フルシュノ・ルヴェユール(Fourchenault Leveilleur)
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概要
- 父はシャーレアン随一の賢人と評されるルイゾワ・ルヴェユール。
- アルフィノ、アリゼーの双子を子に持つ。
- 特技は速読。
- シャーレアンの開祖であり聖人であるニュンクレフを尊崇しており、戦争を野蛮人のすることと禁じている。
- 知識と理性こそが人を進歩させると信じている。そのため、エオルゼア救済のために救世詩盟を立ち上げた父ルイゾワとは対象的な思想を持っているといえる。
- なお昔は「賢具」を背負って活動していたのだという。この賢具は、妻アメリアンスの手を経てアルフィノへと伝えられた。「暁月のフィナーレ」において、アルフィノはこの父の賢具と母から贈られた新コスチュームで戦っている。
アルフィノ : これは……! アメリアンス : 賢者たちが扱う「賢具」よ。 もとはフルシュノさんが使っていたものなの。 アメリアンス : あの人、今では机にかじりついているけれど、 学生のころは、フィールドワークもしたのよ。 アメリアンス : その賢具で戦いもしたし、自分や仲間の傷を癒したりもした。 あなたたちが身を投じているような、 本格的な戦いではないかもしれないけれど……。 アメリアンス : 意見がすれちがっている今だからこそ、 それを知っておいてほしくて、倉庫から引っ張り出してきたの。 アメリアンス : それに、ほら、ルヴェユール家が特注したものなら、 間違いなく上等品でしょう?
- 嫌いなもの:ニンジン
- クラフターの製作リーブ「特製のキャロットラペ」で語られる。
外見について
- 外見については、ゲーム内や公式サイトなどでは未出だったが、世界設定本1巻 170ページに掲載されていた。
- また2019年12月~翌年2月にかけて行われていたNHKの「発表!全ファイナルファンタジー大投票」(放送日は2020年2月29日)においてこのフルシュノも登場しており、顔写真が掲載されていた(世界設定本と同じものだが丸切り抜きなし)。※既に投票ページが削除されており現在は見れない
- 2021年5月15日の「デジタルファンフェスティバル2021」にて、パッチ5.55パート2メインクエストおよび「暁月のフィナーレ」での登場が紹介された。また「暁月のフィナーレ」トレーラービデオでもヤ・シュトラと言葉をかわしている様子が描かれた。
- https://youtu.be/QODhVO2rftI?t=245
ルヴェユール家
- フルシュノやアメリアンスと学友だったというテオポルダンがルヴェユール家について語ってくれる。
テオポルダン : お前ら、もしかして、フルシュノんとこの双子か!? アルフィノ : ええ……。 父はともかく、私たちをご存知なのですか? テオポルダン : おうとも、生まれる前からな! 俺とフルシュノ、それからアメリアンスは、 魔法大学時代の学友だったんだよ。 テオポルダン : いやー、もう何年も姿を見てなかったが、 ふたりとも大きくなったもんだ。 アルフィノなんてお前、懐かしい賢具まで背負って! アリゼー : お父様とお母様の知り合いなの!? すごい、昔の話を聞かせてよ!
- ルヴェユール家という家系
テオポルダン : そうだなぁ…… 俺はどちらかというとフルシュノとの付き合いが長いから、 友人から見た、若いころのあいつの話でもしてやるか。 テオポルダン : 前提として……当人たちを前にして俺が語るのも妙だが…… ルヴェユール家っていうのは、 数少ない「純粋なシャーレアン人から続く家系」なんだ。 テオポルダン : つまりは、開祖ニュンクレフの方舟の乗船者…… その直系であると認められている名家だな。 アリゼー : ほとんど建前みたいなものだと思うけどね。 直系っていったって、建国者たちとの繋がりは薄いわ。 アルフィノ : ……とはいえ、それをひとつの誇りにしてきたのは、 まぎれもない事実さ。 アルフィノ : だからこそ、ニュンクレフの教えである、 「争いから身を離し、知識と理性によって人を進歩させる」 ということを、一族の信条としてきた……。
- ルイゾワによる別解釈
テオポルダン : そう、しかしそんな一族に、 建国の歴史を別解釈する異端児が現れた。 ……お前たちの祖父、偉大なるルイゾワ様だ。 テオポルダン : ルイゾワ様は、ニュンクレフが大洪水に際して、 溺れる人々を誰であろうと助けていったという点を、 「争いを避ける」という点よりも重要視した。 テオポルダン : 予言詩の研究者として、数々の文明の盛衰を学んだからこそ、 大洪水のような災害や、人の争いは避けられるものではないと、 考えていたのかもしれない……。 アリゼー : 災害も争いも、なくせはしない……その上で…… アリゼー : 助けられる人が目の前にいるときに、 我が身を案じて助けぬというのは怠惰というものだ…… 確かに、お祖父様はそう言っていたわ。 テオポルダン : よく覚えてたな。 ルイゾワ様はその考えのもと、国外の危機に対しても、 積極的に手を貸していらっしゃったんだ。
