蒼天騎士団(そうてんきしだん / the Heavens' Ward)
- イシュガルドの騎士
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概要
- イシュガルド正教の教皇を護る親衛隊。イシュガルド教皇庁の組織ではなく教皇直属の組織となっている。
- 実態はトールダン7世の私兵であり、アイメリク率いる「神聖騎士団」とも対立している。
- 通常時は蒼天騎士団にはさほどの権限はないが、教皇令を帯びている時に限り教皇の代理者として振る舞うことが許されている。このため、教皇庁を飛び越して神聖騎士団に命令することもある。
- ※中央上が教皇トールダン7世
前総長:ヴァンドロー・ド・ルーシュマンド
- 前の蒼天騎士団総長は、ヴァンドロー・ド・ルーシュマンド(Ser Vaindreau de Rouchemande)
- 蒼天騎士で、65歳の高齢まで騎士団総長を務めていた。
- ある日、教皇トールダン7世が黒法衣の怪しい人物(アシエン)と密会している現場を目撃してしまう。
- 意を決して教皇に真意を問いただそうとするが、その行動を予期した教皇は一等異端審問官シャリベル・クールシヤンを教皇居住区に配置。
- 後日、正式に教皇庁から蒼天騎士団総長ヴァンドロー・ド・ルーシュマンド卿の引退と、ゼフィラン・ド・ヴァルールダン卿の総長への就任が発表された。その後、ヴァンドローの姿を見たものはいなかったという。
- 【蒼天秘話「最後の蒼天騎士」】の項を参照のこと。
メインクエストで登場する蒼天騎士たち
ゼフィラン卿(Ser Zephirin de Valhourdin)
- 「義心のゼフィラン」
- CV:内匠靖明
現蒼天騎士団総長。元神殿騎士団コマンド。細身という自らの弱点を補うために重い大剣(暗黒騎士の印象が強いため、通常は好まれない武器)をあえて使うなど、周囲に惑わされずに地道に努力を続けてきた人物。次期神殿騎士団総長の候補にも挙がっていたが、結局、その座はアイメリクに奪われることに……。だが、ヴェルギーンは、ひそかに彼の実力と実直さ、近衛に必要な慎重さという資質を見抜いており、蒼天騎士団に招いたのだった。
- グリノーの上司。元は神聖騎士団のコマンドであった。
- ナイツ・オブ・ラウンド戦の「聖騎士ゼフィラン」
- 特技「セイクリッドクロス」
- 武器は両手剣「聖剣シャッタード・ハート(粉々に砕かれた心臓)」
義心のゼフィランと呼ばれるように、 彼は元々は正義感に溢れる高潔な人物であったし、 そうあろうかと心がけて生きてきた。
しかし、蒼天騎士団の総長となるからには、 自らの正義ではなく、戦神ハルオーネ(の代弁者である教皇)の正義に従わなければならない。 その決意のため、総長の職を拝命した時、 下賜されたこの大剣に「己の心を砕いた」ことを示す名を付けたのである。
シャリベル・ド・ルジニャック卿(Ser Charibert de Leusignac)
- 「無残のシャリベル」
- CV:古島清孝
- 世界設定本 2巻 157ページ
- 前職は一等異端審問官。審問官時代の名前はシャリベル・ルジャニック。
蒼天秘話公開時には「シャリベル・クールシヤン」となっていた。
元異端審問官。強引な取り調べと、苛烈な拷問により多数の異端者を処刑し、功績を挙げたサディスト。グリノーと同様に、本来であれば蒼天騎士に抜擢される類いの人物ではない。彼もまた、類い希な魔力の高さと、拷問のために磨き抜かれた魔法の数々だけを期待されて、蒼天騎士団に招かれたのだった。
