エレンヴィル(Erenville)
- 以降に物語の核心部分に触れる記述を含みます。
- パッチ6.0まで進めていない方、ネタバレを好まない方はこれ以降読み進めることをお勧めしません。
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概要
- シャーレアンのグリーナー。
エレンヴィル : 改めて、俺はエレンヴィル。 動物を中心に収集を受け持ってるグリーナーさ。
エレンヴィル : 俺らは使い魔じゃない……知識あるシャーレアン人だ。 説明くらいは、してほしいもんだがね。
出身地など
- 出身地などは不明だったが、パッチ6.55でウクラマトが登場した時に幼馴染であると紹介された。
グ・ラハ・ティア : ふたりとも、妙に仲がいいよな。 知り合って長いのか? ウクラマト : ああ、こいつとアタシは幼なじみだ! エレンヴィル : 違う、昔からの知り合いってだけだ。
- 根掘り葉掘り聞かれるのが面倒なので隠していたのだという。
クルル : つまり、エレンヴィルさんもトラル大陸の出身ということ? それを知ってたら、もっと前からいろいろ聞いてたのに。 エレンヴィル : お生憎様…… そういうのが面倒だったから、言わなくなったんだ。
- 出身地は、トラル大陸の北部サカ・トラルのテッシャ・パニだという。
エレンヴィル : ペポーネ? おたく、もしかしてヤースラニ荒野のトナワータ族か? ペポーネ : ええ……。 もしかして、あなたはテッシャ・パニ出身のシャトナ族ですか? エレンヴィル : ああ、そうだ。
- ただし住んでいたのはヤースラニ駅から北西にある小さな集落なのだという。
ウクラマト : エレンヴィル、 お前の故郷って、たしかこの先にあったよな? ウクラマト : おい、エレンヴィル……! エレンヴィル : はっ……! エレンヴィル : ……あ、ああ。 俺の故郷はここから北西にある、小さな集落だ……。
クルル : ここが、エレンヴィルさんの故郷だそうなんだけれど……。 エレンヴィル : どういう……ことだ……? エレンヴィル : おい……嘘だろ。 なんで俺の家がこんな廃墟になってるんだよ……。 エレンヴィル : みんなどこ行ったんだよ……。
暁月のフィナーレ
評価
- 腕は確かで、依頼主からも高く評価されている。
哲学者議会の議員 : では、さきほど送られてきた分に対する報酬は確かに渡した。 君の仕事はいつも正確で、我々も助かっているよ。 哲学者議会の議員 : 矢継ぎ早ですまないが、その腕を見込んで、 次の仕事も頼まれてはくれないか?
- 暁の血盟メンバーとの会話もムダがなく的確である。ホーンビルをラヴィリンソス下層に運び込めという依頼の裏に何かがあるという洞察力と分析力も持っている。
アルフィノ : そんな場所に、なぜホーンビルを? 研究に必要なのだろうか……。 エレンヴィル : さて…… 依頼主の哲学者議会からは、説明がなかったもんでね。 エレンヴィル : ただ、俺や仲間に渡されてる、 内外から「下」へ運ぶ対象のリストを見ると、 最先端の研究のためって感じじゃないな。 エレンヴィル : どちらかといえば、 南方大陸に乗り込む準備とでも言われた方が、しっくりくる。 エレンヴィル : 運び込むように指示されてるのは、 安定した食料供給を見込めそうな動植物…… エレンヴィル : それに比較的変化に強い種や、過酷な環境への耐性があるもの。 土壌や水質の改善に用いられる奴らもだな。 エレンヴィル : もっとも、根拠のない憶測だけどな。 グリーナーが触れてるのは、思惑のほんの一角だろうさ。 エレンヴィル : 俺らはただ、運んだものが、 正しく知識として残されることを願うだけだ。 物であれ、命であれな。
