ムーンブリダ・ウィルフスンウィン(Moenbryda Wilfsunnwyn)
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概要
- 北洋シャーレアンの賢人のひとり。メインクエスト:第七星暦ストーリーで登場する。
ミンフィリア : 彼女は、ムーンブリダさん。 ウリエンジェさんの友人で、エーテライト技術の権威でもある、 シャーレアンの賢人よ。 (賢人ムーンブリダ カットシーン#1)
人物
- ルイゾワの結成した「救世詩盟」に参加するものの、第七霊災に対処するためにメンバーがエオルゼアに渡る中、ルイゾワからシャーレアンに留まるように命じられ、ムーンブリダはエオルゼアには渡らなかった。メインクエストにおいては、「第七星暦ストーリー」で登場する。
前半生
- 名前は「古ルガディン語」に由来するもので、Moenは「月」、brydaは「嫁」を意味する。
ウィルフスン : ムーンブリダは、古ルガディン語で、 「月の花嫁」を意味する名前なんだ。 ウィルフスン : 彼女が生まれたのは、ちょうど満月のころでね。 あのときの月のように満ち足りて、 優しく周りを照らす子になってほしくて、その名をつけた。 ウィルフスン : あまりに元気だったから、太陽の方がよかったんじゃないかと、 家族でよく冗談を言っていたものだが…… 彼女の光は、こうして優しく、届いていたのだね。
賢人
- 賢人のシンボルマークについて。ムーンブリダは、賢人のマークを首筋および左太ももの2ヶ所に入れている。これについて織田氏がインタビューで次のように語っている。
織田氏:
実は賢人のシンボルマークには,「正式」なものと「略式」なものの2種類が存在します。 ムーンブリダさんの脚についているものが「正式」,首についているものが「略式」です。そのどちらを挿れるのか,あるいは両方挿れるのか,そして挿れる場所はどこなのか,それらは本人の自由意志で決めることができます。右頬につけたウリエンジェさんは,かなり攻めた感じに思えますが,本当は尊敬する師ルイゾワのように額に挿れたかったのかもしれませんね。
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武器「ダブルハーケン」
- 聖コイナク財団が発掘した古代アラグ文明の遺物。
- 研究費補助の見返りとしてロウェナ商会に引き渡されたが、のち試作品としてムーンブリダに贈られたもの。
- なおムーンブリダの斧術士の腕前は控えめに言っても一流であるという。
メインクエストでの登場
- メインクエスト:第七星暦ストーリーにおいて登場する。ミンフィリアと、幼馴染であるウリエンジェの依頼もあり「白聖石」の試作品を持ってエオルゼアへとやってきた。
ミンフィリア : そして、何より。 わたしたちが進めていた「アシエンの魂を捕らえる檻」…… 「白聖石」の共同研究者でもあるの。 ムーンブリダ : よろしくな!
ミンフィリア : ムーンブリダさんには、 「白聖石」の試作品を持ってきてもらったの。 本来はシャーレアン本国で研究を続けてもらう予定だったけれど、 彼女はエーテライト技術の権威……。 先の「シヴァ」の件もあり、急ぎ合流してもらったの。 (賢人ムーンブリダ カットシーン#1)
ムーンブリダ : この魔器は未完成だが、残すところは最終調整だけだ。 どのみち、最後はエオルゼアのエーテルに合わせて 仕上げようと思っていたからね……いい機会だったよ。 (賢人ムーンブリダ カットシーン#2)
- 「氷の巫女」ことイゼルが、スノークローク大氷壁の最深部にあったエーテライトを用いて西方へと逃亡した際に、転送先のエーテライトを破壊していったため、その追撃にはエーテライト修復が必要であった。
- 「シヴァ」の召喚を進めていると思われるイゼルを阻止するため、エーテライト技術の専門家であるムーンブリダをまずこのエーテライト修復を行う。
- さらに、アシエンの調査を行っていたミンフィリアを手伝い、自らエーテル・エクストラクターを開発する。
ミンフィリア : でも、どうやって「偏属性クリスタル」を利用するつもり? 結晶からエーテルを取り出すといっても、 そう簡単にできるものなの? ムーンブリダ : 実は、そのための魔器を作ってみたのさ。 周辺の「偏属性クリスタル」からエーテルを抽出する魔器…… 名付けて「エーテル・エクストラクター」だ!
