大罪喰い(おおつみくい / Lightwardens)
- 漆黒のヴィランズで登場する存在
- 以降に物語の核心部分に触れる記述を含みます。
- パッチ5.0まで進めていない方、ネタバレを好まない方はこれ以降読み進めることをお勧めしません。
Table of Contents |
概要
「罪喰い(Sin Eater)」とは
- 「罪喰い」とは、第一世界にはびこる異形者たちのこと。
ウリエンジェ : 「光の氾濫」以降、光の神への信仰は急速に廃れていきました。 そのことは「罪喰い」という言葉の由来にも表れています。 ウリエンジェ : あの異形が何であり、なぜ自分たちが苦難に見舞われるのか…… その答えを、いかなる信仰の中にも見いだせなかった人々は、 「人の持つ罪を喰いに来たのだ」と考えるようにしたのです。
- その正体は、膨大な光のエーテルによって変質した第一世界の生物。
アリゼー : 普通、あらゆる生物は、 複数の属性から成るエーテルを有しているものだわ。 アリゼー : けれど、あの波にのまれると、そのバランスが乱れてしまう。 すると、あるべき形を保てなくなるのよ。 アリゼー : 消滅するか…… 理性すらない、異形の怪物になり果てるか。 アリゼー : そう、罪喰いっていうのはね…… もともと、光の氾濫に飲まれた「誰かさん」だったんだわ。
- すでに生命活動を止めており、光のエーテルで動く人形に例えられる。
ジオット : すでに生命活動を止めた罪喰いは、生物ではない。 光のエーテルで動く人形のようなもの……。 そんな罪喰いに、治癒魔法で生命力を与えても意味はない。
- エーテルを食べることと、他者を新たな罪喰いに変えることを目的としている。
アリゼー : 一度そうなってしまったら、もう戻れはしない。 罪喰いはエーテルを食べるから、人は格好の餌よ。 アリゼー : あるいは、苗床ね……。 力の強いものは、襲った相手のエーテルを乱し、 罪喰いに変えてしまうことができるわ。 アリゼー : つまり、あいつらの目的は、喰うことと増えること。 実にシンプルで…… だからこそ交渉の余地もない、人類の敵だわ。
- 強大な個体を中心とした群れを作る習性がある。
アリゼー : 戦ってみてわかったと思うけれど、 低級な罪喰いだったら、 その辺を徘徊してる獣と大差ない強さだわ。 アリゼー : だけど、あいつらは…… 妖異に似て、強い個体に付き従う習性があるのよ。 アリゼー : だから、強大な罪喰いが狩りを行うときには、 とんでもない数の軍団になることがある。 そいつらに、どれだけの人が餌食にされてきたことか……。
- なお後に、吉田Pが次のように語っている。
あと,罪喰いの見た目を「天使にはしないでくれ」というオーダーは,初期の頃からかなり口酸っぱくして言ったフィードバックです。罪喰いは天使ではなく,妖異の光バージョンなので,そこは間違えないでほしいと。
https://www.4gamer.net/games/199/G019924/20190822120/罪喰いのデザインフィードバックでしつこく言ったのは、「天使にはしないでくれ」ということでした。開発チーム全体に何度も言ったのですが、初期アートはどうしても天使っぽいデザインが多かったですね。
羽をつけたくなっちゃうんです。それは日本人が抱く、神々しいもの、白いもので強い、というイメージ。でもそうではなく、あくまで、闇の異形である「妖異」の単なる光バージョン、天使ではない、ということには気を使いました。だからこそ、イノセンスだけは逆に振ったのですが。
https://game.watch.impress.co.jp/docs/interview/1205666.html
はぐれ罪喰いとは
- 「はぐれ罪喰い」とは、群れからはぐれて行動する罪喰いの個体。