- 強硬突入イシュガルド教皇庁の3ボス、教皇庁突入前の「忘れられた騎士亭」前での戦闘で戦う。
- ナイツ・オブ・ラウンド戦の「聖騎士シャリベル」
- オカマ口調
- 特技「ヘヴンフレイム」
- 武器は両手呪具「聖杖ウィドウブレイカー(未亡人殺し)」
二流の異端審問官は、異端者を捕らえる。
一流の異端審問官は、異端者を殺し、
その妻を未亡人にする。
超一流の異端審問官であるシャリベルは、
異端者を殺し、未亡人となった妻も
ひとり残されるのが可哀想なので殺す。
アデルフェル卿(Ser Adelphel de Chevraudan)
- 「美剣のアデルフェル」
- 世界設定本 2巻 157ページ
端正な容姿と流麗な戦いぶりで、“美剣”と呼ばれる若手剣士。下級貴族であった彼の父は、息子が貴族社会で生き残れるようにと、幼い頃から厳しい剣の修行を課してきた。その甲斐あって、成長した彼は戦場でいくつもの功績を挙げ、蒼天騎士に抜擢されたのだった。社交界の華として淑女たちに高い人気を誇る人物でもある。
- 強硬突入イシュガルド教皇庁の1ボス
- ナイツ・オブ・ラウンド戦の「聖騎士アデルフェル」
- 特技「シャイニングブレード」
- 武器は片手剣「聖剣ラジエンス(光輝)」。盾はヘヴンスナイト・シールド
社交界の華であるアデルフェルは、華美を好む。
愛剣にもまた、光輝く物という華麗な名を付けた。
グリノー卿(Ser Grinnaux de Dzemael)
- グリノー・ド・ゼーメル
- 「戦狂のグリノー」
- 世界設定本 2巻 157ページ
名門ゼーメル家の一員であり、同家の騎兵団における筆頭扱いの戦力だった。武術の腕は一流だが、人格に難があり経歴に傷も多い。しかし、戦闘能力のみで選出せよという教皇の命により、最近、蒼天騎士に抜擢された。これは、テンパードにすれば命令に服従するため、素行不良は問題ないという考えによる。
- 強硬突入イシュガルド教皇庁の2ボス
- ナイツ・オブ・ラウンド戦の「聖騎士グリノー」
- 「オラオラオラァ」が口癖
- ゼーメル家の血を引く。
- オルシュファン(フォルタン家)の導きによりイシュガルドに入った冒険者達の妨害をすべく、アルフィノとタタルの異端告発を行う。
- アイメリクの勧めにより、ふたりの無実を証明するため、神聖裁判所において「決闘裁判」を申し入れることとなる。
- 特技「ディメンションクラッシュ」
- 武器は両手斧「聖斧スタンピード(総崩れ)」
この斧をグリノーが手にすると、 狂信的な異端者すら恐れを成して逃げ出すため。
ポールクラン卿(Ser Paulecrain de Fanouilley)
- 「冷淡のポールクラン」
平民出身であった彼は、貧困から這い上がるために、フォルタン家の騎兵団に志願した。しかし、優れた槍の名手ではあったものの素行に難があり、ほどなく追放処分に……。そこをゼーメル家に拾われ、後ろ暗い仕事に従事することで存在価値を認められ、騎士爵を与えられた。彼にとってグリノーは、雇い主であり気が合う友人でもある。
- 「決闘裁判」で戦う。
- ナイツ・オブ・ラウンド戦の「聖騎士ポールクラン」
- 特技「スパイラルピアス」
- 武器は両手槍「聖槍ウィンター(冬)」
過去に愛人から「あなたの心は冬のように冷たい」と罵られたことを、
なぜか彼自身は気に入っており、剣の名とした。
メインクエスト以外で登場する蒼天騎士たち
- 蒼天のイシュガルドメインクエストのラストで、騎神トールダンと化したトールダン7世とともに蛮神「ナイツ・オブ・ラウンド」となる。
