ゼロ(Zero)
- 以降に物語の核心部分に触れる記述を含みます。
- パッチ6.5まで進めていない方、ネタバレを好まない方はこれ以降読み進めることをお勧めしません。
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概要
- 第十三世界で出会った「半妖」。
- 周辺の設定から考えると相当な年齢になっていると思われるが、外見も最盛期で止まっているという。
闇衣の妖異 : 世界を滅ぼした「メモリア戦争」が始まって間もないころ……。 ひとりの女が、過剰な闇を身に受けた状態で赤子を産んだ。 闇衣の妖異 : 見た目は、ほかの赤子と変わらなかったが、 中身は闇による侵食を受け、もはや人とは呼べなかった。 成長が最盛期で止まり、老化しないのもその証拠……。
- 光の戦士たちは、かつてゼノスに使役されていたアヴァターとして出会っていた。
- ゼノスに使役されていたため、こちらの世界や言葉についてある程度理解がある。
闇衣の妖異 : お前は、「友」だろう? ゼノスがそう呼んでいたのを聞いた。
闇衣の妖異 : 私は、そう……あの男、ゼノスに、 「アヴァター」として使役されていた。
ゼロ : ゼノスを通じて見たことで、 こちら側の世界を理解したつもりでいたが……
「ゼロ」という名前
- はじめは「闇衣の妖異」として登場していたが、個体名称がないと不便だということでヤ・シュトラが「ゼロ」と名付けている。
闇衣の妖異 : なら、好きに呼べばいい。 私にこだわりはない。 ヤ・シュトラ : それじゃあ……「ゼロ」なんてどうかしら? 闇衣の妖異 : 何もない、という意味か? ……たしかに、私に似合いだな。 ヤ・シュトラ : いいえ、それは始まりを表す言葉。 私たちにとってのあなたは、これから決まるという意味よ。 互いを遠ざけるも、歩み寄るも……ね。 闇衣の妖異 : まぁ……なんでもいい。
暁月のフィナーレ:新たなる冒険編
パッチ6.0
- 「暁月のフィナーレ」のメインクエストで、光の戦士をウルティマ・トゥーレまで追いかけてきたゼノスに使役される形で登場した。
パッチ6.1
- ゼノスが倒れると、解放されたのかヴォイドへと戻っていたようだ。
パッチ6.2
- パッチ6.2メインクエストでは、まず「闇衣の妖異」として現れる。
- ゼノスから解放された後、ヴォイドで捕まり、トロイア城の第四監獄棟に入れられていた。
怯える妖異 : そうダ……。 少し前に捕まえたヤツも、難しいこと言っていタ。 賢さ持つヤツ、たまにいル。 怯える妖異 : そいつ、第四監獄棟にいル。 でも、賢いヤツは、うまいから…… もう喰われてるかもナ。
- そして光の戦士に「友か?」と確認してくる。
闇衣の妖異 : お前は…… 闇衣の妖異 : 友、か……?
ヤ・シュトラ : 一時的に召喚して使役するだけの妖異なら、 契約者が死ねば、原初世界との繋がりは断たれるはず。 それで、ヴォイドに戻ってきたのでしょうね……。
- 光の戦士がハイデリンの光のクリスタルを掲げると、元の姿へと戻る。
ヤ・シュトラ : ハイデリンのクリスタルが……!? 闇衣の妖異 : これは……!? 闇衣の妖異 : 嗚呼、そうだ、この光は…… それで戻ったというのか。 ヴァルシャン : 戻った、とは? ゼノスとも関係があるようだが、君はいったい……。 闇衣の妖異 : 私は、そう……あの男、ゼノスに、 「アヴァター」として使役されていた。 闇衣の妖異 : ……奴が、お前に敗れるまではな。
ヤ・シュトラ : ゼノスが、あなたと戦うために身につけた力は、 ガレアンの古い一族が伝えていた暗殺術のひとつよ。 ヤ・シュトラ : 曰く、クリスタルを触媒に異界ヴォイドと交信。 自らの半身たりえる妖異アヴァターを探し出し、 力を貸すよう、契約を交わすと……。 闇衣の妖異 : 契約だって……? 奴が仕掛けてきたのは、そんな対等なものじゃなかった。 無理やりにでも力を引き出そうとする、呪いだ。 闇衣の妖異 : そのせいで私の存在は変質してしまっていた。 奴が欲した、命を削り合う力を具象化した存在にな。 ヴァルシャン : それが、先ほどまでの姿というわけか。
- まもなく意識を取り戻したゼロは、ヴァルシャンにラザハンを案内され、第十三世界との違いを認識していく。
- パッチ6.2時点では、ゼロはラザハン(8.3,16.0)あたりにたたずんでいる。
ゼロ : 時の流れとともに、空が色合いを変えていく…… お前たちには当然のことが、私には物珍しく感じる。 しばらく退屈することはなさそうだ。
パッチ6.3
- アジュダヤの咆哮を感じたというヴァルシャンの話で、先にガレマルドでの調査を行うこととなり、エーテルをごちそうになったというゼロも参加することになる。
- ガレマルドでは、アルフィノ・アリゼーの双子と出会い、彼らがなぜ彼らには利益にもならないガレマルドの復興に力を貸すのかと問うている。「頑張りたいって気持ちが先で、それで何が得られたかなんて、大抵はあとあとの結果論だわ。」と答えるアリゼーの言葉を理解しようとしている。また「アルフィノたちの仲間か?」と問うてきたユルスに対しても仲間の意味を聞き返し、それならば仲間ではない、自分には仲間はいないと答えている。
- しかしユルスからパン(ピロシキ)を分けられるとそれでエーテル補給を行っている。その後妖異が襲ってくると、アリゼーに対しては原初世界で蕊な半妖であろうと復活できないと断ってしまうが、しかしユルスがパンひとつ分くらいは戦ってほしいと頼まれると断りきれず妖異と戦うべく、一人で立ち向かって行ってしまう。
- しかし妖異の援軍が次々と現れ窮地に追い込まれると、第十三世界での過去のある出来事を思い出してしまう。そこにアリゼーとアルフィノが現れると、ゼロは胸に湧き上がる熱い思いに動かされ、再び立ち上がる。
ゼロ : くそっ……くそぉっ!! ゼロ : 誰か……誰かいないのか……。 力を……貸してくれ……。 ゼロ : 頼む………助けてくれ…………!
