NPC・組織/メーティオン

メーティオン(Meteion)






  • 以降に物語の核心部分に触れる記述を含みます。
  • パッチ6.0を最後まで進めていない方、ネタバレを好まない方はこれ以降読み進めることをお勧めしません。










Table of Contents
 Meteion
メーティオン
メーティオン
種族エンテレケイア性別
出身地エルピス年齢
所属組織クラス
付加情報
関係者ヘルメス
コンテンツメインクエスト:暁月編CV種﨑敦美
世界設定本

概要

  • 「流星」を意味するメーティオンと名付けられている。
    ヘルメス : 彼女は、メーティオンという……。
    「流星」を意味する名だ。
  • ヘルメスが個人的な研究のために創造したもの。
    ヒュトロダエウス : へぇ……ずいぶんと構成するエーテルが薄いんだね。
    これだと、あまりに脆い気がするけれど……。
    ヒュトロダエウス : 創造物管理局にも、届け出てないでしょ?
    イデアを見た覚えがないや。
    ヘルメス : 彼女は、自分の個人的な研究のために創造した。
    けれどまだ、成果を得ていない段階だ……。
    ヘルメス : だから申請できていないが、いずれは伺うつもりでいる。
    そのときは、よろしく頼む……。
  • 同じようにエーテルの少ない光の戦士を仲間と認識してくる。口述での意思疎通は不得意で直接語りかけてくる。
    青い有翼の少女 : あなた、みんなと、ちがう……!
    青い有翼の少女 : あの、仲間、もしかして、わたしたち……
    だから、その、仲良く……
    青い有翼の少女 : ううー、待って、待ってね……
    青い有翼の少女 : こんにちは! こんにちは!
    聞こえますか……?
    青い有翼の少女 : 私はあなたに敵対する者じゃありません。
    あなたの音を聞き、想いを感じ、考えを知りたいのです。
    青い有翼の少女 : どうか、仲良くしてくれませんか?
    青い有翼の少女 : へへ……仲良くし、ませんか!
    メーティオン : これが私の力……。
    周囲の想いを読み取り、自分の想いを返しているのです。
    メーティオン : 知的生命は、届いた想いを無意識のうちに言語化する……
    だから、頭の中で私が話しているように聞こえるはずです。
    メーティオン : 私の「役目」には、この力が欠かせません。
    未知の言語を用いる者や、音声に依らない意思疎通を行う者、
    あらゆる知的生命と対話ができるようになっています。
    メーティオン : 代わりに、口述での意思疎通は、あまり上手くありません……。

