ミーデ・ホトゴ(Mide Hotogo)
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概要
- パッチ3.01で登場する女性NPC
- クロニクルクエスト「機工城アレキサンダー」の一連クエストで登場する人物。
- 「アレキサンダー計劃」が記された科学の聖典「エニグマ・コーデックス」の断章を専門に探しているトレジャーハンター。
ホトゴ族
- アウラ・ゼラ族の中の部族「ホトゴ族」の生まれ。
- ホトゴ族は、アジムステップに居住していたが、ドタール族の猛攻に遭いほぼ壊滅した部族。
- 襲撃の際に狩りに出ていた者と、独立してエオルゼアに旅立った者しか生き残りはいない。
作中での動向
- 「エニグマ・コーデックス」の断章を求め、蛮神アレキサンダーに挑む冒険者たちに協力を申し出る。
- 実は、かつて蛮神「アレキサンダー」の召喚計画に関与しており、その際に「コア」に吸収されてしまった恋人ダヤンと再会するためにひとり活動してきたという。
- 最期には、世界の脅威となるアレキサンダーを「時の牢獄」に封じるため我が身を捧げた。
顔のキズ
- ミーデの顔の傷は、3年前のアレキサンダー召喚に失敗したときについたもの。
- なにかを思い出すときについ触ってしまうことをラウンドロクスに指摘されている。
ミーデ : 私の理想郷は…… 好きな人がいるところ、かな。 ラウンドロクス : ミーデ むかしから キカイやがらくた 好きだったゴブ? ミーデ : ……違うと思う。 たぶん好きな人が、好きだったからよ。 発明とか、機械いじりとか……。 ラウンドロクス : チュコォ……チュコォ…… ミーデ なにか思い出しながら 話すとき いつも そこさわってるゴブ。
ミーデ : あのころは、仲間といっしょに夢を見てた。 霊災で壊れた世界を、科学の力で「修理」したい…… みんな、本気で思ってた。 私は科学者でも、技師でもないから、 ただ、仲間を手伝うことしかできなかったけれど…… 自分じゃない誰かが見た夢…… それを分かち合うのが楽しくて。 でも、今はそのころの記憶のほうが、 まるで遠い「夢」みたいに思えるかな……。
蛮神アレキサンダー
「エニグマ・コーデックス」との関係
- 「エニグマ・コーデックス」の断章には、高い賞金が懸けられているとのこと。
- 曰く「私の宝物」。
- かつて「エニグマ・コーデックス」を読んだことがあるが、今はもう「読めない」。
- 単純にトレジャーハンターとして求めているだけではない様子を窺わせる。
「かわいい」機械
- 機械の「かわいさ」が分かるらしく、趣味を同じくするゴブリン族の少女ラウンドロクスと意気投合している。
- 昔から機械やがらくたが好きというわけではなかったらしい。
たぶん好きな人が、好きだったからよ。 発明とか、機械いじりとか・・・・・・。
トラヴァンシェーとの出会い
- ミーデが語るところによれば、すべての始まりはトラヴァンシェーに角笛もらったことだという。トラヴァンシェーは、幼い頃のミーデに対して、「神降ろし」の方法を教えたという。※トラヴァンシェーとは旧FF14のメインクエスト:リムサ・ロミンサ編に登場した人物。アシエンの現身(うつしみ)とされる。
ミーデ : ……すべてのはじまりは、私が幼いころに出会った男よ。 よそ者の奇妙な男が、「神降ろし」の方法を教えてくれたの。 散逸した「エニグマ・コーデックス」を集め、 依代(よりしろ)となる遺跡で、儀式を行え…… そうすれば、君の願いはかなう……って。 そして、触媒になるという、不思議な角笛を渡された。 男の名は…………「トラヴァンシェー」。 ヤ・シュトラ : トラヴァンシェーですって……!? かつて、アシエンの現身(うつしみ)が使っていた名前だわ! おそらく角笛の正体は、「シールロックの宝」と呼ばれる秘宝…… 環境エーテルを操作する力を秘めた、古代文明の遺物。 ……星を滅びに導くとして、「暁」も追いつづけていたの。 …………やっと見えてきたわ。 蛮神のどこかに、角笛と同化した、真の「コア」があるはず。 星の生命を飲みほすまで増大を続ける、意思なき破滅の種子が……!