ゼロ : 熱い……胸の奥が……! 私はいくぞ、この衝動のままに!
- そして一旦休息した後、再びラピス・マナリスの調査に出かけるアリゼーに対して、対価も要求せず協力することを申し出るのであった。そしてダンジョン「雪山冥洞 ラピス・マナリス」では攻略も共に行っている。
ゼロ : …………私も同行する。 アリゼー : ありがとう、ゼロ! 次の対価は、ええっと、何がいい? ゼロ : いや、対価はいらない。 ゼロ : 何故かはわからないが……そうしたいと心によぎった。 お前が「頑張りたいから頑張る」と言っていたのも、 今ならば理解できる気がする。 ゼロ : 何かに突き動かされているんだ。 危ないところにお前たちが駆けつけてきた、あのときから……。 ゼロ : この衝動をくすぶらせたままでは、私の気が済まない。
- 四天王の一人、水のカイナッツォを倒したことで、ヴァルシャンが聞いたアジュダヤの咆哮は、水のカイナッツォが持ってきたものだということが判明すし、結局第十三世界へアジュダヤを探しに行くことになる。
- アリゼーから仲間たちを頼むという言葉を告げられたゼロは、やや困惑した調子で「契約は守る」と答えている。
アリゼー : ゼロ。 この人たちのこと、頼んだわよ。 ゼロ : なぜ私に? アリゼー : あなたも一緒に、第十三世界に行くんでしょう? だったら仲間として……ね! ゼロ : ……契約したとおり、同行はする。
- ラザハンに戻ると謎のエーテル光と爆発音が鳴り響き、同時にゲートが破壊されてしまい、カイナッツォは陽動作戦であったことが判明する。爆発に続いて出てきた化け物が飛んでいったという「カドガの大岩」に向かうと、そこにはゴルベーザ四天王のルビカンテが待ち構えていた。ルビカンテの最期に立ち会ったゼロは、第十三世界のゴルベーザたちがヴォイドの救済を謳いながらこの世界を奪おうとするのに対して、対価なしに人に何かを与えようとする原初世界の人間との違いを痛感し、お前たちが切り開く未来の方が興味深いとまで思うようになっていた。
ゼロ : だが、ルビカンテと最期に言葉を交わせたのは幸運だった。 ゼロ : ヴォイドの救済を謳いながらこの世界を奪おうとする彼らと、 対価なしに人になにかを与えようとするお前たちとは…… 明らかに見据える未来が違う。 ゼロ : 私は……お前たちが切り開く未来の方が興味深い。
ヴリトラ : ゼロ、引き続き君にも、 第十三世界に同行してもらえると考えていいだろうか? ゼロ : ……ああ。 そのためにさらなるエーテルをよこせと言うつもりもない。 ゼロ : 私は、お前たちと行くことで確かめたいんだ。 自分がルビカンテに語ったこと…… どうしてあんな考えが浮かんだのかを。 ゼロ : お前たちが助けにきたときに、胸の奥で感じた熱。 その正体をな。
パッチ6.4
- ゲートが破壊されてしまったため新たなゲートを開くべく調査していたヤ・シュトラによれば、ふたつの世界の月の位置座標がリンクしていることを利用して、第十三世界に通じるゲートを作れるという。そのために必要な莫大なエーテルを集めるため、ガレマルドの「バブイルの塔」を利用するという。
- 送り出すエーテル源として、かつてシャーレアンが方舟をウルティマ・トゥーレを目指すために用意していたというハーム島のエーテルを利用するということになり、ゼロはハーム島に巣食うという獰猛な魔物の駆除(「星霊間欠 ハーム島」)を手伝っている。
- 攻略後、サンクレッドが何気なく気遣った言葉に引っかかったゼロは、「信頼」こそが暁の仲間たちを繋いでいるものだと知る。
ゼロ : 庇護しているわけではないが、突き放しているわけでもない。 力による脅しや、契約によって作られた関係では、 決してそんな風にはならない……。 ゼロ : 答えろ、お前たちの間にある「繋がり」は何なんだ? サンクレッド : 俺にとっての、こいつらとの繋がりか。 そうだな……。 サンクレッド : たとえ、どこの空の下にいても…… あいつならきっと大丈夫だと、信じられること。 サンクレッド : 妄信や諦めじゃない。 相手の生き方を、想いを、知ってるからこそ、 おのずとそう思えてくるんだ。 サンクレッド : そんな「信頼」こそが、俺たちを繋いでる。 ……言葉にすると、月並みかもしれないがな。 ゼロ : 信頼…………。 ゼロ : 思い出した……知っている言葉だ……。 だが……忘れ去るほど久しく、使わなくなっていた。 ゼロ : 妖異同士の取引や、ゼノスとの契約にはなかったもの。 闇の氾濫前の時代ですら、メモリア戦争に身を投じた私たちに、 それは存在しなかった……。 ゼロ : だから誰もがひとりひとりで戦って…… そして、闇に敗れたんだ。