「第三十三期拡張坑道」
- ラヴィリンソスの「下」に降りる時に「同行できないか」というヤ・シュトラの提案にも、隙のない答え方をして明確に断っている。
ヤ・シュトラ : ねえ、ものは相談なのだけれど…… 私たち、下の階層におりられなくて困ってるの。 ヤ・シュトラ : あなたが「下」へ動物たちを納めにいくなら、 同行者として連れていってもらえないかしら? エレンヴィル : いや、悪いがそれは難しいな。 動物たちは、そろい次第リフトで送ることになってる。 エレンヴィル : そのあと、俺も報告のために下りはするが…… そこに至って、荷物持ちだと紹介するわけにもいかないだろ? ヤ・シュトラ : ……ごもっともね、忘れて頂戴。
- しかし「ミディアルサーキット」に降りたいという暁の血盟メンバーに対して、「第三十三期拡張坑道」を経由してなら降りれないこともないと、間道を教えてくれる。
エレンヴィル : おたくら、腕と足腰に自信はあるか? もしそうなら、下りる方法がないわけじゃない。 エレンヴィル : この道の先に、「第三十三期拡張坑道」がある。 ラヴィリンソスを拡張すると同時に、 鉱物資源を得るための場所さ。 エレンヴィル : 安全は確保されてないが、そこを通れば、 ミディアルサーキットまでは下りられるはずだ。
哲学者議会への不満
- 結局、暁の血盟メンバー一同は、エレンヴィルが報告する現場に間に合い、トードに「変身」して窺うことになる。
哲学者議会の議員 : 矢継ぎ早ですまないが、その腕を見込んで、 次の仕事も頼まれてはくれないか? エレンヴィル : ……また、ずいぶん多いな。 エレンヴィル : なあ、最近のこの妙な動きはなんだ? グリーナーの仲間も、急な依頼に疲れ果ててるぞ。 エレンヴィル : 俺らは使い魔じゃない……知識あるシャーレアン人だ。 説明くらいは、してほしいもんだがね。 哲学者議会の議員 : ……シャーレアンには、 いにしえより受け継がれてきた、重大な使命があるんだ。 哲学者議会の議員 : 終末の災厄という言葉が現代に蘇った今こそ、 その使命は果たされなければならない……。 哲学者議会の議員 : 私が語れるのはそれだけだ。 ただ、遠くないうちにすべては明らかとなり、 君たちは、正しい行いに加担していたと理解するだろう。 エレンヴィル : 俺らのボイコットが起きる前に、待遇をあげるなり、 「すべて」とやらを明かすなりしてくれ。 哲学者議会の議員 : ああ……承知した。 では、引き続きよろしく頼む。
- トードに化けた3人にも気づいてしまう。
エレンヴィル : ……まあ、いいけどな。 おたくらへの借りは、これで完済ってことで。 エレンヴィル : 俺は議会に手放しで賛同してるわけじゃないが、 命を運んできた手前、信じたいとは思ってる。 エレンヴィル : だからこそ、必死になって嗅ぎまわる奴がいてくれた方がいい。 全員が同じ船に乗ってたら、 嵐にあったとき、下手すりゃ全滅だからな。 アリゼー : ねえ、なんで私たちだってわかったの? エレンヴィル : 動きを見りゃ一発だ。 次までに、本物のトードをよく観察しとくんだな。
連絡要員として
- 「大胆な依頼」を受けてイシュガルドにまで出張しており、その際にフラフラ歩く男を目撃している。
エレンヴィル : ……こりゃあ、また、ずいぶんと大胆なご依頼だな。 エレンヴィル : さて、どうしたもんか…… エレンヴィル : ……ん? エレンヴィル : おい、大丈夫か? エレンヴィル : 今、何か……気のせいか……? エレンヴィル : 各地の塔は消え去って、 帝国の動向も落ち着きを見せはじめた…… エレンヴィル : だってのに、どうにも空気が重たいのは……何だ?
