六属創世記
全文
- 廻りくる六つの生誕
「廻りくる六つの生誕」雷は落ちて火を生み 火は燃えて土を生み土は遮りて氷を生み 氷は溶けて水を生み水は昇りて風を生み 風は曇りて雷を生んだ……
- 果てしなき三つの凱旋
「果てしなき三つの凱旋」土は雷を吸い尽くし水は土を流し尽くし雷は水を走り尽くした……
- 終わりなき三つの敗北
「終わりなき三つの敗北」火は風に消され氷は火に溶かされ風は氷に防がれた……
- 揺るぎなき二つの支配
「揺るぎなき二つの支配」雷も 火も 土も 氷も 水も 風もすべては霊の上にあり すべては星の下にある近いか 遠いか ただそれだけ……
考察
- 創世にまつわる伝承とあるが、ここに書かれているのは属性(六属)についての話であるとわかる。
- 「廻りくる六つの生誕」では、ある属性から次の属性が生み出されたことを、「果てしなき三つの凱旋」と「終わりなき三つの敗北」ではそれぞれの属性の関係を、また「揺るぎなき二つの支配」では属性が偏っていることを示す“星極”と“霊極”について述べている。