ラウバーン・アルディン(Raubahn Aldynn)
|
|
概要
王宮を守る「銀兜団」も含め、これまで傭兵一辺倒であった軍制を改革。かつて近隣諸国を震え上がらせたウルダハ黄金時代の親衛隊「不滅隊」を復活させ、官民の教導部隊として軍の中心に据えんとするグランドカンパニー構想。 しかし、皇女の復権をも意味する同構想の実現を阻止せんと、財界を牛耳る砂蠍衆が立ちはだかる!
剣闘試合の永世チャンピオン「アラミゴの猛牛」にして、コロセウムの所有者。国家を牛耳る砂蠍衆の中でただひとり王党派に属する。長らくウルダハを留守にしていたが、帝国の脅威を尻目にいまだ権力闘争を続ける他の砂蠍衆に危惧を覚えて、緊急帰国。圧倒的な国民人気を背景に全軍を掌握し、グランドカンパニー体勢を敷かんと立ち上がる。どうやら帝国との間には浅からぬ因縁があるようだが……。
モットーは「勝敗は早さと速さが勝つ」。背に負う獲物は、宿敵から譲り受けた呪剣「ティソーナ」。
生涯
アラミゴ軍兵士
- 第六星暦1552年、19歳の時にはすでにアラミゴ軍の士官となっている
- テオドリック王の圧政により民衆が暴徒化、この時に暴徒鎮圧を命じられるが巧みな作戦で暴徒を鎮めることに成功している。
- 第六星暦1555年、22歳の時に国境線での小競り合いにて魔導兵器を有する帝国軍部隊を翻弄、その功績により「戦場の演出家」と呼ばれるようになる。
- 第六星暦1556年、23歳の時、進行してきたガレマール帝国軍の迎撃に向かう。狙撃兵の銃撃により重傷を負う。療養のために前線を退き、故郷コールドハースへと帰郷。この頃にリセの父であるカーティス・ヘクストと旧友であるイルベルドと出会う。
流浪
- 第六星暦暴徒化した民衆がアラミゴ王宮に突入、アラミゴ王家は滅びる。やがてガレマール帝国軍が侵攻しアラミゴはガレマール帝国の支配下に置かれることになる。
- この時24歳のラウバーンは、満足に歩けぬ姿でアラミゴを後にして放浪のたびに出る。
メ・ナーゴ : 旧アラミゴ王立軍において、「戦場の演出家」と呼ばれ、 ウルダハでは剣奴から砂蠍衆に上り詰めた「アラミゴの猛牛」! 私にとっての憧れの人物なんです……お会いするのが楽しみですよ。
ウルダハの剣闘士
ナナモ女王との出会い
- 第六星暦1565年、ある陰謀に巻き込まれて窮地に陥るが、観覧していたナナモ女王により救われている。賞金授与式で女王に謁見した際に、ラウバーンは将来ナナモ女王の剣となることを誓ったという。
ナナモ・ウル・ナモ : そんな女王としての生活が数年過ぎた頃、 公式行事のひとつとして観戦に来たコロセウムで、 ラウバーンと出会ったのじゃ。 ナナモ・ウル・ナモ : これがまた、笑いたくなるほど、ひどい試合でな。 ラウバーンひとりに対して、相手の剣闘士は10人以上……。 明らかに不公平な状況じゃ。 ナナモ・ウル・ナモ : 妙に腹が立ったわらわは、気まぐれで口を出した。 正々堂々、1対1の戦いが見たいと……。 ナナモ・ウル・ナモ : 後に知ったことじゃが、当時、ラウバーンは、 掛け金を巡る陰謀に巻き込まれておったらしい……。 闇賭博の胴元が、ヤツの命を狙って手を回していたのじゃ。 ナナモ・ウル・ナモ : わらわの一言で窮地を救われたラウバーンは、その大会で優勝。 賞金授与式で対面した折、こう誓ってみせたのじゃ。 「いつか貴方の剣になってみせる」とな……。
- この賞金をもってコロセウム財団の経営権を取得し、王宮に多額の寄付を行うことで「砂蠍衆」となる。
ラウバーン : ナナモ様!? ラウバーン : お約束、果たしましたぞ。 ナナモ・ウル・ナモ : でかした。 次は、わらわの番じゃな。 ナナモ・ウル・ナモ : そなたが手にした優勝賞金をもって…… ナナモ・ウル・ナモ : そなたも砂蠍衆の仲間入りじゃな? ラウバーン : 我が力と知恵のすべてを捧げましょう。 ラウバーン : 我らが女王陛下とウルダハに幸あれ!!