- その後、クルルに依頼を受けて月への脱出計画に奔走する暁の血盟メンバーの連絡を「グリーナーズ・ギルドシップ」を動かすことでサポートしている。
エレンヴィル : 俺らに、シャーレアンを裏切るつもりはない。 これまで命じられてきた収集が、 月へ知識を運び出すためだったってのも、まあいい。 エレンヴィル : だがな、俺らは自分で集めたからこそ知ってるんだ。 この星にはまだまだ、「未知」がたくさんあるってことを。 エレンヴィル : だから、終末と抗う道を探してる「暁」に手を貸した。 もっとも、人使いの荒さにかけては、 おたくらと同じくらいだったけどな。 エレンヴィル : ……ってなわけで、 グリーナーズ・ギルドシップが総力を挙げて連れてきたぜ。 これが最後の助っ人たちだ!
クルル : エレンヴィルさんのこと、内緒にしてて悪かったわ! 協力は取りつけていたものの、実際に何か頼むかどうかは、 こちらと哲学者議会の動き次第だと踏んでいたの。 クルル : 終末の被害を受けているラザハンからの移動や、 各地を飛び回っているシドさんたちの迅速な召集は、 グリーナーズ・ギルドシップが動いてくれたから実現したのよ!
見送りと出迎え
- 出発時の見送りにも混じっている。
エレンヴィル : 大撤収の準備にこき使われ…… それと相反する、クルルの依頼にこき使われ…… エレンヴィル : 仕舞いには、方舟に新しい装置をつけるってんで、 苦労して運び入れたものを移動させるのに、こき使われた……。 エレンヴィル : 今回グリーナーは、ひたすら割を食ってるんだ。 せめて俺らに「明日」ってものを支払ってくれ。 期待、してるからな。
- バルデシオン委員会の再建にあたって協力してくれているという。その代わりに大撤収の後片付けを手伝うことになり、オジカが駆り出されているのだという。
クルル : そうそう、バルデシオン委員会の再建にあたっては、 エレンヴィルさんが、グリーナー仲間から聞いた情報を、 まわしてくれることになっているの。 クルル : かわりに、大撤収の後片付けを手伝うことになって…… ひと足先に、オジカがラヴィリンソスに通って、 収蔵されてる魔具の振り分けをしているみたい。
パッチ6.4
- パッチ6.1~6.5xのメインクエスト「新たなる冒険編」では、里帰りみたいなものでしばらく出かけるため、挨拶ということでクルルのもとを訪れていた。
クルル : エレンヴィルさんには、グリーナーとして、 ときどき情報提供をしてもらっているの。 クルル : 彼らの仲間内に、うちの委員会が究明すべきもの…… 未解明の遺物や魔法についての噂が流れていないか、ってね。 エレンヴィル : ……が、俺が遠出しなくちゃならないハメになってな。 エレンヴィル : 成り行き次第では、しばらくこっちを空けることになる。 音信不通だなんだと騒がれちゃ困るから、 念のため、報告にあがったわけだ。 ウリエンジェ : おや……。 僻地での収集依頼でも入りましたか? エレンヴィル : いいや、ギルドシップ絡みの仕事じゃない……。 エレンヴィル : どちらかといえば、里帰りみたいなもんだ。
パッチ7.0「黄金のレガシー」(★7.0ネタバレ注意)
- 以降に物語の核心部分に触れる記述を含みます。
- パッチ7.0を最後まで進めていない方、ネタバレを好まない方はこれ以降読み進めることをお勧めしません。
本名について(★7.0ネタバレ注意)
- 本名「エレネッシパ(Elene'shpya)」と、その由来が明かされる。
武王グルージャジャ : お前もいるなんて珍しいじゃねぇか。 なあ、エレネ…… エレンヴィル : お久しぶりです、連王。 エレンヴィル : 海向こうではエレンヴィルと名乗っておりますので、 どうかそれで……。
イヤーテ : それにしても、友達連れでふたり旅とはねぇ…… あのエレネッシパが! エレンヴィル : ……エレネッシパは俺の故郷での名だ。 グリーナーとして働き始めるときに、面倒が起きないよう、 あっちのヴィエラ族に倣って名前を変えたんだ。
丸っこい機械 : エレネッシパ! やっぱりあんた、エレネッシパじゃん!
