NPC・組織/月の監視者

月の監視者(The Watcher)






  • 以降に物語の核心部分に触れる記述を含みます。
  • パッチ6.0まで進めていない方、ネタバレを好まない方はこれ以降読み進めることをお勧めしません。










Table of Contents
The Watcher
月の監視者
月の監視者
種族性別男性
出身地年齢
所属組織クラス
付加情報
関係者ヴェーネス
レポリット族
コンテンツメインクエスト:暁月編
次元の狭間オメガ「番外編」
CV
世界設定本

概要

  • 嘆きの海」(月)で出会うことになる重要NPC。
  • ハイデリンが行おうとした真の狙いや、「エルピスの花」についてなどストーリーに関する重要な事柄を教えてくれる。
  • ヴェーネスの研究仲間(古代人)の再現体なのだという。
    月の監視者 : 私は月の監視者、ハイデリンによって月とともに創造された、
    管理機構の一端だ……。
    リヴィングウェイ : ……あの方は、「ヴェーネス」という名のヒトであったころ、
    世界の構造を解き明かさんとしていたそうです。
    リヴィングウェイ : 月の監視者を名乗っている彼も……
    まあここにいるのは再現体ですが、研究仲間だったとか。
  • 恐らくは「ヴェーネス派」と呼ばれた人々のひとりだと思われるがそこまで語られない。
    • 後に「暁月秘話」において、ヴェーネスアゼムの座を降りた頃、月の監視者のオリジナルはアニドラス・アナムネーシスの所長となっていたことが判明した。

嘆きの海にて

出会い

  • ゼノスアシエン・ファダニエルを追いかけて月へと転移した光の戦士に語りかけてくる。
    どこからか響く声 : ……者よ……こちらに…………。
    どこからか響く声 : ハイデリンに導かれし者よ…………。
    どこからか響く声 : 違う……彼らに触れてはいけない……。
    どこからか響く声 : 私はこちらだ……青き館に……どうか……。
  • 青き館(監視者の館)に着くと、自己紹介した上で状況を語ってくれる。
    月の監視者 : 来てくれたか。
    すまない、意識を術に向けていたうえ、
    会話など久方ぶりで……。
    月の監視者 : 私は「月の監視者」。
    ハイデリンによって月とともに創造された、
    管理機構の一端だ。
    月の監視者 : 名のとおり、
    「あれ」が正しく封印されているかを監視している。
    月の監視者 : ゾディアークだ。
    もっとも、あそこに浮いているのは、
    月の中枢で眠る姿を投影したものにすぎないが。
    月の監視者 : 遥か昔、ハイデリンに分かたれた彼は、
    七度の世界統合によって力を取り戻してきた。
    しかし見てのとおり、まだ完全ではない。
    月の監視者 : この状態では、アシエンたちが望むように、
    古き人々を蘇らせることはできないだろう……。
    月の監視者 : ゆえにこれまでは、誰ひとりとして、
    不完全なゾディアークを引きずり出そうとしなかった。
    月の監視者 : ……だが、今回は事情が違うらしい。
    手痛い一撃を食らわせてくれたおかげで、封印が損傷している。
  • ゾディアークの封印を監視する任務を負っており、ゾディアークを封印する「剣」の修復作業を行うと伝えてくる。
    月の監視者 : 大穴のまわりに、6つの構造物があるのが見えるだろうか?
    月の監視者 : あれが封印の要……
    その形から、私たちは「剣」と呼んでいる。
    月の監視者 : あれらがすべて破壊されたとき、ゾディアークが解き放たれる。
    先ほどの攻撃で5つが砕け、うち1つを修復……。
    月の監視者 : 残り4つの「剣」も、全速力で修復を試みているのだが……。
    月の監視者 : ゾディアークを構成する、贄となった者の魂。
    その思念が、封印が弱ったことで浮かび上がっているのだ。
    月の監視者 : 彼らが「剣」の修復を阻害している。
    どうにか排除してきてはもらえないだろうか?
  • 月自体がハイデリンの停滞の力で編まれた檻なのだという。
    月の監視者 : 私はただの監視者だ。
    それ以上の役割は持たないゆえ、
    貴殿の求める答えを提示することもできない。
    月の監視者 : それでも、ひとつ告げるとすれば……
    月は、ハイデリンの持つ、停滞の力で編まれた檻なのだ。
    月の監視者 : その内にいるかぎり、
    ゾディアークが新たな贄を求めることはないし、
    消えてしまうこともない。
  • しかし結局ハイデリンによる時間稼ぎを乗り越えたゼノスとファダニエルが先に到着してしまい、最後の「剣」が破壊されゾディアークは不完全な姿ながら復活させられてしまう。