- 「バブイルの塔」の使用許可を得るためにガレマルドに向かった一行。塔の利用について大きな懸念を抱くガレアンたちを説得する。説得に苦労する中、「対等な取引でも、力による主従でもない」というゼロの言葉にヴァルシャンは、上手く行かない派遣団経由ではなくラザハンとガレアン・コミュニティとの対等な通商条約を提案し、これが受け入れられることとなる。
- しかしそれでも受け入れられないと主張するメッティウスを追いかけ、そこで「信頼」についてユルスに問いただす。そして信頼が伝播するのだと教えられ、第十三世界でなぜゼロは母の遺志が達成できなかったのかを思い知ることになる。
ゼロ : お前も「信頼」を結べるんだな。 だからさっきの男は、強制されてもいないのに、 話し合いに応じることにしたんだろう? ユルス : 信頼は、多分、伝播するんだ。 信じてくれた人がいると、自分も誰かを信じてみようと思う。 ユルス : そうじゃなかったら、そもそも対話を選ばなかったはずだ。 俺が最初、イルサバード派遣団のキャンプから、 黙って物資を盗もうとしていたようにな……。 ゼロ : ……だったら、私の世界に信頼がないのも納得だ。 ゼロ : 誰からも信じられなかったから、誰も信じなかった。 その積み重ねだったんだろう……どこまでも……。 ゼロ : すべての生命が妖異になる前、メモリア戦争の時代から、 私たちは力の強弱や利害関係で互いを判断してきた。 ゼロ : 他人を利用しろ、利用される側になったらおしまいだ…… そんな風に構えていなければ、生き残れない世界だった。 ゼロ : だから私も、母の遺志を…… 世界を救うという、善なるメモリア使いたちの意地を、 ただひとりで果たそうとしたんだ。
- そして、かつて第十三世界で一度だけ仲間にならないかと持ちかけられたことを思い出す。
ゼロ : ある村に立ち寄ったとき出会った、剣士と魔道士の二人組。 ゼロ : 私も闇のメモリア使いと戦っているのだと知ると、 同志だなんだと、喜んでな……。 ゼロ : ともに来ないかと誘われたが、 当時の私にしてみれば、相手が二人組という時点で論外だった。 ゼロ : 他人と組んでいる奴には、必ず裏がある。 下手をすれば、数の暴力でこちらを屈服させる気かもしれない。 だからすぐに断ったよ、さがない言葉でな。 ゼロ : ……今になって思えば、あの二人組だけは、 互いを心から信頼していたのかもしれないな。
- その後、ひとりで戦い続け、徒党を組んだ闇のメモリア使い相手に無様に敗れたゼロは、そこで初めて誰かに助けてほしいと願うが、その時に闇の氾濫が起こり、ゼロは次元の狭間に閉じ込められる。そして再び第十三世界に戻ったときには妖異のみが生きる世界に成り果ててしまっていたのだという。
ゼロ : 悔しかった。 あのときばかりは、誰かに助けてほしいと願った。 傷は痛く、氷は冷たく、心は弱りきっていた……。 ゼロ : その瞬間だったよ、世界が壊れたのは。 ゼロ : お前たちの言う闇の氾濫が起こり、 私はひとり、次元の狭間に閉じ込められた。 ゼロ : 亀裂を見つけ、再び故郷に戻ったときには、 妖異のみが生きる世界になりはてていたんだ……。 ゼロ : そうして私は、誰かを信じる機会を失った……というわけだ。 ゼロ : 元より世界を救うだけの実力もなかったのだし、 ためらわず、あの二人組の手を取ってみればよかったのかもな。 ゼロ : もしもそれで、お前たちのように信頼を結べていたら…… あんな無様な姿で世界の終わりを迎えはしなかっただろう。
- 昔のことだと済ませてしまうゼロに対して、ユルスは生きていれば変化が訪れると諭され、実際にパンひとつで戦ったゼロの心境の変化を指摘する。信頼に対してどう応えれば良いのかと問うゼロに対して、「友」ならおのずと信じることができるのだとユルスは答える。
ユルス : 別に、いちいちこうしなくたって、 仲間にだって友にだってなれるけどな。 ゼロ : 友……ああ、そうか……。 ゼロ : おのずと信じることができる、 そんな相手を、友と呼ぶのか……!
