 私のこの、命ぜんぶで。 ミンフィリア : だから、あなたの手は取りません。 そこを……通してくださいッ!
サンクレッド : 護っていくさ。 ……あいつが、それを望むかぎり。 サンクレッド : ……でも、一度くらいはちゃんと叶えたいだろ。 俺は、お前の、「お兄さん」なんだから。 サンクレッド : ミンフィリア…………
光の巫女
- 廃都ナバスアレンへと着いたリーンと光の戦士。
ミンフィリア : ここです……。 この場所が、前にサンクレッドと訪れた、廃都ナバスアレン…… 「ミンフィリア」最期の地……。 ミンフィリア : あのときは、湧き出してくる何かの気配が怖くて、 意識を手放してしまったけれど…… 今は絶対に、目をそむけたりなんてしません。 ミンフィリア : このわがままを許すと……そう言ってくれるなら、私は……。
- ※光の巫女ことミンフィリアも、リーンがそれを望むなら自らは消える覚悟であることを語っていた。
光の巫女 : けれど、もし。 この子が自分の足で進むことを選び、 険しい世界を歩いていくための力を欲したなら……。 光の巫女 : わたしは、すべてをこの子に託しましょう。 光の巫女 : 転生のために残している力も受け渡せば、 本来の「光の巫女」に近づけるはずよ。
- 遂に「ミンフィリア」と邂逅したリーンは、自らの言葉で自分の夢を語る。
ミンフィリア : あなたが……本当の……! 光の巫女 : よく……本当によく、ここまで来てくれました。 こうしてあなたたちに会えて、とても嬉しい……。 光の巫女 : わたしの魂をここまで抱いてきてくれた、優しい子。 あなたにずっと、伝えたいと思っていたの。 光の巫女 : つらい宿命を背負わせてしまって、ごめんなさい……。 それでも投げ出さずに歩いて来てくれて、ありがとう。 ミンフィリア : 私は、いつでも負けそうでした……。 だけど、みんながいてくれたから……。 光の巫女 : ……さあ、聞かせてちょうだい。 あなたの言葉で、あなたの望みを。
ミンフィリア : 100年前……この世界からは、 「光の氾濫」とともに、多くが失われました。 ミンフィリア : たくさんの命、豊かだったはずの大地、 そして……英雄と呼ばれる存在も。 ミンフィリア : そんな世界で、私はみなさんの背中を見ました。 遥か遠くから来た、英雄たちの背中を…… 一緒に旅をして、すぐ近くで。 ミンフィリア : 私はまだ未熟だけれど、 許されるのなら、あの背中を追いかけてみたい。 ミンフィリア : 無謀だとしても……届かないかもしれなくても…… もらった想いを、力を、次の誰かに伝えられるようになりたい。 ミンフィリア : それが繋がって、繋がって…… この世界でもいつかまた、多くの英雄たちが、 果てない未来を目指すようになればいい。
- こうして「光の巫女」であった少女は自らの意思で自らの体を取り戻す。
ミンフィリア : …………そっか。 「ミンフィリア」が、私を本来の姿に、 戻してくれたんだと思います。 ミンフィリア : 金の髪に、水晶色の目…… それらは転生して戦い続ける「ミンフィリア」の証だった……。 ミンフィリア : 今、彼女は私に命を……私として生きる道を、託してくれた。 だから…………。 ミンフィリア : ……自分の中に、あたたかな力の流れを感じます。 ずっと私のそばにいてくれた、優しい力が…… 前よりも、ずっとはっきりと……。
アルフィノ : その姿は……。 サンクレッド : ……ちゃんと、会えたんだな。 ミンフィリア : あの……私……これからもっと、もっと努力します……! 戦うことも、ほかのことも……! ミンフィリア : それでも全然……全然たりないかもしれないけれど、 ミンフィリアが願ったことまで、絶対に、叶えてみせます。 ミンフィリア : 罪喰いの居場所も、ちゃんとわかるようになりました。 お役に立てるはずです、だから……!
サンクレッド : おかえり、がんばったな。 ミンフィリア : 本当に……よかったの…………? サンクレッド : ……家族が無事に帰ってきたんだ。 おかえり以外に、掛けるべき言葉があるか?
- そしてサンクレッドは、帰ってきた家族である少女に対して、「リーン(Ryne)」という名前を贈る。それは、妖精語で「祝福」を意味する言葉だという。
サンクレッド : …………リーン、でどうだ。 ウリエンジェ : 妖精語で、「祝福」を意味する言葉……。 ウリエンジェ : サンクレッド、あなた…… 私の妖精語講座を、ちゃんと聞いていたのですか……! サンクレッド : たまたまだ。 ……響きがいいなと思って、記憶に残っていた。
ミンフィリア : リーン……私の名前……。 リーン : ありがとう、とても嬉しい……! サンクレッド : それじゃあ……またよろしくな、リーン。 リーン : はいっ!
