モンティシェーニュ(Montichaigne)
- 以降に物語の核心部分に触れる記述を含みます。
- パッチ6.0まで進めていない方、ネタバレを好まない方はこれ以降読み進めることをお勧めしません。
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概要
- シャーレアン本国にあるシャーレアン魔法大学学長。
- 賢人のひとりで、シャーレアンの意思決定機関である哲学者議会メンバー。
- アルフィノ&アリゼーの祖父であるルイゾワ・ルヴェユールの友人。またクルルの祖父であるガラフとも友人であった関係。
アリゼー : モンティシェーニュ様よ。 魔法大学の学長で、お祖父様の友人なの。
モンティシェーニュ : うむ、ガラフやルイゾワの孫たちに会いたくてな。
暁月のフィナーレ
緊急査問会にて
- 「暁の血盟」という身分を隠してオールド・シャーレアン入りした一同は、エオルゼアとの関係悪化後に神経を尖らせていた哲学者議会より呼び出しを受け、苦しい立場に追い込まれる。この時に助け舟を出してくれたのがこのモンティシェーニュである。
モンティシェーニュ : 彼ら「暁の血盟」は、たしかにエオルゼア諸国と同様、 この事態と戦う決意をしているようじゃ。 モンティシェーニュ : しかし、事実として、 我が国の者を扇動してはおらんのじゃろう? モンティシェーニュ : 加えて、ワシらの判断が妥当であっても、 このところのように強硬な態度で推し進めていけば、 疑問や反発も生じよう。 モンティシェーニュ : ほれ、己が身を振り返ってみよ! 「ダメだ、理由は知らなくていい」などと言われた日には、 禁書庫のひとつやふたつ、意地でもこじ開けようて! モンティシェーニュ : ほかの者の留飲を下げるためにも、 ここはひとつ、寛大な措置で収めてはいかがかな?
- 僅差ではあったが、彼らはリムサ・ロミンサへの強制送還は免れる。
- またサベネア島を訪れていた間に、モンティシェーニュがバルデシオン分館を訪ねてきていたとの連絡を受け、シャーレアン魔法大学へ訪れることになる。
- シャーレアンの哲学者議会が隠している「重大な役目」については魔法が賭けられているために教えてくれなかったが、代わりに「エーテル学」の講義を行ってくれる。
モンティシェーニュ : あるいは、「話そうと思ってもできない」と言った方が、 正しいかもしれんがの。 モンティシェーニュ : ワシらが代々継いできた使命は、果てしなく重い。 不用意に明るみに出れば、 世を大きく混乱させかねないものじゃ。 モンティシェーニュ : よって、議会の承認を得なければそれについて話せないという、 秘匿の魔法が掛けられておるのじゃよ。
- そして、フェノメノン大講堂の利用を許可してくれる。
アルフィノの提案
- 現状のシャーレアンの宇宙への脱出計画の概要と問題点を聞いたアルフィノは、ある提案と取引を行う。これについても父・フルシュノは哲学者議会の有力議員(かつ計画の責任者)として厳しい立場を取ろうとするが、ここでモンティシェーニュが再び助け舟を出してくれる。
アルフィノ : では、私たちと取引をするのはいかがでしょう。 アルフィノ : 「暁の血盟」は、エーテル縮退炉の改良に協力します。 結果、それが必要な性能を上回るものになった場合、 ふたつの報酬をいただけないでしょうか。 アルフィノ : ひとつ目は、ハイデリンと会わせてもらうこと……。 ヤ・シュトラ : あなたたちとハイデリンの関係を思えば、 「逆さの塔」を放置しているのは奇妙だわ。 ヤ・シュトラ : あるんでしょう? かの塔に代わる、より良い別の手段が……。 アルフィノ : そしてふたつ目が…… 方舟を、誰が、どのように使うかを、 皆様に提案させていただきたいのです。
モンティシェーニュ : フォフォフォ……いや、おもしろい! モンティシェーニュ : その道の専門家たちが頭を抱えている難問に、 行きずりの者たちが挑むときた! フォフォ、なんと無茶で無謀なことよ! モンティシェーニュ : じゃが、行き詰まった研究に必要なのは、 嫌というほど見返した理論より、 ちょっとしたひらめき……新しい風じゃろうて。 モンティシェーニュ : わしは、かつての教え子たちに賭ける。 彼らとの取引に「賛成」じゃ。
バルニエル : あー、静粛に! 静粛に! 今は一秒すら惜しい、さっそく決を採るとしよう。 バルニエル : では、「暁の血盟」との取引に賛成の者は挙手を! バルニエル : 賛成71、反対28……
- こうしてアルフィノたち暁の血盟メンバーは、航行エンジンの改良など計画への協力を行う代わりに、タウマゼイン地下での「ハイデリンへの対面、及び「方舟」の利用方法に関する提案するという取引を行うことができるようになる。
モンティシェーニュ学長の講義
- この内容は今後のストーリーにおいて重要な内容を解説してくれている。
- エーテルとは?
