楔石の虚(The House of the Crooked Coin)
- アジムステップにある地名。
概要
- エリア北部にあるオンサル・ハカイル(Onsal Hakair)に存在する地名。
- 古くからある施設で、アウラ族の間では「月神の力の根源たる結晶」であり、ドタール族にとっては聖地であるとされる。
アウラ族に伝わる伝承
- かつてヒエンが、この「楔石の虚」についての伝承を聞いていた。
ヒエン : わしが気になっているのは、以前モル族から聞いた、 ある伝承のことでな。 ヒエン : 『古の昔 滅びの刻迫りて 稀人 草原を訪れん 稀人 ナーマに乞いて 北の山にて月の欠片賜り 魔の忌み地 大地より放逐せん』 ヒエン : 『かくて 滅びの刻去りて 稀人 ふたたび訪れん 稀人 ナーマに祈りて 北の山に月の欠片埋め 血滴る贄 天へと贈らん』 ヤ・シュトラ : 大地から放逐された魔の大陸に、 天へと贈られた血の滴る生贄。 なるほど、衛星ダラガブの忌み名にふさわしいわね……。
- モル族シリナの語る「楔石の虚」
シリナ : 稀人が残した、月の欠片……。 その力が、東方を守るために必要だというのですか? ヒエン : ああ、伝承にある「北の山」について教えてはくれんか? 月神の力宿る欠片がどれほどのものか、調べさせてほしいのだ。 シリナ : ええ……調べることは、一向に構いません。 北の山中にある「楔石の虚」には、月神の力の根源たる結晶が、 奉じられていると伝えられています。
- 月神を強く信仰しているドタール族サドゥの語る「楔石の虚」
サドゥ : ……また、小難しい話を持ってきやがって。 楔石が、ものすごい力を宿しているって? ありゃナーマの御力の根源だ、そんなモン当然だろ。 サドゥ : それだけに「楔石の虚」は、ドタール族にとっては聖地だ。 部外者が勝手に荒らそうものなら炭にしてやるが…… まあ、お前らなら妙な悪さもしねえだろう。
人工物
- ヤ・シュトラによれば、人工的に作り出されたものであるという。
ヤ・シュトラ : これは……なんというエーテル密度……! ヒエン : 使えそうか? ヤ・シュトラ : ええ、この「楔石」は、人工的に作り出されたものよ。 おそらく、地脈の流れを制御するための調整弁…… アラグ帝国の産物と見て間違いないわ。 ヤ・シュトラ : これを使って、 アジムステップから、ザ・バーンへ流れる地脈を絞り込めば、 それこそ、土地を分断して浮上させることも可能でしょうね。 ヤ・シュトラ : 逆に、うまく制御して、ザ・バーンに地脈を流せば、 防御フィールドを展開することはもちろん、 焦土の自然を回復させることだって可能になるでしょう。
- ザ・バーンの上空にガレマール帝国の進軍を阻むための障壁を構築するため、ヤ・シュトラはこの装置を起動させる。
ヤ・シュトラ : それじゃ、「楔石」を起動させましょう……。 少し、下がっていて。 ヒエン : 起動したのか……? ヤ・シュトラ : ええ……! これで、堰き止められていた地脈が、 ザ・バーンへと流れ出したはずよ。
- この「楔石の虚」からザ・バーンへと送り込まれるエネルギーを動力源として、ガーロンド・アイアンワークスの技師たちが防御フィールドを張ることで、ガレマール帝国による再侵攻までの時間稼ぎを行おうとする。