メーティオンを創った理由

  • エルピスの花」により実証された「デュナミス」と、そのデュナミスを自在に現象へと換えられる存在「エンテレケイア」。そして意思を持つエンテレケイアこそがメーティオンとなる。
    ヘルメス : 世界には、エーテルとはまた異なる、
    「想いが動かす力」というものがある。
    ヘルメス : 自分たちがエーテルを自在に繰るように、
    この花は、その力を受けたり、作用させることができる。
    ヘルメス : ……とはいえ、花自身には明確な意思がない。
    だから、周囲の感情によって動いた力を受け、
    それを色や輝きといった現象に変換しているんだ。
    ヘルメス : 自分たちはその力を「デュナミス」と呼んでいる。
  • 「デュナミス」はエメトセルクでさえ聞いたことがない理論だという。
    エメトセルク : そんなもの、私ですら初めて聞くが?
    ヘルメス : 無理からぬことだ……。
    まず、デュナミスは人に見えないし、感じ取れもしない。
    ヘルメス : 理論上は長らく「あるに違いない」とされていたが、
    エルピスの花が偶然創造されるまでは、
    存在を実証することさえできていなかった……。
  • なぜ「デュナミス」を使おうとしたか。
    ヘルメス : 次に、デュナミスは、エーテルと比べてずっと弱い力だ。
    普通の状態では、エーテルに押し負け、かき消されてしまう。
    ヘルメス : だから、自分たちのように多量のエーテルを有し、
    何につけてもエーテルを活用する生物は、
    デュナミスを使う必要がない……。
    ヘルメス : まさに、「在って無い」存在だ。
    ごく一部の研究者にしか知られていないのも、頷けるだろう。
  • (エーテルが豊富なアーテリスではなく)星外で活動するものを作りたかった。そのためにはエーテルに頼らない別の力を得る必要があった。それが星外空間においてすべての質量とエネルギーの68.3%を占める「デュナミス」である。
    エメトセルク : なるほどな……。
    しかし、だとしたらどうしてお前はエンテレケイアを……
    メーティオンを生み出した?
    ヘルメス : ……アーテリスは、エーテルが特別に濃い星だ。
    それこそ、名の由来になるほどに。
    ヘルメス : だが、宇宙全体でみれば……
    計算上、すべての質量とエネルギーの68.3%を、
    デュナミスが占めると考えられている。
    ヘルメス : エーテルとは比べ物にならないほど大きいんだ。
    それを自在に操れるとしたら……?
    ヘルメス : 緩く流れる水では石を穿てずとも、
    滝のように勢いをつければ、岩をも削っていくように……
    デュナミスがエーテルに勝る力になるかもしれない。
    ヘルメス : ……とは言ったものの、実のところ、
    自分はそんな大それた目的を持っているわけじゃない。
    ヘルメス : 天を、宇宙を翔ぶものを、創りたかった。
    ヘルメス : そのために、星外では補給しにくくなるエーテルではなく、
    別の力を利用できるようにしてはどうかと考えたんだ……。
    ヒュトロダエウス : ああ、だからその子は、極端にエーテルが薄かったのか。
    ヘルメス : そして、エルピスの花のように、
    デュナミスを繰ることができる存在……
    ヘルメス : 想いを自在に現象へと換えられる存在を、
    「エンテレケイア」と呼ぶ。
    メーティオン : わたしも、わたしも!
    エンテレケイア!
    ヘルメス : ああ……。
    その子は世界で最初の、意思を持つエンテレケイアなんだ。
  • 要するに星外活動を行うために、宇宙空間に存在する「デュナミス」をエネルギー源とするエンテレケイア、意思を持って星外探査を行う存在それがメーティオンだということになる。
    メーティオン : ……いずれの個体にも損傷はなし。
    順調に、それぞれが目的とする星に向けて翔んでいます。
    メーティオン : およそ108サイクル後、すべての調査を終え、
    報告を送信する予定です。
    メーティオン : 今回の伝達事項は以上。
    共有意識への接続を終了し、自我を復旧します……。
    メーティオン : ……だって!
    ヘルメス、順調、よかったね!
    ヘルメス : ああ、本当によかった……。
    ここまで、失敗の連続だったからな……。
    ヘルメス : 宇宙は、常に予想を上回ってくる。
    人はいまだ真理を掴んでなどいないのだと、
    痛感させられた……。
    メーティオン : でも、わたしたちみんなで、試行錯誤、いっぱいした!
    だから調査、ちゃんと終わる!
    ヘルメス : そうだな……。
    君たちのがんばりのおかげだ。
    メーティオン : どんな答え、返ってくるかな?
    生きる理由、命の意味、なんだろうね。
    ヘルメス : ……この中には、アーテリスよりずっと進んでいる星も、
    まだまだ原始的な星もあるだろう。
    ヘルメス : 築いてきた文化は違うだろうし、それどころか、
    形状すら異なる知的生命がいるかもしれない。
    ヘルメス : だとしたら、きっと……
    この星で信じられているのとはまったく別の、
    命の捉え方をしているのではないかと思う。
    メーティオン : まったく別の、は、どんな?
    ヘルメス : はは……想像もつかないな……。
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    ヘルメス : けれど、どんな答えが届いたとしても、
    頭ごなしに否定したりせず、考えていきたい……。
    ヘルメス : みんなに伝えて、弁論をしてもらうのもいいだろう。
    ヘルメス : その先で……人だけじゃない……
    ひとつでも多くの命が、幸せを知れたらいいと思うんだ。
    ヘルメス : ……メーティオン。
    自分は君に翔び方を教えたが、歩き方は……
    生命としての生き方は、到底教えられなかった。
    ヘルメス : しかし、永い永い旅の果てに、
    君はきっと、それを知る誰かに出会うだろう。
    ヘルメス : そうして答えを得て、再びここへ帰ってきたときには……
    君を大いに讃え、労おう。
    メーティオン : 砂糖、どばどばの、リンゴで……?
    ヘルメス : 君は食べられないじゃないか……。
    ヘルメス : 何か形にした方がいいのなら……そうだな……。
    ヘルメス : 花を……。
    ヘルメス : いつかこの旅をやり遂げた君に、心から花を贈ろう。