- 以下ナイツ・オブ・ラウンド戦でのみ判明する蒼天騎士
聖騎士ヴェルギーン(Ser Vellguine de Bourbagne)
- 「硬槍のヴェルギーン」
蒼天騎士団副長。騎士団の中では最年長者であり、在任暦も最も長い。生真面目なお堅い性格で、不撓不屈の精神の持ち主であるため、“折れない槍”と渾名される。前総長が引退する際に、当時、既に副長であった彼は、教皇から総長の座に就くよう求められた。しかし、自らを“組織のナンバー2にいてこそ力が発揮されるタイプ”であると認識している彼は、これを固辞し、代わりに地味だが実直で実力のあるゼフィランを推薦したという。
- 特技「スパイラルスラスト」
- 武器は両手槍「聖槍デストロイヤーズ・ステード(破壊者の代理者)」
ここで言う「デストロイヤー」は、壊神ラールガーのことではなく、純粋な「破壊者」という意味。
神敵を討つ破壊者たる教皇の代理として、戦うことを決意した名である。
聖騎士ジャンルヌ(Ser Janlenoux de Courcillant)
- 「剛剣のジャンルヌ」
さる騎士の長男として生まれたが、騎士爵は世襲では受け継がれないため、自らの働きにより身を立てなければならなかった。下級貴族出身のアデルフェルとは、戦場で知り合い、幾度となくともに死線をくぐり抜けてきたため、固い絆で結ばれている。そんな“相棒”の戦いぶりに比べると派手さはないが、剣の腕は確か。
- 聖騎士アデルフェルから「ゆくぞ、ジャンルヌ!」と呼びかけがあり、「おうよ相棒ッ!」と応えている。
- 特技「シャイニングブレード」
- 武器は片手剣「聖剣ウルティムム(終極)」。盾はヘヴンスナイト・シールド
剣を抜くからには、必ず相手の命を終わらせるという決意を込めた名。
またウルティムムには「復讐」という意味もあり、敵を倒すことで「復讐を終わらせる」というダブルミーニングでもある。
聖騎士エルムノスト(Ser Hermenost de la Treaumaille)
- 「雷光のエルムノスト」
前総長時代から在任している人物で、現蒼天騎士の中ではベテランの部類に属す。修道士の出身で、信仰心が厚い人物として知られている。戦斧を手に闘うが、同時に優れた魔道士でもあり、魔力を武器に乗せて雷を放つ独特の戦技を編み出した
- 特技「コンヴィクション」
- 武器は両手斧「聖斧グレイクラウド(灰色の雲)」
つまり、「雷雲」を示す。
斧術と雷撃魔法を融合させた、エルムノスト独自の戦闘術の「源」となるため、雷を産む雲と名付けた。
聖騎士オムリク(Ser Haumeric de Peulagnon)
- 「俊英のオムリク」
聖アンダリム神学院を主席で卒業した俊英で、その後、教皇庁入りして聖職者としてのエリートコースを歩んでいた人物。優れた魔法の使い手であったため、ゼフィランに抜擢され蒼天騎士団の一員となった。常に正道を歩んできたため、暗い道を歩み、汚い仕事をしてきたシャリベルのことを嫌っている。
- 特技「ハイマルストーム」
- 武器は両手幻具「聖杖ワーム・オブ・ザ・テル(谷のウジムシ)」
死体に沸くウジムシから名を取った。
魔法により、敵を内側から蝕むという意味がある一方、武力とはウジムシのように「必要ではあるが、忌み嫌われるもの」であるべきという、彼の政治哲学に基いている。
聖騎士イニアセル(Ser Ignasse de Vesnaint)
- 「竜槍のイニアセル」
元竜騎士団所属の竜騎士という異色の経歴の持ち主。得意の飛翔攻撃で多くの竜を屠ってきたが、戦場での経験と教皇庁への厚い忠誠心を買われて、蒼天騎士に抜擢された。上官として副長のヴェルギーンを敬愛しており、彼が総長の座を固辞した際には、最後まで説得し続けたという。
