ナイユベール(Naillebert)
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概要
- 原初世界においては、「ナイユベール」を名乗る。
なお彼ら「闇の戦士」の名前は、エオルゼア(原初世界)での活動のための偽名である。
- 最初は、同じ依頼を受けたライバルとしてアルバートの前に立ちはだかったが、依頼中に生じた想定外の事故を切り抜けるために共闘したのがきっかけで仲間になった。いつしか戦友と呼べる存在となった。
- 非常に口数が少ないものの、アルバートとはそれなりに気が合うらしい。
ロールクエストで語られる過去
- 漆黒のヴィランズで実装された「ソーサラー系DPS」向けのロールクエストにおいて、アルバート一行との出会いなどが描かれる。
- 第一世界でのナイユベールの本名は、「ナイルベルト」であり、以下ではナイルベルトとして登場する。
- 以降に物語の核心部分に触れる記述を含みます。
- パッチ5.0まで進めていない方、ネタバレを好まない方はこれ以降読み進めることをお勧めしません。
依頼中の出会い
ラミット : 今の崩落で、坑道が塞がれたみたい……。 これで、もう前に進むしかないわ。 アルバート : だ、そうだ……。 ナイルベルト : つまり、奥に潜む魔物を倒し、かけられた賞金を得られるのは、 私か、お前たちのいずれか……というわけだな。

- この時点で、アルバート一行は、ラミット(ラミミ)、シルヴァ、ブランデン、レンダ・レイがいることがわかる。
シルヴァ : 二手に別れるべきではありませんでしたね。 ブランデンとレンダ・レイが、この場にいてくれれば、 魔道士ひとり制圧した上で、魔物退治に挑むことも……。
- 坑道に潜む魔物を退治するという同じ依頼を引き受けたライバルとしての出会いのため、互いに牽制し合う様子が描かれる。
アルバート : なら、とっとと魔物を倒して、 地震を止めてやらないと………… アルバート : ……って、おい! 抜け駆けか? ナイルベルト : ……失礼、てっきり、そのままお喋りに興じて、 私に、手柄を譲ってくれる気かと思ってな。 アルバート : 棘のある言い方をするじゃないか。 それに、ひとりで魔物退治だなんて、よっぽど自信があるんだな。 もしくは、賞金を独り占めしたい理由でも? ナイルベルト : 賞金、か……。 そうだな、そういうことにしておこう。 ナイルベルト : 賞金、か……。 そうだな、そういうことにしておこう。
ナイルベルト : ……「ボヴァイン」を倒すまでだ。 それ以上の馴れ合いは、ごめんなのでな。
- しかし坑道内には危険が多く、単独行動をしていたナイルベルトは、アルバートたちと行動をともにすることになる。
アルバート : 依頼主に、坑道内の地図でももらっときゃよかったな……。 まあ、この崩落で使い物にならなかった可能性もあるが。 シルヴァ : こんな大型の魔物まで紛れ込んでいるとは……。 シルヴァ : 危ないところでしたね、ナイルベルト。 ナイルベルト : そうだな……。 たしかに、私ひとりでは……苦戦したことだろう……。 ラミット : あの子が、地脈から魔力を吸い上げているのね! アルバート : よし、さっさと倒しちまおう。 行くぜ、ラミット、シルヴァ! それに……ナイルベルト! ナイルベルト : …………全力で挑むぞ。 シルヴァ : ええ……! それでは、私が奴の正面に立ちましょう!
アルバート : さっさと目的のボヴァインを倒して、脱出路を探すとしよう。 それまで、よろしく頼むぜ、ナイルベルト! ナイルベルト : …………ああ。 アルバート : 来やがったな……! ナイルベルト、敵は俺たちが引き付ける!
ナイルベルトの真の目的
- 依頼を遂行するため、地脈から魔力を吸い上げていた「ボヴァイン」を討伐する一行だったが、それでも崩落は止まらない。
アルバート : おい、やったな! あとは、脱出路を探して……。 アルバート : 何故、崩落が止まらないんだ? 地脈から魔力を吸い上げていた「ボヴァイン」を倒せば、 その魔力が還元されて、地震も収まるはずじゃ……。 ラミット : 違う……。 魔力を吸い上げていたのは、この子じゃない……!
- 実はナイルベルトは、「ボヴァイン」討伐だけではなくテイナーを救うための「魔光石」を探していたのだが、それを持ち帰ってしまえば坑道が崩落するばかりでなく、麓にある集落まで被害が及ぶことがわかり、「魔光石」を諦めざるを得なくなる。
ナイルベルト : 魔光石……! 長い時間をかけて、魔力を貯め込む性質がある石だ。 この魔物は、石の魔力に引き寄せられ現れたに過ぎない。 アルバート : お前、まさか初めからその石を狙って……? ナイルベルト : だが、遅かった……。 数千年の時をかけて魔力を溜め込んでいったこの石は、 今や、地脈を崩壊させるほどまでになってしまった……! ナイルベルト : 私は、この石を……あいつを救うために探してきた。 だというのに……! ラミット : 事情はよくわからないけど、 その莫大な魔力を、お友達を助けるために使いたいのね? 地脈に還元するわけではなく……。 シルヴァ : でも、そうすると、この山は……? ラミット : 地脈の崩壊が止まらなければ、鉱山も崩れてしまう。 もちろん、麓にある集落だって……。 アルバート : 時間がない……どうする? ナイルベルト : 私は、テイナーを…………。
ナイルベルト : くそっ、くそっ……くそおおおおお!