姉妹

  • なおメーティオンは一体だけではなく「姉妹」がいるという。
    ヘルメス : 実のところ、メーティオンというのは、
    ここにいるひとりだけじゃない……。
    ヘルメス : 彼女には大勢の姉妹たちがいて、すでに宇宙へ飛び立っている。
    意思を持つ生命を探して、星から星へと翔んでいるんだ。
    晶蔵院の職員 : 彼女が、夜な夜なたくさんのメーティオンを空に飛ばす、
    ヘルメスを見かけたそうでね……。
    晶蔵院の職員 : それがとても綺麗な光景だったと、
    数日間、食事の度に話を聞かされたものだよ。
  • ヘルメスがメーティオンを使って知りたいもの。
    ヘルメス : 君は、天に輝く星の正体を知っているか?
    ヘルメス : ここからじゃ、ちっともそうは見えないが……
    あのひとつひとつが、アーテリスと同じ、
    あるいはさらに大きな大地でできている。
    ヘルメス : ……これだけの数だ。
    自分たちは星のために生きているが、
    別の価値観を持つ生命もいるだろう。
    ヘルメス : 自分は、彼らに問いかけたい。
    彼らがなぜ生きるのかを……命の意味を。
    ヘルメス : だから、デュナミスで天を翔ぶ鳥、
    メーティオンを創ったんだ。
    ヘルメス : 宇宙の探索は予想外のできごとの連続で、
    思ったような成果が上げられていない……。
    ヘルメス : だが、そろそろ……
    次こそは、何かしらの結果が報告されそうなんだ。

「姉妹」からの報告

  • 最初は報告を嫌がっていたメーティオンだったが、遂に報告を受信し始める。
    メーティオン : お待たせしました。
    星々の調査が完了したので、ご報告をさしあげます。
    メーティオン : 私たちの全個体が、今回目的としていた星々に到着……
    ヘルメスより預かった問いへの回答を求め、
    知的生命との接触を試みました。
    メーティオン : それぞれの星における結果を、以下、
    識別番号順にお伝えします。
    メーティオン : 1番目(エーナ)……文明形成の痕跡あり。
    住居と思しき建造物はあるものの、現存する生命はなし。
    メーティオン : 2番目(ディオ)……大破した建造物の残骸が点在。
    地表は氷に覆われ、生命は検知できず。
    メーティオン : 3番目(トゥリア)……都市と呼べる住居集合体が現存。
    知的「生命」は存在しないが、
    かつてそうであったとする思念体が残留している。
    メーティオン : 4番目(テーセラ)……こちらも住居と思しき建造物あり、現存生命はなし。
    疫病ないし汚染が死滅の原因と推定される……。
    メーティオン : 8番目(オクト)……全土で大規模な戦闘中。
    住民との接触を果たすが、彼らは間もなく破壊兵器により全滅。
    メーティオン : 9番目(エンネア)……一面の砂漠、植物に類する生命も発見できず。
    砂の中に、比較的アーテリスの人に近い形状の骨が多数存在。
    知的生命であったかは判断不能……。
    メーティオン : 15番目(デカペンデ)……
    特定の個体を神子と呼称し、文化の中核としていた。
    しかし、その神子の暴動によって全滅。
    メーティオン : 私にそれを語った神子本人も、
    問いを提示したところ、回答と称して自害……知的生命消失。

    この報告のうち、3番目(トゥリア)、1番目(エーナ)については星外宙域の「ウルティマ・トゥーレ」で登場している。

    また6番目(報告未出)、8番目(オクト)、17番目(報告未出)については「暁月のフィナーレ」ラストダンジョン「最終幻想レムナント」で追体験する。

  • メーティオンを使ったヘルメスの研究に危険性を感じたエメトセルクヴェーネスはそれを止めさせようとするが、しかしヘルメスは逡巡し、拒絶する。
    ヴェーネス : メーティオン、もうおやめなさい。
    探索をすぐに中断して、全員帰還するのです。
    エメトセルク : チッ、聞く耳を持たずか……!
    エメトセルク : メーティオンを、アーモロートに連れていくぞ。
    こいつを足掛かりとして、
    一連の個体を回収する手立てを考える必要がある。
    ヘルメス : あ、ああ……。
    ヘルメス : メーティオン……自分は……。
    ヘルメス : 自分は、君が今直面している答えを、切り捨てていいのか……?
    ヘルメス : 切り捨てられても仕方のない想いを、
    それでも聞いてほしいと願っていたのは……誰だった……?
    ヘルメス : ……ああ。
    どんな答えが届いたとしても、頭ごなしに否定したりしない。
    そう言ったのは、確かに自分だった。
    エメトセルク : 何のつもりだ……!
    ヘルメス : メーティオンは、まだ連れて行かせない。
    彼女の報告は、終わっていないのだから。
    ヘルメス : すべてを聞いて、どうするかを決めるのはそのあとだ。
    悪いが、邪魔をしないでくれ……!
  • 古代人たちはそのヘルメスの心情を危険視し、あるいは理解しようとはしない。
    ヴェーネス : ……ヘルメスがメーティオンの報告を聞き届けるだけなら、
    それは、彼に許された時間といえるでしょう。
    ヴェーネス : しかし、報告を受けて何らかの判断を下すとき……
    それは世界の命運を分かつ瞬間となりかねない。
    私たちは、必ずそこに立ち会わなければなりません。
    エメトセルク : 創造生物をエーテルに戻すことを悼み、
    よその星の生命が生きる理由を聞き届けようとする……
    エメトセルク : そんなことをしなければ、
    お前は、この善き世界から零れ落ちることはなかった。
    誰もがそうであるように、幸せでいられたろうに……!
  • メーティオンを庇うヘルメスも転身して飛び去ってしまう。