モンティシェーニュ : 我々のような生命が有するエーテルは、 大まかに3種類にわかれておる。 モンティシェーニュ : 魂、記憶、そして……? (生命力) モンティシェーニュ : お見事、正解じゃ! モンティシェーニュ : 多くの人にとって最も身近なエーテルは、 まさにその生命力じゃろう。 モンティシェーニュ : 魔法を使うことで発散させたり、食事から摂取したりと、 日常的に消費と補給を繰り返している。 とても流動的なものじゃ。
- 魂との関係
モンティシェーニュ : 一方で魂は、そうそう変化をすることがない。 そして記憶は、魂と固く結びついているのじゃ。 モンティシェーニュ : あくまで例えじゃが、魂を「紙」、 記憶を「そこに書かれた文字」と考えると、 わかりやすいかもしれんの。
モンティシェーニュ : さて…… そこに、記憶と同質のエーテルを強く放射したらどうなる? アリゼー : 下に書かれた文字が……記憶が、読めなくなる? モンティシェーニュ : うむ、まさにそういった理屈で、 記憶を封じたり、それにまつわる行動を制限する術があるのじゃ。
- そしてこの「記憶を封じ」たり、「行動を制限する術」がかけられた例をアルフィノに尋ねる。
モンティシェーニュ : 実は近年、この現象が大規模に発生した事件があった。 何かわかるかね? アルフィノ : 第七霊災だ……。 アルフィノ : エオルゼアの人々は、ダラガブから現れた竜が、 世界を焼き尽くしたところまでは覚えているという。 アルフィノ : しかし、そのあとどう再生したのかについては、 一様に記憶が曖昧だと証言していた……! モンティシェーニュ : 正解じゃ。 それが偶然に起きたことなのか、 誰かの意思で成されたのかは、わからんがの。
- ※エルピス編で登場する「カイロス」の作用についてヒュトロダエウスが次のように語っており、原理は同じであることがわかる。
ヒュトロダエウス : カイロスって、エーテル放射で記憶を操作してるんだよね。 ヒュトロダエウス : 強い放射によって焼かれた記憶も、 星に還り、魂が洗われるときには思い出す…… なんて学説を唱えている人もいるじゃない?
- シャーレアンでの運用について。※色々述べているが、結局は新規議員に対して術を掛けている。後にカイロスで行われた行為とかなり似た関係にあることがわかる。
モンティシェーニュ : ……しかし、記憶に干渉する術は、 シャーレアンにおいても禁忌のものとされておる。 モンティシェーニュ : 哲学者議会にしても、 新たな議員にくだんの使命を告げたときのみ、 秘匿の術を掛けているのじゃ。 モンティシェーニュ : それを濫用して民を操るようなことは、断じてありえん。 どうかそこは信じてほしい。
クルル : ちなみに、そうして塗りつぶされた記憶が、 元に戻ることはないのですか? モンティシェーニュ : 議員に掛けられている秘匿の術にかぎって言えば、 議会で9割以上の賛成を得れば解除でき、 黙するしかなかった真実を、自由に話せるようになる。
モンティシェーニュ : その機会を得られなければ、星海に還るまで待つしかないのぉ。 モンティシェーニュ : 星海では、すべての魂が洗われる。 まずは汚れ……すなわち魂や記憶に付加されたものが消え…… モンティシェーニュ : 次いで、記憶が溶けて消えるのじゃ。
- 実際にこの秘匿された術は、メインストーリー後半で解除され、かつて270年前にハイデリンから預かった予言が集まった市民たちに明かされる。
バルニエル : 我々はかつて、さるお方から、予言を預かった……。 バルニエル : 終末の災厄を招かんとする者、地に名を馳せしとき、 真なる終末が、天より注ぎて星を喰らわん……。 バルニエル : まあ待て。 具体的に話したいところだが、そのためにはまず、 我々に掛けられた魔法を解かねばならん。 エレゼン族の議員 : ……我らの言の葉を覆うものよ、消えたまえ。 戒めは、ことごとく解けよ。 バルニエル : これでようやく、我々が抱えてきた使命を明らかにできる。 ……あとは頼めるかね? フルシュノ : 承知しました……。 フルシュノ : 遡ること、およそ270年前…… 我らが祖先は、低地ドラヴァニアにて、星海探索を敢行した。 フルシュノ : それについては、皆も知るところだろう。 だが、その真なる成果は、議会によって秘されてきた……。 フルシュノ : 彼らは探索の最中で邂逅したのだ。 星の意志、ハイデリンに。 (アーテリスの明日)
- 星海で洗われた魂がどうなるのか。
アリゼー : 洗われた魂は、どうなるの……? モンティシェーニュ : ほどけて無垢のエーテルとなり、 いずれ別のエーテルと結びついて、 新たな魂を形作るとされておる。 モンティシェーニュ : 一方で、ほどけないままで物質界に流れ、 別の生命として再誕する可能性についても、 長年提唱されておる。 モンティシェーニュ : ワシ個人としては、いずれかが正しいのではなく、 どちらの場合もあり得ると考えておるがの。