ヒルダ・ウェア(Hilda Ware)
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概要
- イシュガルド下層の貧民街で抵抗組織のリーダー。
- 「長耳のヒルダ」
貧民街のリーダー
- ヒルダは、その外見的特徴から「長耳」と呼ばれ、下層民の抵抗組織のリーダーとなっている。
- フレースヴェルグから「竜詩戦争」の真実を聞いた光の戦士たちは、アイメリクの意を汲んだ副官ルキアの依頼を受け、下層民の協力を仰ぐためにこのヒルダに接触を図る。
ルキア : ああ、神殿騎士団のうち信用できる者と、 オルシュファン卿以下、フォルタン家の戦力で陽動をかける。 これに加え、皇都の「ある勢力」を味方に付けておきたい。 アルフィノ : ある勢力……フォルタン家以外の四大名家を? ルキア : いや、貴族ではない……「雲霧街」に棲む下層民たちだ。 彼らの間には、正教と貴族への不満が渦巻いている……。 密かに抵抗組織を作っていると噂されるほどにな。
私生児
- さる男爵と平民であるヒューラン族との間に生まれた私生児。
ヒルダ : 貴族が使用人に手を出すなんてことは、皇都じゃ珍しくない。 そして、身ごもった平民の女が、捨てられることも……。 そう、よくある「ありふれた話」なんだ……。 平民は貴族に利用され、捨てられ、戦いに駆り出される。 そんな現状を変えたくて、アタシは銃を取った。
- エレゼン族の男爵とヒューラン族女中との間に生まれた混血児で、ヒューラン族の外見を受け継ぎつつもエレゼン族特有の長い耳を持っている。
姉さんが探しているのは「長耳」だったな? もちろん、すでに亡くなっている母親は「長耳」ではない。 ……そもそも、彼女は耳が短いヒューラン族だ。 緋色の瞳と長い耳が素敵な、エレゼン族の貴族。 黒髪が美しい、ヒューラン族の平民女性……。 その間に生まれた娘は、果たして……。
居場所がわからなかったのは残念だが、 緋色の瞳に黒髪という外見は、有力な情報のようだね。
- 彼女の父は、子を身ごもったことを知ると、生母を即刻解雇し、追放した。最期までヒルダの存在を認知することはなかったという。母の同僚であったハイリサの証言。
20年ほど前かしら……貧しい平民だった私とあの子は、 さる男爵家に使用人として雇われたの。 男爵様は、緋色の瞳と長い耳が素敵な美男子でね、 あの子は、密やかな恋心を抱いていたわ……。 男爵様が独り身だったこともあり、ある意味で恋は成就した。 でも、男爵様は本気じゃなかったのね。 平民であるあの子が、身ごもったことを知ると、 すぐさま屋敷から追い出してしまったんだもの……。
- ヒルダの母は、ヒルダを出産すると複数の仕事を掛け持ちしながら娘を育て上げた。
- すでにヒルダの母は亡くなっているが、香草入りの「特製スパイスワイン」作りが得意であったという。
数年の後、彼女が亡くなったという話を伝え聞いたわ。
黒髪が美しいヒューラン族の彼女を、鮮やかに思い出しますよ。
おやおや、懐かしい人の事を思い出してしまいますね。 この香りは、友人が作ったスパイスワインそのもの……。 いやはや、懐かしい……。 彼女は、女一人で娘を育てるため、来る日も来る日も必死で働き、 貧民への炊き出しをする、私の手伝いまでしてくれていたのです。 大変に心根の優しい方でありました……。
- この父は男爵であったが、その子どもが機工士ジョブクエストで登場するミュースカダン卿(神殿騎士団)である。ヒルダの異母弟にあたる。
ミュースカダン : さて、後始末もあることだし、私はそろそろ失礼する。 また会おう……姉上。 ロスティンスタル : …………姉上だとぉ!? ステファニヴィアン : ……でだ、「姉上」ってのはどういう意味だ? ミュースカダン卿と姉弟だなんて、初耳だぞ。 ヒルダ : そういや言ってなかったか。 あの男は異母弟ってやつでね。 アタシの母親が捨てられたあとに産まれた、跡取り息子さ。
ヒルダ : そりゃ、あんまり愉快な話じゃないしね。 クソ親父が死んで、家を継いだアイツも、 荒くれを率いた「長耳」が姉だなんて、言えるわけないだろ?
イシュガルド銃士隊
- アイメリクの改革によりイシュガルドはエオルゼア都市軍事同盟に復帰する。有事の際は神殿騎士団が動かざるを得なくなったため、手が足りなくなったイシュガルドはヒルダ率いる「自警団」を公的組織に昇格させ皇都防衛の一端を担わせることになる。
- その自警団に対しての銃の指南役として、機工士ギルドマスターのステファニヴィアンよりロスティンスタルと冒険者が選ばれる。
ステファニヴィアン : へえ、自警団を率いているヒルダと、知り合いだったのか! いやいや、それなら話は早い。 ステファニヴィアン : イシュガルドの変革以降、公的組織として活動を始めた自警団に、 銃と機工兵装の導入計画があってね……。 その一環として、指南役の派遣を頼まれたんだ。 ステファニヴィアン : ヒルダとは知らぬ仲でもなし、要請に応えてやりたいが、 指南役をやれる技量の機工士は動かせなくてね。
ミュースカダン : ……貴公のことを勘違いしていた。 自らの出自を憎むあまり、 この国を害そうとしているのだ、とな。 ヒルダ : このクソッタレな国に飽き飽きしてたのは事実だけど、 後ろの英雄サマやアイメリクと出会って、思い直したのさ。 気にくわないなら、「変革」してやろうってね。
- こうして機工士ジョブクエストの紅蓮編に登場することになる。
ヒルダ : だから、少ない予算を使って、ステファニヴィアンに頭下げて、 自警団に銃を導入したし、アンタらに来てもらったわけさ。 ロスティンスタル : ……治安維持組織が舐められちゃ、守るものも守れん、か。 いいだろう、「使える」ようになるまで、俺たちが面倒を見てやる。 ロスティンスタル : では、最初の指南だ。 お前たちの中から精鋭を集めて、特別な名前を付けろ。 その名を轟かせて、ハクを付けてビビらせるんだ。 ヒルダ : 竜騎士団やら蒼天騎士団みたいなもんか。 確かに、貴族連中には権威に弱いヤツらもいるが…… 名前っつっても、アタシら学がないからねぇ……。 ロスティンスタル : ふむ、それなら…… 銃を手に皇都を守る、平民兵士の部隊…… 「イシュガルド銃士隊」ってのはどうだ? ヒルダ : 銃士隊……いいねぇ、なんだか燃えてくるじゃないか! よし、これからアタシらは「イシュガルド銃士隊」だ!