- そしてガレマルドの去り際、「バブイルの塔」を接続して月にエーテルを送っておくというアルフィノ・アリゼーに対して、「……頼んだ。」という言葉を発するゼロであった。
アリゼー : ねぇ、聞いた? ゼロの「頼んだ」って言葉…… なんだか、燃えてきちゃうわよね。 ゼロ : アルフィノやアリゼーも仲間だ、そうだろう?
- そして準備が整い、一行はついにゲートをこじ開け第十三世界の赤い月へと降り立つ。そして分割されたゾディアークの力が封じられていた大穴のそ子に濃い闇を感知した一行は、そこでアジュダヤと邂逅する。
- アジュダヤからゴルベーザの行動を聞き出した一行は、メモリアを発見し、そこで冒険者は再びゼロと二人組の過去を覗き見る。やはりあの二人組の一人がゴルベーザだった。聖戦のために私とともに戦えと誘うゴルベーザに対して、ゼロは「友」のために戦うと言い切る。
ゴルベーザ : この世界の者ならば、私とともに戦え。 魂の救済……聖戦のためにな……。 ゼロ : フン……ともに戦えだと? 駒として戦えの間違いじゃないのか……? ゼロ : 聖戦だか何だか知らないが、 お前が欲しているのは、私ではなく私の能力だろう。 思いどおりにならないと知れば、魔法で縛るはず。 ゼロ : そんな関係はもうたくさんだ。 私は、自らの意思で、想いを同じくする「友」のために戦う!
- ゴルベーザと戦う冒険者だったが、間一髪ゴルベーザの狙い通りアジュダヤのエーテルを源としてゼロムスが生まれてしまう。
ゴルベーザ : ついに来たぞ、このときが……! ゴルベーザ : 真っ向勝負では及ばずとも、 私は決して、貴様らを穴底に近づけなかった…… ゴルベーザ : ゆえにこの聖戦、私は勝利する! ゴルベーザ : さあ、この竜を喰らうがいい! 故郷たる世界に焦がれる想いとともに……! ヴリトラ : やめろおおおおおお!! ゴルベーザ : 帰郷を望みし竜が今、嬰児と混ざり合う…… かくて誕生するは、世界の壁を破らんとする大妖異! ゴルベーザ : 死に拒まれたヴォイドの命を、巡りに戻すお前には、 我らが古の英雄の名を贈ろう! ゴルベーザ : 生まれいでよ、ゼロムス!
パッチ6.5
- ヤ・シュトラは、強大なゼロムスの力を弱めるため、光の力が溢れる第一世界からエーエルを集め、それをヴォイドの月に送り込むという手段を実現する手段を確立する。
ヤ・シュトラ : 第一世界から光に偏ったエーテルを集め、 ヴォイドの月に送り込んで、ゼロムスに向けて放出……。 それに成功すれば、光が闇を打ち消してくれるというわけ。 ヤ・シュトラ : シドたちに相談したところ、 大急ぎで専用の装置を作ってくれたわ。 ヤ・シュトラ : 名付けて「エーテルトランスミッター」。 これを適切な間隔で設置すれば、エーテルの送信網、 いわば人工的な地脈を作れるという優れものよ!
