髙井浩(たかいひろし)
- スクウェア・エニックスのゲームクリエイター
- ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア(FF14)の(元?)アシスタントディレクター
- ファイナルファンタジーXVI(FF16)のディレクター
- 「NQひろし(ノーマルクオリティーひろし)」
- 公式フォーラムの表記では、いわゆる「はしご高」の髙井となっている。
- 2020年9月17日に開催された PlayStation 5 SHOWCASE において、PS5向けタイトルとして発表された「ファイナルファンタジーXVI(FF16)」のディレクターであることが正式に発表された。
2019年4月ごろ、すでに髙井浩氏を含む、前廣氏・権代氏といった開発コアメンバーの数名が、FF14「紅蓮のリベレーター」のエンドロールにおいて「Special Thanks」枠へと移っていることが確認されており、新作のディレクションを行っているのではないかとの噂が流れていた。
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過去関わった作品
- FF4、ロマンシング サ・ガ、FF5、ロマンシング サ・ガ2(バトルエフェクト他)、ロマンシング サ・ガ3(バトルエフェクト・バトルデザイン)、サガ フロンティア(バトルエフェクト他)、聖剣伝説 LEGEND OF MANA(バトルエフェクト・バトルデザイン)、バウンサー(ゲームプランナー)、FF11(ヴィジュアルエフェクトデザイン)、FF11ジラートの幻影(ヴィジュアルエフェクトデザイン)、半熟英雄4、ロマンシング サ・ガ ミンストレルソング(バトルディレクター)、ラストレムナント(ディレクター)、旧FF14(アシスタントディレクター)、新生FF14(ファイナルファンタジー:新生エオルゼア。アシスタントディレクター)、FF16(ディレクター)
- プロデューサーの吉田氏がスクエニ入社後、FF5のしんりゅうの場所について髙井氏に「(2時間半のセーブデータが飛んで)パッドを投げた。あのしんりゅうの場所はない。1週間くらいやらなかった。」と伝えたところ、「デバッグチームからもそういう声は上がっていたが、あれはそういうもんです。ちなみに僕も投げてますから、みんなに同じ目にあって欲しかった。」といった。
- ラストレムナントの続編については、「ぼくは全然嫌とかそういうのはないんですけどねぇ。ぜんぜん前向き。自分にとっても好きなタイトルです。」と発言している。
FF14での仕事
- 旧FF14のパッチ1.19からの参加と見られ、新生エオルゼアでもアシスタントディレクターを務めている。
- 第12回プロデューサーレターライブで、本人は次のように述べている。
ディレクターみたいな肩書がつく人の仕事ってぶっちゃけていえば雑用です。(吉田さんが)1番雑用やってる人で、(僕は)その次に雑用やる人です。開発の皆さんの手をわずらわせるような雑用をやるのが仕事です。
直接見てるところだと、エフェクトセクションや、今だとちょうどフィールドやダンジョンなどの企画担当であるレベル班を見ています。
- エフェクト見づらいや予兆が見づらいなどのエフェクト周りについての要望は自分に言って欲しいと、かつて発言していた。
「大迷宮バハムート:邂逅編」の5層を自らプライベートでプレイした時に、ツインタニアの攻撃マーキングサインが小さくて見づらいと感じ、プロデューサーの吉田Pの確認を取ることもなく大きくしたなどの逸話が有名。
- その他PV(プロモーションムービー)についてもほとんどをひとりで編集していたとのこと。※E3向けのトレーラーについてはビジュアルワークスだが、これについても素材撮りは400カットほど髙井氏がやったとのこと。
新規実装フィールドや新規実装ダンジョンを紹介する「ウォークスルー」PVシリーズなども髙井氏による。この独特のカメラの動きを開発チーム内では通称「髙井カメラ」と呼んでいることが明らかにされた。
