ロスティック・リュバシュ(Rostik Liubasch)
|
|
概要
生い立ち
- 父は小国ボズヤに仕える正規のガンブレイカー。
- 長じたロスティックも同じ道を進んだ背景には偉大な父の存在があったが、父の記憶はないという。
- ガレマール帝国がイルサバード大陸南部に残されていた取りこぼしの小国を併呑しようと進撃した時、彼の父は、ロスティックを自らの師である老ガンブレイカーに預けて国境線へと向かい、そしてそのまま戻ることはなかった。
帝国軍人として
- 人々は父を国を護った英雄であると讃えたが、護られたはずの国はガレマール帝国の版図に組み込まれ消えてしまった。本当に故郷を守れる男となろうと決意したロスティック少年は、育ての親からガンブレイカーの技を学び、長じて帝国軍の一員となった。今度こそ、故郷を護る盾となるために。
- 彼が同胞のためにと従軍している間に、シタデル・ボズヤ蒸発事変が発生。故郷は、文字通り消えてしまい、彼もまた父と同じく護ることができなかった。
- 事変後、帝国を見限った彼は軍から脱走。一時は復讐鬼として、帝国軍相手に無謀な襲撃を繰り返していたが、いかに優れたガンブレイカーと言えど、ひとりでできることには限界がある。ある日、帝国軍の待ち伏せ攻撃を受けたロスティックは、どうにか逃げ切ったものの深手を負い、森の中で倒れ、死を待つばかりという状況に陥った。
ボズヤ・レジスタンスとして
- そんな時、彼を救ったのがバイシャーエンであった。偶然にも同じ部隊を攻撃しようとしてたボズヤ・レジスタンスが、敗走するロスティックを目撃、救出に動いたのである。以後、レジスタンスと行動を共にするようになった彼は、知性派のバイシャーエンに諭され、やみくもに復讐のためにガンブレードを振るうのではなく、「護るための技」を志ある者に伝授するようになっていく。
- かくして途絶えかけていたガンブレイカーの伝統が受け継がれ始めた。ボズヤ・レジスタンスの中核メンバーであるマルシャークや、奇妙な経緯で出会った「暁の血盟」のサンクレッドもまた、彼の教え子に含まれる。ロスティックは、己の技と教えをボズヤ再興という夢につなげようと、新たな未来へと突き進んでいるのだ。
- 「セイブ・ザ・クイーン」、戦果記録帳No.23
「ガンブレイカー」ジョブクエスト
- ロスティックが登場したのは、順序的には「漆黒のヴィランズ」パッチ5.0実装のジョブ「ガンブレイカー」のジョブクエストである。
謎のガンブレイカー : ラドヴァン! やっと出会うことができた……。 ラドヴァン : ロスティック! お前だったのか……! とにかく、カトを殺すのはやめてくれ! カト・マムラ : それは誤解です、ラドヴァンさん……。 ロスティック : そうだ、私はもう彼を恨んでいない。 復讐に意味がないことなど、わかっている……。 ロスティック : カトのもとへは、 蒸発したボズヤの再建の相談をしにきたのだよ……。 ラドヴァン : ボズヤの……再建……だと? ロスティック : そうだ……。 生き残ったボズヤ人は、私とお前だけじゃない。 あのとき本国にいなかった徴用兵たちは、皆、助かったのだ。 ラドヴァン : ほかにも生き残りが……!? ロスティック : ああ、私やお前の家族、そして王家も消滅してしまったが、 ボズヤ人は決して滅んだわけではない。 ロスティック : だから、私は生き残りを集め、国の再建を目指しているのだ。 蒸発してしまった都を、建て直すことはできなくとも、 いずこか安全な場所に国を興すことはできよう。 カト・マムラ : 私もイシュガルドに暖房設備を築いた後に、 ボズヤの再建に協力させてもらうことになりました。 それこそ、己がなすべきことだと確信しています……。
- ここではラドヴァンにボズヤ再建を呼びかけるが、しかしラドヴァンはエオルゼアに残ると断っている。
ロスティック : さあ、ラドヴァンよ、 私と共にボズヤに帰り、国の再建を目指そうじゃないか! ラドヴァン : ……すまない。 祖国も大事だが、私には仲間ができたのだ。 それは家族のようなもので、もう二度と失いたくはない。 ラドヴァン : それに、このエオルゼアでは自慢の弟子もできた。 私は帰ることはできない……。
サブストーリークエスト「セイブ・ザ・クイーン」
- 「セイブ・ザ・クイーン」でもレジスタンスの一員として登場している。ミコトの「未来視」によりレジスタンスの危機を好機に変えるべく潜入したメンバーたちは、逆にミーシィヤに先回りされ危機に陥ってしまう。この時ロスティックが現れる。
老練なガンブレイカー : お嬢さんに手出しはさせない! バイシャーエン : ロスティックさん!? 貴方、どうしてここに!!?? ロスティック : 待たせたな、バイシャーエン!
