イヴァリース伝説
- FF14で語られるイヴァリース伝説。
- 全貌は明らかになっていないため、分かる範囲でのまとめです
- また公式に整理されているものはなく、カットシーン及びクエストテキストから再構成したものであるため、誤った内容が含まれている可能性もあります。
- 以降に物語の核心部分に触れる記述を含みます。
- パッチ4.0メインクエスト及びクロニクルクエスト「リターントゥイヴァリース」を進めていない方、ネタバレを好まない方はこれ以降読み進めることをお勧めしません。
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概要
- パッチ4.Xにおいて、松野泰己氏のシナリオ参加により実装された「リターントゥイヴァリース(Return to Ivalice)」シリーズで語られることになったイヴァリース伝説についてのまとめ。カットシーン及びクエストテキストで語られた内容を整理し直したもの。
FF14未プレイの方向け情報
- ゲーム中ではこれらの伝説は、レベル70のアライアンスレイド「リターントゥイヴァリース」の 失われた都ラバナスタ / 封じられた聖塔リドルアナ / 楽欲の僧院オーボンヌ で語られる。「リターントゥイヴァリース」のクエストを開放するには、パッチ4.0で実装されたレベル70メインクエスト「紅蓮のリベレーター」をコンプリートしている必要がある。
- 「リターントゥイヴァリース」について、さらに「リターントゥイヴァリース」実装の経緯を2018年5月のPLLにて松野泰己氏自身が語っている。「リターントゥイヴァリース」の項を参照のこと。
- かいつまめば次のようになる。
- 24人アライアンスレイドへのシナリオ提供という形での協力依頼(3パッチ=3章形式でのコンパクトな展開)
- 3案のうち、吉田Pにより「ファイナルファンタジータクティクス(FFT)をベースにしたテーマとする」ことに決定
- FF14の世界観にマッチさせる
- FFTやFFXII等イヴァリースを知らない人でも楽しめる内容:FFTやFFXIIの続編ではないことを前提に、過去作を大胆にアレンジし再構築する。知っている人は知っている人なりに、知らない人は知らない人なりに遊べること。
場所
- 正確には語られていないが、東州オサード小大陸にあるダルマスカ砂漠の地であるとされる。※ドマの西側にある砂漠地帯。
アルマ・レクセンテール : え……ええ、そうです。 ヤンサに隣接するダルマスカ砂漠こそが、 イヴァリース伝説の中心だと結論づけていました。
イヴァリース伝説に登場する歴代王朝及び都市国家
機工都市ゴーグ
- この地に最初に都市を築いたのがゴーグ人であるとされる。
ミコト : イヴァリース伝説に登場する都ですね。 飛空艇や機工兵器等の発明が最初になされたとされる伝説の都で、 その位置はもとより存在も実証されていない、まさに幻の都。 ジェノミス・レクセンテール : ゴーグは狭小な土地に築かれた故、 上へ上へと延びていった都とデュライ白書に記述されていた。
- 隆盛を極めたが、あるとき謎の爆発事故により「上半分」が消失したという。
- 天空に上層部が残存していたことが冒険者の活躍により確認されたため、実際には都市の中層部が失われたことが判明した。
神聖ユードラ帝国
- ディリータの統治の数百年前、イヴァリースの地は神聖ユードラ帝国(Holy Ydoran Empire)が支配していたという。
ジェノミス・レクセンテール : 英雄王ディリータの統治より遡ること数百年…… 神聖ユードラ帝国と呼ばれる絶対君主制国家が、 イヴァリースの地を支配していたという。
- 都は「ミュロンド」に置かれていた。
- 帝国の末期、政治腐敗により特権階級による富と権力を支配し、民衆は苦しんでいたという。
ジェノミス・レクセンテール : 帝国の末期は政治が腐敗し、一部の特権階級のみが、 富と権力を支配していたようだ。 民は貧しく、その日の食事に不足する有様だったらしい。
- そんな時にわずかな仲間と立ち上がったのが勇者アジョラであったという。
ジェノミス・レクセンテール : そんな時、わずかな仲間と共に立ち向かう勇者が現れた。 それが初代ゾディアックブレイブと呼ばれる勇者アジョラだ。 彼らは12個の聖石を持っていたというが定かではない……。
- 20年に及ぶ戦いを経て、アジョラは勝利するが、同時にアジョラも命を失っている。
ジェノミス・レクセンテール : 勝利と引き換えにアジョラもその命を失った。 後世、アジョラは神と同等の存在として祀られ、聖人となった。
イヴァリース王国
アトカーシャ王朝