ヒュペルボレア造物院にて

  • ヒュペルボレア造物院で時間を稼ごうとするヘルメスだったが、エメトセルクヒュトロダエウスヴェーネス光の戦士らにより撃破されてしまう。
  • 十四人委員会への出頭に同意するヘルメスだったが、最後にメーティオンに問いかける。
    ヘルメス
    ヘルメス : メーティオン……。
    できることなら、君の報告をゆっくり聞きたかった……。
    ヘルメス : その意味を考え、しかるべき言葉で伝え、
    みんなに己の行いを問い直してほしかった……。
    ヘルメス : 自分が力及ばぬばかりに、その機会は失われようとしている。
    だが……。
    ヘルメス : 君と自分の命運が、他人に委ねられてしまう前に、
    せめてこれだけは聞かせてほしい。
    ヘルメス : 彼方の星に、幸せは……命の意味は……
    ヘルメス : 生きる歓びは、あったのだろうか……?
  • しかしこれに対するメーティオンの回答は、宇宙へと送り出したヘルメスや、古代人たちの理想を打ち砕くものであった。宇宙も有限であり、終わりからは逃れられないという事実があり、絶望や悲しみ、怒り、孤独、恐怖、諦めといった感情が決してなくすことができないということ。だから天の果てに巣をつくり、星という星から死と終焉を集めて”終わりを謳う”のだという。
    メーティオン : ……私たちは、言いつけどおりに探しました。
    メーティオン : あるときは遺された記録から。
    またあるときは、死して漂う思念体から。
    メーティオン : ときには絶命間際の遺言を聞き、
    知的生命たちの想いを、心で受け止めてきたのです。
    メーティオン : ある生命は、親愛にあふれる世界を目指していました。
    メーティオン : しかし、傷つけあわないための断絶……
    すなわち孤独に蝕まれ、壊れていきました。
    メーティオン : ある生命は、より良き暮らしを求めて発展に勤しみました。
    メーティオン : ……ゆえに襲われ、略奪された。
    報復で相手を滅ぼしましたが、彼らもすでに再起不能でした。
    メーティオン : ある生命は、悲劇の根源は有限な時間にあると考え、
    時間からの脱却を……無限を探し求めました。
    メーティオン : 結果わかったのは、宇宙でさえも有限であり、
    終わりからは逃げられないという事実。
    彼らは未来とともに、生きる理由を失いました。
    メーティオン : ある生命は、怒りや悲しみを呼び起こすもの、
    その一切を捨て去りました。
    メーティオン : 同時に歓びも薄れ、生に意味はなくなり、
    静かなる自滅がはじまりました……。
    メーティオン : 誰もが声で、心で、歴史で訴えていました。
    一生懸命に生きたのだと。
    メーティオン : 最善を目指して、精一杯歩んできたのだと。
    メーティオン : ……その上で、彼らは思い知ったのです。
    メーティオン : 絶望は、悲しみは、怒りは、孤独は、恐怖は、諦めは、
    決してなくすことなどできないのだと。
    メーティオン : ゆえに私は、わたしとワタシ、私たちは……
    この心に溶けあった、すべての先ゆく者たちは、終わりを謳う。
    メーティオン : 恋しい人、美しいアーテリスの輝ける命たち。
    苦しいくせに意味のない、生の軛から解き放ってあげる……。
    メーティオン : 何にもならないんですもの、何もしなくっていいでしょう?
    終わりは合理的で美しい……乱れ得ぬ静穏、唯一の安らぎよ。
    メーティオン : さあ……天の果てに巣をつくり、
    星という星から死と終焉を集めましょう。
    メーティオン : そうしてもっとうまく、強く謳うの。
    エーテルで覆われたこの星にも、ちゃんと終わりが届くように。
    メーティオン : それが答え。
    天つ星々からアーテリスの命に贈る、結論よ。