- 名前の由来
カフキワ : 渡り鳥! マガモ! あんたの名前の由来だって、言わなかったっけ!? エレンヴィル : 巫術師の姐さんから聞いて知ってたけど…… おふくろからは聞いてない! カフキワ : 渡り鳥なら、いろんなところに飛んで行けるじゃない! トラル大陸の外にだって、自由にさ! カフキワ : 占いが現実になってよかったよ! ねっ、マガモ君! エレンヴィル : ……その呼び方はやめろ!
母親について(★7.0ネタバレ注意)
- 「黄金のレガシー」では、エレンヴィルの母親であり師匠でもあるカフキワが登場する。
- 最初は「丸っこい機械」として登場する母親カフキワに当惑するエレンヴィルだった。
丸っこい機械 : エレネッシパ! やっぱりあんた、エレネッシパじゃん! ウクラマト : ……へ? 丸っこい機械 : いやあ、まさかこんな所にいるはずないと思ってさ、 明るいところで顔が見えるように誘導してきたんだけど…… うん、やっぱり見間違えるはずないわ。 クルル : エレネッシパって……? 丸っこい機械 : 会えて嬉しいよ……もう二度と会えないかと思ったもん。 ねえ、どうやってこんなとこまできたの?
丸っこい機械 : ぶっはははは! 丸っこい機械 : 何よその間抜けな顔! 奇跡の再会なんだから、もっと喜んでよ。 エレンヴィル : そのイラつく話しぶり…… もしかしなくても…………おふくろか?
エレンヴィル : ……こいつはどうやら、 俺のおふくろ、カフキワらしい。
- 母親カフキワは、「オブリビオン」のリーダーとなっていた。
- ソリューション・ナインの街中でレギュレーターをつけた同郷人に、母親の記憶がないことに気づくエレンヴィル。ナミーカのことも合わせて、エレンヴィルはある事実に気がつく。エレンヴィルは母カフキワからの連絡に答えられなかった。
カフキワ : エレネッシパ? 今どこよ? アリゼーちゃんたちがバックルームに戻ってくるってさ。 あんたもそろそろ戻ってきな。 カフキワ : おーい、聞いてる? エレネッシパー?
最終エリアにて(★7.0ネタバレ注意)
- 武王ゾラージャ討伐後、「鍵」とともにスフェーンが消えると、ほぼ同時に「丸っこい機械」であるカフキワも動きを止めてしまう。そして次に出会ったのは最終エリアだった。
聞き覚えのある声 : 久しぶり……ってほどでもないか。 あんたたちなら来てくれるって信じてたよ。 クルル : その声……! ウクラマト : もしかして、カフキワか!? カフキワ : ああ、この姿で会うのは初めてだったっけ。 いかにも、あたしはカフキワさ! カフキワ : 丸っこい機械は世を忍ぶ仮の姿、 その正体は、シャトナ族きっての美女……! カフキワ : ってのは、ちょっとキツいか。 ごめん、今のナシで。
- そしてカフキワたっての願いにより、一行は「永久人」を消去することになる。
- いよいよ最終のターミナルエリアに移り、その刻が迫りますますぎこちなくなっていくエレンヴィルの思いを感じ取るウクラマト。
ウクラマト : なあ、エレンヴィル……。 ウクラマト : アタシはお前の意思を尊重したいって思ってる。 だけど同時に、カフキワの想いも叶えたい。 ウクラマト : ……悔いは残してほしくねぇんだ。 できれば最期は、笑顔でいてほしい。 エレンヴィル : わかってる。 エレンヴィル : わかってるさ……。 ウクラマト : ……あいつにとってカフキワは、 母親であると同時に、憧れの師でもあったんだ。 簡単に割り切れなくて当然さ。
- ジップラインで移動してきた一行に、カフキワ自身の願いを語りだす。
カフキワ : ねえ、みんな聞いてくれるかい? あたしはさ、死ぬ前にやりたいことがふたつあったんだよ。 カフキワ : ひとつは、エレネッシパの成長を見届けること! カフキワ : これに関しては、ある意味では叶ったと言えるかな。 カフキワ : だって、他人を煙たがってばかりだった子が、 こんなに素敵な仲間を、ぞろぞろ連れて来たんだからね! カフキワ : この子の師としても母としても、 これほど嬉しいことはないよ!
