ジャ・ルマレ(J'rhoomale)
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概要
- 転がり込むようにアルバートの仲間となった、一味のムードメーカー。
- 非常に勘が鋭く、狩猟で磨いた弓の腕も確か。
- 普段は大変なお調子者。
- 第一世界の命運を担っていることを誰よりも重圧に感じており、原初世界では厳しく振る舞っているらしい。
ロールクエストで語られる過去
- 漆黒のヴィランズで実装された「物理DPS」向けのロールクエストにおいて、アルバート一行との出会いなどが描かれる。
- 第一世界でのジャ・ルマレの本名は、「レンダ・レイ(Renda-Rae)」であり、以下ではレンダ・レイとして登場する。
- 以降に物語の核心部分に触れる記述を含みます。
- パッチ5.0まで進めていない方、ネタバレを好まない方はこれ以降読み進めることをお勧めしません。
バラム・キツェー討伐に失敗した過去
- レンダ・レイは、仲間2人とノルヴラント中で人々を食い殺したという巨大な角のある魔獣「バラム・キツェー」を討伐すべく、探していた。
- アム・アレーンのシムーンの背骨あたりで、遂に「バラム・キツェー」を発見した一行は、討伐するべく戦いを挑むが逆に察知されてしまい、得意とする聴覚を戦闘開始直後に奪われてしまい、仲間を失ってしまう。
レンダ・レイ : アタシは後方、ふたりは左右に回り込んで、 三方から仕掛けることで、敵をかく乱させる作戦でいくよ! エルフ族の狩人 : 気づかれた……! ヒュム族の狩人 : こうなったら、私たちが囮になって敵を引き付けるわ! レンダは援護をお願い! レンダ・レイ : ま、待って! いちど、態勢を整えてから…… レンダ・レイ : クソッ……! レンダ・レイ : くっ……耳が…… みんな……待って…………
- こうして仲間を失ったレンダ・レイは放浪することとなり、アルバート一行に紛れ込むこととなる。
「勇気の狩人」
- ルー・リークの乳母オルヴァラが語ってくれた物語「勇気の狩人」は、実はこのレンダ・レイのことであったのだと気づく。労役市民であったオルヴァラは、現在はゲートタウンに暮らしている。
オルヴァラ : レンダ・レイは先天的に感覚が鋭く、なかでも聴覚が発達していて、 幼い頃より狩猟にその才能を発揮していたそうよ。 オルヴァラ : かすかな物音でも察知し、どんなに見つけにくい獲物でも、 彼女は確実にとらえて仕留めていたというわ。 オルヴァラ : 成長すると、レンダ・レイはその能力を生かして賞金稼ぎになった。 仲間とともに各地のヌシと呼ばれる凶暴な魔獣を、 次々と倒すことで名を上げていったの。 オルヴァラ : そして、アム・アレーンにて、 ノルヴラント中を渡り歩いて人々を襲う魔獣…… バラム・キツェーの討伐に臨んだ。 オルヴァラ : しかし、ここで長所である耳の良さが仇となって、 彼女は魔獣の咆哮で動けなくなり、ふたりの仲間を失ってしまう。 レンダ・レイは彼らの墓前で、仇討ちを誓ったというわ。
- その後、レンダ・レイはアルバート一向に合流する。冒険する中で腕を上げていったレンダ・レイは、ある時ラケティカ大森林のシチュア湿地にバラム・キツェーが現れたという噂を耳にし、仇討ちを果たす。
オルヴァラ : 彼女は仇討ちのために、新たな仲間を探すことにした。 そのときに、後の「光の戦士たち」、アルバート一行のことを知り、 接近して転がり込むように仲間になったの。 オルヴァラ : 彼らに受け入れられようと、 レンダ・レイは努めて明るく振舞ったというわ。 仲間を失った暗い過去も隠し、しばらく一緒に旅を続けた。 オルヴァラ : 一行と任務をこなすなか、どんどん腕を磨いていった。 コルシア島では、己の弱点を補うために、 魔獣の咆哮を止める技も編み出したのだとか……。 オルヴァラ : そして、一行がラケティカ大森林に立ち寄った際、 レンダ・レイは、シチュア湿地に、 バラム・キツェーが現れたという噂を耳にした。 オルヴァラ : ついに、仇討ちのときが来たと確信した彼女だけど…… アルバートたちは、ほかに重要な任務があって、 なかなか切り出すことができなかった。 