ランジート(Ran'jit)
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概要
- 「朔月秘話」で、ランジートの過去が語られた。父はザルバードと言い、暗殺者集団の頭目であったという。
- 武器は戦鎌「赤き慈悲」
- モットーは正しきは善良に非ず
- だいじなものは古びた血塗れのリボン
- なお使役する「グクマッツ」はノルヴラント外にルーツを持つ妖術の産物という。術者の血を触媒として生成される魔法生物であり、日々、瞑想によって力を分け与えられることによって強化してゆく。約80年に渡ってランジートに育てられたグクマッツは、それ単体が高い戦闘能力を秘めているだけではなく、騎獣として用いたり、装具として身にまとったりすることで自己の身体能力を増強することも可能だという。
発表
- 「漆黒のヴィランズ」トレーラービデオに登場し、第52回PLLに併せて名前とCGイメージが発表された。
- 以降に物語の核心部分に触れる記述を含みます。
- パッチ5.0まで進めていない方、ネタバレを好まない方はこれ以降読み進めることをお勧めしません。
ユールモア軍の将軍
- 古来最強を誇ったユールモア軍の将軍とする。現在ユールモアの元首はヴァウスリーだが、その父の時代からユールモア軍を仕切っていたという。
水晶公 : ……驚いた。 まさか、ユールモア軍の大将軍、 ランジート殿みずからおいでとは。
水晶公 : ユールモアは、今でこそ罪喰いとの融和政策をとっているが、 ヴァウスリーが元首になる前は、 むしろ罪喰い討伐の先陣をきっていたんだ。 水晶公 : ランジート将軍は、その時代から、 最強と謳われたユールモア軍を仕切ってきた武人だ。
ライナ : あれは……ランジート将軍!? いけません、急いで加勢に向かいましょう! ランジート : ……そこにもおったか。 小賢しい、泥棒鼠めが……。
光の巫女の指南役
- 「ミンフィリア」こと光の巫女の指南役であるとする。
ライナ : ランジート将軍といえば、 「ミンフィリアたち」の指南役としても有名ですしね。
ランジート : その娘……返してもらうぞ……! ランジート将軍 : 「光の巫女」の教育も、我が勤め……。 主の望みどおり、連れ戻してくれよう。
- 現在の「光の巫女」は、3年前にサンクレッドが救い出した上で双剣士の術を教えているが、その構えを嘆いている。
ミンフィリア : わ、私はユールモアには戻りません! みんなの邪魔も、させない……! ランジート : おぉぉ……なんだその腑抜けた構えは! 誰に習ったッ! ランジート : 我が教えを授けた歴代の巫女は、 誰一人、かような無様を晒さなんだ。
光の戦士一行との関係
- メインクエスト:漆黒編において、行く先々で敵役として立ちはだかる。
レイクランドにて
- 最初の接触は、ユールモア軍に囚われてしまった「光の巫女」を取り戻すためにラクサン城への突入を相談する場面で、「星見の間」に現れる。
水晶公 : ……驚いた。 まさか、ユールモア軍の大将軍、 ランジート殿みずからおいでとは。 ランジート : 答えよ……。 大罪喰いを殺したのは、この街の者か? 水晶公 : ふむ……いささか性急だな。 なぜそれを問うのかくらい、聞かせてはもらえないか。 ランジート : 我が主、ドン・ヴァウスリーは、案じておられるのだ。 知恵なき者の、衝動的な戦いによって、 人と罪喰いの関係が悪化することを。 ランジート : ゆえに、貴公の街が、 大罪喰いを討った逆賊に与しているのであれば…… ランジート : 進軍も、致し方なし。 ……そう命じられている。
- この時、アルフィノ・アリゼーと光の戦士は水晶公のバニシュにより姿を隠していたが、気配は察せられていた。
アリゼー : ねえ、私たちの姿、ちゃんと消えてたわよね? あいつ、最後にこっちを睨まなかった……? 水晶公 : 残念ながら、気のせいではないだろうな……。 水晶公 : ユールモアは、今でこそ罪喰いとの融和政策をとっているが、 ヴァウスリーが元首になる前は、 むしろ罪喰い討伐の先陣をきっていたんだ。 水晶公 : ランジート将軍は、その時代から、 最強と謳われたユールモア軍を仕切ってきた武人だ。 何か、勘が働いたのかもしれない……。
ラクサン城にて
- 空からラクサン城に侵入し、光の巫女を取り戻した一行だったが、そこへランジート将軍が現れる。
ライナ : あれは……ランジート将軍!? いけません、急いで加勢に向かいましょう! ランジート : ……そこにもおったか。 小賢しい、泥棒鼠めが……。
- 一行の危機に現れたサンクレッド。水晶公の魔法もあり、一行はなんとかイル・メグ郷へと逃げ延びることが出来た。
ミンフィリア : サンクレッド……? ランジート : まさか貴様か……? ミンフィリアを盗み出した鼠は……! サンクレッド : だったら、どうするッ!