- そして第一世界での準備には「ソウル・サイフォン」を使ってゼロも自ら立ち会うという。第一世界でリーンと話したゼロは、第一世界が光の氾濫に抗って夜闇を取り戻した「闇の戦士」の話を自らの世界に重ねていた。
ゼロ : 第一世界が夜闇を取り戻した経緯は、以前にも聞いてはいる。 肉体を光に蝕まれて、なお諦めずに抗い続けた、 「闇の戦士」の物語を、な……。 ゼロ : 闇の氾濫が起こったあのとき、 私にわずかでも抗えるだけの力と、想いがあったなら…… ヴォイドにも、こんな結末があったんだろうか。 ゼロ : ……いや、まだ終わってはいないのだったな。 そのためにこの世界へ渡ってきたんだ。
- ユールモアの民や夜を尊ぶ「夜の民」などと出会ったゼロは、氾濫に抗った人々から色々なことを学んでいく。
リーン : だから、こう思えたんです。 私も、私にできることからやってみようって。 ゼロ : 運命と向き合ったうえで、 ただ従うのではなく、自分から進む道を選ぶ……。 ゼロ : ……強いな、この世界の人間は。
ゼロ : 半妖として生まれた私が、闇の氾濫から逃れ、 こうして人の姿を保っているのは、運命的とも言えるだろう。 ゼロ : だが、そのことに疑問も抱かず、 自分に何ができるかを考えようともしなかった…… そうしないように、己を閉ざしていたんだ。 ゼロ : だから今は、考えたい。 半妖である私だけにできることが、何かあるはずだと。 ゼロ : 必ず見つけてみせるぞ。 この世界で。
ゼロ : 「アジントタ」……? どういう意味だ? ルナル : ロンカ語っていう古い言葉で、「よき夜を」という意味だよ。 森で出会うのは友好的な存在ばかりじゃないから、 この合言葉で客人かどうかを判別するんだ。 ルナル : それだけじゃない。 知ってのとおり、この世界からは、 光の氾濫によって暗い夜が失われていたからね。 ルナル : そんな暮らしの中でも、昼と夜の巡りを感じていたい…… 闇夜を前にして相手を思いやった心を、忘れずにいたい。 そう考えて、この挨拶が生まれたんだ。 ゼロ : 相手を思いやった心……。 そうか、これも「繋がり」なんだな。
- そして光の氾濫を食い止めたナバスアレンへと到達したゼロは、闇の氾濫に抗えなかった自らの過去を思い起こし、ユルスの言葉を思い出し光の力を求めてしまう。
過去がどうだったとしても ゼロは今 生きてるだろ
できなかったことが 今もできないとは限らないんじゃないかゼロ : もし、私にも光の力があれば……。 ゼロ : 負けるわけにはいかない……! 光にも、闇にも……! ゼロ : 試してみようと思ったんだ。 光の力を手に入れて、運命を変えられるかどうか……。 ゼロ : お前たちと出会ったころの私なら、 きっと、こんな馬鹿げたことは考えなかっただろう。 ゼロ : だが、私は変われた。 仲間も信頼も知らず生きてきたのに、 今はその繋がりを手にしている。 ゼロ : だからだろうな……この世界を見て思ったんだ。 私たちの世界も、こんな風に、変わることができないかと。 ゼロ : 光と闇が巡り、命が移ろいゆく。 奪うためでなく、ともに作るために手を取り合う世界。
- そしてリーンの助けを得て、光の力を取り込むことに成功する。
ゼロ : これは…… 身体の内側から、温かな光を感じる……! リーン : うまくいったみたいですね。 ゼロ : この力とともに、ヴォイドへ帰る。 今度こそ戦い抜くぞ……世界と仲間のために!
- ふたつの世界を繋ぐ準備が整い、再び第十三世界へと降り立つ一行。暁メンバーが強まるゼロムスの力に警戒する中、ゼロは第十三世界に射す光に感動していた。
ゼロ : ヴォイドに光が射す日が来るとは……。 私ひとりでは、絶対に不可能だった。 ヤ・シュトラ : そうね、数多の協力があってこそ、 第一世界からここまで届いた光だわ。 ゼロ : 見ているかゴルベーザ…… 周りを利用し、奪い取らずとも、この世界は変われる。 ゼロ : メモリア戦争を終わらせようとしていたころのお前はどうした。 誰もが他者を疑う中で、お前は相棒を連れていた…… 私にさえ、ともに行こうと手を差し伸べたじゃないか。 ゼロ : 妖異になってその心が失われたのなら、私はお前に勝つ。 勝って、この世界を…………
ゼロ : この光の煌めき、ここだけで終わらせはしない。 必ず、月の奥底まで届けてみせよう。 エスティニアン : 他者と手を取り合えることも、また強さだ。 出会ったころのゼロからは想像できん変わりようだが、 ……悪くない。
- 月の奥底に向かう一行は「深淵潜行 月の地下渓谷」を攻略する。そこは「ゴルベーザ」が生まれた場所でもあった。「ドゥランテ」という名の剣士は、光の戦士をゴルベーザに視えていた。最奥までたどり着くが、一瞬の隙を付かれゴルベーザは倒れてしまう。ドゥランテはゴルベーザの意志を継ぐことを決意し、こうして「ゴルベーザ」が誕生したのであった。
ドゥランテ : ……魔物となって人を脅かすことを、お前は望まないだろう。 だが、俺にはお前を殺せない、殺せるわけがない。 ドゥランテ : 果てない眠りの中で、どうか信じていてくれ。 俺が救済を成し遂げることを……! ドゥランテ : ……英雄ゴルベーザは、決して死なぬ。 ドゥランテ : これからは、俺がその名を継ぎ、 世界を救うために戦い続けよう……!
- 「ゴルベーザ」となったドゥランテにゼロは、手を組んで第十三世界を闇の氾濫から救うことを提案するが、かつてアシエン・イゲオルムに唆され闇の氾濫を招いてしまった「ゴルベーザ」には、もはやゼロムスの誕生とその力による原初世界への突入にかけるしかなくなっていた。
ゴルベーザ : そこより生まれ出でし大妖異ゼロムスは、間もなく覚醒する。 溶けあった竜の魂が望むまま、愛しき故郷へ帰らんと、 世界の壁を打ち砕くだろう。 ゴルベーザ : あらゆるヴォイドの命が、隣り合う異界へと辿りつくぞ。 戦争で穢れ、異形となって堕ちた魂が、 ついに死して新生を果たす……。 ゴルベーザ : かくて救済は為されるのだ! この、ゴルベーザの導きによって……!
