皇帝ザンデ(Xande)
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概要
- 歴史上の人物
- 第三星暦、古代アラグ帝国の初代皇帝は「ザンデ」であるという。
ノアレポート : アラグ帝国の始皇帝「ザンデ」。 その存在は、アラグ史を語る上で欠かせないだろう。 ノアレポート : 彼によってアラグ帝国の礎は築かれ、 以後、1000年以上にわたる繁栄がもたらされた。 現存する記録にも、彼の伝説的な偉業を称えるものは多い。
ザンデの登場とアラグ帝国
- 第三霊災(火の厄災)でエオルゼア全土が焦土化した後、人々は再び集い国を作ったが、それは宗教国家ではなかった。神々のために命を賭すことの愚かしさを知った人々は、人の才を信じて集まり、生き残りを賭けて戦うようになっていた。
- そうした中でひとりの天才が現れる。ザンデという名の若者が類稀なる指導力で民衆をまとめ上げ、野心のままに帝国を築き上げたのだ。
- ザンデが革新的だったのは、まじない師や神官の子孫を迫害することなく魔法を操る職業人、つまり「魔道士」として武力の一部に組み込んだことである。ザンデは自ら優れた戦士でありながら自らも魔法を学び、その長所と短所を知ったザンデは、魔道士を活かした軍勢を作り上げ、次々と周辺諸国を併呑していった。
- そして彼は、自ら皇帝を名乗り「アラグ帝国の樹立を宣言したのである。
初代皇帝の墓
- 皇帝ザンデの死については、多くは語られていないが、その陵墓だけはゲーム内でも描画されている。
- アラグ帝国の初代皇帝「ザンデ」の墓はモードゥナの地下に作られたという。【ザンデ霊廟】
- 「銀泪湖」に宿る力によって、ザンデが復活すると考えられていたためであるとされる。
ザンデの復活計画
- 巨大帝国に陰りが見え始めた頃、奇才アモンによる皇帝ザンデの復活が計画される。
ノアレポート : そうした緩やかな衰退を感じて立ち上がったのが、 魔科学の天才「アモン」だった。 彼は帝国に更なる繁栄をもたらすべく、革新的な試みを行う。 ノアレポート : そう、始皇帝ザンデの復活だ。 試作の後、現在のモードゥナにある「ザンデ霊廟」から ザンデの遺体を掘り起こしたアモンは、見事に彼を復活させた。
- アモンは、祖国に活力を与えるためには強力な指導者が必要不可欠であると考え、初代皇帝ザンデの復活計画に挑んだ。
- 「復活」とは比喩表現ではなく、まさに死人の肉体を復活させることであった。さらに永遠に祖国を反映させるため、同時に「不死化」という壮大な目的も含まれていた。
- アモンは、魔科学が生み出したキメラ合成技術を応用しつつ、新たにクローン技術を開発し、自身の政敵や反乱に与した罪人を実験体として利用することで技術を蓄積し、アラグの皇族や忠臣たち、果ては自分自身さえも実験の材料として用い、遂に不老化技術を完成させたのだった。
南方大陸の征服と闇へののめり込み
- 皇帝ザンデは、この復活後の功績のほうが大きく語られる。
ノアレポート : ザンデ復活によって、アラグ帝国はにわかに勢いを取り戻した。 南方大陸メラシディアに遠征し、征服を果たしたのも、 復活したザンデによる功績である。
- 復活したザンデを得て力を取りもどしたアラグ帝国は、南方メラシディア大陸への遠征を行い、彼の地を征服している。
- その後もザンデの野望は終わることなかったが、戦いが終わると残るのは虚無だけであった。一度死んでいた彼は、人の命の限界を誰よりも知っており、この後急速に闇にのめり込んでいき、「世界のすべてを無に帰す」というという思想に取り憑かれていった。
ダラガブ計画
- 南方で捕獲したバハムートを天に昇らせて月の衛星とする壮大な計画に着手。龍神が持つフレアを操る能力を利用することによって太陽の力を集積させ、これまで以上のエネルギーを得ようとした。すべては、かつてない規模の「ヴォイドゲート」を開き、「暗闇の雲」をハイデリンに招き世界を原初の無に帰すために。
第四霊災へ
- 虚無に魅入られた皇帝を倒すために一度は下火になっていた反乱が帝都の足下で燃え上がり始め、さらに英雄たちに率いられた反乱軍がザンデの居城となっていたクリスタルタワーに攻め上った時、ついに衛星「バハムート」が起動、膨大な力が地上に降り注いだのであった。しかしクリスタルタワーを支える地殻はこれに耐えることができず、遂に地殻が崩壊しかつてない規模の大地震が発生する。
こうして土の厄災「第四霊災」が発生したのである。
ノアレポート : まさに世界の覇者、王の中の王であったザンデ。 ……だが、彼自身の思惑についてとなると、記録は沈黙する。 ノアレポート : ある筋からもたらされた情報によれば、 彼は「人の命」が行き着く先…… すなわち「無」に取り憑かれていたという。 ノアレポート : 死を越えたからこそ、誰より命に囚われたのだろうか。 我々がザンデの心境をうかがい知ることは難しいが、 彼の選択は、歴史として刻まれている。 ノアレポート : 「闇の力」への渇望……そこに端を発した第四霊災……。 帝国の繁栄を願われて蘇った始皇帝は、 自らの手で、アラグ帝国の幕を引くことになったのだった。