このトラヴァンシェーとの出会いがいつの話なのかは明確に語られないが、内容からするとアレキサンダー召喚前と思われる。
1.トラバンシェーとの出会い(角笛と神降ろしの方法伝授) 2.エニグマ・コーデックスの収集 3.サリャク河畔でのアレキサンダー召喚〔3年前・ミーデ17歳〕 4.冒険者によるアレキサンダー討滅〔現在・ミーデ20歳〕
ただし、トラバンシェーがどこでミーデと出会ったのか、その時幼かったミーデが何をしていたのかがよくわからない。
3年前のアレキサンダー召喚
- ミーデたち青い髪のアウラ・ゼラの一団は、(蒼天のイシュガルドの)3年前に蛮神アレキサンダーを召喚して失敗している。
「エニグマ・コーデックス」を記したのは、私の遠い祖先。 私たちの一族は長年、そこに描かれた理想郷を追い求めてきた。 ……「青の手」とは違うやり方で、ひっそりとね。 あのころ私には、好きな人がいた……。 一族の先頭に立って計画を進めていたのが、その人。 私は……ただ彼の役に立ちたくて、夢中で手伝ってた。 「神降ろし」の危険さに、疑問を持つこともなかったわ。 そして3年前のあの日…………私たちは蛮神の召喚に失敗した。 何とか蛮神を止めようと、封印を発動させた瞬間…… 「エニグマ・コーデックス」は砕け散り、蛮神は姿を消した……。 すべてが終わったあとに残されたのは、壊れた夢のかけら……。 理想郷の夢が記された、もの言わぬ断片。
クイックシンクスとの取り引き
- ミーデは、「青の手」のクイックシンクスに蛮神召喚の方法を教え、蛮神アレキサンダーを起動させようとする。
ウェッジ : …………「青の手」が、再びこの野営地を狙っていた? で、やつらの目をそらすために、 「エニグマ・コーデックス」をエサにして取引を持ちかけたと。 ミーデ : ええ……だけど連中につかませたのは、ただの石ころよ。 本物は、こっち。 ウェッジ : クイックシンクスの野郎は、 「青の手」とお前が、最初からグルだと言っていたが……。 やっぱり、あれは嘘だったか。 ミーデ : いいえ……その言葉は本当よ。 「青の手」に蛮神召喚の方法を教えたのは、私。 最後は裏切るつもりだったの……「青の手」も、あなたたちも。
ダヤンとの邂逅
- ミーデはかつてアレキサンダーに吸い込まれたダヤンがアレキサンダー内部で生きていると信じていた。
ビッグス : 「彼」……? バックリクス : シュコォ……シュコォ…… 「彼」ってまさか ア アノ巨人のコト!? ミーデ : ええ……。 「彼」は、あのなかで生きているわ。 ビッグス : …………それ以上は、やめておけ。
- ミーデは、アレキサンダー最深部でダヤンの魂と邂逅を果たす。
ミーデ : ダヤン…………あなたなの!? ミーデ : そう…………わかったわ……。 私が無事でいられたのは、あなたのおかげだったのね? あなたが、敵の眼から……かくまってくれていた。
- やがてアレキサンダーの「コア」の暴走が始まる。
ヤ・シュトラ : 「コア」の暴走が始まったのよ! コーデックスの制御が……失われてしまったから……! ヤ・シュトラ : 周辺のエーテルを取り込んで、爆発的に成長しているわ! もう、止まらない……。 星の生命を…………喰らいつくすまで! ミーデ : ダヤン……もしかして…………! ……この瞬間のために、私は呼ばれたの!? ひとりで止められなくとも……ふたりなら、止められる?
