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前提
環境諸条件
- 音を伝える大気がありまた大きな海洋を備えていることから、地球型惑星が基準になっているとする。仮に地球とかけ離れた前提条件を持つと仮定した場合、シナリオを企画する点においても、またプレイヤーの理解を考慮しても無理が生じることが多くなるためである。
- また文明程度の違いの表現などから、(ワールド内の時間進行とは別に)エオルゼア文明圏の時間概念は、地球時間とほぼ同じものと想定する。
- 公開されたスクリーンショットからは、季節の移り変わりを示すものがない。これはグラフィカルな表現上の制限によるものであると思われるが、もし仮に今後もストーリー上で四季の概念が登場しないとすれば、地軸の傾きがないことを示している。
- プレイヤー種族である5種族が混血していないことを考えると、アルデナード小大陸に出現したエオルゼア文明圏の歴史はそれほど(数万年程度までは)長くなく、むしろ各種族が混血できないほどに遺伝子が異なってから歴史が始まったということになる。
※ここでは、種族が民族の違いを大仰に表現したものであるというファンタジー的表現であることを無視するものとする。
方位と気候
- 種族の説明やガレマールの説明に、共通して東西南北の位置関係記述が登場する。そのことから、ここでいう東西南北は、各種族の出自地域ではなくエオルゼア文明圏(アルデナード小大陸)を基準に考えているものであることがわかる。
- エオルゼアは、小大陸アルデナードと周辺の島々からなる地域の総称とされる。交易をきっかけにエオルゼアに進出したとされることから、ララフェルの故地である「南洋の島々」はこれに含まない可能性が高い。またララフェルの出自が「南洋」の島々であり、かつ現在も暖かい地域を中心に定住しているとされることから、この「南」とは北半球で暮らす人々にとっての南方であることがわかる。逆にエオルゼアが南半球にあるとすれば極に近い南方は寒冷気候になり、ララフェルの出自説明に無理が出てくる。
- アルデナード小大陸が「南北で激しく異なる気候」を持つこと、さらにはララフェルの出自を考え合わせると、アルデナード小大陸は極に対してやや北寄り(北半球)に位置する可能性が高い。あるいは赤道をはさんで南北に伸びているにしろ、全体としては大陸の南方に余裕がありそこから北半球に向かって長く伸びているのではないかと思われる。
- 「南北で激しく異なる気候」があることから、アルデナード”小”大陸は、ハイデリン世界では小さいながらも相当程度(少なくとも南北方向に)広い大陸であることもわかる。
文明の発展度合い
- 東の大国ガレマールは、兵士に連発銃装備をさせ天空を航行する戦艦を配備するレベルにまで文明が進んでいる。
- またエオルゼア文明圏においても、三本マストを備えるほどの外洋航海可能な帆船を持っている。また少なくとも鉄器(道具や武器防具)を扱えるほどの文明程度には進んでいることがわかる。さらに、ガレマールの脅威以降に各国で常備軍を維持できるほどには豊かな文明状態であることもわかる。
- しかし一方でガレマールの侵攻時に驚いていることから、エオルゼアやガレマールを含むハイデリン世界全体は、種族・民族の文明成立以降の交流が惑星全体を覆うほどには進展していないこともわかる。
- ちょうど地球の歴史で言う大航海時代前後の設定という事になるが、他方では「天空を航行する戦艦」を建造しうるほどの文明が成立しており、各大陸間が外洋航海レベルの文明では到達しえないほどハイデリン世界が広いことが想像できる。
諸種族の進出
エレゼン
- 支配的地位を占めていた先住民で、エオルゼアの神々に選ばれた民としての矜持を持つ。1リーグ先の野鼠のくしゃみを聞き取るなどかつての狩猟種族時代の特徴を色濃く残す。
ミコッテと大氷雪時代
- かつて、大氷結時代にアルデナード小大陸に渡ってきた種族の末裔であるミコッテは、エオルゼア文明圏ではマイノリティの存在である。かなり古い時代にアルデナードへの進出を果たしたことが分かる。
- なお海が氷結するほどの氷河期があったが、その大きな気候変化が多種族にいかなる影響を与えたのかについては謎である。例えば、北洋に拠点があったルガディンが大氷結時代を迎えて大きく変化した北洋(それ以前に生活していた拠点)から逃れて一時的にアルデナードに渡ったのか、または大氷結時代が長く続いたために(ゼーヴォルフ族を除いて)海洋民族であることを止めてしまったのかは明らかではない。
ララフェルの出自
- もともと南洋諸島に暮らす農耕民族であるララフェルは、交易を通じてエオルゼアに進出してきたことからその進出時期は外洋航海が可能になって以降であることがわかる。または、アルデナード小大陸と島伝いに近距離航海で渡れるほどの位置関係であったが文明が混じるほどには関係がなかったことになるが、その場合交易以前に進出のきっかけがなかったことの理由が説明しづらい。
ルガディンとウルダハの位置
