ナミーカ(Namikka)
- 以降に物語の核心部分に触れる記述を含みます。
- パッチ7.0を最後まで進めていない方、ネタバレを好まない方はこれ以降読み進めることをお勧めしません。
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概要
- ウクラマトを育てた乳母ナミーカ。
- 我が子を病気で喪ってしまい、養女として王宮に迎えられたウクラマトの乳母となった。
ナミーカ : 我が子を病で喪い、絶望の底にいた私に、 小さなウクラマト様は微笑みを向けてくれた。 その瞬間から、あなた様は私の生きる喜びになったのですよ。
継承の儀に際して
- 継承の儀に出発するウクラマトを励ましている。
ウクラマト : こっちは乳母のナミーカだ。 アタシにとっちゃ、おふくろみたいな存在だな! ウクラマト : いいって言ってるのに、 見送りをするって言い張るもんだから、連れてきた! ナミーカ : 皆様、ウクラマト王女のこと、 どうかよろしく頼みます。
ナミーカのその後
- このナミーカの行動を追うと、継承式のあたりからドーム出現までの時間軸を追うことができる。
- 継承式のあと、ウクラマトの独り立ちを見届けられたナミーカは故郷ヤースラニ荒野に帰ろうとしている。ウクラマトは形見の品として腕輪を渡しており、光の戦士がシャーローニ荒野で出会ったときにはその腕輪を盗まれて困っていたため、これを盗賊から取り返している。
エレンヴィル : ……さっき、大切な物を奪われたって言ってたよな。 どんな物だか、聞いてもいいか? ナミーカ : は、はい……奪われたのは、 ウクラマト様から感謝の気持ちにと頂いた腕輪なのです……。 エレンヴィル : そいつは……替えが効くような物じゃないな。 エレンヴィル : ……たしかおたくは、あいつがガキのころから世話をしてた、 専属の乳母だったよな? ナミーカ : ええ、そうですが……私もいい歳ですからね。 ウクラマト様の独り立ちを見届けたあとには、 故郷のヤースラニ荒野に帰ろうと決めていたのです。 ナミーカ : ウクラマト様ときたら、育ててくれたお礼だなんて言って、 こんな私に素敵な腕輪を贈ってくださいました。 ナミーカ : それがあまりに嬉しくて…… 人目のあるところで腕輪を身に着けてしまったのが、 よくなかったのでしょう。
- ナミーカは予約していた列車が地震のせいで出発しなくなったためもうしばらくシャーローニ荒野で滞在すると話している。ここでエレンヴィルと光の戦士は地震の話を耳にする。
ナミーカ : それでは、私も少し休ませていただきますね。 ナミーカ : もうしばらくはこの町に滞在することになりそうですから、 何かお手伝いできることがあれば、お声がけください。 エレンヴィル : もうしばらくって…… すぐにでも列車に乗って故郷に帰るんじゃなかったのか? イヤーテ : あれ? ごめん、言ってなかったっけ? 列車は今、運休中だよ。 エレンヴィル : 聞いてない…………。 イヤーテ : 最近あった地震の影響で、線路が壊れちゃったんだってさ。 それでしばらくは運休、トンネルも通行止めになってるよ。
- ここで地震について知る2人。
イヤーテ : 最近なんだか多いのよね。 特に、あんたたちが訪ねてくる少し前のやつは大きかったし、 何か悪いことが起きないといいけど……。
- 鉄道会社に行って聞くと、案の定列車は動いていないという。鉄道会社員によると地震というより爆発のようだという。
エレンヴィル : いや、地震の影響で鉄道が止まってると聞いたんで、 復旧がいつごろになるか尋ねに来たんだが…… まだしばらくかかるみたいだな。 鉄道会社の青年 : そうなんだよねー。 もう、ぜんっぜん人手が足りなくて……。 鉄道会社の青年 : 地震のたびに線路を点検しにいかなきゃいけないうえに、 継承式の直後にあった、どでかい地震のせいで、 一部の枕木が破損しちゃってさ……。 エレンヴィル : 継承式の直後……? 妙だな、それなら俺たちもトライヨラにいたはずだ。 エレンヴィル : 街がヨカ・トラル側にあるとはいえ、 シャーローニ荒野でそれだけの大地震があれば、 気づきそうなものだが……。 鉄道会社の青年 : なんか変な揺れ方だったんだよねー……。 地震自体はこれまでも時々あったけど、 それよりむしろ爆発? みたいな?
