アム・アレーン(Amh Araeng)
- 5.0実装の新エリア
|
概要
ノルヴラント南部に広がる荒涼とした砂漠地帯。ただでさえ人が暮らすには過酷な環境であることに加え、その南端において「光の氾濫」が食い止められたことで、生命が存在し得る限界点となってしまった。
It was on the edges of this vast desert, occupying the southern expanse of Norvrandt, that the Flood of Light was halted. Inhospitable from the beginning, it now lies on the threshold of life and all-consuming radiance.
- ファンフェス2018ラスベガスで発表された、「漆黒のヴィランズ」で実装される新リージョンの名称。
- 第一世界に存在する「ノルヴラント」地域の外周部に存在するマップ。
第一世界にて発生した現象「光の氾濫」による影響が顕著に見られる場所で、 外側から押し寄せた光の氾濫によって地面がめくれ上がった異様な景色となっている。 このような光景がノルヴラント地域を円状に取り囲んでいるとされており、 それより外は光の影響で消し飛んだ「無の大地」が広がっている。
- 地形が乱れたことで、街が傾いている様子が見られる。
- アリゼーがいる。
水晶公 : 一方、アリゼーがいるのは、 南に広がる渇いた地「アム・アレーン」だ。 水晶公 : ここは、「光の氾濫」によって、 一切の無になってしまった大地との境目。 人が存在できる限界域であり、罪喰いとの戦いも多い。
- 気象
カサード : く~っ、やっぱりこっちの気候は厳しいな! 天を光が覆おうが、昼は暑く、夜寒いのが荒野ってもんだ。
エリア内の地名
- 「アム・アレーン」とは、アムは「偉大な」、アレーンは「大地」であるという。
砂の川
- クリスタリウムを出て、モルド・スークに至る地点。
カスール・シャル
- 国家ナバスアレンがあったころの城。
カサード : なら、「砂の川」を渡る前に、 そこでちょっと振り返ってみろよ! カサード : ……でっかいだろ? ここらにまだ「ナバスアレン」って国があったころの城、 北方を守護する「カスール・シャル」さ。 カサード : これほどの城を造れるくらいだ、 ナバスアレンは、ノルヴラント有数の大国だったらしい。 カサード : が、「光の氾濫」によって、 首都を含めた領土のほとんどが消失……。 わずかに生き残った連中も、概ねよそに身を寄せた。
モルド・スーク
- 旅立ちの宿との中間地点にあるキャンプ。
- エーテライトあり。
- ここからは同行してきたカサードに代わり、テスリーンが次の「旅立ちの宿」まで案内してくれる。
- 現在はモルド族(コボルド族)が仕切っている。
カサード : この集落は、「モルド族」の奴らが仕切ってるんだ。 「光の氾濫」以降、行き場を失った人の一部が流入したから、 ヒュム族なんかも住んでるけどな。 カサード : お前、モルド族に会うのもはじめてか? うさんくさいし、体もくさいが、いい奴だぞ!
- ゲーンゲン
- モルド族の族長。息子がグーングン。
カサード : まずは族長の「ゲーンゲン」さんに挨拶しに行こう。 俺が仲介をしてやるよ!
ゲーンゲン : ああ、はじめましてヨ! 捨てるものを拾う町、「モルド・スーク」にようこそネ! カサード : モルド・スークは「モルドの市」って意味でな。 その名のとおり、今となってはアム・アレーンで最大の、 にぎやかな市場があるのさ。
- モルド族の族長。息子がグーングン。
- グーングン
- モルド族の族長ゲーンゲンの息子。
ゲーンゲン : 私の息子、グーングン、 自慢じゃないけど、大層な働き者ヨ! ゲーンゲン : どれくらい働き者か…… 休憩どころか、寝食忘れて働くもんで、時々、失神するくらいネ! だから、家族みんな心配してるネ!