- ついにゼロムスが覚醒するが、暁のメンバーとゼロがゴルベーザを引き止める間に討滅することに成功する。メモリアに封じることで何度でもゼロムスを復活させようと諦めないゴルベーザだったが、救済の夢を持つゼロの持つかすかな光に気づく。
ゼロ : ……私も同じだよ。 だから、ともに歩んでくれる仲間が必要なんだ。
ゴルベーザ : 光……? 妖異であるお前が、なぜ……。 ゼロ : これは、私が他人(ひと)を信じた証。 相手がそれに応えてくれて、闇の中に光が差した。 ゼロ : 暗く果てしない絶望の中を往くとき、 この光が……結んだ繋がりが力をくれる。 ゼロ : 凍てつく瓦礫の都でも、強すぎる光に呑まれた世界でも、 命はそうして互いに助け合いながら、前へと進んでいたんだ。 ゴルベーザ : お前は、それが我々の世界でもできると……? ゼロ : 簡単ではないだろうな。 なにせ皆、妖異として長く生きすぎた……。 ゼロ : ただ、ひとつだけ確かなのは、 ゼロムスの侵攻が果たされて全員死ねば、 可能性は皆無になるということだ。
- アジュダヤの魂を取り戻すべくゼロムスを雲散させようとするゼロだったが、ゼロムスの一撃を食らって気を失ってしまう。ゼロを力づけたのは出会ってきた仲間たちの声だった。
おい しっかりするんだ!
自分を信じろ!
光は君とともにある
意識を集中させるんだ!
あなたはひとりじゃない──
私たちの声を受け取って!ゼロ : 無論だ……ッ! ゼロ : 世界を越えて得た力で…… 今度こそ、皆を救ってみせる! ゼロ : ゴルベーザ、貸しを全部返してもらうぞ! ありったけをぶちかませ! ゼロ : 案じるな。 その魂には、指一本触れさせない……! ゼロ : 終わりだ、ゼロムスッ!
- ゼロの説得によりゴルベーザが抑えている間にゼロムスにとどめを刺し、アジュダヤの魂を取り直すことに成功する。ヴァルシャンは自らの竜の眼を使ってアジュダヤを取り戻した。
- 静かにその場を去ろうとするゴルベーザだったが、ゼロはそれを呼び止める。
ゼロ : どこへ行くつもりだ? ゴルベーザ : 奇跡を見せてもらった。 お前の言うとおり、世界を元の姿に戻す道も、 どこかにあるのかもしれん。 ゴルベーザ : ……だが、すべての原因は私にある。 計画のため、配下の命を散らしもした。 ゴルベーザ : お前とともに歩むことなど、どうしてできようか。 ゼロ : お前、私が言ったことを聞いていなかったのか? さっきの一撃で「貸しを全部返してもらう」と言っただろう。 ゼロ : 今の私たちは、これからでどうとでもなれる…… ゼロ : 「ゼロ」の関係だ。 ゼロ : ひとりでは出来ないことも、お前となら成せるかもしれない。 ゼロ : そして、ふたりでも達し得ないなら、 この想いを果てまで伝え、仲間を集めていけばいい。 ゼロ : だから……私たちふたりで始めよう。
ゼロ : この身に取り込んだ光が、こんな大きな変化をもたらすとは、 さすがに思ってもみなかったよ。 ゼロ : もしかしたら、領域を作るのと同じことなのかもしれないな…… 私自身の想いが、己の在り方に影響を与えたんだ。 ゼロ : お前たちの戦いの目的は、あくまでも竜を救い、 ゼロムスの侵攻を食い止めることにあった。 私は偶然の出会いによって同行したに過ぎない。 ゼロ : だが、それでも敢えて言わせてもらおう。 ゼロ : ……ありがとう。
- 今後について
ゼロ : お前たちと旅をして、私は多くのことを知った。 ひとりじゃ行けない場所に行き、 気づけないことに気づかされた……。 ゼロ : だから、まずはゴルベーザと各地を旅してみようと思う。 ヴォイドを再生させる手掛かりを探しながらな。
ゼロの語る元の第十三世界
- メモリア戦争が起こるまでは、この世界にも光が存在していたのだという。
闇衣の妖異 : 果てなく、闇に覆われた空。 これこそが、私の在るべき世界……。 お前たちのいう、異界ヴォイドの現状だ。 闇衣の妖異 : 昔は、この世界にも光が存在していた。 空はまばゆく輝き、緑生い茂る大地に紺碧の海……。 そう、命育まれる世界が確かにあったんだ。 闇衣の妖異 : 「メモリア戦争」が起こるまではな。 ヴァルシャン : メモリア……? 闇衣の妖異 : その戦争によってエーテルの調和が乱れたことで、 闇が世界を覆って……この有様だ。 闇衣の妖異 : すべての生き物は、例外なく異形と化した。 お前たちが妖異と呼ぶ存在にな。 闇衣の妖異 : 今じゃ、妖異であることが、 この世界にとっての「自然」になってしまった……。
闇衣の妖異 : 太陽の巡りは失われ、昼と夜は溶け合い、 やがて海と陸の境界すら曖昧になって闇に沈んだ。 闇衣の妖異 : そして妖異と化した者たちは、 半ば理性を失いながらも、心に焼きついた記憶の影を頼りに、 己の領域を築いて暮らすようになった。 闇衣の妖異 : あの城だってそうだ。 主だった妖異は、昔、あんな場所に住んでいたんだろう。
