カヌ・エ・センナ(Kan-E-Senna)
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概要
- 三重の幻術皇のひとりで、精霊評議会の議長も務める。
- さらにグリダニアのグランドカンパニー「双蛇党」(そうじゃとう / The Order of the Twin Adder)の最高司令官”党首”、も努めており、階級は「双蛇将」。「不屈の巫女(Elder Seedseer)」の異名を取る。
これまで預言者として奥深い森で神事に励んでいた大神官姉弟の長女カヌ・エが親政を開始。その強力なカリスマ性によって軍民をまとめ、国難を乗り切ろうとするグランドカンパニー構想。 帰還と同時に国軍の要である鬼哭隊と神勇隊の支持を取り付けたものの、国内には彼女の政治手腕に疑問を呈する向きもあり……。
国是を占う3人の大神官のひとりにして、国権の最高機関「精霊評議会」の議長。有角の神童「角尊」を多数輩出してきた名門センナ家の長女に生まれ、山火事やいなごの襲来を預言し、若干6歳にして神官に任命された。長じて大神官を拝命した後は、木々の声を聴かんと妹弟と森に籠もる生活を続けてきたが、相次ぐ国難に下山を決意。グランドカンパニー施行を模索し始める。おっとりして見えるが、有言実行の女傑として意外にも兵士の人気が高い。
モットーは「赤心の前に道は開ける」。
愛杖「クラウストルム」
銘木の枝「クラウストルム」を愛杖とする。
三重の幻術皇
センナ家
- カヌ・エ・センナは、有角の神童「角尊」を多数輩出してきた名門センナ家の長女に生まれた。
姉弟
- 三重の幻術皇が実の姉弟であるかどうかが今ひとつ不明瞭だが、「トトラクの千獄」遂行中にこれに関するセリフが登場する。
- 旧FF14のトトラクの千獄では、「ア・ルン・センナ」というNPCが登場した。なおこのア・ルン・センナは、「角尊の少年」と呼ばれている。
ア・ルン・センナ : これで少しは、おっきい姉さまのおやくに立てればいいな。
- さらに三姉弟の残りと思われる「ラヤ・オ・センナ」についても語られている。
ぽにぽにモーグリ : ラヤ・オだったら、このあと、ねっちりお説教クポ!まんなか姉さん、大人ぶってるクポ!
新生でのセンナ家姉弟
幼少期
- 「暁月のフィナーレ」のタンクのロールクエストで、少女時代のカヌ・エが語られた。
- 幼くして親元から離され、師であるエ・スミ・ヤンのもとで修行を受けていた。
- ※エ・スミ・ヤンのもとで修行を受けていたときの過去視。右側は共に修行していたエア・スラ・スピン。
- 本人曰く、なりたくてなったわけではないし、幻術皇にもなりたくはないという。しかし共に修行していた少年エア・スラ・スピンの言葉で「特別な贈り物」だと考えるようになる。
角尊の少女 : 私、幻術皇になんかなりたくない。 角尊にだって、なりたくてなったわけじゃないもん。 角尊の少女 : 普通に生まれて、みんなと一緒に年をとりたかった。 こんなヘンテコな角、大っ嫌い。 角尊の少年 : ぼくはこの角を気に入っているよ。 確かに自分で望んだわけじゃないけれど、 どう生まれるかなんて誰だって選べないんだ。 角尊の少年 : 祝福という特別な贈り物を授かった以上、 ぼくはそれを人々のために役立てたいと思っている。 だからきみも一緒に幻術皇を目指そうよ、カヌ・エ! カヌ・エと呼ばれた少女 : 特別な贈り物……。 そんな風に考えたことはなかったわ。
- エア・スラに比べると、「あまり良い角尊」ではなかったという。
カヌ・エ・センナ : 幼くしてその宿命を受け容れ、 森と民の役に立とうとするエア・スラに比べて、 私は……あまり良い角尊ではありませんでした。 エ・スミ・ヤン : そうでした。 あなたは、名門センナ家の生まれでありながら、 いつも修行に身が入らず、上の空で……。 エ・スミ・ヤン : 時折、私の目を盗んでは、 この碩老樹瞑想窟を勝手に抜け出して、 森に遊びに行っていましたね。 カヌ・エ・センナ : あの頃の私には、角尊たる自覚もなく、 なぜ街で皆と暮らせないのかと嘆いてばかりおりました。 カヌ・エ・センナ : そんな私を励まし、支えてくれたのがエア・スラでした。 彼のおかげで、私は自分の宿命と向き合い、 角尊として生きる決意を固めることができたのです。
- しかしある時エア・スラは、長老の木の枝を採ろうとした邪な冒険者を案内したということで、大精霊から罰を受け祝福の証たる角を奪われてしまったのだという。
カヌ・エ・センナ : 森の中で、異国より来たと語る巡礼者と出会いました。 その者は、身重の妻のために大精霊に祈りを捧げたく、 長老の木まで案内してもらえないか、と頼んできました。 カヌ・エ・センナ : ですが、かの地はみだりに立ち入っていい場所ではありません。 その者の言葉が、どうにも信用できなかったこともあり、 私は断りました……。 カヌ・エ・センナ : ところがエア・スラが、 困っている人を見捨てられないと、案内役を買って出たのです。 私はすぐに師を呼び、ともに後を追うことにしました。 カヌ・エ・センナ : あのとき、長老の木で目にした光景は忘れられません。 大精霊の怒りを受け、息絶えた巡礼の男、 その隣で昏倒するエア・スラの姿……。 エ・スミ・ヤン : 後に意識を取り戻したエア・スラから聞いた話では、 男は、長老の木に祈りを捧げるどころか、 その枝を手に入れようと企む、邪な冒険者だったそうです。 エ・スミ・ヤン : エア・スラは、人の善性を信じるあまり、 男の心中に潜む、邪悪な声を聞くことができなかったのです。 しかし……後悔しても遅すぎました。 エ・スミ・ヤン : 害為す者を連れてきたエア・スラは、 大精霊より罰を受け、祝福の証たる角を奪われてしまったのです。 そんな彼を、私は破門せざるを得ませんでした。