  • 憤るエメトセルクに対して、ヘルメスはしかしこのメーティオンの回答をも受け入れようとする。そして、カイロスを呼び出しこの場にいる5人全員の記憶を消去することで「人」の裁定を執り行なおうとする。
    エメトセルク : ふざけるな……!
    私たちの終わりを、勝手に決めることは許さない!
    エメトセルク : 何のつもりだ……!
    今の話を聞いてなお、そちらに味方するつもりか!?
    そいつが終末を起こそうとしているんだぞ!?
    ヘルメス : ……自分たちは、星を善くするために、
    基準に見合わなかった生命を屠ってきた。
    ヘルメス : それは、終わることこそ救いだと信じて、
    私たちを屠るのと、どう違うのだろう。
    エメトセルク : そんなものは詭弁だ……!
    ヘルメス : ああ、そうだな。
    自分はきっと正しくない。
    だが、君たちも正しくはないよ。
    ヘルメス : だから、測らなければならないんだ。
    ヘルメス : ここはエルピス、生命の実験場……
    所長ヘルメスの名において、「人」の裁定を執り行おう。
    ヘルメス : 人がもし、命を見つめ直し、生きたいと渇望したなら……
    それに足るだけのものであるならば、
    いかに真理であると謳おうが、終わりは退けられるだろう。
    ヘルメス : そうでなければ、星ごと滅びるのみ……。
    ヘルメス : そして、裁定である以上は、公正を期さなければならない。
    ヘルメス : 起動せよ……カイロス!
  • 誰も逃すまいとするヘルメスだったが、ヒュトロダエウスの機転と阿吽の呼吸でそれに合わせたエメトセルクヴェーネスの動きにより、間一髪光の戦士ヴェーネスの2人だけがヒュペルボレア造物院から逃げおおせるのであった。
  • しかし同時に、メーティオンもヴェーネスの追跡から逃げ切り宇宙へと旅立っていた。
    ヘルメス : 行くんだ、メーティオン。
    誰の手も届かない、天の果てまで。
    メーティオン : あなたも連れて行きましょうか、ヘルメス。
    血肉を棄ててくれるならば、きっと運べるわ。
    ヘルメス : ……自分は最後まで人として、君のもたらす終わりに抗おう。
    メーティオン : 馬鹿な人……。
    頷いてくれたら、いちばん優しく終わりにしてあげたのに。
    ヴェーネス : 行かせは……しません……ッ!
    ヘルメス : さあ、翔べッ!
    エメトセルク : お前の相手は私だ、ヘルメスッ!
    ヴェーネス : 来て、アルゴス!
  • ヴェーネスは仕方なくメーティオンにビーコンのようなものを打ち込み、その行方を追う手立てを確保するにとどまってしまう。
    ヴェーネス : あと少し……!
    ヴェーネス : だったら、これを……ッ!
    ヴェーネス : 天の果てであろうと、私たちは、必ず……ッ!
  • こうしてメーティオンと古代人たちの世界とのつながりは途絶えてしまう。唯一記憶を残したヴェーネスを除いて。
    エメトセルク : これが無事なものか!
    エルピスについたあたりからの記憶が、
    綺麗さっぱり吹き飛んでいるんだぞ……。
    ヘルメス : すまない……本当に……。
    ヘルメス : 彼らに日々の仕事を見せる一環として、
    カイロスを見せようとしていたんだ……。
    ヘルメス : だが、メーティオンが……暴走して……消滅を……。
    ヴェーネス : 果てしなく遠くても、確かに感じる。
    彼女の存在を……いつか至るべき場所があることを。
    ヴェーネス : メーティオンが翔び去る直前、追跡の術を彼女にかけたのです。
    ヴェーネス : 彼女はすでにアーテリスを出て、今なお離れ続けている。
    これだけ遠いと、正しい位置を割り出すのも、
    容易ではないでしょう。
    ヴェーネス : ですが、手掛かりにはなる……。
    エメトセルクとヒュトロダエウスのおかげで、
    記憶だって残っています。