再び青き館にて

  • ゾディアークを退けると、既に転移してきていたヤ・シュトラウリエンジェサンクレッドと共に再び月の監視者と会話が始まる。それによれば「月」自体がハイデリンにより創造されたものであるという。
    月の監視者 : ゾディアークのこと……いにしえの終末のこと……
    私の知り得るすべてを託そう。
    あの青き星の、未来のために……。
    ヤ・シュトラ : ……それで、これはどういう状況なの?
    彼は、まるでアーモロートにいた古代人の幻影のようだけど。
    月の監視者 : おおよそ間違いではない。
    私は月の監視者、ハイデリンによって月とともに創造された、
    管理機構の一端だ……。
  • 月の監視者の記録を見てわかったこと。
    ヤ・シュトラ : 私も、いくつかの記録を見て、興味深いことに気づいたわ。
    ヤ・シュトラ : こうして私たちが降り立った、白き月……。
    これ全体が、どうやらハイデリンの創造物らしいのよ。
    ヤ・シュトラ : 月の監視者が「月とともに創造された」と言っていたけれど、
    比喩でも何でもなかったというわけね。
    世界分割のことといい、全盛期の彼女の力は計り知れないわ。
  • そして月の監視者は、ヤ・シュトラに促され古代に何が起こり、これから起きようとしている終末について語りだす。ここで暁の血盟は、初めて「アーテリス」という惑星名、「天脈」という概念を知ることになる。
    月の監視者 : 遥か昔、我々が生きた時代。
    あの青き星は、ただ「輝く空」と……
    「アーテリス」と呼ばれていた。
    月の監視者 : ある日、大地が悲鳴を上げたかのような音が響き、
    生き物たちが異形へと転じはじめた。
    月の監視者 : 影響は、人にも現れた。
    創造魔法が暴発し、不安や恐れ、絶望を、
    次々と現実のものに変えていったのだ。
    月の監視者 : その災厄は限られた地域から始まり、
    徐々に範囲を広め、やがて星中を混乱に陥れた……。
    ヤ・シュトラ : 原因は突き止められたの?
    月の監視者 : はっきりとしたことは……。
    ただ、十四人委員会によって「次にどこで起きるか」までは、
    予測できるようになっていたのだ。
    月の監視者 : アーテリスには、
    いくつかの大きなエーテルの流れが存在している。
    月の監視者 : 大地に沿う「地脈」と、海を巡る「水脈」。
    月の監視者 : 空を流れる「風脈」。
    月の監視者 : そして、この月も含めるようにして、
    星のいちばん外側を通っている「天脈」だ。
    ヤ・シュトラ : 天脈……その言葉は、初めて聞いたわ。
    月の監視者 : 地上で暮らす貴殿らには、馴染みがないのも頷ける。
    我々の時代ですら、それを認識しているのは、
    一部の研究者のみだった。
  • その天脈こそが終末を知るための鍵であったことを語りだす。
    月の監視者 : しかし、その天脈こそが、終末を知るための鍵だったのだ。
    月の監視者 : 地脈や風脈と同じく、
    天脈も細かい網目状に広がっていて、
    ところによって濃淡がある。
    月の監視者 : 十四人委員会は、終末の現象が、
    天脈の薄い地域から発生していることに気がついた。
    月の監視者 : 彼らは、根本的な原因はわからないとしつつも、
    天脈が循環不全を起こしている場所から、
    星が腐り始めたのだと見たようだ。
    ウリエンジェ : だから、闇の力を……
    活性の力を持つゾディアークを創造したのですね?
    ウリエンジェ : 星全体のエーテルの流れを増強し、制御する。
    まさに理を敷き直すがごとき神業です。
    月の監視者 : 正解だ。
    そうして創り出されたゾディアークによって、
    予測どおり、終末は退けられた。
  • ※この現象は、後に行くエルピス所長時代のヘルメスも関知していないことであったのか、(月の監視者より教えられて語った)光の戦士の話により初めて認識しているように描写される(その後エメトセルクヒュトロダエウスヘルメスはカイロスにより記憶消去される)。しかし古代人たちはヘルメス(ファダニエル)が発見し、十四人委員会で共有されたことだと認識している。恐らくヴェーネスは覚えていた(だから月の監視者も語っている)と思われるが、タイムパラドックス要素のひとつとなっている。