- 特技「スカイワードリープ」
- 武器は両手槍「聖槍ホードベイン(群れ殺し)」
ここで言う「群れ(Horde)」は、邪竜の眷属を示す。
蒼天騎士となってからも、ドラゴン狩りに並々ならぬこだわりがある彼らしい命名である。
聖騎士ヌドゥネー(Ser Noudenet de Jaimberd)
- 「大賢のヌドゥネー」
中央低地に領地を持っていた某男爵家の三男。口減らしも同然に聖アンダリム神学院に入れられた過去を持つ。父親や兄からは、高位聖職者となり中央政界での影響力を確保することを期待されていたが、彼自身は権力争いに感心を寄せず、魔法学の研究に没頭。結果、魔法の知識を認められ、蒼天騎士団に招かれたのだった。
- 特技「ホーリーメテオ」
- 武器は両手幻具「聖杖イマジネーション(創造力)」
魔法学の研究にいそしむ彼にとって、 もっとも大切なものを、武器の名とした。
聖騎士ゲリック(Ser Guerrique de Mountrohain)
- 「破砕のゲリック」
元神殿騎士団の一員で、重騎士として数多くの功績を挙げてきた。力任せに振るった斧の一撃で、大型ドラゴン族の頭部を跡形もなく吹き飛ばしたという逸話があり、“破砕”の二つ名で呼ばれる。力勝負を何より好み、酒が入ると誰彼構わず腕相撲の勝負を挑むという悪癖がある。
- 特技「ヘヴィインパクト」
- 武器は両手斧「聖斧ブラッディ・アンヌ(血塗れのアンヌ)」
酒席での失敗が多かった彼は、一時期、酒を断っていた時期がある。その頃、神殿騎士団(当時)の同僚から酒場に誘われても、「アンヌが怒るから帰る」と架空の恋人の名を出して断っていた。
どうやら、このジョークが気に入ったらしく、いつしか自身の武器にアンヌと名付けるようになった。
ちなみに、このアンヌは23代目。以前の22人のアンヌは、いずれも彼の豪腕ぶりに耐えきれず壊れている。
愛用の紀行録情報(カットシーン)
余談:テンパード化のタイミング
- 蒼天騎士団がテンパードになったタイミングについて、織田氏がインタビューで次のように語っている。
織田氏:先代の蒼天騎士団総長ヴァンドロー・ド・ルーシュマンドが「引退」した後,ゼフィランが総長に任命され,改めて団員の人選が行われたわけですが,初めて十二名全員が揃って教皇に謁見することになった段階で,テンパードにされたという想定になっています。 ただし,テンパードにされたからといって,本人が元々持っていた記憶や性格のすべてが消えてなくなるわけではありません。特に教皇の場合は,周囲の国民に不信感を抱かせてはならないため,蒼天騎士たちの魂の「焼き加減」は,あっさり目の「レア」にしていました。自分の命令に従い,決して裏切らないという点さえ担保されていれば良く,うわ言のように崇拝の言葉を繰り返すだけの傀儡にしたくはなかったのです。そのあたりは,イフリートのように容赦なく魂を焼いてしまう「ウェルダン」好みの蛮神とは違ったわけですね。
ナマズオは茨城訛り? なんでフェニックスを召喚できるの? 「FFXIV」織田万里氏に読者が聞きたいことを4Gamerがインタビュー
参考
- 蒼天秘話
- 「ファンキット番外編」と「欧州ファンフェス」 | ファイナルファンタジーXIV: 公式ブログ
- 電撃 - 【電撃の旅団冒険録】『FFXIV』のダンジョンから見る世界観。第4弾は“強硬突入 イシュガルド教皇庁”
関連項目
【ナイツ・オブ・ラウンド】【イシュガルド】【トールダン7世】【蛮神】