アルバート : 地震が、止まった……。 ナイルベルト : テイナー、お前を救うことを諦めたわけじゃない。 諦めてなんか、たまるものか……! だが……すまない……。 アルバート : お前の選択に、感謝する……。 集落の人たちを救うための決断に、俺たちも報いたい。 良ければ……友を救う方法を探すのに協力させてくれないか?
- こうしてナイルベルトは、アルバート一行と行動をともにすることになったのであった。
ナイルベルト : 私は…………。 ナイルベルト : そうして、私はアルバートたちと共に行動するようになり、 多くの冒険を経験し、テイナーとは違う……別の絆を結んだ。 ナイルベルト : しかし、結局それから…… テイナーを救う方法は、ついに見つけられなかった。
ナイルベルトの過去
- 友を救えなかったナイルベルトの後悔は治まることがなく、その死後「プロネーシス」となって世界をさまようようになっていた。
- 100年後に第一世界に現れた光の戦士は、その「プロネーシス」を討伐して賞金を得ようとしていたケリッグと、かつてナイルベルトが救えなかった少年テイナーともに、その姿を追うことになる。
ケリッグ : ……ん、なんだい。 この賞金稼ぎケリッグ様に声をかけたってことは、 はぐれ罪喰い「プロネーシス」打倒に手を貸してくれるのか?
ケリッグ : 「プロネーシス」ってのは、 はぐれ罪喰いの中でも最上級にやばい存在……。 通称「四使徒」の一角だ。 ケリッグ : 100年前、世界をぶっ壊す元凶を創った大罪人…… 「光の戦士たち」の遺体が、なんの因果か罪喰いと化し、 冥府の底から現れたって噂さ。 ケリッグ : 俺が追っている「プロネーシス」は、 その四使徒のうち、「魔人」と呼ばれ恐れられた大魔道士、 ナイルベルトの肉体を持つ罪喰いでな。 ケリッグ : 数年前から、アム・アレーン一帯に現れるようになり、 奇妙な魔法によって、少なくない人々の命を奪っているそうだ。
ケリッグ : ……これは、とんでもないことだぜ。 過去視の中でテイナーと一緒にいた「ナイルベルト」。 ケリッグ : それは、かつての「光の戦士」であり、 今は、はぐれ罪喰い「プロネーシス」と化している男の名だ! そいつの少年時代となると、100年以上昔ってことだぞ……!
- つまり、「光の氾濫」を起こす原因を作った「闇の戦士」たちは、原初世界から戻った後に大罪人とされてしまい、その死後その魂が”罪喰い”「プロネーシス」として蘇ったという。
- 「プロネーシス」は、各所に現れると「虚ろ」を生み出しては様々なものを吸い込んでしまうため、ケリッグとともにプロネーシスをおびき出し「虚ろ」を出現させると中から聞こえてきたのはテイナー少年の声だった。
少年らしき声 : もどり、た……ここ、は……暗い……! 憔悴した少年 : ここは……もど、れた……?
- 実はテイナーは、少年時代のナイルベルトと一緒に魔法を修行していた友達であり、彼らは次元に穴を開け「虚ろ」を生み出す方法を研究していたという。※ナイユベールとして原初世界に渡った頃が29歳、その少年時代の話であり、第一世界において100年+20年程度前の話ということになる。
指導者らしき魔道士 : 次はお前だ、テイナー。 ……ほら、一度の失敗くらいで、弱気になるんじゃない。 利発そうな少年 : 大丈夫だよ、僕も君も、持ってる魔力の量はほとんど同じなんだ。 集中すれば、簡単さ。 テイナー : わかった……ナイルベルト。 やってみるよ。
テイナー : ここへ戻るまでに、もう少し思い出したことがあります。 ぼくとナイルベルトが一緒にいた魔道士について……。 テイナー : 魔道士は、ひとりではなく集団で……次元に穴を開ける術、 つまり「虚ろ」を生み出す方法を研究していました。 そして、その術者に選ばれたのが、ぼくらふたり……。
- テイナー少年が語る魔道士組織の研究。
テイナー : 時間が経つにつれ、次第に色んな場面が浮かんできて…… 完全に思い出しました……自分のことや、ナイルベルトのこと。 テイナー : 今からだと、100年以上前……。 ぼくとナイルベルトは、ある魔道士たちの組織の中で生まれ、 幼い頃から徹底した訓練を施されていました。 テイナー : 彼らは、ぼくたちを使い、ある研究を進めていたのです。 それは次元の壁に穴を開けて、はるか遠くの異世界から、 力ある魔物を召喚し、使役する秘術……。
テイナー : 魔物たちが棲む異世界は、次元の壁を超えてなお、はるか先。 そこまで届く穴をあけるためには、多大な魔力が必要でした。 テイナー : そこで彼らは、魔道士同士の結婚を繰り返して、 生まれながらに魔力豊富な子を「創った」んです。 ケリッグ : それが、お前とナイルベルト……。