- モルド族の族長ゲーンゲンの息子。
旅立ちの宿
- 患者と世話人がいる。患者は「パーニル」「トッデン」「ハルリク」の3人。
テスリーン : 見てのとおり、ここでは数名の患者たちと、 私たち世話人が暮らしてるんだ。 テスリーン : 何の……って……。 テスリーン : ……本当に、アリゼーの仲間なんだなぁ。 ノルヴラントに生きていて「これ」を知らない人が、 彼女のほかにもいたなんて。
アリゼー : テスリーンたちが世話している患者…… 彼らは全員、罪喰い化しかけている人よ。 程度に差はあるけれどね。 アリゼー : ああなると、周りには恐れられ、人里には住めない。 それで、こんな世界の「端」に連れてこられるんだわ。
アリゼー : あの子も含め、多くの患者は、 力ある罪喰いに襲われながら、かろうじて生き延びた人よ。 アリゼー : でも……その場では助かったというだけで、 敵の力は彼らに食い込み、エーテルを光で侵食していた。 アリゼー : 加えて、環境もご覧のとおり。 普通の人なら体が自然とバランスを整えるけれど、 彼らはもう、浴びるがままに光を蓄えてしまう……。 アリゼー : だからね…… 遅かれ早かれ、いずれは全員、罪喰いになるそうよ。 アリゼー : テスリーンたちも、それはわかってる。 だから、一線を越えて完全な罪喰いになる前に、 必ず命を絶たなければならない。 アリゼー : 意識があったころ、好きだった食べ物に、毒を混ぜて。 ……そんな最期を、何度も見てきたわ。
- テスリーン
-
- 「旅立ちの宿」の世話人
カサード : おお、テスリーン!? ちょうどいいところに! カサード : こいつが、お前んとこに滞在してる、 アリゼーに会いたいらしくてな。 案内したいが手が空かなくて、困ってたんだよ。
テスリーン : 私は、テスリーン。 アリゼーが用心棒をしてくれている、 「旅立ちの宿」の世話人です!
- いなくなったハルリクを探すが、罪喰いに襲われようとするハルリクを守り、代わりに罪喰いに襲われてしまい「罪喰い」となってしまう。
- 「旅立ちの宿」の世話人
ガリク村
- もとは鉱山で働く人々が住んでいた場所。
- 「光の氾濫」で鉱業に出資していたナバスアレンがなくなると鉱石が取れなくなり、村も寂れたのだという。
- モルド族のゲーンゲン長老が借り受けて、交易の中継地にしてる。
ナバースの断崖
- ナバスアレンの周囲に生じている断崖。
- 廃都に残った荷物を回収するためにゴンドラが用いられたという。
リールリル : 昔は、廃都に残った荷物を回収するために、 「ナバースの断崖」に掛けたゴンドラを使ってたヨ。 リールリル : でも、いよいよ取りに行くものもなくなって、 今じゃちっとも使われてないネ。 ヒトが乗ったら、ワイヤー切れて、真っ逆さまだと思うヨ。
ビラン大鉱山
- 大きなトロッコの操車場がある。
- 線路の途中にある仕掛け扉が「タロース」を認識することで開くことを知り、訪れる。
- 昔から採掘が行われてきたため、人力で掘れる場所は掘り尽くされていた。そこで鉱山を治めていたナバスアレンは、巨額の資金を投入して新たな方法で鉱山開発を進めることとなる。こうして招致されたのがミステル族のタロース技師であった。
ジェリック : アンバーヒルの鉱山ってさ、大昔から採掘が行われてきたんだ。 そのうちに、人力で掘れるようなところは、 ほとんど掘りつくされちゃってさ……。 ジェリック : 当時ここを治めていたナバスアレンは、巨額の資金を投入して、 新たな方法で鉱山開発を進めることになった。 ジェリック : それが、異国から、 タロース技師のミステル族を招致することだったんだ。 ジェリック : それによって、鉱山は一層に栄えることとなった……。 僕たちの住むトゥワインも、そのころにできた村だね。
トゥワイン
- 「トゥワイン」の由来。