ウルティマ・トゥーレにて

  • 魔導船ラグナロクに乗り、宇宙の果て「ウルティマ・トゥーレ」へと追いかけてきた光の戦士と暁のメンバーたち。跳躍航行に入ってまもなく、艦は何かの力に干渉され、メーティオンが現れる。宇宙の法則を語り、終末に抗うことはムダだと語るメーティオンだったが、暁のメンバーはそれを否定する。するとメーティオンは艦の空気をなくしてしまう。息ができなくてもがく一同だったが、サンクレッドの「護る」という想いがそれを打ち破ってしまう。
    メーティオン : 悩んで、もがいて、がんばったって、何になるわけでもないし。
    必死に掴んだ幸福も、積み重ねてきた進歩だって、
    たとえば星が寿命を迎えるようなときには、跡形も残らない。
    メーティオン : 生きることに意味はないのよ。
    偶然に寄り集まった熱が蠢いていることを、
    あなたたちが勝手に、素晴らしいと謳っているだけ……。
    メーティオン : 拒まないで……?
    あなたたちだって、夜、星の海を見上げれば理解できたはず。
    メーティオン : 宇宙の本質は、すべらかな冷たい闇、静かな無……
    星や生命は、そこに点々と生じた膿にすぎない。
    メーティオン : 生きるということは不自然で、だから、
    到底うまくできるようになっていないの。
    おとなしく、在るべき形にかえりましょう……?
    ヤ・シュトラ : ……悪いけれど、その議論を戦わせにきたわけじゃないの。
    ヤ・シュトラ : 私たちだって、よくわかっているもの。
    命が続くのは当たり前じゃないし、
    それがあれば幸せを享受できるわけでもない。
  • 艦は「ウルティマ・トゥーレへと到着する。そこはメーティオンが用意したデュナミスが捉えた絶望のみで満たされた空間があった。しかしその絶望さえも想いで乗り越える力(デュナミス)により克服する暁のメンバーたち。太陽の残骸へと向かって歩き続ける。
  • 最後の一人になった光の戦士は、声なき想いを受けて歩き続け「最果ての中心」へとたどり着くが、そこはメーティオンたちが籠る「残骸(レムナント)」ではなかった。
    メーティオン : ……本当に、ここでおしまい。
    私たちの籠っている「残骸(レムナント)」に続く道はないわ。
    メーティオン : 言ったでしょう?
    ここに渦巻く想いたちは、命を肯定していない……と。
    メーティオン : みんな、がんばって生きてきたけど、
    最後にはそれを呪ったのよ。
    メーティオン : 願いは叶わなかった……祈りは届かなかった……
    ひとつたりとも、報われなかった……。
    メーティオン : そんな想いが集っているのだもの、
    「至るべき場所へ辿りつける」なんて可能性、
    存在する余地もない。
    メーティオン : 最初から……届くようになっていないのよ。
    メーティオン : ……だからアーテリスで待っていてほしかったのに。
    メーティオン : そうよ、立ち尽くしていても虚しいだけ。
    あなたが足掻いていては、仲間たちの魂も安らぎを得られない。
    メーティオン : 終わりにしましょう、苦しみを。
    それ以外に、何を望むというの……?
  • ここでヴェーネスより託された想いを思い浮かべながらアゼムのクリスタルを取り出す光の戦士。様々な人の声が蘇る。
    魂さえ残っていれば それでワタシたちを呼びどせるかもしれない
    でも駄目──
    この星はまだ 終わるには早すぎるんだよ
    必ず 勝って──
    それで 全員無事に戻っておいで──
    自分が 待っていたのは──
    望んでいたのは どんな答えだ?
    私たちは 何もできなくなったわけではありません
    だったら──いつか還ったときに思い出すのかな?
    この 失われた時間のことをさ
    私に託されたものを 投げ出すなよ──
  • そして、ハイデリンに託されたアゼムの術式により呼び出したのはエメトセルクヒュトロダエウスであった。
    ???? : まったく……。
    「覚えていろ」と言った方が忘れていただと?
    とんだ道化を演じさせてくれたな、ヘルメスめ……!
    ???? : おかげでおちおち眠れず、こいつの旅を見続けるハメになった。
    ???? : いいじゃない、とても見ごたえがあったよ。
    みんなして、あんなメチャクチャな進み方するなんてさ!
    ???? : ……だからこそ、だ。
    ワタシたちだけこのまま消え失せるのは、ちょっと、ねぇ?
    ヒュトロダエウス : 本当、喚んでもらえてよかったよ!
    エメトセルク : ならば賛辞と、最後の旧き人への手向けとして、
    口上のひとつくらいは垂れてやろう……!
    エメトセルク : 終焉を謳うものよ、私たちはお前によって終わらない!
    エメトセルク : それが、あの星の過去に生き、今を生きる者からの答えだ……!
    ヒュトロダエウス : さて、せっかくお招きいただいたんだ。
    ワタシたちで、ひとつ、創造魔法を披露しよう。
    ヒュトロダエウス : この場に満ちる、キミの仲間たちの想い……
    それらを縒り合わせ、新たな道を紡ぎ出すのさ。
    エメトセルク : とるべき形はお前が決めろ。
    辿り着くことなどないと宣った、奴に示すにふさわしい形を!
    ヒュトロダエウス : 其は叡智……黎明の星を綾なす技……
    ヒュトロダエウス : 我らの御手は創世を為す……!
