魔大戦(またいせん / the great War of the Magi)
- 1500年以上前、第五星暦末期にあったとされる大戦のこと。
概要
- 第五星暦の末に起こった戦争。
都市国家勢力の均衡〔1000年頃〕
- 第五星暦にはかつて十二の都市国家が並び立っていたが、やがて各国は勢力争いを開始し、第五星暦1000年を過ぎる頃には都市国家の数は6まで減少していた。
- その中で都市国家マハにおいてシャトトという女魔道士が黒魔法を生み出したことからマハの軍事力が飛躍的に高まり、やがて周辺国家の併呑を始める。都市国家アムダプールにおいても白魔法が発達し、第五星暦1000年代初頭には、マハとアムダプールの力の均衡は保たれていた。
魔大戦の始まり〔1200年頃〕
- しかし各都市国家は軍拡競争を続け、やがて1200年代半ばになって遂に戦端が開かれてしまう。いずれの都市国家が戦いの火蓋を切ったのかは明らかではないが、こうしてエオルゼア全土を巻き込む「魔大戦」が始まった。
- やがて都市国家ニームがマハの奸計による「トンベリ病の悲劇」により衰退し、さらにマハは伸長を続け遂に古都アムダプールの市街地にまで迫る。アムダプール城を陥落させるが、アムダプールの白魔道士の活躍により押し返しアムダプール防衛戦はアムダプール側の勝利で終わる。
グランドカンパニー設立
- 魔大戦の戦火はエオルゼア各地で属性エーテルを大量消費することになり、属性バランスが崩壊したことから天変地異が起こり始める。
- 環境エーテルの観測により、来る第六霊災が「水の属性」であることが判明したため、都市国家はそれぞれの民を守るために都市国家の総力を挙げる体制を必要とし、総合司令部的な組織を立ち上げることになる。これが後のグランドカンパニー設立につながっていく。
- 都市国家マハでは、妖異を棺桶状の魔器に封じてその魔力を搾り取ることで巨大な「箱船(アーク)」を浮行させ、雲海に浮かぶ浮島(影の国ダン・スカー)へ逃れるという計画を実行しようとする。マハ随一の大魔道士「クェーサル」の指揮により「アーク」は試験航行に出るが、試験航行中に妖異スカアハが暴走して次々と妖異が目覚め船内で暴れ始める。クェーサルと53名の魔道士たちはこれに応戦しどうにかスカアハと妖異を封じることに成功するが、この戦いで魔道士たちも命を落とし、「アーク」は雲海を漂う「ヴォイドアーク」へと化してしまう。
第六霊災の始まり
- やがて魔道士たちが予見した通り、水の厄災「第六霊災」が訪れる。
- 属性バランスが著しく崩壊したエオルゼア各地で大津波が海岸線の国々を襲い、河川は氾濫し沃土を押し流してしまう。
- マハでは大勢の住民の命が失われ、長い時をかけて水が引いた後に残されたのは居住に適さない塩まみれの湿地帯であった。
- 海洋国家ニームはトンベリ病による被害を受けながらも「黒渦団」を設立、洋上に船を並べて巨大魔法陣を描き、魔法の大渦を創り出すことで大津波を対消滅させる「メールシュトローム作戦」を敢行する。魔法の渦を発生させ大津波を対消滅させることに成功するが、余波を受けた沿岸の都市部は壊滅し、住むべき場所をなくした人々はバイルブランド島を去ってしまう。
- また古都アムダプールでは、グランドカンパニー指揮の下、大移民団を結成し北方アバラシア山脈に向け陸路での移動を開始する。しかし、環境エーテルを消耗させた白魔法に脅威を感じた黒衣森の大精霊により、森が大幅に伸長した結果、都市部は崩壊しやがて植物に覆われ森に沈むこととなった。
- 各地に生き残った人々は、「十二賢者」と呼ばれる者たちに導かれ、やがて各地に僅かながら残された居住可能な土地に小規模な集落を作り、生き延びることとなった。厄災の引き金となった魔法は禁忌として封じられ、文明は大きく衰退することとなった。
ゲーム内での記述
- 主にジョブ学者のクエストで語られる。
今よりさかのぼること1500年以上前…… 第五星暦時代のバイルブランド島には、 「ニーム」という名の海洋都市が存在していた。 当時は、魔法文明の隆盛期でね。 魔法を濫用した戦乱……「魔大戦」が、 エオルゼア全土で巻き起こっていたそうだよ。
- 詳細は【第五星暦】の項を参照のこと。
時期の誤記について
- 当初、学者クエスト「学問ノススメ」においては、第六星暦の出来事となっていたが、現在は第五星暦の出来事へと修正されている。
今よりさかのぼること1500年以上前…… 第六星暦時代のバイルブランド島には、 「ニーム」という名の海洋都市が存在していた。 当時は、魔法文明の隆盛期でね。 魔法を濫用した戦乱……「魔大戦」が、 エオルゼア全土で巻き起こっていたそうだよ。
- フォーラムにも誤字として報告されていたが、修正後に確認したのか、なぜか「再現せず」カテゴリーに移動させられている。
- 2016年12月発売の世界設定本1でも、第五星暦の出来事として記述されている。
- ただし第六を第五に修正しただけなので、「1500年以上前」という表記が少し曖昧なものとなっている。
- 第六星暦は1672年は経過しており、また、世界設定本において魔大戦は、第五星暦「1200年代半ば」に起こり「300年の長きにわたり続いた」ものとして記述されている。もし都市国家ニームが第六霊災まで存続していたとしても、少なくとも1670年以上前の出来事でなければならない。同様の記述はグランドカンパニーの設立年にもあり、こちらも1500年前という記述が出てくる。恐らくその後の設定の見直しにより、第五星暦の期間が伸びたのではないかと思われる。
余談
- 元ネタはFF6にあった同名の戦争。作中の時代より1000年前にあったとされている。
魔法の始祖である三闘神、三闘神の力を受けて変じ生まれた魔法生物「幻獣」、さらに幻獣から力を受けて魔法の力を身に着けた人間である「魔導士」がそれぞれ三闘神の各陣営に分かれて争った。
- この戦争の結果世界は荒れ果て、己の過ちに気づいた三闘神はお互いを封印、幻獣も大きな壁を作り人間界とは決別して戦争は終結した。世界には魔導士が遺されたが、魔大戦の恐怖が染みついた人々は魔導士を迫害し、やがて世界から魔法の力が失われた。