- ルイゾワに対するフルシュノの考え
テオポルダン : ……フルシュノは、ルイゾワ様のことを深く尊敬していたよ。 テオポルダン : 一方で、旧来の一族の考え方を良しとする彼自身や、 彼の周りにいた人々にとって、 ルイゾワ様の行いは、野蛮とさえ思えるものだった。 テオポルダン : 尊敬する父と、良しとする道が異なることについて、 あいつはずいぶん悩んでいたものだ……。 アルフィノ : そうか……父も……お祖父様と……。 テオポルダン : ま、親子だからって、 選ぶものまで同じになるわけじゃないという話さ。 テオポルダン : お前らとフルシュノだって、衝突することがあるだろう? ……だがな、だからといってお前らが大事じゃないなんて、 そんなことがあるもんか! テオポルダン : あの堅物のフルシュノが、お前らが生まれるときに、 どれだけ右往左往して……どれだけ喜んだか……。 テオポルダン : あいつは本当に…… 間違いなく、お前らふたりを愛してるよ。 テオポルダン : だが、何せ頑固で生真面目だからな。 子どもたちのためになると思ったことなら、 嫌われようが何しようが、貫こうとするだろう。 テオポルダン : そういうのが、当の子どもにとっちゃ、 いちばん煩わしいんだが……なぁ?
有力議員
大撤収の指揮
- 北方の大国「ガレマール帝国」が、エオルゼア六大都市の雄「アラミゴ」を侵略したときには、フルシュノの一派が率先して和平交渉を行った。
- しかしその試みが失敗に終わると、今度はエオルゼアに築いていた植民都市の放棄を提案。5年の時をかけて入念に準備を進め、第六星暦1562年に都市民すべてを一挙に北洋諸島の本国に帰還させるという「大撤収」を実行に移した。
- これにより、低地ドラヴァニア地方に存在した植民都市「シャーレアン」は、一夜にしてもぬけの殻となった。後に、廃墟となった植民都市に棲みついたのがゴブリンの一団で、街として整備され「イディルシャイア」となった。
ルイゾワや双子との関係
- 「第七霊災回顧録」に登場した事がある。
アリゼーの語る父母
- 「漆黒のヴィランズ」で、アリゼーが少しだけ父のことを話すシーンがある。
アリゼー : サンクレッドは、何を考えて、あんな態度とってるのかしら。 こっちに来てから、人が変わったようにさえ思えるけど…… でも……あんな感じ、どこかで……。 アリゼー : ああ……そっか……。 お父様……フルシュノにちょっと似てるんだわ。 アリゼー : アレコレと口出ししてくるのに、 最後はこっちに判断を委ねようとするとことか、とくにね。 ……元気にしてるかしら、お父様もお母様も。
- これまで判明していなかったが、母(フルシュノの妻)も健在の模様である。またアルフィノの”素直すぎる”(空気の読めない)ところは、母譲りだという。
アルフィノ : ところで、私は何かおかしなことを言っただろうか……? アリゼー : アルフィノの素直すぎるところは、完ッ全にお母様似なのよね。 あれ、いざ自分が巻き込まれると胸倉つかみたくなるわよ……。
- その後名前も判明した。
フルシュノ : ああ……ふたりもよくぞ無事で。 本国で待つアメリアンスも、聞けば安心することだろう。 アリゼー : お母様! お母様はお元気なの!? フルシュノ : もちろん……毎日、お前たちの身を案じているとも。
- アルフィノの卒論のテーマ
アリゼー : レポートで思い出したんだけど…… シャーレアン魔法大学では、 卒業時に自由なテーマでの論文提出が求められるの。 アリゼー : 私は「戦闘時のエーテル活用の研究」っていう、 実用的なテーマを選んだんだけど…… アリゼー : アルフィノときたら、 「シャーレアンによる世界救済の責務」なんていう、 壮大で啓蒙的なテーマだったわ。 アリゼー : これがまた賛否両論でね。 アリゼー : 外への不干渉を貫くシャーレアンに対して、 知恵をもって世界を救うべきだって論じたものだから、 議員でもあるお父様は、とくに複雑そうな様子だったわ……。
エオルゼアとの交渉
- エオルゼア同盟軍よりの要請により、グリダニアを訪れシャーレアンを代表して回答している。
アルフィノ : 同盟軍の各国盟主宛てに、 シャーレアンの使者から連絡が入ったらしい……! エオルゼア諸国への親書を携えて、こちらへ向かっていると! アルフィノ : 私も、そう期待しているのだが……。 くだんの使者は、本国の決定を伝える場に「暁」に属する双子、 つまり……私とアリゼーの同席を求めてきたのだ。 アリゼー : 「暁」の同席を求めるだけなら、まだわかるけど…… 私たちを、わざわざ指名して? その使者って、まさか……。 アルフィノ : そのまさかさ。 使者の名は、フルシュノ・ルヴェユール……お父様だよ!