グリナード : より日常的な脅威になっているのは、「はぐれ」の方だ。 理由は不明だが、時折、群れから離れて行動する個体がいるのさ。 街道でばったり出くわして……なんてこともある。 グリナード : だから、クリスタリウムの自治組織「セツルメント」では、 はぐれ罪喰いに懸賞金をかけていてな……。 ウチの酒場は、その賞金稼ぎが集まる情報交換の場でもあるのさ。
- この「はぐれ罪喰い」のなかでも、特に悪名高い存在が「四使徒」であるとされる。
- → 「ロールクエスト」の項を参照
大罪喰いとは
- 「大罪喰い」とは、この「罪喰い」たちの集団を束ねる上位の個体のこと。
水晶公 : 罪喰いたちの集団を束ねる、上位の個体…… 「大罪喰い」の数は、限られているとわかったのだ。 水晶公 : 蟻が女王なくして巣を作り得ないように、 「大罪喰い」さえ倒してしまえば、 有象無象のものは、一帯での活動を諦めるだろう。
- 「光の氾濫」後の第一世界は、この大罪喰いにより侵食を受けており、「漆黒のヴィランズ」ではこの「大罪喰い」討伐が当面の目的となる。
水晶公 : 今、光に偏っている第一世界もまた、 統合の条件を満たす可能性が、かぎりなく高いと言えるだろう。 水晶公 : そして、光に偏る一因を担っているのが、やはり罪喰いだ。 水晶公 : さきほど話した「大罪喰い」は、 自らのテリトリーに強い光を振りまく。 水晶公 : 「光の氾濫」自体を回避したはずのノルヴラントが、 夜を失うほど光で満たされているのも、それが原因だ。 水晶公 : したがって、「大罪喰い」の討伐は、 第一世界の属性バランスを正常に戻し、統合を防ぐためにも、 必要不可欠なんだ。
光の放出
- この「大罪喰い」を討伐すると、大罪喰いが有していた膨大な光が放出され、その光は新たな大罪喰いを生み出してしまう。
ライナ : まずい、大罪喰いから光の放出がはじまりました……! ライナ : あれを浴びるわけにはいきません。 水晶公、やはり撤退を……! 水晶公 : いいや、撤退は不要だ。 水晶公 : 確かに、大罪喰いを殺せば、有していた膨大な光が放出される。 その光は新たな大罪喰いを生み出し…… 人類はこの100年、まともに反撃すらできなかった。 水晶公 : しかし…… 唯一、それを相殺できる力がある。 水晶公 : それこそが、「光の加護」と呼ばれし力。 ゆえに私は、彼女をここへと喚んだのだ……!
闇を取り戻す
- この「大罪喰い」の討伐により、世界に闇が取り戻される。
水晶公 : 彼方の英雄よ。 私は、長い長い年月、待ち続けていた。 水晶公 : 光の加護を持ち、 罪喰いを討ち滅ぼすことのできる……あなたのことを。 水晶公 : 今、あなたによってレイクランドに座した大罪喰いが討たれ、 この地に在るべき闇が戻り、正しき夜が訪れた。 水晶公 : 力なき罪喰いはもはや、闇の戻りしこの地に、 根を下ろすことはできないだろう。
大罪喰いの一覧
フィリア(Philia)
- レイクランドのホルミンスター村に現れた大罪喰い。
水晶公 : この先に広がる森を抜けると、「ホルミンスター」だ。 クリスタリウムから少し距離はあるが、 同じ地域にある集落として、協力関係を結んでいる。 水晶公 : 状況はどうなっている? ライナ : 近年まれに見る規模の襲撃です。 衛兵団を可能なかぎり投入していますが、 救出できた村人は、半数にも至っていません……。 ライナ : あれだけの数の罪喰いを従えているとなると、 中心にいるのは、「大罪喰い」の1体と見て間違いないかと。
- トリプルトライアドカード
レイクランドを支配していた大罪喰い。元は「責苦の監獄」に収監されていたエルフ族の囚人であり、四肢の鉄鎖は、その名残りだと囁かれている。強い絆で結ばれた郷村を襲い、人々を喰らったことから、「フィリア(隣人愛)」と呼ばれる。