  • 2人は最後の創造魔法により、光の戦士が最後に望んだ終焉を謳うものに叩きつけるべきもの(希望)として浮かべた一面の「エルピスの花」を「最果ての中心」に創り出す。それはかつてヘルメスがメーティオンに「贈ろう」と約束していた花だった。
    メーティオン
    メーティオン
    メーティオン
    ──メーティオン
    自分は君に翔び方を教えたが 歩き方は──
    生命としての生き方は 到底教えられなかった。
    しかし 永い永い旅の果てに
    君はきっと それを知る誰かに出会うだろう
    花を──
    いつかこの旅をやり遂げた君に 心から花を贈ろう。
    メーティオン
  • エメトセルクも語る。
    エメトセルク : その希望(エルピス)の花が在るかぎり、
    元となった想いもまた「ここに在る」と証明される。
    もはや、絶望だけの宙域には戻れまい。
    エメトセルク : お前の仲間たちの魂が、
    いつまでも戦っている必要はなくなったと言ったんだ。
  • 遂にメーティオンたちが籠る「残骸(レムナント)」への道がひらけてしまう。メーティオンは姉妹たちに呼びかけ、「最終幻想 レムナント」で終末を迎えさせようとする。
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    メーティオン : 聞こえ……ますか……
    メーティオン : わたしに、溶けた、みんな……
    苦しくて、悲しくて、うずまいてる……。
    メーティオン : お願い……。
    終わりを、終わらせてあげて……!
    アルフィノ : 残骸(レムナント)の中では、メーティオンに蓄積された想いが……
    完璧な幸福を目指し、しかし至れなかった生命たちの思念が、
    渦を巻いていることだろう。
    アルフィノ : ウルティマ・トゥーレでの旅路が、そうであったように……
    私たちがすべきことは、彼らの挫折をなじることではない。
    アルフィノ : こちらの生き方のほうが優れていると、
    優劣をつけて、打ち負かすことでもない……。
    アルフィノ : 彼らの出した結論、拭い去れない絶望を受け止め、
    それでも何かを……進んでいくことを、望むことだ。
    アルフィノ : それができなくなりそうなときには、
    手を貸すし、背中を押すよ。
    君たちが、いつも私にしてくれたように。
  • 折れない心と仲間との協力でその試練をも突破した光の戦士たち。
    メーティオン : まだ立っているなんて。
    あなたたち、馬鹿みたいに心が強いのね。
    メーティオン : その行進を見ていると、胸がざわざわするの。
    私に溶けた先ゆく星々が、不快に思っているみたい。
    メーティオン : ねえ、どうしたら絶望して、諦めてくれる?
    何を見せたら、私たちと一緒になってくれるの?
    アリゼー : 私にだって、みんなにだって痛いところはある。
    ただ、それが人それぞれで違ってるの。
    アリゼー : だから誰かが立ち止まっても、ほかの人が手を引けるのよ。
    終末を止めるまで……何度だってね!
    メーティオン : ……そう。
  • ここでメーティオンから滲む想いが現れて形作られ、「終焉を謳うもの」として顕現する。「終焉を謳うもの」の攻撃により暁のメンバーは次々と傷ついていく。
    メーティオンから滲む想い : だが、絶望はいつだって、
    希望よりもひとつ多く用意されているものだ。
    メーティオンから滲む想い : 幾たび命は今日を悔み、明日を憂うぞ。
    メーティオンから滲む想い : 生ある時間の、果ての果てまで。
    終焉を謳うもの : ああ……疼く……怒りが……!
  • ここで青い鳥(メーティオン)が一羽現れて仲間たちを止めようとするが既に「終焉を謳うもの」は止まらなくなっていた。吹き飛ばされてしまった仲間を救うため、ムーンブリダの父母より預かった装置を発動させた上で装置を放り出す光の戦士
    ???? : やめて……!
    メーティオン : お願い、鎮まって……!
    終焉を謳うもの : 何故、お前たちばかり、のうのうと生きている?
    私たちは苦しんで絶えたのに……!
    終焉を謳うもの : 私たちが、こんなにも打ちひしがれているのに……
    希望を語るというのか……!
    メーティオン : その人たちを傷つけちゃダメ!
    あなたも、もっと苦しくなる……!
    メーティオン : 止まって……お願い……ッ!
    終焉を謳うもの : 私たちばかり、惨めにはさせない……
    終焉を謳うもの : すべてを……彼方へ……!
    終焉を謳うもの : 何もかも……
    永劫まで凍てつき、平らかな無となれ!
  • 最後に光の戦士も宇宙に吹き飛ばそうと身構えた「終焉を謳うもの」だったが、ここで「巣」が何者かに攻撃される。それはマザークリスタルの残りを喰らって光の戦士を追いかけてきた最後の「友」、ゼノス・ヴェトル・ガルヴァスであった。
    終焉を謳うもの : 仲間たちを逃がしたか……。
    終焉を謳うもの : しかし、これで今度こそお前独りだ。
    終焉を謳うもの : 手を取り合うのがお前たちの強さだというなら、
    今のお前はまさしく無力。
    また死人にでも頼ってみるか?
    終焉を謳うもの : フフ、最後の抵抗か!
    いいぞ、もう間もなく、お前もこちら側に沈もうな……。