アリゼー : 使者として、議員であるお父様が来るのは、 おかしくない話ではあるけど……。 私たちを仕事場に招くような人じゃなかったから、 ちょっと実感が湧かないんだけど……。 アルフィノ : 手紙を出しても、返信はいつもお母様からだったしね。 何にせよ、会える時間があるのはありがたい話だ。
- つかの間の再会を喜び合う親子だったが、その後フルシュノはエオルゼア同盟軍の結成した「グランドカンパニー・エオルゼア」の期待を裏切る発言を行い帰国してしまう。
フルシュノ : カヌ・エ・センナ殿、私の携えてきた回答を、 エオルゼア同盟軍の各盟主へとご伝達願いたい。 フルシュノ : 我々シャーレアンは、 今後、ガレマール帝国およびエオルゼアにて発生する、 いかなる紛争にも介入する意志はない……と。 カヌ・エ・センナ : いま、世界が「終末」の危機にあることは、ご存知のはず。 何故、その決断に至ったのか、お聞かせ願えますか……? フルシュノ : 「終末」……? いや、こんなものは、人同士の些末な小競り合いに過ぎない。 我々シャーレアンが抗うべき「終末」ではないのです。 フルシュノ : 問題解決のために「戦い」を選ぶこと…… それは本当に賢明な道なのか。 フルシュノ : 人を殺し、土地を穢し、国を疲弊させる。 勝利を掴んだとて、生じた犠牲を埋めるには長い年月がかかる。 そんな選択は、長期的視野で見てなお正しいのか? フルシュノ : 真に知的な者とは、争いを避ける術を知る者のことだ。 お前たちが大切なものを得たというのなら、 なぜそれがわからない。 フルシュノ : いくら黙っていても構わない。 ただそれは、正当性を証明できぬ行為を、 他者に強いようとしていたということだ。 フルシュノ : それこそが周囲を惑わし、いたずらに被害を広げ、 シャーレアンの真に重大な使命を阻むだろう……。
- その上、アルフィノ、アリゼーを勘当すると宣言する。
フルシュノ : アルフィノ、アリゼー……。 今日からルヴェユールの名を捨てよ。 フルシュノ : 今後、お前たちの行動に、私はいっさい干渉しない。 戦いを望むのなら……エオルゼア諸国とともに、 好きなだけ血を流すがいい。
アリゼー : 待ってよ、お父様ッ! アルフィノ : 行くな、アリゼー! アリゼー : なんで、止めるのよ!! だってこんなの……こんなの……ッ!