妖精王ティターニア(Titania)
- イル・メグに現れた大罪喰い。
- リェー・ギア城に幽閉されている。
サンクレッド : 大罪喰いの居場所について、調べは? ウリエンジェ : 湖の中央に見える「リェー・ギア城」。 大罪喰いは、そこに幽閉されているようです。
- トリプルトライアドカード
イル・メグの妖精たちを束ねる妖精王。かつて、妖精たちを守らんと大罪喰いと戦い、倒すことに成功するも、強烈な光の力を浴びて大罪喰いと化してしまった過去を持つ。以後、長らくリェー・ギア城に幽閉されていた。
エロース(Eros)
- ラケティカ大森林のキタンナ神影洞に現れた大罪喰い。
ウリエンジェ : コリル嬢に再聴取をした結果、 彼女の母君が話していた、大罪喰いの姿についても、 思い出していただくことができました。 ウリエンジェ : なんでも、3つの頭を持ち、羽に覆われ、 犬のようであり猿のようでもある……だとか……。
ヤ・シュトラ : ついに見つけた… 森を支配する大罪喰い…! ウリエンジェ : 森の信仰を脅かす 忌まわしき獣…
- トリプルトライアドカード
ラケティカ大森林を支配していた大罪喰い。キメラ生物を思わせる奇妙な姿は、「光の氾濫」に巻き込まれた複数の獣が結合したものと推測される。その無節操な交わりから、「エロース(性愛)」と呼ばれる。
ストルゲー(Storge)
- アム・アレーン、マリカの大井戸に現れた大罪喰い。
リーン : ……感じます。 この井戸から吹き上げる風に、 大罪喰いの放つ光が混じっているようです。 アリゼー : アタリってわけね。 ついに、この地の大罪喰いと、対峙できる……。
- トリプルトライアドカード
アム・アレーンを支配していた大罪喰い。おそらく、スプライトなどの妖精綱の存在が罪喰い化したものと思われる。マリカの大井戸を根城にしていたため、亡き王に捧げられた女王の愛を喰らった者として「ストルゲー(家族愛)」と呼ばれる。
イノセンス(Innocence)
- ユールモアの大罪喰い。
コルット : あっし、その方たちとザモットさんの話を聞いてたんす。 罪喰いが火山に集まってきてるのはわかってましたが、 あすこに、最後の大罪喰いがいるなんて!
- トリプルトライアドカード
ユールモアの元首、ドン・ヴァウスリーが変異した大罪喰い。生前に埋め込まれた罪喰いの因子を覚醒させたことで、以前とは似ても似つかない姿に様変わりしている。その力は、既存の大罪喰いを大きく凌駕するものであった。
古代ギリシャでの4つの愛
- ティターニアおよびイノセンスを除いた3大罪喰いについて、古代ギリシャでの「4つの愛」との関連が指摘されている。
- キリスト教において最大のテーマとなっている愛と言えば、まずなによりもアガペーである。 そのアガペーとはいかなるものなのか、その特質を説明するにあたって、キリスト教関連の書物や西欧文化圏の書物では、あえて4種類の感情(すでに古代ギリシア時代から考えられていた4種類の"愛"、いずれもギリシア語表現。)について説明していることが多い。それらは以下のとおり。
- 「ストルゲー」 στοργή storgē
- キリスト教では家族愛。(古代ギリシアでは風、火、水、土を結合させる愛、であった。)
- 「エロス」 έρως érōs
- キリスト教では性愛。
- 古代ギリシアでは自己を充実させる愛、であった。
- 「フィーリア」 φιλία philía
- キリスト教では隣人愛。友愛。
- 古代ギリシアでは友人の友人に対する愛。
- 「アガペー」 αγάπη agápē
- キリスト教では真の愛。
- 古代ギリシアではあるものを他よりも優遇する愛、であった。
- 以上、Wikipedia参照。