    終焉を謳うもの : 打たれ、裂かれ、無様に地を這う。
    嘆きながら果てるのだ、己の無力を……世のすべてを……。
    終焉を謳うもの : 私たちもそうだった、ああ、そうだったとも!
    終焉を謳うもの : 悲しかった、苦しかった、惨めだった、憎かった……
    必死に生きて、でも駄目だった……。
    終焉を謳うもの : 一緒に終わることだけが、
    「みんな等しく幸せになれる方法」だったんだ……!
    終焉を謳うもの : さあ、お前も絶望に沈むがいい……!
    終焉を謳うもの : これは……私の巣に、何が起きている……?
    ゼノス・ヴェトル・ガルヴァス : ついに見つけたぞ、我が友よ……。
  • こうして最後の戦いの舞台が整えられ、光の戦士アゼムのクリスタルを掲げて「終焉の戦い」へと挑む。
    終焉を謳うもの
    終焉を謳うもの : 私が、わたしが、ワタシが得た答えじゃない……
    終焉を謳うもの : 私が見たのは、絶望だけ……!
    終焉を謳うもの : 星の、命の、すべての果てにあるのは絶望……!
    終焉を謳うもの : 終わりの名は、希望などではないッ!
    そんな──これが答えじゃないのなら──
    どこに幸せが──あるというの──
  • 戦いが終わると、そこにはメーティオン一人がいた。
    メーティオン
    メーティオン : ……どこまで翔んでも、暗くて、つらくて、寂しいの。
    メーティオン : ヘルメスが望んでいたような、
    優しい答えを見つけられなかった……。
    メーティオン : こんにちは……私が出会える、最後のあなた……。
    メーティオン : 私は……あなたの音を聞き……想いを感じ……
    考えを知りたいのです……。
    メーティオン : どうか、仲良く…………。
    メーティオン : ああ……聞こえるわ……あなたの心が……
    長い旅の、記憶が……。
    メーティオン : たくさんの……こんなにたくさんの人がいて……
    あふれるくらい、想いがあったのね……。
    メーティオン : たったひとつの答えなんて、本当になかったんだわ……。
    命の意味も……生きる理由も……。
    メーティオン : いろんな形の歓びを拾い集めては、失って……
    また見つけながら生きて、生きて、生きていく……。
    メーティオン : 死が、あなたの優しい隣人になる、そのときまで。
    メーティオン : 私が翔ばなくたって、ヘルメスの探してたものは、
    あの星に、あなたの世界にあったのね……。
    メーティオン : 花畑のようね。
    少しずつ、色を混ぜながら広がって……。
    メーティオン : その言葉まで辿りつけてよかった……。
    私の旅に、素敵な終点をありがとう……。
    メーティオン : ……だからこそ、消える前に始めなくちゃ。
    メーティオン : 私たちが奪ったものは、もう、決して戻らない。
    そのことを、許してとは言わない。
    メーティオン : ただ、一度だけ謳わせてほしいの……。
    今度は自分自身の心を……私が見つけた歓びを……。
    メーティオン : たとえば、星のない暗い海に差す光が、
    こんなに、こんなに綺麗だってこと。
    メーティオン
    メーティオン : 生きる者を失くした星に……悲しみに荒れた大地に……
    いつかまた、命が巡って芽吹くよう……。
    メーティオン : 雨として降り注ぎ、風として舞い上がる、希望の唄を……!
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    メーティオン
    メーティオン : 命が満ちたら、ヘルメスにも、見てもらえるといいな。
    メーティオン : 難しいのは、わかってるけど……
    可能性(デュナミス)は、いつだって想いを叶えようとしてる。
    メーティオン : 奇跡だって、ときどきは、起きるかもしれないよね……?
    メーティオン : じゃあ、最後に……
    あなたの大切な仲間のいる船まで、道を繋げるね。
    メーティオン : あなたはわたしに続いて、
    帰りたいって強く願いながら、踏み出して。
    メーティオン : その想いが、必ず、みんなのところへ導いてくれるから……!
    メーティオン
  • そう言い残すと、メーティオンは青い鳥となって飛び去っていった。
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報告とコンテンツの対応表

番号報告コンテンツなど
エーナ
1
オストラコン・エーナ
命なき街
ディオ
2
トゥリア
3
オストラコン・トゥリア
イーアの里
テーセラ
4
ペンデ
5
エークシ
6
最終幻想レムナント
想いが刻まれた貝殻
エフタ
7
オクト
8
最終幻想レムナント
想いが刻まれた文書
エンネア
9
デカ
10
エンデカ
11
ドーデカ
12
デカトゥリーア
13
デカテーセラ
14
デカペンデ
15
デカークシ
16
オストラコン・デカークシ
オミクロンベース
電脳夢想スティグマ・フォー
デカエフタ
17
最終幻想レムナント
想いが刻まれた霊気
デカオクト
18
オストラコン・デカオクト
リア・ターラ

7はエプタあるいはエフタ、9はエンネアあるいはエンニア



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