    【折りたたみます】(クリックで展開します)

    • ヘルメス : ……終末は、天脈の薄い地域から本格化する。
      君は、そう言ったな。
      ヘルメス : 天脈は、星のいちばん外側にあるエーテルの流れだ。
      ヘルメス : もしも、デュナミスを用いた侵食が、
      「星の外」から来ているのなら……
      真っ先に食い破られるのは、そこになる。
      エリディブス : 天脈が薄い地域から、星が腐り落ちていく。
      その法則に気がついたのは、そう、ファダニエルだった……。
      エリディブス : 無論、君が会った、今のファダニエルではない。
      終末当時その座についていた男、いわばオリジナルの方だ。
      エリディブス : 彼は誰よりも早い段階から、
      終末の現象を明かし、対策を練ることに心血を注いでいた。
      エリディブス : あの執念と、彼の有した天文の知識があってこそ、
      天脈と終末発現の関係がわかったんだ。
      エメトセルク : …………お前が語った話によれば、
      十四人委員会は、天脈と終末の関係こそ突き止めたものの、
      根本的な原因の特定には至らなかったという。
      エメトセルク : あの面々が揃っていて、
      おまけに眼はいいヒュトロダエウスまでいるのに、
      そんなていたらくとは……ありえない。
      エメトセルク : 逆に考えれば……忌々しいこと極まりないが……
      我々ですら解明し得ない原因だったということだろう。
      エメトセルク : たとえば、そう……
      認識できない未知の力、デュナミスが関与していたり……な。
      ヒュトロダエウス : そうだとすると、なぜ、
      「ファダニエルとなったヘルメス」が気づかなかったのか、
      という問題が生じるんだけど……
      ヒュトロダエウス : それについては、わかっていながら対処できなかったのか、
      そもそも気づけない状態だったのか、判断がつかないよね。
      だから、一旦棚上げだ。
  • ハイデリンの願いがゾディアークの消滅ではなく封印にあったこと。
    サンクレッド : そのあとに、ゾディアークの扱いを巡って対立が起き、
    ハイデリンが生み出された……
    エメトセルクはそう語っていたが、相違はないか?
    月の監視者 : ああ……。
    しいて補足をするとすれば、対立したといっても、
    ハイデリンの願いはゾディアークの消滅ではなかったことだ。
    月の監視者 : 終末の根本的な原因を断てたわけではない以上、
    ゾディアークがいなくなれば、それは再開しうる……。
    月の監視者 : ゆえに彼女は、世界と自分を巻き込んでまで、
    ゾディアークを分割し、封じるという手を選んだのだ。
    月の監視者 : ああ、その真相についても、
    今の貴殿らであれば、理解が及ぶかもしれない。
    月の監視者 : ゾディアークもハイデリンも、人が創り出したものだ。
    真実と正しさだけでできた、絶対の神ではないのだよ。
    月の監視者 : その上で、両者を比べればハイデリンの方が弱い。
    ゾディアークは当時の人類の半数を贄として創られたもの……
    どう足掻いても規模が違う。
    月の監視者 : かつての戦いにおいては、
    あらゆる技を尽くしてハイデリンが勝利したが、
    それを抑え込み続けるとなると、いかにも分が悪い。
    月の監視者 : 彼女の力のほとんどは封印の維持に使われ、
    地上に対してできることといえば、
    星の内から危機を訴え、応じた者に加護を与える程度だった。
    月の監視者 : だからなんとしてでも「光の戦士」の協力を得たい一方で、
    彼女のことだ、旧き世界の事情は、
    できるだけ伝えたくなかったのだと思う。
    月の監視者 : 人が、過去を過去として、前に向かって進むこと……
    それがハイデリンに込められた願いなのだから。
    ヤ・シュトラ : 実際、ハイデリンのその導きがなかったら、
    アシエンに、もっと多くの世界統合を許していたでしょうね。
    ヤ・シュトラ : そして、今を生きる生命は、
    かつての人を蘇らせるための贄とされていたはず……。
  • 続いて二度目の終末が起きた際に何が起こるかについて語りだす。まず鏡像世界について。
    サンクレッド : 原初世界が滅びた場合、鏡像世界はどうなる?
    月の監視者 : ……原初世界は、すべての鏡像世界と繋がりをもつ。
    いわば核たる世界だ。
    月の監視者 : そこが終末で腐り落ちれば、
    すべての鏡像世界も、運命をともにするだろう。
  • さらに「月」を生み出した狙いについて、「脱出」する企みについて語りだす。
    月の監視者 : 起動したか……。
    月の監視者 : 見せたいものがある。
    上まで、ご同行願えるだろうか?
    月の監視者 : あれだ、光が灯っているのが見えるだろう。
    ヤ・シュトラ : 何の建物かしら?
    月の監視者 : 先ほども話したとおり、
    ハイデリンは万能ではなく、最強でもない。
    むしろ、つねに窮地にあると言った方が近いだろう。
    月の監視者 : だからこそ、彼女は「もしも」に備えていた。
    ゾディアークが予期せず消滅した場合の策を、
    この月に仕込んでいたのだ。
    月の監視者 : 再び終末に見舞われるアーテリスから、
    生命を連れ出す巨大な「船」……
    それこそが、月のもうひとつの役目だよ。
    月の監視者 : ゾディアークの監視者にすぎない私が語れるのはここまでだ。
    船としての月を繰る者は、また別に存在している。
  • そして、「月の船員(クルー)」たちの元へとたどり着くためのアルゴスを準備した上で光の戦士たちを見送る。
    月の監視者 : 貴殿らが向かうべきは、大穴の対岸……
    先ほど見た建物の真下に広がる空間だ。
    月の監視者 : アルゴスの背に乗れば、あとは彼が連れていってくれるだろう。
    月の監視者 : そこには、「月の船員(クルー)」たちがいる。
    月の定期点検のとき以外は眠っているのが常だが、
    ゾディアークの消滅を受け、起きだしてくるだろう。
    月の監視者 : あとは彼らと相談しつつ、
    貴殿らの道を、あの星の未来を定めるといい……。