カフキワ : そして、もうひとつは…… まだ見たことのない生き物に出会うこと。 カフキワ : 世界中を隅々まで旅して、 未知の生き物をひとつでも多く見つけるんだ……! カフキワ : ……でもまあ、世界どころかトラル大陸さえ、 すべて見てまわる前に、おっ死んじまったんだけどね。 カフキワ : 何が言いたいかって言うと、 あんたたちに、あたしの夢を叶えてほしいんだよ。 カフキワ : ここにだって、見たことのない生き物がいそうだからね!
- ということで珍しい生き物探しを行う。そして第一世界で見た「エケボア」に似た魔物について、親子で熱く語り合う場面がある。
第一世界で見た「エケボア」に似た魔物がいる! エレンヴィル : 間違いない、俺が見たのはあいつだ。 カフキワ : へえ、なるほどねえ。 たしかにあれは、どっちつかずな見た目してるわ。 カフキワ : じゃあまずは、あの子を観察してみないとね! どんな特徴が挙げられる? エレンヴィル : ああ、俺が気になったのはその鱗だ。 草原に身を隠されると、簡単には見つけられそうにないな。 カフキワ : こうしてじっくり観察してみると、 背中のアレは鱗のように見えるけど、皮膚が変化した鱗甲板だね。 甲鱗綱の角質化した鱗と違って、成長するはずさ。 エレンヴィル : ……防御のために硬く進化したのではなく、 擬態のために色合いを変え、しなやかさを獲得したのか。 だとすると、おふくろの言うとおり百獣綱に近いのかもな。 カフキワ : もっと詳細な調査をしないと何とも言えないけどね。
- そして、最後に「クレイラ自然史博物館」で空飛ぶ生物に乗ろうとワガママを言い出す。
カフキワ : アッハッハッハ! 気持ちいいねえ、最高だよこれ! エレンヴィル : コイツ、本当に飛びやがった……! カフキワ : ねえ、こうやって列になって飛んでるとさ! あたしたち、渡り鳥になったみたいじゃない!? エレンヴィル : ……別に、鳥ではないだろう! カフキワ : 渡り鳥! マガモ! あんたの名前の由来だって、言わなかったっけ!? エレンヴィル : 巫術師の姐さんから聞いて知ってたけど…… おふくろからは聞いてない! カフキワ : 渡り鳥なら、いろんなところに飛んで行けるじゃない! トラル大陸の外にだって、自由にさ! カフキワ : 占いが現実になってよかったよ! ねっ、マガモ君! エレンヴィル : ……その呼び方はやめろ! カフキワ : あら、もう終わりなのかい!? 楽しい時間は、あっという間だねぇ! カフキワ : リビング・メモリーを空から眺めたことなんてなかったから、 新鮮だったよー! エレンヴィル : …………。 カフキワ : うーーーん、最っ高だったぁ!! 最期の最期まで、空中遊覧を試さずにおいたこと、 我ながら英断だったよね! カフキワ : あんたたちも楽しめたかい? エレンヴィル : ……まあな。 それなりに楽しかった。 カフキワ : おっ、それならよかった! あんたたちを誘った甲斐があったってもんだよ! カフキワ : あたしのワガママに付き合ってくれて、本当にありがとね。
- 納得のいかないエレンヴィルに対して、カフキワはこう諭す。
エレンヴィル : あんたは、いつもいつもそうやって自分で勝手に決めて、 どっかに行っちまうんだな。 カフキワ : エレネッシパ。 あたしの弟子ならわかってるだろ? カフキワ : 生き物はいつか必ず死ぬ。 そして、そうなったら復活も再現もない…… それが正しい命の巡りなんだ。 カフキワ : 今のあたしは不自然な存在で、 この歪んだ状況を壊すためだけに永らえてきた。 カフキワ : だけど、みんながここに来てくれたから、 ようやくこの使命を託して、自然に還ることができるんだ。 カフキワ : ……そんな仏頂面してないで、喜んでくれない? エレンヴィル : こんなときに笑えねえよ……。
カフキワ : ……実を言うとさ、少し怖かったんだ。 カフキワ : このままずっと永久人として障壁に閉じ込められて、 知る喜びを感じなくなったら、どうなっちまうんだろうってね。 カフキワ : だから、あんたが来てくれて、 心の底から安心したし、心強かった! カフキワ : うん、今なら断言できる! あたしの人生で最も幸せな瞬間は、今このときさ!