「半妖」
- ヤ・シュトラが妖異として異質であることを問うと、「半妖(はんよう)」であるためだと説明する。
ヤ・シュトラ : ねえ、あなたは本当に妖異なの? それとも……。 闇衣の妖異 : ほかの妖異と違って当然だ。 私は半端者……言うなれば「半妖」なのだから。 闇衣の妖異 : 世界を滅ぼした「メモリア戦争」が始まって間もないころ……。 ひとりの女が、過剰な闇を身に受けた状態で赤子を産んだ。 闇衣の妖異 : 見た目は、ほかの赤子と変わらなかったが、 中身は闇による侵食を受け、もはや人とは呼べなかった。 成長が最盛期で止まり、老化しないのもその証拠……。 闇衣の妖異 : ……それが私だ。 まぁ、今となっては、完全な妖異と区別する必要もない。
- そして個体名称がないと不便だということで、ヤ・シュトラが「ゼロ」と命名する。
ヴァルシャン : しかし、それでは区別がつかなくて、さすがに不便だ。 許されるなら、君自身の名を呼びたいのだが。 闇衣の妖異 : なら、好きに呼べばいい。 私にこだわりはない。 ヤ・シュトラ : それじゃあ……「ゼロ」なんてどうかしら? 闇衣の妖異 : 何もない、という意味か? ……たしかに、私に似合いだな。 ヤ・シュトラ : いいえ、それは始まりを表す言葉。 私たちにとってのあなたは、これから決まるという意味よ。 互いを遠ざけるも、歩み寄るも……ね。
メモリア戦争
- ゼロの語るメモリア戦争
ゼロ : ……今は闇に沈んだあの世界にも、 かつては光に満ちた、穏やかで争いのない時代があったという。 ゼロ : しかし、あるとき闇の使徒が現れて、 人々に「幻魔」と呼ばれる闇の化物を呼び出す術をもたらした。 ゼロ : 祈りや願いによって、 強大な力を持つ幻魔が次々と呼び降ろされたんだ。 ヤ・シュトラ : 闇の使徒がアシエンだとしたら、 幻魔というのは、蛮神のような存在でしょうね……。 ゼロ : お前たちの世界にも、似たようなのがいるんだな。 それなら、ひとたび幻魔が現れたことで、 戦いが始まったことも想像できるんじゃないか? ゼロ : 戦いとなれば、弱き者が犠牲となる。 世界全体を悲しみが包み込もうとしていたとき…… 立ち上がったのが、とある異能を持つ若者たちだった。 ゼロ : 幻魔のエーテルを、メモリアに封じる能力…… 以て、彼らはメモリア使いと呼ばれることになる。
- 闇の氾濫はいかにして起こったのか
ヴァルシャン : では、闇の氾濫は、いかにして起こったのだ? メモリア使いによって、世界が平和になったのなら、 災厄の芽も摘まれたように思えるのだが。 ゼロ : 光あたる場所には、必ず影が生じる……ということだ。 世界を救ったはずのメモリア使いが、 そこに封じた闇の力に、魅入られてしまった……。 ゼロ : 信じがたいことに、彼らはメモリアの闇の力を用いて、 人間を魔物……お前たちのいう妖異に変えることで、 幻魔に替わる軍勢を組織し、戦争に利用しはじめたんだ。 ゼロ : メモリア使いが皆そうだったわけじゃない。 そういった闇の勢力に対抗する光の勢力もまた、存在していた。 長じて、母と同じメモリア使いとなった私もな。 ゼロ : 私はひたすら戦い、多くの闇を払った。 だが、結局奴らを全滅させることはできず、 力が尽きかけたその瞬間……世界が壊れたんだ。
ゼロ : 星の光が天から消え、黒き帳がすべてを包み込んだ。 闇の奔流は次元の壁にヒビを入れ、 私はなすすべもなく、そこに吸い込まれてしまった。 ゼロ : そうして次元の狭間に閉じ込められてから、 長い長い……永遠にも思える時が過ぎた……。 ゼロ : あるとき、偶発的に開いた小さな穴を見つけて…… 私は狭間を脱することに成功したんだ。 ゼロ : そして目にしたのが、お前たちも見たあの世界…… 何もかも終わってしまった故郷の姿だった。 ヴァルシャン : なるほど、だから君は半妖のまま…… 闇の氾濫によって完全な妖異になることもなく、 第十三世界に戻ったのだな。
「メモリア使い(Memoriate)」
- 幻魔のエーテルをメモリアに封じる能力を持つものは、「メモリア使い」と呼ばれた。
ゼロ : さっき話したメモリア戦争で用いられた技術でな。 当時は、それなりに使い手もいたんだが、 もう私以外は残っていないだろう。
ヤ・シュトラ : 妖異をメモリアに変える力には、 スカルミリョーネも、かなり驚いた様子だった。 彼女の言葉どおり、失われた技術なのでしょうね。
- 蘇ったスカルミリョーネと戦う際には、ゼロがその能力を使って妖異をメモリア化する場面がある。
ヤ・シュトラ : これは……!? 妖異の魂が、結晶に……!? エスティニアン : ほう……便利な技を持ってるじゃないか。 ゼロ : この力で排除する! ゼロが妖異の魂を結晶に変え、無力化した! ゼロ : ここで消えてもらう ゼロが妖異の魂を結晶に変え、無力化した!