ムーンブリダ : ……見えたかい? 「偏属性クリスタル」からエーテルの光が立ち上がるのが。 これを束ねて刃にする方法は、まだ模索中だけど、 この「エーテル・エクストラクター」を改良していけば、 ひとまず、エーテル不足の問題は解決するはずだ。 あんたのためにも、とびきりすっごいエーテルの刃を、 作れるようにしてみせるよ。」
- その後、エーテル・エクストラクターを試験している時にアシエン・ナプリアレスと出くわし、その狙いが「砂の家」にあるルイゾワの愛杖「トゥプシマティ」にあることに気づき、急いで光の戦士と共に「砂の家」に戻る。
- アシエン・ナプリアレスはミンフィリアごと「トゥプシマティ」を奪って去ろうとするが、エーテルの歪みを通って追いかけた光の戦士により、アシエン・ナプリアレスは討滅される。
- 消滅を避けるためエーテル界に戻ろうとするアシエン・ナプリアレスを「白聖石」で食い止め、エーテル・エクストラクターでエーテルを増幅した上で、さらに「トゥプシマティ」により生み出した「光の刃」でアシエンを消滅させようとする。
- それでもエーテルが不足しているのを見たムーンブリダは、運命を悟り自らの命を犠牲にしてアシエン・ナプリアレスを消滅に追い込んだ。
ミンフィリア : マザークリスタル……ハイデリンよ、わたしの声を聞いて! わたしたちに、光を! 今こそ、あなたの力を貸して! ミンフィリア : ……ダメ、なの? 超える力があってなお、わたしたちの声は……願いは…… ハイデリンに届かないというの? ムーンブリダ : あと……少し……。 あと少しのエーテルさえあれば……。 ミンフィリア : ムーンブリダ……? あなた、何をするつもり……!?
ムーンブリダ : そうか……そうだったんだね……。 ……ルイゾワ様も、自分の「務め」が……わかったんだ。 ムーンブリダ : 死して、希望を守る……。 これが……ルイゾワ様が、この地を訪れた理由…… やっとわかったよ、ウリエンジェ……。
「メネフィナマーガレット」
ウリエンジェとの関係
- ウリエンジェとは近所の幼なじみ。
近所に住む同年代の少年、ウリエンジェと仲良くなりたい一心で付きまとっていたという。一方、物静かなウリエンジェ少年は独り書に向かい合うことを好み、ムーンブリダを無視し続けたのだが、それでも彼女はめげなかった。外で遊ぶのが嫌ならと、自分も難解な書物を手に彼の隣に座ったのだ。やがて長じた彼女は、ウリエンジェと共に賢人ルイゾワに師事。エーテル学で目覚ましい功績を挙げ、賢人位を取得するまでに至る。
ムーンブリダ : なに、幼馴染の頼みとあっちゃ、断れないさ。 (賢人ムーンブリダ カットシーン#1)
ムーンブリダ : ウリエンジェ! 野郎、逢いたかったぜ!
ウリエンジェ : や、やめなさい、ムーンブリダ。 それより、離れなさい……。 ムーンブリダ : なんだよ、つめたいな! 幼馴染のあんたがエオルゼアに渡ってからは、 逢うことも少なくなって、寂しい思いをしてたんだぜ? ムーンブリダ : それが突然、「お前の全てがほしい!」って言ってきたから、 喜んで飛んできたってのに! サンクレッド : おいおい、隅に置けないな。 ウリエンジェ : お、お待ちなさい……。 問題の解決に、貴方の技術と知識の全てが必要…… そう伝えただけではないですか……。 (賢人ムーンブリダ カットシーン#2)
- のちウリエンジェは、アラミゴ開放に向けてフォルドラとの戦闘に挑もうとする一行に、エーテルジャマーを開発して手渡している。
ウリエンジェ : エーテルジャマー……。 彼女の遺志に、私が少しばかり手を加えたものです。 ウリエンジェ : 私の推論が正しければ、かの力を持つ者と対峙したときにこそ、これが……。 今はただ、お守り代わりとでも思って、持っていってください……。 ウリエンジェ : リセ、あなたはムーンブリダの所へ赴くには、まだ早い、 必ず生きて、仲間を連れ戻ってくるのです……。 リセ : ウリエンジェ……。 わかったよ……必ず戻る! そして勝利を、ムーンブリダに報告しよう! (ウリエンジェの秘策)
- 漆黒のヴィランズにおいても、エーテルの多いイル・メグで白聖石を開発している。
ウリエンジェ : 白聖石……アシエンの魂を捕らえる道具です。 こちらの世界で、改めて作りました。 ウリエンジェ : 此度の戦いは、霊災を防ぐもの。 となれば、アシエンが介入してくる可能性が極めて高い。 ウリエンジェ : そこで、環境エーテルの濃いこの地に住まい、 白聖石を生成していたのです。 (篤学者は問う)
- さらにこの白聖石は、水晶公とベーク=ラグによって、賢人たちを原初世界へと戻すための「ソウル・サイフォン」へと改良される。