- 北洋を中心に生活拠点としてきた海洋民族であるルガディンは、リムサ・ロミンサのほかに、ウルダハにも山岳部族と化したローエンガルデ族がいるとされる。海洋民族であるルガディンが他地域よりは定住しやすかったという条件を考慮し、ウルダハはアルデナードのやや北寄りにあることを示していると考えられる。
- またルガディンは現在においても海洋民族であり、さらに定住するものも傭兵や用心棒などを中心に就労しているものが多いことから、もともとの文明程度があまり進んでおらず、かつエオルゼア文明圏への進出がかなり遅かったか、または熱心ではないことがわかる。
ヒューランの出自
- 多様な言語や文化体系を持つとされることから、ヒューランは、故地の大陸を含みかなり広範囲にハイデリン世界に広がって居住していたことがわかる。
- また近隣の大陸や島嶼から三度に渡り大移動をしてきたヒューランの故地は、(大移動当時には)エオルゼア文明を飛躍的に高めるほどに文明が進んでいたことがわかる。また、技術や思想を伝えるほどに大規模な集団による移動であり、なおかつ三度に渡って移動を行うほど故地(ひとつではない)には数多くの人口が存在したことになる。
- 仮にヒューランがガレマールの存在する東の大陸から来たとすれば、その移動手段は外洋航海できる帆船以上であり、なおかつ天空を航行する能力を持つ機械文明には進行していなかった段階に別れたことになる。
- またガレマールの文明に驚いたことから判断するに、三度にわたる大移動の時期はかなり近かったことも想像できる。仮に大移動の時期が遠ければ、ヒューランが故地を捨てた時以降ガレマール文明に驚くほどには進展していないことから、その大陸では大幅に進展を遅らせる要因があったことになる。
アルデナード小大陸への進出時期
- 諸民族のアルデナード小大陸への進出時期は、様々な条件を考慮すると上記の順番であったのではないかと思われる。
- ララフェルの進出時期がルガディンやヒューランやよりも後の時代であった可能性があるが、その場合、もともと農耕民族であったはずのララフェルの転身(現代においてはすばしっこく機知に富むという特徴を備えている)がいつどのように行われたのかの疑問が残る。
現在のハイデリン世界の状況
エオルゼア都市国家
- ガレマール侵攻以降、少なくとも15年以内に正規軍を整備できるほどの余剰人口を抱えている。またそれと同時に、恐らくはガレマール侵攻時には臨時に軍隊として戦った後に余剰人員となった傭兵や退役者たちが、職にあぶれ不穏分子となるほどの数であったこともわかる。
- さらにエオルゼアは、それらの不穏分子が組織化された後に彼らの食い扶持が稼げるほどにトラブルが起こっている状態でもある。
- リムサ・ロミンサの領袖は選出制で「提督」の名を冠せられるが、現在少なくとも77代以上を数えており、仮に1年ごとに交代する制度であったとしてもその制度は約80年が経過していることになる。呼称から察するに、母国を逃れた大船団の提督がそのまま現地での領袖となり、その後も海洋国家としての性格上”提督”の地位が指導者のそれと同化したものであることが容易に想像できる。
東の大陸
- ガレマールの文明が、それまで合従連合を繰り返してきたエオルゼア都市国家群が軍事同盟を組むほどの脅威であったことから、東の大国ガレマールが存在する大陸は、エオルゼアの存在するアルデナード小大陸から相当程度離れていることが分かる。それほど進んだ機械文明でかつ帝国主義が成立するまでの間、占領下に置かれるほどの侵攻を受けず、文明程度をうかがい知るほどには交易を含む接触がなかったためである。
- また15年前にアラミゴを攻め落とした後、不明な理由により撤退をしている。さらにはそれ以降15年間再侵攻を実現できていない。これは本国で何らかの政変や内乱があったことを窺わせる。
他の交易国家の存在
- ヒューランの出自の項で述べたように、また外洋航海可能な帆船の存在やさらにはリムサ・ロミンサ市民の過半数が海運業に従事していることから、エオルゼア文明圏は外洋航海を必要とするほどの交易相手が存在することになる。またその大陸はガレマールのある東ではなく少なくともアルデナードの西南北に位置することになるが、アルデナード小大陸自体の位置(若干北寄り)と、エオルゼアが交易相手とするほどのキャパシティを持つ程度の大きさ(大陸?)を考慮すれば、アルデナードからみて少なくとも西方に位置するのではないかと想像できる。南方にはララフェルの故地である島々が存在するため、ララフェルがなぜ故地である島々より南方(極側)にあるその文明圏ではなく北半球にあるエオルゼアを目指したかの理由が「神々に愛されし土地」だけでは説明しづらい。
- もし、ヒューランがガレマールの存在する東の大陸ではなくアルデナードの西方にある大陸から来たとすれば、エオルゼアが現在でも外洋航海帆船による交易を行っていることから、西の大陸とエオルゼア文明圏との関係が今でも良好であることをうかがわせる。
- と同時に、その(西方の)文明圏と接触のあるはずのエオルゼア文明圏の都市国家がガレマールに侵攻された時にそれを脅威に感じたことから、(西方の)文明圏はガレマールとは接触がないこともわかる。と同時に、(西方の)大陸の文明は現代(15年前)のガレマールほどには進んでいないこともわかる。