- ナミーカを載せた一番列車が出発し、鉄道会社の社長と話し込んで列車がヤースラニ荒野についたと思われる頃、再び異変が起こりドームが出現する。そしてドームからは見たこともない艦隊がトライヨラへと侵攻する様子が見える。
- 一番列車の機関士だったニトウィケの証言。ナミーカは無事ヤースラニ荒野に到着している。
ワーリカ : ……列車に乗っていたのは、 ヤースラニ駅からの、折り返し便の乗客だけだ。 ニトウィケ : あたしは機関士だったから、しっかり確認してる。 あの一番列車に乗っていた人たちは、全員無事に下車したし、 折り返すときも、何の異状もなかったんだ。 ニトウィケ : なのにヤースラニ駅を出発して、しばらく走ったところで、 ものすごい地震が起こって……緊急停車させて…… 振り向いたときには……。
- 時間は前後するが鉄道会社社長との会話。
ワーリカ : すっかり話し込んじまったな。 さっきの列車も、そろそろヤースラニ荒野に、 到着している頃合いだろう。 ワーリカ : 折り返して戻ってきたら、約束どおりお前さんたちの番だ! 出発準備は今のうちに…… シェンダ : また地震!? ダーピャ : おいおい、勘弁してくれよ……! ワーリカ : ありゃあ……なんだ……!? シェンダ : 嘘でしょ!? どうなってんの!? ダーピャ : 乗客は……ニトウィケさんは……!? エレンヴィル : あの方角……俺の、故郷も……。
エレンヴィル : 何だよあれ……! トライヨラに向かってるのか!?
ヘリテージファウンドにて
- いろいろあってヘリテージファウンドへ到着した一行の前に、まもなく最期を迎えるナミーカが現れる。
ウクラマト : おい、それって…… ウクラマト : アタシがナミーカに贈った腕輪じゃねぇか! スフェーン : ナミーカさんのこと、知ってるの? ウクラマト : 知ってるも何も…… ナミーカはアタシが幼い頃から世話になってた乳母だ……。 スフェーン : そうだったんだ……。 ナミーカさん、みんなの話はよく聞いてくれるのに、 自分のことはあまり話してくれなくて……。 ウクラマト : 本当に……お前なのか……? クルル : ドームの出現に巻き込まれていたのね……。 そして、ここで30年の時を過ごした……。 ウクラマト : ……ナミーカ? アタシだ、ウクラマトだ……! ペポーネ : 残念ながら、彼女は高齢でお迎えが近く……。
ウクラマト : 待て! ナミーカをどこに連れていくつもりだ!? スフェーン : 安心して、塔の中にある医療施設だよ。 ここにいたら、体がつらいでしょう? スフェーン : 本当は、もっと早く迎え入れてあげたかったんだけど…… ギリギリまで故郷に居たいっていう、 ナミーカさんの意思を尊重していたの。 ウクラマト : ならせめて、もう少しそばにいさせてくれ。 ウクラマト : アタシにとって、本当の母親みたいな人なんだ……。 頼む……。 スフェーン : ……しばらく、ふたりだけにしてあげて。
- つまり、列車がヤースラニ荒野に着きナミーカは降車する、折り返し列車が出発してまもなく異変が起きるが、ナミーカはそれに巻き込まれそこから30年間が過ぎたという。※なおドーム=障壁自体は数百年前からアレクサンドリア王国にあったものだというので、局所的な次元圧壊が起きてヤースラニ荒野にドームが出現してから、ヴァンガードを作って出撃してくるまでが30年間ということになる。
「魂魄工廠オリジェニクス」
- 「魂魄工廠オリジェニクス」にはナミーカの記録もあった。
オリジェニクスの情報端末 : 特別監視対象魂、 ID161127、個体名「ナミーカ」。 生命活動停止時、肉体年齢86歳……。 国民の記憶消去、正常処理済。 残存肉体の処理、正常処理済。 混合エーテル抽出、正常処理済。
- 86歳没ということは、30年間ドームに閉じ込められていたということから56歳時に故郷へ帰ったということになる。フンムルクは16年前の事故をきっかけに養子に出したとしており、ナミーカは40歳から56歳までの間、ウクラマトの面倒を見ていたことになる。
最終エリアに現れるナミーカ
- 最終エリアで、恐らくウクラマトの乳母となった頃だろうと思われる若い姿で登場したナミーカが語っている。
???? : ウクラマト様……! ???? : どちらにいらっしゃいますか? ウクラマト様……! ウクラマト : 嘘だろ……。 あれは……ナミーカ……? ナミーカ : あの、すみません。 幼いシュバラール族の女の子を見ませんでしたか? ナミーカ : ああ、どうしたら……とても大切な子なんです……。 血は繋がっていないけど、我が子同然で……。
ナミーカ : それにしても、ウクラマト様。 本当にご立派になられましたね。 ナミーカ : きっとここまで来るのに、多くの苦労があったのでしょう。 よくがんばりましたね。
ウクラマト : それに…… 今のアタシがいるのは、ナミーカが育ててくれたからだ。 ウクラマト : どんなときも、信じて背中を押してくれた。 アタシを、本当の娘みてぇに愛してくれた……。 ウクラマト : ありがとな! ナミーカはアタシにとって、最高の母親だ! ナミーカ : ああ……嬉しいわ……。 ナミーカ : こうして振り返ると、なんて良い人生だったのでしょう。 あなたに出会ってから、私はとても幸せでした。 ナミーカ : 我が子を病で喪い、絶望の底にいた私に、 小さなウクラマト様は微笑みを向けてくれた。 その瞬間から、あなた様は私の生きる喜びになったのですよ。 ナミーカ : 最期に想いを伝えることができてよかった……。 これでもう、私に思い残すことはありません。 ナミーカ : 私にはこの先のご活躍を見届けることはできませんが、 どうか体に気をつけて、元気でいてくださいね。