六属創世記
全文
- 廻りくる六つの生誕
「廻りくる六つの生誕」雷は落ちて火を生み 火は燃えて土を生み土は遮りて氷を生み 氷は溶けて水を生み水は昇りて風を生み 風は曇りて雷を生んだ……
- 果てしなき三つの凱旋
「果てしなき三つの凱旋」土は雷を吸い尽くし水は土を流し尽くし雷は水を走り尽くした……
- 終わりなき三つの敗北
「終わりなき三つの敗北」火は風に消され氷は火に溶かされ風は氷に防がれた……
- 揺るぎなき二つの支配
「揺るぎなき二つの支配」雷も 火も 土も 氷も 水も 風もすべては霊の上にあり すべては星の下にある近いか 遠いか ただそれだけ……
「六属相関図」
- 「漆黒のヴィランズ」メインクエストでも、この六属を図示した「六属相関図」が登場する。※ただしこの図自体は世界設定本1巻9ページに出ていたもの。
ウリエンジェ : さて、この図は何でしょう? ウリエンジェ : はい、原初世界において、エーテル学や魔法学には欠かせない、 「六属相関図」を模写したものです。 ウリエンジェ : この図にもあるとおり、 世界は6つの属性のほかに、2つの極性で構成されています。 ウリエンジェ : 活発を意味する「星極性」と、 鎮静を意味する「霊極性」です。 ウリエンジェ : となれば、元を同じくする第一世界も、 当然同じ要素で構成されているはずなのですが…… こちらでは、極性という言葉が使われていないのです。 ウリエンジェ : では、星と霊にあたる力を、なんと呼んでいるのか…… それが、すべての答えでした。 ウリエンジェ : 星極性の力……活発と発展をつかさどるもの。 多くの色が重なると黒になるように、 彼らはそれを「闇」と呼んでいます。 ウリエンジェ : 霊極性の力……鎮静と停滞をつかさどるもの。 何にも染められる前の白、凪と平穏の象徴、 それが「光」と呼ばれるものなのです。 サンクレッド : アシエンも、自分たちの力を「闇」と言っていた。 だとすれば、そちらの方がより古い定義、 本来の呼び方なのかもしれない。
考察
- 創世にまつわる伝承とあるが、ここに書かれているのは属性(六属)についての話であるとわかる。
- 「廻りくる六つの生誕」では、ある属性から次の属性が生み出されたことを、「果てしなき三つの凱旋」と「終わりなき三つの敗北」ではそれぞれの属性の関係を、また「揺るぎなき二つの支配」では属性が偏っていることを示す“星極”と“霊極”について述べている。