- 仮に他の交易相手となる文明圏が存在しない場合、ヒューランの出自国を含む文明圏や、ララフェルが進出のきっかけとなった交易圏が、ヒューランやララフェル移住後に都合よく衰えたことになる。ヒューランが多様な言語や文化体系を持つことから考えると、三度の大移動以降に、さらなる移動を許さないほどの広範囲に渡る大規模で急激な変化が襲ったとは考えにくい。仮にそのような事態が起こったとすれば、エオルゼアにも何らかの影響があるはずであり、またそれ以降外洋航海可能な船舶を維持する必要性が少なくなる。
都市国家の位置関係
初期三国
- プレイヤーは初期に所属する国家を砂の都ウルダハ、森の都グリダニア、海の都リムサ・ロミンサの3つから選択する。仮に間に別の都市国家を挟むとすれば、ストーリー進行上面倒な問題が起こる可能性が高く、これら3都市は位置関係として比較的近い距離にあることが分かる。
- またルガディンがもともと北洋を拠点としており、アルデナード進出時にも比較的北方に定住したことが想像できる。現在ではリムサ・ロミンサとウルダハで見られることから、これらの2都市がアルデナード小大陸においては比較的北方に位置すると考えられる。
- 逆にララフェルはもともと南方の農耕種族であり、現在では暖かい地域を中心に定住しているとされる。2都市が出ているため残る森の都グリダニアがその南方にある都市国家とする。これは前作FF11のタルタルとの対比からも、南方=亜熱帯または熱帯雨林気候のイメージからも想起しやすい。
他の都市国家
- 15年前の侵攻時にガレマールがアルデナードの北部を徹底的に破壊したことから、侵攻により陥落したアラミゴは北部に位置したことが分かる。
- 残る1都市である山の都イシュガルドは、アラミゴ他の登場都市が北部に集中することから南部または西部(リムサ・ロミンサが西岸にある場合は、反対側の東部)に位置するのではないかと思われる。
リムサ・ロミンサの位置
- 最後にリムサ・ロミンサがアルデナード小大陸の東西いずれに位置するのかについては、ガレマール以外の交易相手国の位置と帆船が入港するという条件から考えて、恐らく西側に位置するのではないかと思われる。※北部が徹底的に破壊されたときに生き残っていることから、リムサ・ロミンサの面するロータノ海は東西いずれかに開けた海であることが分かる。
- 仮にリムサ・ロミンサが東側に位置するとすれば、アルデナード小大陸の西海岸はすべて交易する価値がないほどに不毛の土地であるか、または帆船時代であるにもかかわらずわざわざ東側であるリムサ・ロミンサへ回航しなければならないほど(西海岸すべてが)上陸が困難な地勢であるということになる。また、東側に位置する場合、なぜガレマールが空からだと比較的攻めやすいと思われる開けた海の都であるリムサ・ロミンサを避け、わざわざ6都市中の強国であるアラミゴがある北部から攻めたのかの理由が説明しにくい。
関連項目
版
2009.10.1 初稿
- FF14が始まれば、すぐはっきりしそうだから、後から答え合わせをしてみると面白いかも。 -- 2009-10-01 (木) 11:55:21
- 推測能力に脱帽した -- 2009-10-01 (木) 12:02:22
- 限られた情報で色々妄想してる時が一番楽しい、、、のかもしれない -- 2009-10-01 (木) 19:53:41
- >四季の概念が登場しないとすれば、地軸の傾きがないことを示している。 ←さすがにこれは飛躍しすぎかな。 -- 2009-10-02 (金) 11:19:30
- 十二神がどう絡んでくるのか楽しみだな。 -- 2009-10-02 (金) 13:24:44
- 三国は最初からエーテライトで移動できるんだろうか?アトルガンみたいに一度歩いていかないとダメとかないだろうなw -- 2009-10-02 (金) 20:02:31
- 個人的には一度行った事のある場所だけワープできるがいいかな。モンスターに怯えながら三国やジュノに辿り着いたときの達成感が忘れられない。倉庫キャラの場合は別だけどね、あははw -- 2009-10-03 (土) 22:29:02
- とても興味深いです。ちなみにFF11ではシステム上四季の移り変わりの表現がありませんでしたが、オーディン風という季節風の設定が言及されていたため、四季の変化が存在しないわけではなかったと思います。エオルゼアの世界がどんな形になるのか楽しみですね。 -- 2009-10-07 (水) 23:59:27
- 昔のFFやDQであった「地図上において、北上し続けると南方から飛び出る世界」を立体であらわそうとするとドーナツ型になるそうです。世界地図の左辺と右辺をくっつけると円筒になり、円筒の上辺と下辺をつなげるとドーナツ型になるという仕組みです。つまり(確か9以前かな?の)FFの世界は地球のような惑星の形ではなかったということになりますね。もちろん14が現実に準拠した惑星の形である可能性が高いですが、簡単にそうと言い切ってしまうというのもと一考した次第です。 -- 2010-04-04 (日) 06:37:28
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