エレンヴィル : だったら…… おふくろの夢は俺が継いでやる! エレンヴィル : こいつらと出会って、ここまで来れた。 悔しいけど、あんたの言うとおり世界が広がったんだ。 エレンヴィル : だから、あんたが行けなかった場所まで旅をする…… エレンヴィル : あんたの……おふくろの夢は、俺が叶える……必ず! カフキワ : ……参ったな。 本当に頼もしくなっちゃってさ。 カフキワ : これからもきっと、あんたはいろんな経験を積んで、 たくさん失敗も、後悔もするだろうさ。 カフキワ : それでも、前に進み続けてごらん。 いつかあんたが自分の路に迷ったとき、 その記憶が、標(しるべ)になってくれるから。 カフキワ : だからほら、顔を上げて。 あたしの記憶も連れていってよ! カフキワ : この世界は、まだまだ未知で溢れているんだ! エレンヴィル : ……ああ、約束する!
カフキワ : さあ、行っといで。 あんたはあたしの、自慢の息子さ! カフキワ : それじゃあみんな! あとのことは、頼んだよ!
- エレンヴィルの手によりウィンドターミナルのシャットダウンが行われる。
エレンヴィル : ……シャットダウンは俺がやる。 もう迷わないさ。 ウクラマト : エレンヴィル、お前に任せるぜ。 エレンヴィル : ああ、俺がやる。 最終決戦は近い……もう迷いはしないさ。
- とうとう世界接続最終シーケンスへと移行するメインターミナル。エレンヴィルがカフキワから預かっていたというハッキングプログラムにより一行は「記憶の幻想世界」へと侵入する。
メインターミナル : 世界接続最終シーケンスに移行……。 繰り返します、世界接続最終シーケンスに移行……。 メインターミナル : 永久人のみなさん、ご安心ください。 生命力のエーテルは、間もなく供給されます。
エレンヴィル : 大丈夫だ、おふくろから預かりものがある。 あいつが、この日のために用意しておいた、 ハッキングプログラムだそうだ。 エレンヴィル : これを使えば、 メインターミナルのコアでもある「スフェーンの記憶領域」に、 対象者の魂を転送できるらしい。 エレンヴィル : そしておそらく、侵入した先に広がっているのは、 「スフェーンの記憶」を基に造られた、幻想世界ってやつだ。 グ・ラハ・ティア : つまり、その「記憶の幻想世界」を探索して、 コアであるスフェーンを見つけだし…… 彼女を止めればいいってことだな?