希望の園エデン
- 「漆黒のヴィランズ」パッチ5.0メインクエストのラストで、サンクレッドとともにエデンを見つめるリーンが描かれる。
サンクレッド : やはり、間違いはないんだな……リーン。 リーン : はい……。 この向こうに「何か」がいます。 サンクレッド : ……だが、この先どれだけ進んだとしても、 続いているのは「無の大地」。 生命の存在が許されない場所だ。 サンクレッド : 俺たちとて、長居を避けたところで、 体に影響が出ないともかぎらない……。 サンクレッド : それでも……どうしても、そこに行きたいのか? リーン : 確かにこの世界は救われました。 でも、取り戻されたわけじゃない……。 サンクレッド : 取り戻す、か……。 サンクレッド : なら、この果てに何が待っているのか、 確かめに行かないとな。 サンクレッド : それがお前の望みなら、 家族である俺が、全力で支えてやらなくてどうする? サンクレッド : さあ、戻って準備を始めるぞ。 リーン : はい……!
- 覚醒編2層のボス「強襲者ヴォイドウォーカー」の搭乗者として現れた少女「ガイア」との出会いや、交流により成長していく姿が描かれる。
パッチ6.5での近況
- 以降に物語の核心部分に触れる記述を含みます。
- パッチ6.5まで進めていない方、ネタバレを好まない方はこれ以降読み進めることをお勧めしません。
- 第十三世界に、第一世界の光のエーテルを送り込む際にリーンが登場する。
- 「無の大地」の自然を再生するために植物を使うことを模索している。
リーン : 「無の大地」の自然を再生するには、 光に寄り過ぎた環境の属性バランスを正す必要がある。 リーン : でも、それだけでは自然環境は元に戻らない。 少しずつ命を……まずは植物を移植して、 再生の足がかりにしないと。 リーン : ただ、大地が弱っている状態で、 土壌の養分を吸い尽くすような植物は植えられない。 そういう場合に適した種は…… リーン : …………どれ? リーン : あっ、こちらにいらしてたんですか!? お久しぶりです! リーン : すみません……。 気づきもせずに独り言なんて……。 リーン : 実は、「無の大地」の再生に役立つんじゃないかと思って、 ここで植物の勉強をさせてもらってるんです。
- 第一世界の光のエーテルを第十三世界に送り込むための準備のために、ゼロと共に訪れた光の戦士と同行する。
リーン : そちらはどうしてクリスタリウムに? 終末の件は、もう落ち着いたと聞きましたが……。 リーン : 異世界からの脅威に対抗するため、光の力を……。 リーン : 私にも、お手伝いをさせてもらえないでしょうか? リーン : 私がわずかに感じていたハイデリンとの繋がりは、 終末を境に、なくなってしまいました。 リーン : けれど、光を操る力は、今も私の中に残っています。 それで誰かを助けられるなら、やらせてください!
- 現在はクリスタリウムにいるらしい。
リーン : 私はクリスタリウムに住まいをいただいてますが、 たまにガイアと一緒にユールモアを訪れることもあります。 リーン : そのたびに、街の雰囲気が、 明るく変わっていってるのを実感するんです。
- 光の力を求めるゼロを助けている。
ゼロ : もし、私にも光の力があれば……。 ゼロ : 負けるわけにはいかない……! 光にも、闇にも……! ゼロ : 試してみようと思ったんだ。 光の力を手に入れて、運命を変えられるかどうか……。
ゼロ : これは…… 身体の内側から、温かな光を感じる……! リーン : うまくいったみたいですね。 ゼロ : この力とともに、ヴォイドへ帰る。 今度こそ戦い抜くぞ……世界と仲間のために!
- 事後、光の戦士が持ってきたゼロムスのメモリアに込められたヴォイドの闇を使って第一世界に均衡をもたらそうとしている。
リーン : これは……もしかして、メモリアですか? とてつもなく大きな闇の力を感じます……。 リーン : ヴォイドの闇を使って、こちらの世界に均衡をもたらす…… 確かに、それがうまくいったとしたら……! ベーク=ラグ : うむ……! 世界に夜闇が取り戻されたとはいえ、 これだけの闇の力が、自然に発生することはない。 ベーク=ラグ : こちらから光を送ったように、 今後ヴォイドから闇を受け取ることができれば…… 「無の大地」の再生も進むかもしれん! ベーク=ラグ : おぬし、空のソウル・サイフォンはまだ持っておるか!? ベーク=ラグ : 今回繋いだ道を逆流させる方法を調べたい。 塔の操作をするために、 しばし貸しておいてもらえると助かるのだが……。 ベーク=ラグ : 感謝する。 ウヌクアルハイたちと進めている計画と合わせて、 慎重に研究を進めていくとしよう。
- 闇の力を扱うにはリーンだけでは不安だとガイアも現れる。
ガイア : ふーん、ヴォイドと闇の交換ね……。 私たちもいろいろとがんばってるところだし、 お互い参考になっていいんじゃない? ガイア : けど、闇の力を扱うのなら、 リーンだけじゃ不安だわ。 ガイア : 次は、私も呼びなさいよ。