ガラフ・バルデシオン(Galuf Baldesion)
概要
- 若い頃、見聞を広める目的で北洋シャーレアンを去り、3人の仲間と傭兵団「暁の四戦士」を結成し現在で言う冒険者のような生活を送っていたという。※後の4人の賢人。
- その冒険の過程において蛮神を初めとした世界の脅威を知ったかれら「暁の四戦士」は、冒険で得た資金を元に無人島であったバル島を買い取り、魔法学の研究施設を設立した。
- 転送網の改良などの功績が認められ、後に諮問機関「バルデシオン委員会」を立ち上げることとなった。
篤志家
- 篤志家としても知られており、孤児院の運営や、若者への奨学金の支給事業なども手がけている。
- 「禁断の島エウレカ」シリーズで登場するエジカ・ツンジカは、このガラフに見出され奨学生として魔法大学に入学し、後にバルデシオン委員会に所属することになった。
- 恐らくクルル(Krile)もこの過程で縁ができたものと思われる。「禁断の地エウレカ:ピューロス編」では、老ガラフと共に調べ物をするエジカとクルルの姿が描かれていた。
ガラフのメモ
- 「禁断の地エウレカ:ヒュダトス編」、本部塔エントランスにある「委員長の執務室」で発見できる。
創神神話考察
創神神話考察 : 創神エウレカが、いかなる神話より生まれたのか。
それを示す資料はまったくなく、
明確な答えを得るのは、ほぼ不可能だ。
創神神話考察 : しかし、端末との短い問答で、判明したこともある。
悪を討つ力であると自称する創神が、光を宿す者……
ハイデリンの加護を受けた者に封印された、ということだ。
創神神話考察 : これをどう解釈すればいいのか、難しいところだが、
私には、アシエンの関与を示唆するものに思える。
やはり創神の情報は、厳重に管理する必要があるだろう。
創神武具考察
創神武具考察 : 創神エウレカ製の武具は、
使用者の魂を構成するエーテルを侵食して精神的に支配し、
やがて、完全に同化するものと思われる。
創神武具考察 : そうなれば、武具が肉体を得たようなもの。
高い独立性を保ち、自律的に行動を開始する。
おそらく、創造時に込められた「願い」を実現するために。
創神武具考察 : 現在、我々は創神エウレカ製の武具を合計5種類発見し、
本部塔に封印しているが、その総数は不明である。
引き続き、さらなる調査が必要であろう。
ガラフのメモ
ガラフのメモ : ガラフ・バルデシオン、
最悪の状況に備え、ここに記す。
ガラフのメモ : このメモを発見した者であれば、創神エウレカの存在と、
かの蛮神が、非常に危険な武具を創造する力を持つのは、
すでに知っているだろう。
ガラフのメモ : だが真実は、武具だけに限らない。
創神は、地脈からエーテルを吸い上げ、
それを素材に、あらゆる物を創造するのだ。
ガラフのメモ : では、創神エウレカの主となったものが、
新たなマザークリスタルを望んだら、どうなるだろうか?
ガラフのメモ : 想像に過ぎないが、ハイデリンの全エーテルを吸い上げてでも、
世界を再創造しようとし、霊災に等しい災厄をもたらすはずだ。
創神エウレカとは、それほど危険な存在なのである。
ガラフのメモ : しかし、長年に渡り秘匿してきた創神の在り処が、
「エメロロアルス」を名乗るアシエンに突き止められてしまった。
そこで我らは、徹底抗戦する道を選んだ。
ガラフのメモ : 総員に退避を命じた上で、
大規模転送魔法を行使し、バル島ごと地脈に沈めた。
そして、我ら4人の総力を結集し、エメロロアルスを倒したのだ。
ガラフのメモ : 膨大なエーテルの奔流の中であれば、
いかに不滅なる者、アシエンとて次元の狭間には退避できない。
奴の魂は地脈に呑まれて霧散するはずだ。
ガラフのメモ : そして、バル島は創神エウレカを抱えたまま地脈を漂流し、
やがてエーテルの流れに溶け合い、我らを含めて消滅するだろう。
だが、懸念すべき可能性はまだ残されている。
ガラフのメモ : このメモを読む者よ。
貴方が、このメモを目にしているということは、
いくつかの偶然が重なり、バル島が物質界に浮上したようだ。
ガラフのメモ : どうか「暁の血盟」の者たちに、この島のことを伝え、
創神エウレカを封印し、悪しき者から守ってほしい。
世界を破滅の危機から救うために。
- ウクラマトに見せると、これはグルージャジャからの手紙で間違いなさそうだという。
クルル : 実は、ウクラマトさんに見てほしい物があるの。
クルル : これはバルデシオン委員会に保管されていた手紙よ。
宛先は、委員会の創設者でもあるガラフおじいちゃん。
クルル : 送り主の名は、かすれてて後半が読めなかったのだけれど、
トライヨラ連王国の、グルー……と記されてる。
ウクラマト : グルージャジャ……
アタシのオヤジ、トライヨラ連王国の連王だ。
クルル : トラル大陸の「黄金郷」について調査を依頼したい、と。
エレンヴィル : 連王自ら、黄金郷の調査依頼だって……?