アラミゴ奪還後の動き
- 宿願であったアラミゴ奪還を成し遂げた後も、ラウバーンのナナモに対する忠誠心は変わりなく、ウルダハへと戻ることを考えていた。しかしその心中を察するナナモにより、アラミゴへの帰還を決意する。
ナナモ・ウル・ナモ : ラウバーンめは、アラミゴの情勢が落ち着き次第、 ウルダハに戻ると、当然のように語っておる。 ナナモ・ウル・ナモ : むろん、ラウバーンはわらわにとって、 誰よりも頼りになる重臣であり、右腕とも言える存在。 いてもらわねば困るくらいじゃ……。 ナナモ・ウル・ナモ : じゃが、これでも長い付き合いなのでな……。 わらわには……わらわにだけは、わかってしまうのじゃ……。 奴の瞳の奥に、ひとかけらの迷いがあることが……。 ナナモ・ウル・ナモ : ウルダハへの残留か、アラミゴへの帰還か……。 どちらの道であるにせよ、ラウバーンには、 迷いなく、後悔なく、歩む先を選んでほしい。
- ナナモにより不滅隊隊長および砂蠍衆の任を解かれたラウバーンは、独立を果たしたアラミゴの国造りに参加することとなる。
ナナモ・ウル・ナモ : それよりも、ラウバーンよ。 ほれ、言うべきことがあろう? ラウバーン : 昨日付で吾輩は、不滅隊局長と砂蠍衆の任を、 解かれることになった……。 ピピン : 義父上の職務は、私が代行として引き継ぐ。 背負った呪剣が、さらに重みを増した気がするがね。 ラウバーン : 有り体に言えば、吾輩は職無しということだ。 アラミゴに、雇われ兵の職でもあれば、 紹介願いたいのだが……。 ピピン : 幾分、歳がいっておりますが、 世に名高い千勝の剣闘士ともなれば、 受け入れ先も見つかりましょう。 ナナモ・ウル・ナモ : あの「アラミゴの猛牛」が無職とは…… これは傑作じゃ! ラウバーン : ナナモ様は、本当にお人が悪くなられた……。 ピピンもピピンだ、笑い事ではないのだぞ!? リセ : ラウバーン、帰ってくるのね? ラウバーン : ああ、どうやらウルダハに帰る家はなさそうなのでな。 よかったら、吾輩も国造りに参加させてくれぬか?
その他
王党派
コロセウムの元チャンピオン
- ラウバーンは、サブクエスト『つわものなる者たち』で登場する。
フルーイボルグ : ん……? この「ラウバーン」という名はどこかで……ああ、ここコロセウムの元チャンピオン様ではないか!
- コロセウムでの試合に勝利し莫大な賞金を手にしたラウバーンは、それまでのオーナーであるライチャードに代わりコロセウムを乗っ取る。
- ナナモ女王との約束を果たし、名声をも手にしたラウバーンは砂蠍衆入りすることになる。
ラウバーン : お約束、果たしましたぞ。 ナナモ・ウル・ナモ : でかした。次は、わらわの番じゃな。 そなたが手にした優勝賞金をもって……そなたも「砂蠍衆」の仲間入りじゃな? ラウバーン : 我が力と知恵のすべてを捧げましょう。我らが女王陛下とウルダハに幸あれ!
養子ピピン
FF11との関連
- なお「不滅隊」はFF11にも青魔道士で構成されたアトルガン皇国の部隊として登場しており、その不滅隊の隊長がRaubahnであった。
- 同様のつながりは、エオルゼアの地図を作成したアイアンハートにもみることができる。
- FF14のラウバーンが宿敵から譲り受けたという呪剣「ティソーナ」は、FF11におけるジョブ青魔道士専用の片手剣でミシックウェポンの名前でもある。
関連項目
【グランドカンパニー】【黒渦団】【不滅隊】【双蛇党】【軍票】
【砂蠍衆】