角尊(つのみこと / Padjal)
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種族
最初の角尊「イ・オク・ポタ」
- 最初の角尊はイ・オク・ポタ。父母は、最初に精霊との対話に成功した幻術士ヨリンとその妻。
- 第六星暦1076年に幻術士ヨリンが試行錯誤の末に精霊との対話に成功。その4年後1081年にヨリンの妻が頭部に丸みを帯びた奇妙な突起を持つ長男を出産する。
指導者へ
- 1093年9歳の時に成長が止まり病の疑いがかけられるが本人が自ら否定。森の精霊が語った言葉として、自らを「人と精霊との仲介者」であるとした。この時精霊が彼を呼ぶ時のエーテルの波動を音に変換したという「イ・オク・ポタ」へと名を改めた。
- 第六星暦1123年、それまで暴風雨の襲来やシュラウドアップルの樹木の疫病の発生、ナマズの大量発生などを預言し、神童ともてはやされ実質的な指導者となっていたイ・オク・ポタは、精霊評議会の道師たちの求めにより正式に「幻術皇」として国政を預かることとなった。
その後の角尊
- 第六星暦1117年、グリダニア在住のヒューラン族の家庭に2人目の角尊が誕生。イ・オク・ポタが引き取って育てることとし、義父として「ウ・コテ・ヌム」と命名する。
- これ以後、角を持つ子供を「角尊」と呼び、碩老樹瞑想窟で育てることを掟とした。
角尊の成長
- 角尊は成人後も幼少時の見た目を維持し続ける。外見上は若々しく見えるが、実際の年齢はそれ以上であることも多い。
- イ・オク・ポタは百歳を迎えても10代前半の容姿であったという。
寿命
- イ・オク・ポタは第六星暦1353年に瞑想に入ったまま安らかに死を迎えたという。享年272歳。老衰とされる。
- ア・トワ・カントは旅の途中で客死しており、享年198。
- 現在の幻術士ギルドのギルドマスター、エ・スミ・ヤンは推定230歳。
修行生活
- 角尊であることが確認されると、親元を離れて幻術士ギルドに引き取られ、修行生活に入る。
サンチェ : ええ、その重要な役目のために、角尊として生まれた赤子は、 幻術士ギルドに引き取られ、特別な教育を受けるのが決まり。 それが、グリダニアの掟……。
エ・スミ・ヤン : まさか角尊を匿っているとは、予想していませんでした。 角尊は、生まれながらに強大な魔力を持つゆえに、 それを制御できなければ、極めて危険な存在となります。 エ・スミ・ヤン : しかも、魔力は成長とともに強まります。 ゆくゆくは、より強力な妖異たちが集まりだすでしょう。
- 【ガッティのケース】
- ガッティの場合は、母親のサンチェがその掟を破り故郷を捨ててギラバニアへ逃れていた。
サンチェ : ……私の名はサンチェ、見てのとおりの猟師です。 12年前のあの日、私は生まれたばかりの赤子を抱き、 グリダニアから逃げ出しました。 サンチェ : この子……ガッティが角尊だったから……。 サンチェ : ですが、私はガッティを手放せませんでした……。 この子は、死んでしまった夫の忘れ形見だから……! そこで私は娘と生きるため、故郷を捨て、壁を越えたのです!
- ガッティの場合は、母親のサンチェがその掟を破り故郷を捨ててギラバニアへ逃れていた。
- 結局ガッティはエ・スミ・ヤンの指示を受けたシルフィーについて修行することになる。しかし妖異カマソッソに取り憑かれていた母サンチェが死ぬと、自らグリダニアで修行することを選んでいる。
エ・スミ・ヤン : 辛い体験でしたが、よく乗り越えましたね。 魔力を完全に制御してみせたあなたは、もう自由の身です。 碩老樹瞑想窟にこもり、生活する必要もありません。 エ・スミ・ヤン : 今、ガッティの前には、あらゆる道が拓けています。 母上は、あなたを守るために森の奥での生活を求めましたが、 もう自分の心に従って、決めてよいのです。 ガッティ : お母さんの願いは、私と暮らすことだと思ってた。 だから、友だちがほしいって気持ちや、外を知りたい気持ちを、 全部……全部、押さえこんでたの……。 ガッティ : でも……お母さんの本当の願いは、 私が私らしくあることだった……。 だから、今まで諦めてきたこと、全部やってみたい! ガッティ : 私は……グリダニアに行きたい! エ・スミ様のもとで、幻術をうんとお勉強して、 (光の戦士)みたいな魔法使いになりたい!!