ウクラマト : ほほう……本物だとすれば、だいぶ興味深いな。
クルル : これが本当に連王からの手紙なのかどうか、
王女であるあなたなら、わかるんじゃないかしら?
ウクラマト : おっと、悪い。
いろいろ言ったけど、連王が送った手紙には違いないと思う。
署名は本物だし、誰かが代筆したんじゃないか?
クルル : そう……良かったわ、ありがとう。
やっぱり、ガラフおじいちゃんとトライヨラの間には、
なんらかの交流があったのね。
クルル : 私、おじいちゃんがトラル大陸で何をしたのか、
とても興味があるの。
天深きセノーテ(※ネタバレ注意)
- 以降に物語の核心部分に触れる記述を含みます。
- パッチ7.0を最後まで進めていない方、ネタバレを好まない方はこれ以降読み進めることをお勧めしません。
- グルージャジャが斃された場面で、過去視でかつてグルージャジャやケテンラムとともに「天深きセノーテ」で黄金郷への扉を発見し調査しているシーンが描かれた。※原初世界の時間軸でおよそ20年前ということになる。
ケテンラム : ここからは、俺が引き継ごう。
俺も20年前のあの日、調査に同行していたもんでな。
……当事者として、何があったか説明させてくれ。
ケテンラム : 忘れもしねえ。
俺とグルージャジャ、そしてバルデシオン委員会のガラフが、
天深きセノーテの最奥を調べていたときのことだ……。
ガラフ・バルデシオン : この黒い石材はいったい……?
ガラフ・バルデシオン : ここに至るまでに広がっていた遺跡に、
まったく異なる文明の遺物が侵食しているようだ……。
理のグルージャジャ : ヨカフイ族の記録によれば、
彼らの祖先が石切場としてこの遺跡を拓いたのは、
千年以上も昔のこと……。
理のグルージャジャ : 当時、このような光る石は存在しなかったようです。
ガラフ・バルデシオン : ふむ……。
ガラフ・バルデシオン : 石材の内部にエーテルが蓄積されているようだ。
表面に浮かぶ文様は、ある種の魔法陣にも見えるが……
ガラフ・バルデシオン : 古代アラグ文明とは異なり、魔大戦期のそれとも似ていない。
強いて言えば、南洋諸島の算術に近い整然さを感じるが、
到底一致しているとは……
- 驚く一行の前に2人のララフェル族が現れると、ガラフへは赤子(クルル)を、ケテンラムへは「鍵」を渡すと再び扉の向こうに消えていった。
ガラフ・バルデシオン : え……あ、赤子……?
ガラフ・バルデシオン : 待ってください、これはいったいどういうことですか!?
ケテンラム : これは……!?
武のグルージャジャ : お前さんたちは、何者だ!?
ケテンラム : それからガラフは数年にわたって調査を続けたが、
以降、再び扉が開くことはなかったよ。
……そして最終的に、彼はこう結論づけた。
ケテンラム : そうしてガラフは調査を終えると、
女性から託された赤子を養子として引き取り、
シャーレアンへと帰還していったという次第さ。
アリゼー : じゃあ、その赤ちゃんっていうのは……!
クルル : 手紙と一緒に隠してあったこの耳飾りも、
おくるみに入れられていたものみたい。
アルフィノ : 驚いたな……それが事実だとするならば、
クルルさんは原初世界の生まれではないことになる……。
クルル : そういうことになるわよね。
私もまだ、完全に受け入れられたわけじゃないんだけれど……。
関連項目