愛用の見聞録

愛用の見聞録(あいようのけんぶんろく / The Unending Codex)

  • パッチ6.1実装項目
Table of Contents

概要

  • パッチ6.0までの人物・用語を振り返る読み物。
  • 「だいじなもの」に入っている。
    • 「メインメニュー」-「コンテンツ情報」-「だいじなもの」

メインストーリーに登場する人物や用語を参照できる機能が「だいじなもの」に追加されます。
冒険を進めるにつれて、これまで歩んできた軌跡が見聞録に書き込まれ、冒険を振り返りやすくなります。

  • パッチ6.1メインクエストで「だいじなもの」に追加され、パッチ6.1以降のストーリー進行にあわせて少しずつ項目が追加されていく。
    • ※これまでの人物・用語が最初からすべて記載されているわけではありません。
    • ※要するに今後のパッチで追加されていくイメージ

実装項目

パッチ6.1

パッチ6.2

  • ゼノス
    ゼノス・ヴェトル・ガルヴァス 放浪者

     ガレマール帝国第二代皇帝ヴァリスの長子。かつては皇太子として「イェー」の階級にあったが、後にいずれの階級にも属さない放浪者として「ヴェトル」の名が与えられた。

     学術と武術の奏法で天賦の才を示した彼は、それ故に孤独の中で生きてきた。将来の腹心にと、同年代の皇族や貴族の子弟がゼノスとともに教育を受けたが、誰一人として彼と同じレベルに立つ者はいなかったのだ。ゼノスは愚鈍な子どもたちを侮蔑し、尊敬に値しない大人たちを軽蔑した。ゼノスにとって唯一、心躍る体験であったのが狩りだ。野生の獣は、生きるために容赦のない怒りをぶつけてくる。その様が心地よく、力を力でねじ伏せることでのみ、充足を得たのだ。それは軍を率いる身となってからも変わらなかった。

     第XII軍団長としてドマとアラミゴ、ふたつの属州を統治していた彼は、両国の解放運動に力を貸していた光の戦士と出会う。狩られるだけの存在だったはずが生き延び、再び立ちはだかってきた(彼・彼女)は、アラミゴ王宮での決戦に至り、ついに唯一無二の好敵手となった。研究の末に人工的な「超える力」を得て超越者となったゼノスは、捕らえた神龍に己を宿し、光の戦士と死闘を繰り広げる。光の戦士が勝利したものの、対等な存在、すなわち「友」と鎬を削り合えたゼノスは満足げに命を絶ったのだった。

     しかし、人工的であれ「超える力」を得ていたことが運命を変えた。その魂は散ることなく、別人の肉体に宿ってしまったのだ。アシエンに代表される「不滅なる者」のように、ゼノスは幾度も身体を乗り換えながらガレマルドへと帰還。自らの遺体を利用していたアシエン・エリディブスを退けて完全なる復活を遂げた。
     その際に父ヴァリス帝をも殺害。戦略的に「暁の血盟」の殲滅を狙ったヴァリスに対し、いわば獲物を横取りするなという私怨から凶刃を向けたようだ。一度満ち足りた死を迎えてしまったゼノスにとって、友と再び至上の時間を過ごすこと、前回以上の戦いを繰り広げることだけが生きる意味となっていた。

     そんな男に目をつけたのが、アシエン・ファダニエルだった。彼は星の歴史をゼノスに教え、終末の再来を目指さんと「テロフォロイ」を結成する。各地で混乱を巻き起こしつつ地脈からエーテルを吸い上げ、バブイルの塔によって月に封じられたゾディアークを引きずり出そうとしたのだ。最終的にファダニエルの目的は果たされたものの、ゼノスは終ぞ光の戦士の執着を己に向けさせることができなかった。彼は文字どおり放浪者となり、表舞台から姿を消した。
     そこで何を思い、考えたのかは定かではない。ただ、常に最高の一戦だけを求め続けた彼は、ついにひとつの答えに至る。それを告げるため龍となり、星を飛び越え、光を抜いて、友と信じた者のもとへ駆けつけたのだ。

     ゼノスの骸は天の果て、二度とは届かない場所に打ち捨てられている。彼がどのように死を迎えたのか、その人生がいかなるものであったのかは、光の戦士が記憶するばかりである。
  • ファダニエル
  • アシエン
  • アゼムのクリスタル
     いにしえの時代、ゾディアーク召喚を決めた十四人委員会から離脱した者がいた。第十四の座「アゼム」を担った者である。前代アゼムであるヴェーネスとも親しかったその者は、しかしハイデリン召喚に加担するわけでもなく、最後の瞬間まで信念を貫いたようだ。

     世界が分割されたあと、生き延びたオリジナルのアシエンたちは、世界統合に向けて再び仲間を集めなければならなかった。十四人委員会の面々から分かたれた魂を召し上げることでそれを果たしたものの、別人として転生している以上、古き時代の記憶はない。そこでオリジナルたちが各座についての記憶を寄せ集め、クリスタルに封じたのだ。

     離脱したアゼムについては知る必要がないと判断され、クリスタルも作られなかった。しかし親友のエメトセルクには思うところがあったのだろう、密かにそれを用意して、たったひとつでその人物を物語れる術を込めていたのだ。それこそが、アゼム自身の創り上げた召喚術。困難を前にしたとき、ともに解決する仲間を喚び寄せる魔法である。

     現在、そのクリスタルは光の戦士が所有している。冒険にも、生きていくのにも困難はつきものだ。それらに立ち向かう強い決意を抱いたとき、クリスタルは輝いて応じるだろう。
  • 第一世界