- 【カヌ・エのケース】
- カヌ・エも幼い頃に親元を離れて修行したことが「暁月のフィナーレ」のロールクエストで語られる。
カヌ・エ・センナ : エア・スラは、私と同じく角尊として生まれた者……。 それゆえ、物心つく前に親元から離され、 師の下で修行を受けておりました。 カヌ・エ・センナ : 幼くしてその宿命を受け容れ、 森と民の役に立とうとするエア・スラに比べて、 私は……あまり良い角尊ではありませんでした。
カヌ・エ・センナ : あの頃の私には、角尊たる自覚もなく、 なぜ街で皆と暮らせないのかと嘆いてばかりおりました。
角尊の少女 : 私、幻術皇になんかなりたくない。 角尊にだって、なりたくてなったわけじゃないもん。 角尊の少女 : 普通に生まれて、みんなと一緒に年をとりたかった。 こんなヘンテコな角、大っ嫌い。
- カヌ・エも幼い頃に親元を離れて修行したことが「暁月のフィナーレ」のロールクエストで語られる。
幻術皇へ
- 角尊として修行を積んだ者は、自然と人々の架け橋となる責務を担っており、特に秀でた者は、幻術皇の位に就きグリダニアを導いていくことになっている。
エ・スミ・ヤン : 我々、角尊は、盟約によって精霊より祝福を賜りし存在。 この大地に生まれし時より、 自然と人々の架け橋となる責務を担っています。 エ・スミ・ヤン : 特に秀でた者は、幻術皇の位に就き、 森都グリダニアを導いていくことになります。 エ・スミ・ヤン : おふたりのうちの、どちらかが…… いえ、おふたり揃って幻術皇になれるよう、願っております。
白魔法の使い手
命名規則
- 種族的にはヒューラン・ミッドランダーだが、角尊は独特の命名規則であることがわかっている。
- ※ただしすべての角尊がこうなっているわけではなく、多くの例外があることがわかりつつある。
- 1.角尊は3つの節で構成される名前を持っている。
- 2.男性の場合最初の節が一音の母音になっており、女性の場合には中央の節が一音の母音になる。
- 3.通常、3音節目は抜いて呼ばれている。
幻術士ギルドに戻って、エ・スミ様に報告してみましょう。
エ・スミ・ヤン : カヌ・エ様とともに、私の下で修行をしていた、角尊の少年。 カヌ・エ・センナ : エア・スラは、私と同じく角尊として生まれた者……。
角尊の一覧
存命者
- カヌ・エ・センナ(Kan-E-Senna)
- 三姉弟の長女。現在のグリダニアの指導者。第六星暦1549年生れ。1561年12歳で幻術皇に就任。
- ラヤ・オ・センナ(Raya-O-Senna)
- 三姉弟の次女。
- ア・ルン・センナ(A-Ruhn-Senna)
- 三姉弟の一番下で、長男。たいていラヤ・オ・センナと行動を共にしている。
- エ・スミ・ヤン(E-Sumi-Yan)
- グリダニ 幻術士ギルド(碩老樹瞑想窟)のギルドマスター
- オ・アパ・ペシ(O-App-Pesi)
- エ・スミ・ヤンの弟子。プレイヤーの間で「せんとくん」の呼び名が付けられた。
- エ・ウナ・コトロ(E-Una-Kotor)
- クォーリーミルにいる。「死者の宮殿」のために特殊な魔器を作成した人物。
- ガッティ・オーウェル(Gatty Orwell)
- 深林のガッティ。白魔道士レベル60~70のジョブクエストで登場する角尊。母親がガッティを幻術士ギルドへ預けることを拒んだため、ギラバニア辺境地帯のイーストエンド混交林で隠れ育つ。
故人
- イ・オク・ポタ(I-Ohok-Pota)
- 最初の角尊。第六星暦1081年生れ、1353年没。
- ウ・コテ・ヌム(U-Kote-Num)
- 二番目の角尊。イ・オク・ポタが義父となり育てた。
- ア・トワ・カント(A-Towa-Cant)
- 白魔道士のジョブクエストで登場。故人。白魔道士のレリック武器「タイラス」で語られる。
- エア・スラ・スピン(Ea-Sura-Supin)
- 「暁月のフィナーレ」ロールクエストに登場した人物。「角尊」として生まれ、幼い頃のカヌ・エと一緒に修行に励んでいた。ある時事件に巻き込まれ、大精霊より罰を受け祝福の証たる角を奪われてしまう。その後、師であるエ・スミ・ヤンからも破門を余儀なくされてしまう。詳細は「カヌ・エ・センナ」の項を参照のこと
カヌ・エ・センナ : エア・スラは、私と同じく角尊として生まれた者……。 それゆえ、物心つく前に親元から離され、 師の下で修行を受けておりました。
パジャル武器
- ディープダンジョン「死者の宮殿」で強化後に持ち出すことができるパジャル武器(装備レベル60、IL235)シリーズは、この角尊に由来する。
- なかでも侍の武器の名将は「角尊之剣」となっている。