マグヌス(Magnus)
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概要
- 鉱山労働者たちの街「トゥワイン」の親方。
マグヌス : あぁん……? なんだ、酔いがまわったかぁ……? マグヌス : 知らねぇ顔がゾロソロと、俺を取り囲んでやがる……。 ひぃふぅみぃ……3人……いや4人……? 面倒くせぇなぁオイ、増えたり減ったりしやがって……!
- ナバスアレンへ行きたいという光の戦士一行を冷たくあしらう。
サーフ : 親方……こいつらはビラン大鉱山で出会った連中で、 ナバスアレンに行きたいらしいんです。 サーフ : そのために……その……トロッコを動かしたいとかで……。 マグヌス : ナバスアレンだぁ!? あんな廃都に、今更なんの用があるってんだ……。 マグヌス : しかも、そんなひ弱そうな嬢ちゃん連れて……。 ガキの遊び場じゃねぇんだぞ、あそこは。
マグヌス : ハッ……あそこは、この世の終点だ。 どんな風に聞いてるか知らねぇが、 好きこのんで行くような場所じゃねぇよ……。 マグヌス : それに、トロッコ……トロッコだぁ!? 冗談じゃねぇ、その名前すら、聞きたかねぇんだよ……! とっとと失せなッ!
- 息子を7年以上前に、さらに妻を3年前に亡くしている。
トゥワインの衰退とマグヌス夫妻の帰還
- ナバスアレンが滅び鉱山が衰退した際に、マグヌスもトゥワインを離れていた。しかし息子が罪喰いにやられた後、亡き息子の遺した言葉を実現するべく7年前に戻ってきていたのだという。
ジェリック : 使われなくなった線路は、錆び放題の壊れ放題。 トゥワインに生まれ育ち最初に覚えた言葉さえトロッコな僕は、 その衰退とともに、プーカ人形のような無表情になったものさ。 ジェリック : しかーし! 7年前、事態は再び動き出したんだ。 トロッコ技師である親方と、その奥さんが村に戻ったことでね。 ジェリック : 彼らは幼い息子に少しでも安全な暮らしをさせたいと願って、 一時期、アム・アレーンを離れていたんだ。 ジェリック : ……でも、その息子さんが、罪喰いにやられてしまった。 親方夫妻は、息子さんが遺した言葉を実現するために、 この土地に戻って来たのさ。 ジェリック : 「いつかまた、パパのトロッコが走るのを見たい」って言葉をね。
- その後、妻を落盤事故で失うと酒浸りの生活を送るようになってしまったのだという。
妻子
- 3年前に妻を亡くしている。そのためにタロースを動かすことに賛成出来ないのだという。
サーフ : ……親方の奥さんはさ、 「最後の山師」なんて呼ばれた、凄腕の採掘師だったんだ。 サーフ : タロースに新しい心核が必要かもって話になったとき、 当然、彼女は自分が掘りに行くって名乗り出た。 サーフ : けど、なにせ歴史ある鉱山だ。 力のある石となると、掘り尽くされてて簡単には見つからない。 サーフ : それで、彼女が坑道の奥深くに潜っていったときのことさ…… 大規模な崩落が起きたのは。 サーフ : みんな、必死になって坑道を塞いだ土砂をどけたよ。 でも、彼女のもとに辿り着けたのは、およそ2カ月後だ。 サーフ : ……待っていたのは、当然、亡骸だった。 サーフ : それ以来、親方はあんな感じさ。 すまないが……わかってやってほしい。
サンクレッド : ……ふたりの名は? マグヌス : ……息子はスクリ、妻はアグナだ。 マグヌス : ただいまと言う相手がいなくなって、 どこにも帰れなくなっちまった……。 マグヌス : こいつに溺れても溺れても、行きつく底なんてありゃしねぇ。
マグヌス : ……あのタロースを、動かせるもんか。 そんな馬鹿な夢を見なけりゃ、少なくともアグナは……。
亡き妻の獅子目石
- タロースの心核とするべく獅子目石を探すサンクレッドと光の戦士。粘り強く探した結果、ノッカー(コブラン)の体にくっついていた獅子目石を見つけ出す。
グスジョン : おい、あんたら! 見てくれよ、こいつは驚きだぞ……! サンクレッド : 獅子目石があったのか? グスジョン : ああ、まあな。 あんたら、相当な強運の持ち主だよ。 グスジョン : 見つけた獅子目石は、細かな破片がいくつかと…… いいや、とにかくこいつを見てくれ! サンクレッド : これも獅子目石か? グスジョン : そうだ、そんな大きいものは、ここ十数年出ていない。 加えて……よく見ろ、文字が刻まれてるだろ。 サンクレッド : ……ああ、この傷みたいな線か。 確かに、文字に見えなくも……ふむ……。
サンクレッド : 『マグヌス、スクリ、愛するあなたたちに』……? グスジョン : そうだ、そうだとも! そいつは、マグヌスんところの嫁、 アグナからの贈り物なんだ……! グスジョン : まったく、さすが最後の山師だよ……。 あいつは、ちゃんと目的の石を掘り出してたんだ……! グスジョン : だが、崩落のせいで帰ることができなくなった。 恐らく、その言葉を刻んで息絶えたんだろう。 いつかマグヌスが見つけると信じて……。
グスジョン : 本当に……嘘みたいな話じゃないか……。 金貨を見つけたときからきっと、 運命は、あんたらに味方してたんだな……。 グスジョン : その獅子目石は、そのまま持って帰ってくれて構わない。 ただ……頼む、必ず「マグヌス」に見せてやってくれ。 グスジョン : 3年ぶりの、アグナの帰還だ……。 真っ先に、あいつに知らせてやってほしいんだよ……。
- しかしマグヌスはその獅子目石を受け取ろうとせず、タロースの心核に使えという。
サンクレッド : いいや、タロースは動くさ。 心核となる石が見つかった……お前の奥さんが、届けてくれた。 サンクレッド : 獅子目石だ……お前と、息子さんの名前が刻まれてる。 岩蟲の体にくっついていたのを、回収したんだ。 マグヌス : 嘘だろ……こんなこと…………。 マグヌス : お前、どうして…………。 マグヌス : ……石は返す。 手に入れたのはお前らなんだ、好きに使え。
- いざタロースが動き出すと、涙を流す。
サーフ : タロースが、起動した……っ! サーフ : あ……親方……。
マグヌス : なんでだよ……たかだが、これっぽっちの石人形だぞ……。 マグヌス : これっぽっちなのに……チクショウ…… なんてものを、遺してくんだ……。
- そしてトロッコを動かすことについても引き受ける。
マグヌス : ああ、タロースなら、あのとおり……しっかり動いてるぞ。 お前には、ちゃんと礼を言わなきゃならねぇな。 マグヌス : トロッコを動かそうと尽力してくれたこと…… アグナの想いを、坑道から拾ってきてくれたこと…… 最初は素直に受け取ってやれなくて、すまなかった。 マグヌス : だが、こうして動いてるタロースを見たらよ…… これは間違いなく、俺が引き継ぐべき、 俺たち家族の夢だって、思えたんだ。 マグヌス : 本当に、ありがとな。 ナバスアレンまでのトロッコは、責任もって、俺が動かそう。