エルピスの花

  • ウリエンジェがレポリットたちと共に月に残ることになり話をしている時に「エルピスの花」を眺めていると、再び月の監視者が現れる。
    月の監視者 : これは懐かしい。
    ……どうしてその花を?
    月の監視者 : なるほど、ヴェーネスらしい話だ。
    月の監視者 : だとすれば、その花を標として進んだ先には、
    私たちですら知らない彼女の真意が、
    隠されているかもしれないな。
    月の監視者 : 覚えておくといい。
    その花は、我々の時代には「エルピス」と呼ばれていた。
    月の監視者 : ゾディアークのいなくなった大穴を眺めていたら、
    貴殿らが次々に渡ってきたものだから、
    つられて出てきてしまったんだ。
    月の監視者 : おかげで、懐かしいものが見られた。
    ……といっても、これは私の記憶ではなく、
    私のオリジナルが持っていた知識だが。
    月の監視者 : エルピス……その名を携え、行くといい。
    この先、アーテリスが暗い影に覆われたとしても、
    貴殿らが、希望の光を見つけ出せることを願っている。
  • こうして「月の監視者」から数々のヒントを得た光の戦士たちは、その謎と終末の回避方法を探るべくさらに旅を続けていく。

エリディブスについて

  • エリディブスのことが、月の監視者の記録に登場する。
    ある日の記録に、エリディブスが月に来たことが記されていた。
    ゾディアークと繋がりを持つ彼は、
    ときおり本体のそばに来ていたらしい……。
    クリスタルから響く記憶 : エリディブスは此度も、封印に手出しすることはなかった。
    彼らにとって月は、残りの統合が遂げられるまで、
    現生生命の好奇心からゾディアークを護る揺り籠なのだ。
    クリスタルから響く記憶 : 彼らはもう理解している。
    ここから解放しないかぎりにおいて、
    我々が、決してゾディアークを消したりはしないことを……。