- アレキサンダーが見る機械仕掛けの夢のなかで、再び2人は出会う。
ミーデ : ダヤン……! ここは…………? ダヤン : ここは、「階差機関」が創りだした演算空間…… アレキサンダーが見る、機械仕掛けの夢のなかだ。 ミーデ : 一族のみんなは……。 ダヤン : …………彼らの宿命を変えることは、不可能だった。 すべては、「時」に矛盾が生じないよう…… 必然的に起こされたことだったんだ。
ダヤン : さあ…………最後の仕事に、とりかかろうか。 芽吹いた破滅の種子を封じる、償いの旅路だ。 ダヤン : 角笛と融合した「コア」は、もはや破壊不能な状態にある。 何度壊そうとも、自己修復するだろう。 科学の神の意思を守り、人の手のおよばぬ場所に封じる者が必要だ。
ダヤン : ……怖くはないのか? アレキサンダーが生成する、「閉じた時空」…… 僕たちはそこで、永遠に終わらぬ一瞬をくりかえすことになる。
ミーデ : たぶん……私がここに来たことで、「時の環」は閉じられるの。 いまも、憶えてるわ。 あのときの私の願いが、きっと……すべてのはじまりだった。 ミーデ : あの男は言った……角笛に祈れば、何でもかなうって。 ちいさかった私は、ある願いを抱いて、それを受け取ったの。 …………「ダヤンといつまでも、いっしょにいたい」って。 ミーデ : 私の願いは、あのときから変わってないわ。
サリャク河に眠る仲間の夢
- ミーデは、3年前のアレキサンダー召喚に失敗したと同時に仲間を失う。この心の傷が未だに彼女をエニグマ・コーデックス採集へと突き動かしている。
ミーデ : 今もあの河の底には、仲間たちが果たせなかった夢が眠ってる。 でも……夢や希望を託された側は、いったいどうすればいいの? ……私には、それを実現する力なんてないのに。 ミーデ : それよりも私は、ただ………… ビッグス : ……ただもう一度、「彼」と会いたかったんだな?
- アレキサンダークリア後のマトーヤのセリフにもこのサリャク河の河底が登場する。
マトーヤ : 蛮神が降りたのがサリャク河だったのも、何かの因縁かね……。 シャーレアンの学士らは、かの地を知の水瓶たらしめんとし、 青い髪のアウラ族は、そこを理想郷の出発点とした……。 時の翼をひろげ、異なる未来を追いもとめた、 「青の手」のゴブリン族の夢もまた、同じ場所でついえた。 あの河底には、いくつの果たされぬ夢が眠っているんだろうね。
ホトゴ族の神話
- ミーデがダヤンと邂逅を果たした後、バックリクスのもとにヤ・シュトラからシャーレアンの古い書物が届く。その中には、ミーデの祖先と青い髪の一族のことが記されているという。
バックリクス : コレは シャーレアンのふるーい本! ヤ・シュトラに頼んで 待ってたヤツ……! ずっとずっと 調べてた。 「エニグマ・コーデックス」しるした ミーデの祖先と 青い髪の一族のコト……。 イマとなっては 知ってもムダだが…… データ収集 オレの趣味 中身シッカリ 読むとスル! シュコォ……シュコォ…… コレコレ いったい どういうコト……? こんなコト あるベキ しかるベキ……? ビッグス : おい、何が書いてあるっていうんだ? バックリクス : ココにあるの 青い髪の「ホトゴ族」の伝説……。 一族の祖先 金属の巨人から現れた ふたりの子ども。 名前は…………ダヤンとミーデ! バックリクス : ……さらにさらに つづき聞くベシ! ふたりの子ども 黒い石のかけら 持って現れた。 手にすると光る 不思議な石……。 ラウンドロクス : シャノアに預けた かけらゴブ~!
- シャーレアンの古い書物によれば、ミーデとダヤンは子供として生まれ変わり、ホトゴ族の祖となったという。つまり、ホトゴ族の祖となった人物の末裔がアレキサンダーの封印を行い永遠の命を持ったこととなり、矛盾(いわゆるタイム・パラドックス)してしまう。
- ただしそれはミーデが心から望んだ夢であったと言える。さらに再びエニグマ・コーデックスを「読む」能力を取り戻し(”手にすると光る 不思議な石”)ている。
ミーデ : 私の理想郷は…… 好きな人がいるところ、かな。
ウェッジ : ……まさか、ふたりは蛮神を封じる役割から解放されて、 遠い過去に…………生まれ変わったってことッス!? ビッグス : たとえ、おとぎ話でも……信じたいところだぜ。 ふたりは時の果てで、自分たちの理想郷を見つけたって!