- 「ガンブレイカー」ジョブクエストをクリアしていると冒険者を”ラドヴァンの弟子”として認識してくる。
ロスティック : お前は……ラドヴァンの弟子!? 話はあとだ、ここは私たちに任せて、行けッ!!
ロスティック : お前と出会ったのは、ラドヴァンの足跡を追って、 エオルゼアに赴いたときだったか……。 彼の弟子が仲間にいるとは心強いものだ。 ロスティック : それにしても、あれほどの大艦隊を相手取るには、 手数がいくらあっても足りないだろう。 今後は、私もバイシャーエンの指揮下に入ることにしよう。
- しかし戦いが終わると立ち去っている。
バイシャーエン : ……ロスティックさんは別れも告げずにここを立ち去りました。 私としては新生ボズヤの礎を築くために、 是非ともここに残っていただきたかったのですが、残念です。 バイシャーエン : レジスタンスに参加する以前、 彼はとても刹那的な生き方をしていました…… ただ、仇を討つためだけに襲撃を繰り返す復讐鬼……。 バイシャーエン : そんな彼も今では、仲間や弟子を振り返るようになりました。 己のためだけに剣を振るうのではなく、 己や皆を救うために剣を振るう……。 バイシャーエン : 彼のような「心の痛み知る者」にこそ、新生ボズヤには必要です。 他者の気持ちを慮り、皆にとって何が大切で重要なのかを、 心の奥底から理解できる人間が必要なのです。 バイシャーエン : とはいえ……彼には彼の考えがあるのでしょう。 私の願いを押しつけるわけには参りませんからね…… ですが、私は彼が再びここに帰ってくる日を待ち続けます。
暁月のフィナーレ
- 暁月のフィナーレでも登場する。
ロスティック : ボズヤの解放者よ、改めて礼を言わせてほしい。 お前のおかげで、私たちは悲願を達成することができた。 言葉では言い尽くせないほどに感謝している。 ロスティック : ……しかし今、私たちは帝国人を護るためにここにいる。 当然このことは、バイシャーエンも承知の上だ。 失う痛みを知る我らが、彼らを護ってやらねばならんのだ。 (イルサバード派遣団)
ロスティック : お前やサンクレッドが、護りたいものを護れるように、 私たちがここで後方を固めよう。 さあ、行ってくるがいい。 (神の門)
- クリア後のラドヴァンとの会話。
ラドヴァン : それから、驚くと言えば、 帝国を憎んでいたロスティックが、イルサバード派遣団に参加して、 帝国人を救うための活動に従事していたという話もな……。 ラドヴァン : 帝都が崩壊したいま、ボズヤもダルマスカも独立の道を進むだろう。 私もソフィーも、よりいっそう精進して護衛で名を上げ、 祖国とエオルゼアの架け橋になりたいと考えているのさ。