次元の狭間オメガ「番外編」にて

  • 次元の狭間オメガ「番外編」にも登場する。「古代人と記されていたヒトについて」知りたいというオメガのために月の監視者のもとを訪れる。
    月の監視者 : そうか……貴殿はそうしてヴェーネスと出会い、
    エメトセルクやヒュトロダエウスと過ごし、
    ヘルメスたちと別れたのだな。
    月の監視者 : 私はハイデリンに創られた存在だ。
    ゆえに、古き人は過ぎ去るものと考えていたが……
    月の監視者 : 彼女たちが笑っていた時間、その笑顔が、
    貴殿の中に残るということを喜ばしく感じる。
    どうかこれからも……そっと、覚えていてほしい。
  • 「月の監視者」のオリジナルについて
    月の監視者 : しかし惜しいな、私のオリジナルは、
    アーモロートのアニドラスに勤めていたはず。
    そちらに来てもらえたら、貴殿に会えていたかもしれない。
    月の監視者 : 彼は、学者であったころのヴェーネスの友人だった。
    世界の理を解き明かさんとする者同士、
    知識を出し合い、弁論を交わしていた……。
  • ハイデリンの核となったヴェーネスの思い
    月の監視者 : 人が己の意志で道を拓くのを望んだ、ハイデリンのことだ……
    私が余計な気をまわしてしまわぬよう、
    核心にまつわる記憶を、あえて継承させなかったのだろう。
    月の監視者 : ただ……ひとつだけ、彼女でも切り離せなかった想いがある。
    月の監視者 : 人を愛したヴェーネスが、ハイデリンの核になることを……
    人の領域を逸脱してしまうことを、彼は寂しく思っていたのだ。
    月の監視者 : そうまでして信念を貫こうというのなら、
    自分も決して眠ることなく、未来を見守ろう……と、
    召喚の直前、ヴェーネスに申し出た。
    月の監視者 : それが聞き届けられたのかはわからないが、
    ハイデリン召喚に命を捧げた彼は、
    のちに月のシステムとして……私として再現されたわけだ。
    月の監視者 : (冒険者)……
    貴殿が聞いて、感じて、考え、未来を勝ち取ったことで、
    ヴェーネスの歩みは、やっと帰結した。
    月の監視者 : それは「神の所業」などではない。
    繁栄を願い、明日の幸せを願い、祈りを次代へと託す……
    連綿と続いてきた人の行いそのものだったと、示されたのだ。
    月の監視者 : ありがとう。
    これは私と、私のオリジナル……
    そしてあのヴェーネスを慕った、古き仲間たちからの感謝だよ。

暁月秘話

  • 暁月秘話 第1話「或る友人たちの記録」で、この月の監視者が登場した。
  • それによれば、「月の監視者」のオリジナルとなる人物は、かつてアーモロートのアニドラス・アナムネーシスで職員として働いており、気鋭の学者ことヴェーネスが資料を探す助手を求めているということで所長より依頼を受けて、ヴェーネスと面会し、会っている。
    • ※この時ヴェーネスは、黒いローブに白仮面でおり、月の監視者が入室すると仮面を外して挨拶してきたのだという。相手に敬意を払うヴェーネスに思わず自らも仮面を外したという。そして2人の親密な関係が始まった。
  • そして助手を務めて数年が経った頃、ヴェーネスはあることに気づき、やがて旅に出るのだと伝えてきた。
  • その後も、ある時は数ヶ月、長い時は数十年を経てヴェーネスはアニドラスに顔を出し、旅の話を月の監視者に話して聞かせたという。
  • この後、ヴェーネス十四人委員会アゼムの座に就任したのだという。
    • ※つまり学者時代のヴェーネス→月の監視者のオリジナルとの出会い→旅(ここまで黒ローブ+白仮面)→アゼム就任(赤仮面)→前代アゼム(これ以降白ローブ)→暁月での古代編→ハイデリン召喚という順序になる。暁月秘話では、この流れの所々に渡って、ヴェーネスと月の監視者との交流を描いている。またヴェーネスアゼムの座を降りた頃、月の監視者はアニドラス・アナムネーシスの所長となっている。
  • やがてヴェーネスたちは、ゾディアークの枷としてハイデリン召喚を計画する。月の監視者は贄として、またヴェーネスハイデリン召喚の核としてそれぞれ臨むことになり、別れの挨拶を交わす。規模でまさるゾディアークに対抗するため、ハイデリンの贄は「魂さえ残さずに使い切」る必要があったのだという。つまり「月の監視者」のオリジナルとなる人物は1万2千年前に消滅した。
  • 光の戦士が月面で出会う「月の監視者」は、事後にハイデリンとなったヴェーネスがその再現体として残したものである。
    「君の雄姿を最後まで見届けられないのは残念だ。
     やりようがあるなら、私をハイデリンの目にでもしておいてほしい。
     決して閉じることなく行く末を見守ろう」

ミソロジー・オブ・エオルゼア