ミーデの語るミダースの寓話
- ミーデは、「ミダースの寓話」を語り、それと同じように破れた自らの夢の結末を振り返る。
これから乗り込むアレキサンダーの左腕部は、 設計者によって「ミダース」と命名された区画なの。 ……ミダースというのは、ある寓話(ぐうわ)の主人公の名前。 ミダースは神に願って、触れたものを黄金に変える指を手に入れた。 だけどその指は、ミダースが最も愛する者を、 生命なき黄金の像に変えてしまった……。 これが、私の願った「理想」の結末……ミダースの寓話と同じね。 かなうことならば、もう一度「彼」と話がしたかったけれど……
ギリシャ神話のミダース
- 現実世界でのミダース(ミダス、Midās)は、ギリシャ神話に登場する小アジアのフリュギア(プリュギア。Phrygia)の王として描かれる。
- ミダースは幼い頃にゴルディアス(Gordias)と女神キュベレー(Cybele)の養子となる。
- ある時、酒神ディオニュソスの養い親で山野の精のシレノスを保護し歓待したことから、ディオニュソスから願いを一つだけ叶えると言われ、ミダースは自ら触れるものすべてを黄金になることを願う。その願いは聞き入れられるが、飲み物や食べ物までもが黄金に変わってしまったため、ディオニュソスに救いを求めパクトロス川で身を潔めることで元の体に戻ったという。
機工城アレキサンダーの謎・タイムパラドックスについて
- この「機工城アレキサンダー」については、いくつもの謎やタイムパラドックスが指摘されている。
- 主なものを上げる。
- 第七霊災期にアレキサンダーを召喚したミーデとダヤンが、ホトゴ族の祖となったとする矛盾 ※ループ。そもそもアレキサンダー構想は誰が発想しエニグマ・コーデックスに記したのか。
- 3年前にバックリクスが落とした「データレコード」を拾うことでクイックシンクスは未来を予測できるようになるが、最初の「データレコード」はどうやって入手するのか? ※シュレディンガーの存在も同様
- アリダイオス・ランナーを倒すことでアレキサンダー・プライムの時間停止フィールドを破るが、最初のアリダイオス・ランナーを倒したのは誰か?
- なぜシュレディンガー(シャノア)はクイックシンクスを応援するのか ※アレキサンダーが別の未来も覚悟していた、あるいは冒険者への試練
- 結局多くの謎を、”「青の手」が「時の翼」を手に入れることによりエーテル枯渇が発生し霊災を発生させる”という最悪の未来を蛮神アレキサンダーが予測し、それを回避させるためにシュレディンガー(シャノア)を使い魔として歴史の各所に介入・干渉させたということで解決させている。
ダヤン : アレキサンダーはここから過去と未来のあらゆる可能性を見渡せる。 「時」を超えたこの場所で……僕は、その思考に触れた。 理想郷を願う心が生んだ、完璧なる「科学の神」の思考にね。 ダヤン : 階差機関が予見した、幾億、幾兆の未来……。 そのなかには「青の手」が勝利し、歴史の管理者となる明日も、 自身の意思で「時の翼」をひろげ、霊災を阻止する歴史もあった。 ダヤン : そうして、ありとあらゆる可能性を、演算にかけた結果…… アレキサンダーは、とある結論に達した。 ……それは、「歴史への不干渉」と「自身の抹消」。
ミーデ : なぜ……? ダヤン : 理想世界に自身の存在は不要……それが科学の神の答えだったのさ。 蛮神の力は、行使されるたびに、膨大なエーテルを貪(むさぼ)る。 歴史への干渉をくりかえすことで、最後には星を殺す……。 だからアレキサンダーは、不干渉を選んだ。 歴史を、あるがままの形で……人の手にゆだねることにしたんだ。 ……それが、科学の神が下した「聖なる審判」だった。
ダヤン : いつの日か、星の命運が……ひとりの戦士にゆだねられる時が来る。 その先は、階差機関にすら予測不可能な領域だけど…… 科学の神は、信じてみたかったのさ……彼女という「光」を。
ダヤン : ……ただ、ひとつだけ放置できない歴史があった。 アレキサンダーが召喚されて、まもなくの時期だ。 それは幾多の歴史の可能性のなかで、最も不安定な瞬間だった。 「時の翼」が「青の手」に渡れば、歴史は幾度となく改変される。 そのたびに、莫大なエーテルが蕩尽(とうじん)され………… ついにはアレキサンダー自身が最後の霊災を引き起こす。 大いなる惨禍を防ぐため、科学の神はちいさなクァールを使って、 「時の環」を完成させていった。 すでに、廻りはじめた歴史を……「変えない」ためにね。
そう……この子はアレキサンダーが遣わせた、永遠の幼獣。 機械仕掛けの使い魔だったんだよ。