ジェリック : 僕たちの住むトゥワインも、そのころにできた村だね。 ジェリック : 古くからここに住むロンゾ族と、新しく来たミステル族、 「ふたつの尻尾」が交わったからこそ、鉱業が再び栄えた…… だから「トゥワイン」なんて名がついてるのさ。
- 「光の氾濫」と衰退
ジェリック : けど、そんな尻尾の交わりも、 「光の氾濫」でナバスアレンがなくなったのを機に、 ほどけていっちゃってね……。 ジェリック : 15年前、最後まで残っていた「ダイダロス社」もついに撤退。 跡取りごとユールモアに行っちゃって、 タロースを作り出す技術は、この土地から消え去ったんだ。
- 「光の氾濫」でナバスアレンがなくなると衰退し、人々も居なくなっていった。
タロースの修理や製造ができなくなったことで、当然、 それを動力としているトロッコも動かせなくなっていったんだ。 ジェリック : 使われなくなった線路は、錆び放題の壊れ放題。 トゥワインに生まれ育ち最初に覚えた言葉さえトロッコな僕は、 その衰退とともに、プーカ人形のような無表情になったものさ。
- そうしてトロッコを動かすためのタロースが動かなくなり、トロッコを動かせなくなった。
ジェリック : なんだかんだで、いっぱい話もできたし、 トロッコを動かせない要因は、もう予想がついたんじゃない? ジェリック : ……うん、ずばり、タロースさ。 今のアンバーヒルには、ちゃんと動くトロッコ用のタロースが、 1体たりとも存在していないんだよ。
- マグヌス
-
- ジェリックとサーフたちの親方。酒に溺れており、最初はまともにとりあわずナバスアレン行きにも反対する。
サーフ : 親方……こいつらはビラン大鉱山で出会った連中で、 ナバスアレンに行きたいらしいんです。 サーフ : そのために……その……トロッコを動かしたいとかで……。 マグヌス : ナバスアレンだぁ!? あんな廃都に、今更なんの用があるってんだ……。
- 3年前に採掘師であった妻アグナをなくしているという。
サーフ : ……親方の奥さんはさ、 「最後の山師」なんて呼ばれた、凄腕の採掘師だったんだ。 サーフ : タロースに新しい心核が必要かもって話になったとき、 当然、彼女は自分が掘りに行くって名乗り出た。 サーフ : けど、なにせ歴史ある鉱山だ。 力のある石となると、掘り尽くされてて簡単には見つからない。 サーフ : それで、彼女が坑道の奥深くに潜っていったときのことさ…… 大規模な崩落が起きたのは。 サーフ : みんな、必死になって坑道を塞いだ土砂をどけたよ。 でも、彼女のもとに辿り着けたのは、およそ2カ月後だ。 サーフ : ……待っていたのは、当然、亡骸だった。 サーフ : それ以来、親方はあんな感じさ。 すまないが……わかってやってほしい。
サンクレッド : ……ふたりの名は? マグヌス : ……息子はスクリ、妻はアグナだ。 マグヌス : ただいまと言う相手がいなくなって、 どこにも帰れなくなっちまった……。
- 光の戦士たちは、「採り残し」を探すべくヌベイ旧鉱山へと赴く。グスジョンを頼り、遂に 『マグヌス、スクリ、愛するあなたたちに』と彫られた猫目石を探し出す。しかしマグヌスは受け取ろうとせず、それをタロースを動かすための心核に使うよういう。
マグヌス : 大方、タロースを動かせなくて、泣きつきにきたんだろ? 諦めな……あれは俺にだって、どうしようもできねぇんだ。 サンクレッド : いいや、タロースは動くさ。 心核となる石が見つかった……お前の奥さんが、届けてくれた。 サンクレッド : 獅子目石だ……お前と、息子さんの名前が刻まれてる。 岩蟲の体にくっついていたのを、回収したんだ。 マグヌス : 嘘だろ……こんなこと…………。 マグヌス : お前、どうして…………。 マグヌス : ……石は返す。 手に入れたのはお前らなんだ、好きに使え。 サンクレッド : 本当に……それでいいのか。 マグヌス : いいも悪いもあるかよ……。 今になって見つかったってことは……そういうことだろ。 その石は、お前らを選んだんだ。