- アトカーシャ王朝(Atkascha dynasty)の時代に、黒獅子公の南天騎士団(the Order of the Southern Sky under the Black Lion)と白獅子公の北天騎士団(the Order of the Northern Sky under the White Lion)の二手に分かれて後継者争いが勃発する。
異邦の劇作家 : アトカーシャ王朝の時代、世継ぎを失ったことにより、 黒獅子公と白獅子公の二手に分かれて後継者戦争が勃発した。
「失われた都ラバナスタ」ダンジョン内に落書きがあり、いわゆる「豆だけのスープ」ネタが披露されている。この中でイヴァリース王国のことを「畏国」と記し、またかつてのイヴァリース作品で描かれた「獅子戦争」の名も見ることができる。
この畏国の貧しい村では岩塩すら貴重なのだろう、 塩気を感じることはほとんどない。 聞けばこのスープですでに1ヶ月を過ごしているという。 村人の半数が餓死し、生き残った者もその寸前だ。 獅子戦争が終わった今となっても 戦渦の爪痕が消えることはないのだ。
- ディリータとゾディアックブレイブの登場。
そのとき、彗星のごとく現れたのがディリータという名の若者だ。 異邦の劇作家 : 戦渦によってイヴァリースが焦土と化す中、 ディリータは11人の仲間と共に平和を取り戻すために奔走する。 新生ゾディアックブレイブと呼ばれた彼らは見事、実現するんだ。
平民王ディリータによる再興
- ディリータはオヴェリア王女(Princess Ovelia Atkascha)と結婚し国を引き継いだという。
異邦の劇作家 : もっとも新しい時代のディリータ王の英雄譚ですら諸説ある。 オヴェリア王女と結婚し国を引き継ぐというのが定番だが、 即位の前にディリータは暗殺されたという物語もあるぐらいだ。
- 「ゾディアックブレイブストーリー」では建国となっている。ただしイヴァリース伝説には諸説あるため真実は不明。
異邦の劇作家 : この英雄譚の歴史性について学者たちが長年にわたり調査、 議論を続けているが、未だに確固たる物的証拠がない。 そのため「史実」としては扱われていないのが現状だ。 異邦の劇作家 : イヴァリースがどこにあったのかも不明だし、 物語にバリエーションが多すぎて、 どれが本当でどれが虚構なのか判断することは不可能だ。
ゾディアックブレイブストーリー(the Zodiac Brave Story)
- ゲーム内では「ゾディアックブレイブストーリー」として語られる。
リナ・ミュリラー : 平民の若者ディリータがいくつもの苦難を乗り越え、 英雄となって幻の王国「イヴァリース」を建国する……。 それが「ゾディアックブレイブストーリー」のあらすじよね。
もうひとりの英雄
- この平民王ディリータの物語には知られていない「もうひとりの英雄」がおり、それがディリータの親友である英雄ラムザとその妹アルマであるという。
リナ・ミュリラー : もうひとりの英雄……? アルマ・レクセンテール : ……伝承によると、ディリータの親友だったとか。 ディリータの妹が亡くなった事件をきっかけに袂を分かち、 以来、交わることなく別行動をとり続けたそうです。 アルマ・レクセンテール : ですが、その「名も無き英雄」は、 ディリータの邪魔をする者たちをひそかに討ち取り、 イヴァリースの建国を陰から支え続けたと言います。 リナ・ミュリラー : そんな伝承……聞いたことないわ。
- イヴァリース伝説は、ディリータがイヴァリース王になって物語は終わる。しかし、オーラン・デュライの子孫を名乗るジェノミス・レクセンテールことアラズラム・デュライは、平民王ディリータの物語には出てこない真の英雄ラムザにフォーカスした 「ゾディアックブレイブストーリー」の続編を作ろうとしているという。
- オーラン・デュライは真実の書「デュライ白書」を記したために異端者として処刑され、「デュライ白書」は禁書として封印されてしまう。
- しかしデュライの子孫には「オーラン・デュライの草稿の写し」が密かに伝承されており、ジェノミス・レクセンテールはその真実を明かそうとしている。古代イヴァリース語で記述されており、今では読むことすらできないという。
リドルアナ大瀑布の出現
- このイヴァリース王国の時代に、「労働六号」と呼ばれる機動兵器とラムザ・ベオルブが交戦した際、兵器が放つ攻撃によって都市の中層部が消失する事態になってしまう。
- このとき足元の海に、異空間へと繋がる亀裂を作り出してしまったという。これが後に「リドルアナ大瀑布」になる。
- 「デュライ白書」に書かれる伝説によれば、ゴーグ人の流浪はこの事故の後ということになる。流浪の民となったゴーグ人はいつしか北州イルサバード大陸に流れ着き、そこでガレアン族の始祖七部族のひとつとなったともいう。
不明な王朝
- 数世代の王朝があったとされる。