水晶公 : まず、器となる白聖石をベースとした「新たな魔具」に関してだが、 ウリエンジェとベーク=ラグ殿の協力もあって、 試作品の作製まで完了したのだ。 ベーク=ラグ : これについては、ワシらの努力というより、 元となる白聖石の設計が優れていたと言うべきだろうな。 ベーク=ラグ : 多少手を加えただけで、魂と記憶を保存する魔具…… 名付けて「ソウル・サイフォン」へと改良できたのだ。
ウリエンジェ : 白聖石は「彼女」が遺してくれた賜物……。 その知識が、我らを救わんとしていることに、 運命を感じざるを得ません。
師ルイゾワとの関係
- ウリエンジェとムーンブリダは、共にルイゾワに師事していた。
ウリエンジェ : 月は欠け、星海の渚に消ゆ……。 さりとて天の巡りはやがて、暁の陽を導かん……。 ムーンブリダは……己の役目を、立派に果たしたのですね? ウリエンジェ : 彼女は、シャーレアン本国において、 我が師ルイゾワに師事する同門でした……。 ウリエンジェ : 彼女は、シャーレアン本国において、 我が師ルイゾワに師事する同門でした……。 (その者、ナプリアレス)
- ルイゾワの教えと、第七霊災での行動の意味。
ウリエンジェ : 師は、今と明日を生きる者のため、知を用いよと教えました。 その理想は「知の集積者として歴史の観察者たれ」とする、 シャーレアンでは異端……。 ウリエンジェ : それでもなお、我が師が同志を募り、エオルゼア救済のため、 「救世詩盟」を創りしことは、ご存知のとおり……。 ウリエンジェ : そして、師は旅立たれた…… 神々に愛されし地を救済するために……。 ……第七霊災を乗り越え、新生し得たのは我が師の功績。 (その者、ナプリアレス)
- シャーレアン本国でのルイゾワの評価と、本国に残るように指示されたムーンブリダの心。
ウリエンジェ : されど、シャーレアン本国においては、 自ら歴史に介入した師を、堕落者と呼ぶ声もあった……。 シャーレアンの賢人たる務めを捨てたのだと……。 ウリエンジェ : ムーンブリダは師を信望していましたが、 師はシャーレアンを去る際、彼女に言葉を残さなかった。 故に、周囲からの批判に、心が揺れたのです……。 ウリエンジェ : 師が、本当に務めを捨てたのではないかと……。 そして彼女自身が……務めとともに、捨てられたのではないかと。 ミンフィリア : でも、ルイゾワ様は……! ウリエンジェ : ええ……エオルゼアを守るという形で、務めを果たされた。 言葉を残さなかったのも、己の定めを受け入れたがゆえ、 愛弟子に、ほかなる道を示したかったのでしょう……。 ウリエンジェ : しかし、私が事実を言葉にすれど、 師の心までは、ムーンブリダに届かない……。 ウリエンジェ : ……私は、彼女がエオルゼアに留まるうちに、 師の心を知らせたかった……。 それだけが……悔やまれてなりません……。 (その者、ナプリアレス)
- しかし、最期のときにムーンブリダが師ルイゾワの心を理解していたことを伝えると、ウリエンジェはムーンブリダを想い涙する。
ムーンブリダ : そうか……そうだったんだね……。 ……ルイゾワ様も、自分の「務め」が……わかったんだ。 ムーンブリダ : 死して、希望を守る……。 これが……ルイゾワ様が、この地を訪れた理由…… やっとわかったよ、ウリエンジェ……。
ウリエンジェ : ムーンブリダが決意したのは…… 我が師ルイゾワの心を理解したからだと……? ウリエンジェ : ……真実とはかように在りて、求める者にもたらされん。 師との間に再び繋がれし絆が、 彼女を静かな安息へと導いてくれるでしょう……。 ウリエンジェ : 本当に……よかったですね……。 ムーンブリダ…………。
ウリエンジェ : ミンフィリア、私は砂の家に戻ります……。 失われし友の命を、私なりのやり方で弔いたい……。 信じて……待っていていただけますか……? (その者、ナプリアレス)
- こうして旧FF14時代に描かれた第七霊災に対する「ルイゾワの秘策」は、新生後にその弟子ムーンブリダへと引き継がれ(ムーンブリダの秘策)、やがて紅蓮時代には幼馴染であるウリエンジェへと引き継がれた(ウリエンジェの秘策)。
- 詳しくは「白聖石」の項を参照のこと
父母
- 父はウィルフスン、母はブローウィダ。
- 共に転移魔法の研究者として有名な夫妻。
ウリエンジェ : ウィルフスンさん……ブローウィダさん……。 サンクレッド : 転移魔法の研究者として有名な夫妻だよ。 ……ムーンブリダの、ご両親だ。
- 元はオールド・シャーレアンの転送魔法研究所で働いていたが、引き抜かれたのだという。
キット : 残念、あのご夫妻なら、うちの研究所を辞めちゃったんだ。 優秀な人たちだったから、別のチームに引き抜かれたのさ。 キット : 噂によると、哲学者議会が直々に指揮をとってる、 一大プロジェクトへの抜擢だとか…… 真偽のほどはわからないけどね!