オルヴァラ : それに、今さら暗い過去を打ち明けるのも気が引けたし、 何より、自分の私闘に巻き込んで、また仲間を失うのが怖かった。 オルヴァラ : 悩んだ末に、レンダ・レイは仲間に黙って、 ひとりで、バラム・キツェーの討伐に向かうことにした。 オルヴァラ : そして、彼女はその勇気と、咆哮を止める技によって、 仲間に頼ることなく、見事に魔獣を倒すことに成功したの……。 オルヴァラ : その後、レンダ・レイは何事もなかったように、 アルバートたちに合流し、冒険を続けたというわ。 この偉業から、後に「勇気の狩人」と謳われるようになったのよ。
仇討ちの真実
- しかしこの物語には、語られていない真実があった。
オルヴァラ : ただ、この話はレンダ・レイを神格化する、 賞金稼ぎたちによって、口承で伝えられてきたもの。 伝わるにつれて、尾ひれもついているので、真相はわからないわ。
オルヴァラ : リーク坊ちゃん、「勇気の狩人」の真相があやふやなように、 この世界は広くて、本当はわからないことだらけよ。 オルヴァラ : だから、世間の常識なんかにとらわれず、 あなたのその目で見て、耳で聞いて、自分で考えるの。 そして、坊ちゃんなりの答えを見つけてちょうだい。
- こうして乳母オルヴァラからレンダ・レイの物語を聞いた光の戦士とルー・リークはラケティカ大森林へと向かい、そこで仇討ちの真実を知る。
レンダ・レイ : な、なんだ……? アイツから強力な力を感じる……まだそんな力が……? レンダ・レイ : ぐはッ! そ、そんな……アタシひとりじゃ……勝てな……い。 アルバート : バカ野郎! ひとりで無茶しやがって……! ブランデン : どうやら、間に合ったようだな……。 ラミット : 大丈夫!? いま、ケガを治してあげる……! ナイルベルト : やれやれ……とんだじゃじゃ馬だな。 いや、お前の場合、じゃじゃ猫か……。 シルヴァ : とにかく、無事なようでよかったです。 レンダ・レイ : みんな……どうして? わざわざ、アタシのために……? アルバート : 話は奴を片付けてからだ! まだやれるな、レンダ?
レンダ・レイ : バラム・キツェー! 仲間とともに、お前を討ち取ってやる……!
- こうしてレンダ・レイはアルバートの仲間として旅を続けることになった。しかしそれは過酷な人生の選択でもあった。
レンダ・レイの魂の浄化
- 遂にアンドレイアを討伐した光の戦士とルー・リーク。そこにレンダ・レイの幻影が現れる。
ルー・リーク : なっ…… お前は………… ルー・リーク : レンダ……レイ……? レンダ・レイの幻影 : バラム・キツェーとの戦いで仲間に救われてから、 アタシは仲間のために生きると誓った……。 レンダ・レイの幻影 : アルバートが「影の王」と戦って、世界を救うと誓ったときも、 内心、怖かったけど……仲間といっしょに戦う道を選んだ。 レンダ・レイの幻影 : 仲間についていくために、アタシは自分の自由を捨てた。 故郷の両親が死んでたことは、「影の王」を倒したあとに知った。 でも、それは仲間も同じこと。 レンダ・レイの幻影 : みんな、世界のためにすべてを捧げた。 なのに……世界を救えなかった……。 レンダ・レイの幻影 : 仲間は、世界を救うために命を断つことを選んだ。 それならアタシも、いさぎよく捨ててみせよう……。 世界ではなく、仲間のために……。 ルー・リーク : な、なんだって……!? レンダ・レイの幻影 : アタシは、どこまでも……仲間といっしょに…………。 ルー・リーク : ま、待ってくれ! 俺はアンタに憧れて……
- オルヴァラの昔話。
オルヴァラ : 実を言うとね、 私もかつてレンダ・レイに憧れて、賞金稼ぎになった口なの。 そんな目標だった人が罪喰いになるなんて、とても悲しかったのよ。 オルヴァラ : でも、これで彼女の魂も浄化されたことでしょう。 なぜだか、私も救われた気分だわ。 世間では大罪人だけど、レンダ・レイは私にとって英雄だから……。 ルー・リーク : 彼女は俺にとっても英雄さ。 今度は「勇気の狩人」の物語を、俺が語り継いでいく番だ。 レンダ・レイと仲間たちで魔獣を退治した、本当の物語をな……。