マグヌス : ああ、タロースなら、あのとおり……しっかり動いてるぞ。 お前には、ちゃんと礼を言わなきゃならねぇな。 マグヌス : トロッコを動かそうと尽力してくれたこと…… アグナの想いを、坑道から拾ってきてくれたこと…… 最初は素直に受け取ってやれなくて、すまなかった。 マグヌス : だが、こうして動いてるタロースを見たらよ…… これは間違いなく、俺が引き継ぐべき、 俺たち家族の夢だって、思えたんだ。 マグヌス : 本当に、ありがとな。 ナバスアレンまでのトロッコは、責任もって、俺が動かそう。
- ジェリックとサーフたちの親方。酒に溺れており、最初はまともにとりあわずナバスアレン行きにも反対する。
- ジェリックとサーフ
-
気弱そうな青年 : なんだぁ、そういうことなら、早く言ってよ。 うんうん……いいよねトロッコ、最高だよね! ジェリック : 僕は見習いトロッコ技師の、ジェリック。 この近くにある村で、修理屋もしてるんだー。 サーフ : 同じく見習いトロッコ技師の、サーフだ。 まあ、食いつなぐためにやってる採掘の方が、 本業みたいだけどな……。 ジェリック : 僕たちふたりと、あと数名の仲間で、 アンバーヒルにトロッコを復活させようとしてるんだ。 ジェリック : まあ、復活しても、あんまり運ぶものはないんだけど…… そこはそれ、ロマンの問題ということで。 走ってくれさえすれば、僕としては大・満・足!
- グスジョン
-
- マグヌスの亡妻アグナの同輩。
サーフ : ヌベイ旧鉱山にいるグスジョンさんは、俺の先輩であり、 アグナさん……親方の奥さんの同輩にあたる人なんだ。 鉱山の中では、あの人の指示に従った方がいいぞ。
グスジョン : まあな……。 ここらで作られたタロースには、アンバーヒルで採れる、 「獅子目石」の心核を入れるのが常なんだ。 グスジョン : だが、聞いてのとおり、 簡単に行けるような場所ではもう、掘りつくされてる。 グスジョン : かといって深いところは、坑道維持用のタロースも止まって、 いつ崩落してもおかしくない状態になってるんだ……。
- しかしグスジョンはある裏技を使うことで、獅子目石を取り出せるかもしれないと言い出す。ノッカー(コブラン)の体にくっついていた「きらめく鉱石」を集め、その中から獅子目石を見つけ出すことに成功する。
グスジョン : おい、あんたら! 見てくれよ、こいつは驚きだぞ……! サンクレッド : 獅子目石があったのか? グスジョン : ああ、まあな。 あんたら、相当な強運の持ち主だよ。 グスジョン : 見つけた獅子目石は、細かな破片がいくつかと…… いいや、とにかくこいつを見てくれ! サンクレッド : これも獅子目石か? グスジョン : そうだ、そんな大きいものは、ここ十数年出ていない。 加えて……よく見ろ、文字が刻まれてるだろ。 サンクレッド : ……ああ、この傷みたいな線か。 確かに、文字に見えなくも……ふむ……。 サンクレッド : 『マグヌス、スクリ、愛するあなたたちに』……? グスジョン : そうだ、そうだとも! そいつは、マグヌスんところの嫁、 アグナからの贈り物なんだ……! グスジョン : まったく、さすが最後の山師だよ……。 あいつは、ちゃんと目的の石を掘り出してたんだ……! グスジョン : だが、崩落のせいで帰ることができなくなった。 恐らく、その言葉を刻んで息絶えたんだろう。 いつかマグヌスが見つけると信じて……。
グスジョン : その獅子目石は、そのまま持って帰ってくれて構わない。 ただ……頼む、必ず「マグヌス」に見せてやってくれ。 グスジョン : 3年ぶりの、アグナの帰還だ……。 真っ先に、あいつに知らせてやってほしいんだよ……。
- マグヌスの亡妻アグナの同輩。