- その研究の途中「虚ろ」が暴走し、テイナー少年を飲み込んでしまったのだという。
テイナー : ぼくらは、幼い頃から、 次元の穴……「虚ろ」を生み出す修行をしてきました。 テイナー : そして、必要に足るだけの修行を終えた後、 僕らは、魔道士たちとともに、召喚実験に挑み……。 テイナー : ……そして、失敗したんです。 生み出された「虚ろ」は暴走し……ぼくだけを飲み込んだ。 テイナー : ぼくは、ひとり……次元の狭間に閉じ込められました。
- 100年ズレてテイナー少年が「虚ろ」から救い出された理由。
テイナー : ぼくは、ひとり……次元の狭間に閉じ込められました。 そして、(冒険者)さんの呼びかけで、 脱出できたときには、すでに100年以上が……。 ケリッグ : なあ、その時間のズレは、どういうことなんだ……? 俺には、何がなんだかさっぱりわからん。 テイナー : 「次元の狭間は、世界と世界の境界なり。 空間と空間の見えざる狭間にして、時と時の狭間と知れ」 テイナー : 師であった魔道士から教えられた警告です……。 これが正しいとすると、次元の狭間での数時間が、 こちら側での100年に等しいということも、ありえるでしょう。 ケリッグ : 正直、理解できた気はしないが、そういうモンってことか……。 その結果、ナイルベルトが没してから100年経った現代でも、 お前は次元の狭間の中で、子供のまま……ん?
「プロネーシス」となったナイルベルトの魂の休息
- こうしてナイルベルトは、かつての友であるテイナーを助ける方法をみつけるべく、自らに不足している魔力を補う手段を探し続けるたび出ることとなる。
- しかしようやく見つけた「魔光石」は、住民を救うために使ってしまうこととなり、その後テイナー少年を救い出す手段を見つけられないまま、ナイルベルトの魂は「プロネーシス」としてさまよい始めることとなった。
ケリッグ : ……で、敵の前でいきなり頭を抱え込んで、どうしたんだよ。 今度は、プロネーシス……ナイルベルトの過去でも視たってか? ケリッグ : ……マジかよ。 ナイルベルトとアルバートの出会いに、そんな秘密があったとは。 ケリッグ : ナイルベルトは……テイナーを諦めなかったんだな。 自分ひとりの魔力で「虚ろ」を開けられないがために、 不足する魔力を補う手段を探していたのか……。 ケリッグ : しかし、ようやく見つけた魔光石を、住民を救うために使った。 それはナイルベルトが、英雄として歩むための第一歩であり…… 同時に、人生最大の後悔でもあるんだろうな。
ナイルベルトの幻影 : ……私は、アルバートたちと出会い、 英雄として、この世界を救うために数多の冒険をしたが、 結局、大切な友……テイナーを救う方法は見つけられなかった。 ナイルベルトの幻影 : アルバートたちと出会ったあのときに諦めた魔光石。 あれを使って、テイナーを救えたのかはわからない……。 だが、あれが最後の機会だったかと思うと……心が痛むんだ。 ナイルベルトの幻影 : とはいえ、私の苦しみなど……。 ナイルベルトの幻影 : 自分から機会を逃した馬鹿な私のことを、 テイナーは、次元の狭間の中で恨んでいるだろう……。
ナイルベルトの幻影 : だが、もし恨まれていたとしても……また会いたい。 ナイルベルトの幻影 : 罵られてもいい……蔑まれても、傷つけられても…… 何をされようと構わないから、またテイナーに会いたい。 私の……生涯の願いだ。
テイナー : 馬鹿だよ、きみは……。 テイナー : 罪喰いになってしまっても、心を失ってしまっても、 きみは、ぼくを探し続けてくれたじゃないか……。 テイナー : そんなきみを恨んだりなんて、できるもんか。 テイナー : きみのおかげで戻ってこれたよ。 会いたいって願い続けてくれて、探し続けてくれて……ありがとう。 テイナー : ぼくは、もう大丈夫。 この世界で、大切だと思える人たちにも会えた……。 だから……ゆっくり休んで。
- こうして得ることになった英雄の魂の篭ったクリスタルは、スランプに陥っていたグレノルトをいたく刺激し、「英魂装備」として成果を残すきっかけとなる。
グレノルト : 貴殿が持つ、抜け殻のようなクリスタル…… あれを見たときに思い浮かんだのは、 激しく、華々しくも哀愁を秘めた、「英雄」の人生よ。 グレノルト : それにふさわしき装いを仕立て、以て「英魂装備」とした。