- ゼロの母も「メモリア使い」の一人であったという。
ゼロ : 私の母は、そのひとりだった。 幻魔を封じる過程で、強い闇を浴びてしまったことで、 胎内にいた私が、半妖になってしまったというわけだ。 ヤ・シュトラ : つまり、あなたのような半妖は、 闇の氾濫が起きる前から存在していたのね。
- メモリア化したものは、存在そのものが結晶化しもとに戻ったことはないという。
ヤ・シュトラ : 存在そのものが結晶化している。 私たちの世界でいう、封印のようなものね。 ゼロ : 私が知るかぎり、メモリアと化した存在が、 元に戻ったことはない。
- ゴルベーザは「メモリア使い」の存在を知っており、脅威となる前に排除すべきだと語っている。
ゴルベーザ : 失われたはずのメモリア化の力を持つものが、 今もまだ、未練がましく彷徨っているというなら…… ゴルベーザ : 我らの脅威となる前に、排除せねばなるまい。
ゼロの性別について
- スクエニ開発では、キャラクターデザインを手掛けた生江亜由美氏が、あえて性別がわからないキャラつくりをしていると述べており、それをあえて判断するのはやや気がひけるが、多くのプレイヤーの間で話題になっているようなので記述しておく。
- ゼロ自身は自分自身で性別に関して話すことがなく、自身の会話から性別を特定することはできない。
- しかし周囲のNPCたちは、注意深く読めばゼロの事を指して「彼女」と話しており、女性であることがわかる。これは(アゼムのように)プレイヤーキャラクターに依存しない固定の性別であるようだ。参考)Zero (Final Fantasy XIV) | Final Fantasy Wiki | Fandom
- 一例を上げると、ゼロの過去視などで登場する二人組の会話がある。この剣士の誘いを断ったゼロは、その後メモリア使いの集団に囲まれ窮地に陥る。
- その他の参考になる会話。
ヴァルシャン : 彼女が収監されていたことから察するに、 ここは、城主にエーテルを献上するため、 餌となる妖異を幽閉する場所だったのだろう。
ヤ・シュトラ : 彼女、ほかの妖異とは様子が違っているようね。 光のクリスタルによって過剰な闇が打ち消され、 本来の肉体に戻った……ということなのかしら。
ヤ・シュトラ : 彼女が、私たちの言語を完全に理解できているのは、 ゼノスと契約していたからなのでしょうね。
ヤ・シュトラ : 妖異を結晶化するなんて… ヴァルシャン : 彼女の力は、いったい……。
ヤ・シュトラ : ゼロの意識は戻っていないけれど、 私にわかる範囲では、命に別状はなさそうよ。 ヤ・シュトラ : ……とはいえ、彼女は半妖であり、私たちとは在り方が違う。
ヤ・シュトラ : ゼロの魂は、無事ソウル・サイフォンに移されたわ。 ヴァルシャン : 彼女の肉体については、 錬金術師たちに見守ってもらうよう手配した。 その点は安心してくれ。
- 参考)Gamer誌のインタビューにより開発はあえてジェンダーレスなキャラクターデザインを目指したと書かれている。
※インタビューはゼロの性別についてではなく、あくまでキャラクターデザインについてのインタビューなので、早合点して性別書いてないじゃないか!というのは止めてください。
ゼロは、まさに「ジェンダーレスなキャラクター」としてのオーダーでスタートしています。「男性女性どちらかは未確定。骨格は男性寄りで目鼻立ちのくっきりした美青年に見せたい」といった内容でシナリオ班から発注がありました。
「初見で男女どちらかわからなかった」という声もSNSでは見かけることができ、3Dチームと一緒にこだわり尽くした成果が出たようで、とても嬉しかったです。
シナリオ班からの発注として「闇の世界である第十三世界の妖異(魔航船ヴォイドアークのデザインライン)/ジョブ:リーパー(鎌使い)/ショートヘアーの中性的なキャラクター/イメージカラー:黒~紫」という明確なオーダーがありました。
また、「トラベラーズハット」を被せて欲しいと吉田(プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏)からのオーダーもあり、プレイヤー用の装備として数多く実装されているタイプの帽子を被るならば、顔周りにゼロ独自のアイコンになるアクセントが必要になると思い、イヤーカフとチェーンをミックスした特徴的なピアスをデザインしました。