父は、この都の基部を調べて、 数世代前の王朝がイヴァリースだったと確信したようです。
ダルマスカ王国(バナルガン王朝)
- 今から1000年前、ダルマスカの地にダルマスカ王国が築かれたという。バナルガン王朝(the royal B'nargin line)は、かつてのラバナスタを王都とした。
異邦の劇作家 : 東州オサード小大陸ヤンサの南西には広大な砂漠地帯がある。 現在、ダルマスカ砂漠と呼ばれるその地域一帯を、 支配していたのがダルマスカ王国だ。
異邦の劇作家 : 30年前にガレマール帝国によって断絶されたバナルガン王朝は、 約千年もの間、独立を保っていたというが、 その王都ラバナスタは遙か昔から存在した都だといわれている。
- ダルマスカ王国では、ヒューランなどのヒトだけではなく、バンガ族やシーク族、ヴィエラ族らも生活をともにしていたという。
ミコト : ダルマスカ王国ではヒューランなどのヒトだけでなく、 バンガ族やシーク族、ヴィエラ族らが「蛮族」として扱われず、 生活を共にしていたと聞きますが……。
- ダルマスカ王国は、ゴーグ人の築いた「機工都市ゴーグ」の「下半分」を大灯台として利用していた。
- バルナード海の海上に地獄へ続くと言われている巨大な穴「リドルアナ大瀑布」があり、 周囲の海水は巨大な瀑布となって穴に流れ込んでいたためリドルアナ近海を航行する船舶が落ちないようにと、注意を促すために大灯台が建設されたという。
ミコト : ラバナスタから遥か南、バルナード海の海上に、 地獄へ続くと言われている巨大な穴「リドルアナ」があります。 ミコト : 周囲の海水は巨大な瀑布となって穴に流れ込んでおり、 その海水がどうなるのかは誰も知りません。 ミコト : 幾人もの勇気ある探検家が飛空艇を駆り、穴底を目指しましたが、 瀑布が起こす乱気流と、落下する大量の海水の「圧」により、 またたくまに墜落、帰還した者はひとりもいないそうです。 ミコト : この大穴の縁に小島があり、そこに大きな灯台が建設されました。 リドルアナ近海を航行する船舶が落ちないようにと、 注意を促すために建設されたと伝えられています。
- 異邦の劇作家自身は、子供の頃に父に連れられて一度だけダルマスカ王国に訪れたことがあるという。
異邦の劇作家 : 実は子どもの頃、行商を営んでいた父に連れられて一度だけ、 ラバナスタを訪れたことがあるんだ。 その美しさは今でも脳裏に焼き付いているよ。
ガレマール帝国の侵攻
- ダルマスカ王国は、今から30年前(エオルゼア歴では第六星暦1547年)にガレマール帝国の侵攻を受け滅亡した。
- ダルマスカ王国侵攻の最後の砦ナルビナ城塞(Nalbina Fortress)では、ダルマスカ軍は7万人もの死者を出すという悲惨な攻城戦が行われた。ダルマスカ王のラスラ王子(Prince Rasler)とその双子の妹であるアーシェ王女(Princess Ashelia)は、共にナルビナ城塞で戦死する。
異邦の劇作家 : 王都ラバナスタを守る最後の砦・ナルビナ城塞では、 ダルマスカ軍に約7万人もの戦死者を出したといわれる、 それは悲惨な攻城戦だったようだ。
- この戦いで、ダルマスカ王の子息であるラスラ王子とその双子の妹であるアーシェ王女が戦死したことが、ダルマスカ王に降伏を決意させたという。
異邦の劇作家 : ナルビナ城塞でダルマスカ王の子息であるラスラ王子と、 その双子の妹であるアーシェ王女が戦死したことで、 ダルマスカ王は降伏を受け入れたとされている。 異邦の劇作家 : 降伏後、しばらくしてダルマスカ王は病死。 ダルマスカ王の死亡は自殺とも暗殺とも言われてるが、 千年の歴史を誇るバナルガン王朝が断絶したのは間違いない。
その後のラバナスタ
- 大灯台は帝国の支配下に置かれてからは無人となり、30年間で魔物の巣窟となってしまった。
異邦の劇作家 : 「砂漠の蒼い宝石」と謳われたラバナスタも、 帝国との戦争によって破壊され、今はただの廃墟だそうだ。 なんとも嘆かわしい話だな。
バルハイムの反乱
- 他のガレマール帝国の属州と同様に、この地でも幾度か反乱が起きてきた。
- 数年前にはバルハイムの反乱が起こるが、ガレマール帝国軍の第XIV軍団が援護し、「ダルマスカの魔女」ことリウィア・サス・ユニウスによる苛烈な反逆者狩りが行われた。
異邦の劇作家 : 反乱が発生する度に熾烈な粛清が行われるが、 中でも数年前に起きた「バルハイムの反乱」では、 帝国軍も含めて多くの戦死者を出したことで有名だ。
最近の動き
- 第七星暦に入り、ドマが開放されるとそれに触発された反乱運動が起こったという。地下に潜り今も好機を伺っているといい、一説にその反乱軍を率いているのは王女アーシェを名乗る十代の少女だという。