ウリエンジェとの関係
- ムーンブリダの死後、心の痛手から手紙ひとつで済ませてしまっていたウリエンジェを責めるほどの間柄。
ウリエンジェ : ……お久しぶりです。 おふたりとも……こちらに、いらしたのですか……。 ウィルフスン : ああ、しばらく前に、妻ともども引き抜かれてね。 しかしまさか、ここで君と再会することになるとは。 あんたときたら、うちの子の訃報に手紙を添えてきたきり、 何の連絡もよこしやしない……! ブローウィダ : 本当に……本っ当に……心配かけて……! ウリエンジェ : 申し訳、ございません……。 直接ご報告に伺うべきだと、わかっていながら……。 ウリエンジェ : 何より、ムーンブリダのことを……私は……。
- 父はそんなウリエンジェの心情を察して優しく接してくれる。
ウィルフスン : ……ルイゾワ様に置いていかれたと嘆いていた彼女にとって、 君たち「暁」が呼んでくれたことが、どれほどの歓びだったか。 ウィルフスン : あの子の為したこと、すべての決断は、 間違いなくあの子自身のものだったと思う。 ウィルフスン : どうか君も、己を責めるのではなく…… 彼女を誇ってやってはくれないか。
- 一方母にとっては、ウリエンジェと一緒に泣けなかったことが心残りだったのだという。
ブローウィダ : 私たちに怒ってることがあるとすれば、 それは、あんたと一緒に泣けなかったことだよ。 ブローウィダ : あんな震えた字の手紙だけよこして…… 私たちで、あんたの分まで泣く羽目になったじゃないか。 ウリエンジェ : 本当に……申し訳が、ございません……。 ウリエンジェ : 私は、語れる言葉を持たなかった…… こみあげる気持ちも、よぎる思い出も、 ひとつとして、正しく言葉にできなかったのです……。 ウリエンジェ : 積み上げてきた知識も、読み解いてきた詩も、無力でした。 私はただ……ただ、無力で…………。 ブローウィダ : 馬鹿だね……誰だってそうさ……。 私たちだって、あの子を…… この悲しみを語れはしないよ……。
「装置」について
- 出発する前、夫妻から暁の血盟メンバーにある「装置」が手渡される。
ウィルフスン : 私たちからも、ひとついいかな? ウィルフスン : 転移魔法の研究者として、人が星外に出る日のために、 作ってきたものがあるんだ。 君たちに、ひとりひとつずつ、持っていってもらいたい。 ブローウィダ : それは、小型の転移装置さ。 あんたたちに渡す8台は、連動して動くようになってる。 ブローウィダ : 誰かが中央のボタンを押すと、数秒後に一斉発動…… 触れている者を、ラグナロクの内部に瞬間移動させるんだ。 ブローウィダ : 宇宙では何が起きるかわからないからね。 バラバラになったり、戻れなくなったりした場合に、 押せる子がそれを押すんだよ。 ブローウィダ : ……それで、全員無事に戻っておいで。
- 所有者のもとへ戻るような機能は付いていない。
ウリエンジェ : 先日ウィルフスンさんとブローウィダさんに伺ってみましたが、 あの装置に、所有者のもとへ戻るような機能は、 ついていないとのことです。 ウリエンジェ : なればそれは、まさしく「奇跡」と呼べましょう。 かの地では想いこそが真実となる…… 奇跡を呼ぶは、あなたの願いか、他者の祈りか……。