- 一方、暁の血盟を代表してシャーレアンとの交渉を行おうとしていたクルルも拒絶に会っていた。こうして暁の血盟は自らシャーレアンを訪れることになる。
クルルの声 : そうだったのね……。 協力要請を届ける役目を任されておきながら、 目的を果たせずに……ごめんなさい。 クルルの声 : 何人もの議員と面会して、 あらゆる方面から説得を試みたのだけれど、 まるで取り合ってもらえなかったうえに、なんというか……。 グ・ラハ・ティア : オレたちの知らない「何か」を隠している……か? 実は、オレもフルシュノさんの言葉に、違和感を覚えたんだ。 グ・ラハ・ティア : これは、シャーレアンが抗うべき「終末」ではない…… そう言ってただろ? まるで、本国が抗おうとしている別の何かがあるみたいにな。 クルルの声 : そう、そうなのよ……! 議員たちをあたってみて感じたんだけど、彼ら、 テロフォロイの宣言に無関心ってわけじゃないようなの。 クルルの声 : むしろ、それを知ったからこそ、 いっそう排他的になったというか…… 何かいつもと違う動きをし始めてるというか……そんな印象。 クルルの声 : もうひとつの目的だった星海の調査についても、 哲学者議会の決定を受けて、目星をつけてた有力研究員たちが、 協力できないと言っている状態なの。
カヌ・エ・センナ : シャーレアンの大いなる秘密、ですか……。 それが明かされて彼らとも協力ができればよいのですが、 目下のところは、厳しい現実を受け止めねばなりません。
アメリアンス・ルヴェユール(Ameliance Leveilleur)
- フルシュノの妻で、アルフィノ・アリゼー兄妹の母。
???? : ふたりとも……? よかった、無事だったのね! ???? : あなたたちが査問会にかけられると聞いたものだから、 びっくりして、飛んできたのよ。 アメリアンス : はじめまして。 アメリアンス・ルヴェユールと申します。 アメリアンス : 「暁の血盟」の皆さん、ですよね? いつもうちの子たちがお世話になって…… お会いできて光栄だわ!
- 2人を陰ながら応援している。「暁の血盟」を支えており、アルフィノ・アリゼーからは度々手紙が来ており、アメリアンスはそれを邸内で働く者たちに読んで聞かせていたのだという。
アメリアンス : 実はね、あの子たちから、 ときどき近況報告の手紙をもらっていたの。 アメリアンス : 親に宛てたものだから、 すべての出来事を書いてはいないでしょうけれど…… アメリアンス : それでも、最初のころはすっごく心配だった。 だからせめてお金くらいはと思って、 「暁」に活動資金を送ったりしていたの。 アメリアンス : ……過ぎてみれば、杞憂だったわねぇ。 あの子たちの手紙、どんどん活き活きとしてくるんだもの。 アメリアンス : 悪いことも良いことも、嬉しいことも、大変なことも…… きっとみんな輝いて見えてるんじゃないかと思うわ。 アメリアンス : とくに、あなたとの出会いは大きかったみたい。 あなたの名前が書かれていなかった手紙なんて、 ひとつもないんじゃないかしら! アメリアンス : どうかこれからも、 あの子たちを護ってあげてくださいね。
ルヴェユール家のパーラーメイド : アメリアンス様から、あなたのことはよく伺っておりますわ! アメリアンス様は、アルフィノ様とアリゼー様からのお手紙を、 家の者に読んで聞かせてくださるのです。 みなが家族なのだから、とおっしゃって。
- オールド・シャーレアンに到着してまもなく、アルフィノ・アリゼーの2人に新しいコスチュームを贈っている。
アリゼー : 戻ったわよ。 いったい何を渡されるのかって思ってたんだけど…… アリゼー : お母様……これって……。 アメリアンス : よかった、ピッタリだわ! あなたのお気に入りは、そういう服でよかったかしら? アリゼー : ……うん、すごくいい! 最高よ。 けど、アルフィノとおそろいにはしてない? アメリアンス : もちろん! あなたもアルフィノも、素敵な大人になろうとしてる……。 アメリアンス : おそろいの服を着ていたころも、とびきりかわいかったけど、 今はそれぞれに似合いの服があるものね。
- 夫フルシュノについて
アメリアンス : まず……フルシュノさんは昔から真面目な人だったけど、 議員としての活動に心血を注ぐようになったのは、 あなたたちが生まれてからよ。 アメリアンス : 私も哲学者議会の事情は聞いていないけれど、 あの人のことだもの、きっとそこに意味があると思うわ。 アメリアンス : それから、もうひとつ。 お父様に言葉で勝とうと思わないこと。 アメリアンス : 見せちゃうか、やってしまってから事後報告が、 いちばん早いんだから!
- 慈善事業を主催している。
ルヴェユール家の使用人 : というのも、アメリアンス奥様は、 かねてから福祉団体を主宰しておられるのです。 この街の景観美化にも一役買っておられるのですよ。 ニメーヤリリーの球根は植えられましたかな? なんでもこの花の花言葉は「旅の無事を願う」であるとか。 ルヴェユール家の使用人 : お坊ちゃまからのお手紙で、そのことを知ったアメリアンス様は、 以降、お子様方や貴方の困難な旅路の無事を願って、 この花を植えられているそうです。 ルヴェユール家の使用人 : 私どもも、みな同じ気持ちです。 遠くからでも、いつだって…… 皆様方の旅の無事を、願っておりますよ。