水晶公 : だが……気をつけるがいい。 彼らの向かった先は、我らクリスタリウムも、 ユールモアでさえも不可侵の領域……。 水晶公 : 妖精郷「イル・メグ」なのだから。
イル・メグにて
- 体制を立て直し、イル・メグにまで自ら追跡してきたランジート。
ランジート : 聞け、下劣な妖精どもよ! この地に、我らの探し人が、逃げ込んだらしい。 ランジート : 貴様らなら、その居場所を知っているはず。 疾く姿を見せ、問いに答えよ! さもなくば……。
- 光の巫女であるミンフィリアも、サンクレッド直伝の双剣士の構えを取ると、ランジートはそれを嘆く。
ランジート : ミンフィリア……悪い娘だ。 何度、鼠どもに拐われたら気がすむ? ミンフィリア : わ、私はユールモアには戻りません! みんなの邪魔も、させない……! ランジート : おぉぉ……なんだその腑抜けた構えは! 誰に習ったッ! ランジート : 我が教えを授けた歴代の巫女は、 誰一人、かような無様を晒さなんだ。 ランジート : 恥を知れ、己は無力とわきまえよ! 貴様が生きるべきは、唯一、我が主の庇護下のみよッ!
サンクレッド : あいつが自分の名さえ理解しないころから閉じ込めて、 何もできないようにしたのは、お前らだ。 サンクレッド : それが今、戦おうとしてるんだ。 無様だ無力だと、よくも言えたな……クソジジイ。 ランジート : 逃げてばかりの鼠にはわかるまい。 戦場は地獄、闘争は不毛…… 安寧のうちに得る平和こそが、唯一の幸福である。
- しかしその時、イル・メグ郷の大罪喰いが退治されたことから、イル・メグにも闇が訪れてしまう。新たなティターニアの助けもあり、光の戦士一行は難を逃れる。
ユールモア軍の将校 : ランジート将軍、まだ何か来ます! ここは撤退を……早くぅッ! ランジート : 貴様らが、「闇の戦士」に与しているのは明らか。 我が主は必ずや、秩序のため、裁きの鉄槌を下すであろう。
ラケティカ大森林にて
- ラケティカ大森林では、ヤ・シュトラが身を寄せる「夜の民」と敵対する「常闇の愛し子」と手を組み、スリザーバウを襲撃する。
ランジート : 貴様らが、「夜の民」の代表か。 ヤ・シュトラ : ええ、ひとまず私が話を聞かせてもらうわ。
ランジート : 我が主、ドン・ヴァウスリーの命にて、 今よりこの森は、ユールモアの管理下に入ることとなった。 以後は我らの指示に従え。 ヤ・シュトラ : またずいぶんと乱暴なこと……。 ヤ・シュトラ : ……同行しているところを見ると、 「常闇の愛し子」は、それを呑んだのかしら? ランジート : こやつらとは、我が主が、前もって密約を結んでいたのだ。 ランジート : 貴様ら「夜の民」は、これまでも幾度となく、 ユールモアの庇護を拒んでおろう。 いつ反旗を翻すとも知れぬ、危険な存在だ。 ランジート : よって主は、この森を管理するにあたり、 こちらの一派を協力者とし、主権をお与えになったのだ。 常闇の愛し子の指導者 : ドン・ヴァウスリーは誓ってくれた……。 ユールモアの管理下では、我ら「常闇の愛し子」のみが、 正当な一派として存在を認められると。 常闇の愛し子の指導者 : 聞けば、レイクランドとイル・メグには、 闇の戦士様が、ご降臨なされたそうではないか! 常闇の愛し子の指導者 : かのお方が、真っ先にここへいらしてくださらないのは何故か? お前ら「夜の民」の、たるんだ信仰がはびこっているからだッ!
- 光の戦士一行は、導師ルナルの要請もあり、イキス・マヤエの森にあるファノヴの里を訪れロンカ帝国の遺跡の探索を行う。しかしその隙に里は襲撃され、「大トゥパサの崇神所」内で対峙する。
ランジート将軍 : 見つけたぞ、鼠ども! 一葉抜きのアルメ : 追いつかれたか……応戦するぞ! ランジート将軍 : 反逆者風情がっ! この湿った坑道で朽ち果てるがいい!
- しかし部下である「ユールモア軍の将校」が罠を踏んでしまったことから形勢は逆転、ランジートも大穴に落下していってしまい、その後消息は絶たれてしまう。
サンクレッド : ランジートがいなくなったことで、 連れていたユールモア軍の雑兵たちは、引いたようだ。
アム・アレーンでの再登場
- アム・アレーンを目指してトロッコに乗り込んだ光の戦士一行であったが、ゲートを越したところでランジートが現れトロッコは転倒し投げ出されてしまう。
サンクレッド : なっ……あれは、ランジート!? サンクレッド : っ……しぶとい奴だな……。 願わくば、あのままくたばってほしかったが。 ランジート : 我には、奈落すら生ぬるい。 あの程度、グクマッツを以てすれば、何とでもなるわ。 ランジート : むしろ、驚きを禁じ得ないのは我の方よ。 東の騒ぎを陽動と見て、単身こちらに回ったが…… よもや、貴様らが掛かろうとは。
- しかし光の巫女を娘と呼ぶサンクレッドと激突する。徐々に追い詰めるランジートであったが、「ソウルレスインビジブル」と光の巫女から受け取ったソイルを駆使するサンクレッドの前に敗れ去る。
サンクレッド : 行けッ、こいつは俺が食い止める! ミンフィリア : でも……っ! サンクレッド : だから誰のためでもない、お前の望みをぶつけてくるんだ。 サンクレッド : 俺は…… お前のわがままくらい、いくつだって受け止めてやる……! サンクレッド : そいつを頼んだ! 必ず、「ミンフィリア」のもとまで届けてやってくれ。 サンクレッド : 行かせはしない。 妹と娘、ふたりの家族への想いだ……打ち破れると思うなよッ! ランジート : 笑止ッ……! 貴様のような未熟者が、あれの父など名乗るではないわ!