NQひろし(ノーマルクオリティーひろし、えぬきゅーひろし)
- 開発コアメンバーの中にもうひとり「ひろし」という名前の皆川裕史氏がおり、そちらと区別するために皆川氏が”HQひろし(えいちきゅー)”、髙井氏が”NQ(えぬきゅー)ひろし”と呼ばれる。HQはハイクオリティ、NQはノーマルクオリティの略である。
- 優しい話し方でダンディなおじさんである皆川裕史氏はスクエニ女性社員からの人気も高いとされるが、それとは対局の髙井浩氏は外見的にも普通のおじさん(失礼)でなおかつぶっきらぼうな話し方である。これを髙井氏自身が、自虐的に「あっちの(皆川)ひろしがHQだとすると、こっちはNQですよ」といった趣旨の発言をしたことによる。
- ※いずれも有名な一流のゲームクリエイターであり、個人の能力のことを指しているわけではない。
きっすいの戦士使い
- プライベートでもFF14をプレイしており、戦士使いとして有名。
- 新生エオルゼア(2.0)リリース直後、吉田Pやバトル班に対して「戦士どうなってんだ」と毎日disってたという。
- 戦士の魅力を「戦士はHP高いが被ダメージ量も大きい。エンドコンテンツでヒーラーが死に物狂いで回復している中、自己バフのタイミングなどあの手この手でちょっとでもダメージ軽減しているのが楽しいですね」と語っている。
- なおプライベートで一緒にプレイしているのは前廣和豊氏。フリーカンパニーも同じで、2014年4月にはMサイズの家を買うとのことで前廣氏にギルを徴収されて85万ギルしか残っていないと語っている。
- ほかにも髙井氏製作のプロモーションムービーでは戦士が登場することが多い。
- 新生2周年の14時間生放送で現在は暗黒騎士メインであることが明らかにされた。
「カッコイイは正義」
- 下記髙井氏制作のリヴァイアサン戦のビデオで、船体が傾いた際に戦士がズザザザザーッと踏ん張るシーンがある(1時間20分30秒あたりの戦士のこと)。これを見ながら「あそこのシーンの戦士かっこよくないですか?カッコイイは正義でしょ(笑」と語ったことがあった(発言は1時間21分15秒あたり)。
第12回プロデューサーレターライブのゲスト
- 2014年1月25日に行われた「大阪FATE」の第12回プロデューサーレターライブにおいて、「トークセッション コアメンバーに聞く」コーナーの第1回ゲストとして登場した。
- プロデューサーの吉田Pとしては今回のPLLでは動画を見せずに静止画のみで乗り切るつもりであったが、けっきょく髙井氏は合計3本の動画を流してしまう。
- この時点では新生初となるパッチ2.1のトレーラービデオがリリースされているだけの状態であり、次のパッチ2.2(結果的に2014年3月27日のリリース)でもトレーラービデオを髙井氏が作るということが今初めて聞いたという話をしている。※これ以前に公開されていた新生2.0向けのウォークスルー動画類も髙井氏制作だと明らかにされている。
髙井カメラ
- ウォークスルー動画などで多用されている独特のカメラ演出のこと。
- ただし本人曰く本職でやったことはなく、またデバッグ環境での特殊なカメラワークで作っているものがそう呼ばれており、言葉がひとり歩きしている感があるとのこと。
- ※当時スクエニではバトル1個1個のたとえば召喚獣のカメラワークなどはVFX班がやっていたため、自然と身についたとのこと。
- なおリアルイベントなどではギャグ担当のようなおちゃらけた姿で盛り上げて見せる髙井氏だが、当然ゲームクリエイターとしての腕前もずば抜けており、その一端は氏がFF14プロジェクトを離れるまで担当していたパッチごとのPV作成の逸話で知ることができる。→ 市田真也氏#市田氏担当以降のトレーラー紹介項を参照のこと。
髙井氏の関わったPVなど
- 参考)FINAL FANTASY XIV: 新生エオルゼア フィールドウォークスルーPart 2
- https://www.youtube.com/watch?v=pg2NQualFk0
- ※これ以外でもほとんどのPVを担当しているものと思われる。