エンディング(★7.0ネタバレ注意)
- スフェーンを討滅し、トライヨラへと帰還する一行。
- エレンヴィルは母カフキワから受け継いだ夢を追うため、グリーナーギルドシップを抜けて道を探すたびに出るという。
ウクラマト : それで、お前はこれからどうするんだ? グリーナーズ・ギルドシップは抜けたんだろ? エレンヴィル : ……ああ、おふくろの夢を受け継いだからな。 エレンヴィル : まだ見ぬ生き物を求めて、未知を探す旅に出る。 せいぜい星海で待ってるおふくろを、驚かせてやるさ。 ウクラマト : へえ……いいじゃねえか! 食い扶持の当てはあるのか? エレンヴィル : グリーナーを辞めても、 シャーレアンとの繋がりがなくなるわけじゃないからな。 新種や希少種の情報なら売りつけられるはずだ。 ウクラマト : へっ、たくましい奴だぜ。
- 別れ
エレンヴィル : おたくと最初に出会ったのは…… ラヴィリンソスで、シモフリネズミを探してたときだったか。 そんなところで結ばれた縁が、こんな未来を持ってくるとはな。 エレンヴィル : だけど、おたくが居てくれて助かった。 ありがとな……。
- ただししばらくはトラル大陸に残るという。
エレンヴィル : 俺も、未知を探す旅に出るとは言ったが…… シャーローニ荒野のロネークにまつわる問題も気になるし、 もうしばらくはトラル大陸に残るつもりだ。 エレンヴィル : だから……気が向いたら、また一緒に旅に出よう。 おたくに案内したい場所だって、まだまだあるんだ。
パッチ7.1
- 以降に物語の核心部分に触れる記述を含みます。
- パッチ7.1を最後まで進めていない方、ネタバレを好まない方はこれ以降読み進めることをお勧めしません。
- パッチ7.1では、主にヤースラニ荒野の鉄道復旧を目指すコーナと行動をともにすることになる。
- 持てる博物学知識を活かし、ロネークの保護とヅルヘイゾヒリ討伐に協力することになる。
エレンヴィル : ドーンブレイザー号の一件には、 俺の個人的な事情も関係してたからな。 新車両の建造に、協力は惜しまないさ。
- 現れたエレンヴィルは何故か衣装を着替えており、フリーになったため心機一転装備を変えたのだという。
エレンヴィル : ああ、今後はフリーでやってく旨が、 ギルドシップに受理されてな。 服を返せと言われたわけじゃないんだが、心機一転だ。 ウクラマト : お前も鉄道の運行再開に関わってたんだな。 (ヘイゾを知る)
- 分かり辛いが、後ろにはカフキワ(丸っこい機械)をぶら下げている。
ウクラマト : そういえば、気になってたんだけどよ。 ウクラマト : それ……カフキワだよな? エレンヴィル : なっ……!? エレンヴィル : 違う、これはオブリビオンの連中に無理やり押し付けられた、 ただの土産品だ。 ウクラマト : 照れるなよ。 いいじゃねぇか、一緒に旅してるみたいで。 (未知との邂逅)
グルージャ : エレンヴィルも来たんだね。 カフキワの飾りをちゃんと付けてくれてて、よかった。
グリーナー(Gleaner)
グリーナーとは?
- グリーナーとは?
ス・ミツ・ティア : おや、「グリーナー」をご存知ありませんか? 世界中を飛び回って、シャーレアンが所持していない稀覯本や、 生体サンプルなんかを集めてくる人たちですよ。 ス・ミツ・ティア : 収穫を終えた畑で落ちている麦粒を集めるように、 どんなに苦労してでも目的の品を集めてくる…… だから「落ち穂拾い(グリーナー)」って呼ばれているんです。
- シャーレアン議会公認のものとそうでないものがある。
アリゼー : ……ラストスタンドで聞き込みをしてくれたとき、 グリーナーの出入りが頻繁になってるって話があったのよね? アリゼー : さっきの舟に乗ってたのも、多分、グリーナーだわ。 それも、ラヴィリンソスに搬入を行える、 議会公認のグリーナー……。
モブハント窓口
- オールド・シャーレアンにおいて、グリーナーの互助組織である「グリーナーズ・ギルドシップ」がモブハント窓口も兼ねている。
小柄なグリーナー : その名も「ギルドシップ・モブハント」! グリーナーの互助組織である「グリーナーズ・ギルドシップ」が、 エオルゼアの制度を模倣して始めた、狩猟依頼制度です! ノルトータ : 現在、オールド・シャーレアンでは、 物資の調達人「グリーナー」への依頼が急増しているのです。 状況に応じるため、我々はモブハント制度を立ち上げました。 ノルトータ : しかし、対象となるような「戦闘を前提とした調達依頼」を、 任せられる腕利きとなると、限られておりまして……。
暁月秘話
- 暁月秘話の第2話「アポリアに始まる」で登場する。
- 朔月秘話の第8話「いつかの狩猟祭で」でエレンヴィルとウクラマトの出会いが描かれた。