サンクレッド : ……お前たちがついてるんだ、俺は負けないさ。 そうだろ、ミンフィリア……アシリア……。 ランジート将軍 : 来るがいい! サンクレッド : うおおおぉぉぉぉッ! ランジート将軍 : グアアァァァ…
ランジート : ……あの娘は、苦難の星のもとに生まれたのだ。 苦しむぞ……これからも……。 サンクレッド : 護っていくさ。 ……あいつが、それを望むかぎり。
ユールモアでのラストバトル
- 遂にコルシア島の大罪喰いの居場所を突き止めた一行の前に再び立ちはだかるランジート。
ランジート将軍 : 我は、人として、あの男に敗した。 なればこの身は、ただの兵器よ。 ランジート将軍 : ただ滅し、ただ殺し、ただ朽ちゆく……。 貴様の命も、刈り取ろう。 ランジート将軍 : そろそろ決着だ、反逆者よ……。 ランジート将軍 : 進みたくば、砕いてみせよ。 永劫の戦場で得た、我が武の極致を……!
- 最後は、「我が娘たち」と呼ぶ過去の「光の巫女」たちの幻想を見ながら斃れる。
ランジート将軍 : ああ……ここにいたか……我が娘たちよ…………。
その後の動向
- パッチ5.1メインクエストにおいて、死亡が確認された。
コルネン : 正直、先の騒乱で我が軍は大きな損害を出したからな。 ランジート将軍も、あの後、歴代巫女の墓の前で、 事切れている姿が発見されたんだ……。
設定など
- 2019年8月23日に行われたgamescom2019で行われたQ&Aセッションにおいて、設定などについて語られた。
- それによれば、ランジートの強さについて、使い魔から力を得て戦うという独特の戦闘スタイルを持っているとし、「罪喰い」から得ているものではないという。
- またランジートは、光の氾濫によって失われたノルヴラント「以外」の土地にルーツを持つ、特殊な武術を継承する一族の子孫であるという設定があり、命名ルールも他のキャラとは変えているとのこと。
アサシンじじい
- 開発途中はなかなか名称が決まらず、「アサシンじじい(Assassin Grandpa)」という名称で呼ばれており、それはパッチ5.0間近まで続いたという。そのため、開発メンバーの一部では未だに「アサシンじじい」と呼ぶ人がいるという。※2020年3月の「ファイナルファンタジーXIV アートワーク ビハインドザシーン」放送にて
モチーフ
- グクマッツを纏った姿のモチーフは「ロマンシング サガ2」のクジンシーをイメージしたという。
部下
- 右腕らしき「ユールモア軍の将校」という人物がたびたび登場し、ボイスまでついているが、最後まで名前は明らかにならない。
ユールモア軍の将校 : か、加勢いたします! ユールモア軍の将校 : …………へ? ヤ・シュトラ : やれやれだわ……。 あなた、罠を踏んだわね。 ユールモア軍の将校 : 不慮の事故だッ! まさか……こ、こんなことになるなんて……!
- ラケティカ大森林のとある遺跡にも追跡してくるが、罠を踏み発動させてしまう。その際に、手にしていた「解毒剤」を交渉材料に助かろうとするが、あえなく落下してしまう。
ユールモア軍の将校 : そ、そ、そうだ! ここは取引といこうじゃないか……! ユールモア軍の将校 : 我々は、スリザーバウを制圧する際、 抵抗してきた数名に、毒を使った。 「常闇の愛し子」が造った、猛毒だ……! ユールモア軍の将校 : そして、これがその解毒薬さ。 ユールモア軍の将校 : 知っているだろう? 連中の毒は特別で、対になる解毒薬でないと治せない。 これを失ったら、スリザーバウの連中は死ぬしかないのさ! ユールモア軍の将校 : 待て待て! ここで揉めたら、みんなまとめて落ちるだけだ! 取引だと言っただろう! ユールモア軍の将校 : いいか? じき、私かお前の仲間が、駆けつけてくるだろう。 そのときに、まず私から助けるんだ。 ユールモア軍の将校 : そしたら、この解毒薬を渡してやろう。 な、悪くない条件だろう? な?
- しかし最後はランジートに見捨てられ落ちていった。
ランジート : ならば、貴様の命を以て、敵をひとりでも葬るがいい。 ユールモア軍の将校 : …………え?