- こうして森を追放されたスピンだったが、数年前に森に戻っていたのだとカヌ・エはハーストミルで話を聞く。
ハーストミルの倉庫番 : 鎖死病っていや、今は治る病気だったはず。 なのに特効薬が効かなくて、仲間の嫁さんが死んじまった。 偽神獣がどうだって噂になったのは、そのあとです。 ハーストミルの木こり : ああ、そうだ。 ありゃあたしか、スピンの嫁さんだったか。 別に偽神獣の被害者ってわけじゃなかったもんな。 カヌ・エ・センナ : スピンですって……!? それは、まさかエア・スラ・スピンですか……? 彼が、ここで暮らしていた、と? ハーストミルの木こり : エア・スラ……? そんな角尊風じゃなくて、エレンジアーって名乗ってましたよ。 カヌ・エ・センナ : あ、あの……その他に特徴は? 年の頃や髪の色など……。 ハーストミルの木こり : 20代半ばくらいの銀髪の男ですね。 何年か前に、ふらりと現れた流れ者だったんですが、 この村の娘と結ばれて、居着いたんです。
カヌ・エ・センナ : エレンジアーと名乗っていた人物ですが、 やはりエア・スラ・スピンで間違いないと思います。 こんなにも森都の近くで暮らしていたなんて……。 カヌ・エ・センナ : でも、この村で掴んだ小さな幸せも、壊れてしまった。 カヌ・エ・センナ : 角尊でなくなった彼は、 かつてのようには癒しの術も使えなかったはず……。 病に苦しむ妻を救えず、どれほど傷ついたことか。 カヌ・エ・センナ : そもそも特効薬が効かなかったことさえも、 精霊が自分たちを見捨てたからだと考えたかもしれません。 それほどまでに、深い絶望に囚われていたのでしょう……。
- こうしてかつてのエア・スラ・スピンが深い絶望のあまり「偽神獣グレイプニル」となったことを知るカヌ・エだったが、彼女はエア・スラ・スピンの魂のためにも長老の木に偽神獣をおびき出し、そして討伐する。
カヌ・エ・センナ : 願わくは、森を愛し、人を愛し、それがゆえに道を違え、 獣へと転じてしまった者へ、許しと、 この先の安らぎを、どうか……。 カヌ・エ・センナ : エア・スラ……。 あの時、聞かせてくれた言葉……決して忘れません。 私はあなたの分まで、角尊として、幻術皇として生きていきます。
その他の逸話
六合結界
- カヌ・エ・センナは、「鎮守の森に強大な危険が迫る」との神託を受け、幻術におけるもっとも堅牢なる結界「六合結界」を組み立てようとしている。
ノフィカとの混同
- しかし、ここに描かれているのが(カヌ・エ・センナではなく)大地と豊穣を司る女神ノフィカであることは、開発からコメントが出ることで決着した。
グランドカンパニー「双蛇党」のポスターについては、日本のみならず各言語のフォーラムにおいても話題に上っており、「あのポスターの女性のモチーフは誰なのか?」といった議論がなされておりましたので、良い機会ですので回答をご提示させていただきます。
ポスターのモチーフは、グリダニアの守護神ノフィカになります。 したがって、双蛇党を率いるカヌ・エ・センナではありません。
ノフィカは大地と豊穣を司る女神であるため、生命を生み出す力や母性を想像させるような姿となっております。また、「新緑を象徴として表される」ことが多いため、若葉をデザインした髪飾りや、新緑をイメージさせる色彩の衣装となっているのです。
とはいえ、グリダニアのポスター画家がこのイラストを描く際には、もしかしたらデッサンの参考とした女性がいたのかもしれません。
有言実行
副官:白蛇の守人
- 何度もカヌ・エが登場するカットシーンに映り込み、ロールクエストではセリフも何度も喋るが、固有名が判明しない人。連絡将校かつカヌ・エの身辺警護的な役割だと思われる。
白蛇の守人 : ……私は、自分が情けない! グレイプニルを前にしながら、何もできなかった! 白蛇の守人 : 己の身を盾にしてカヌ・エ様を護ることさえできず、 こうして自分が無事でいるなどと……護衛失格だ!
- 同ロールクエストで自身の過去を語っている。
白蛇の守人 : 私は、ガレマール帝国属州の出身です。 あのカルテノー平原では、帝国兵として、 エオルゼア同盟軍と矛を交えました。 白蛇の守人 : 戦場において、兵の命は、ただの「数」に過ぎません。 兜で顔を覆えば、互いの個は意識されず、 殺す相手の名を知ることすらなく、ただ戦うのみ……。 白蛇の守人 : そして、すべてが決着したときには、 私も、戦場に転がる名もなき屍のひとつに、 ……なっていたはずでした。
白蛇の守人 : しかし、そうはならなかった。 傷ついた私を……敵だった帝国兵の私を、 カヌ・エ様が救ってくださったからです。 白蛇の守人 : そればかりか、怪我の癒えた私を、 「来たりし友」として、迎え入れさえしてくれました。 まるで矛を交えたことなど、なかったかのように。 白蛇の守人 : 命を奪うために戦うのではなく、命を救うために戦う……。 その志に感銘を受けた私は、拾っていただいたこの命を、 カヌ・エ様のために使おうと誓ったのです。
FF11との関連
- 愛杖「クラウストルム」は、FF11のレリック両手棍の名前でもある。