ラムザ・レクセンテール(Ramza bas Lexentale)
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概要
- ジェノミス・レクセンテールの息子で、アルマ・レクセンテールの兄。
- 役者の卵として劇団マジェスティックに随行しながら、イヴァリース伝承を追う父の助手を務めている。
- 特技は殺陣。
イヴァリース伝説との関わり
- ラムザとアルマの名前は、「イヴァリース伝説」に登場する影の英雄ラムザとその妹アルマに由来する。
ジェノミス・レクセンテール : ……息子と娘の名、ラムザとアルマは、 イヴァリース伝説に登場するふたりの兄妹の名前なのだ。
その親友こそラムザ、そしてその妹アルマ。 私は息子と娘に彼らの名をつけたのだ。
10代半ばの少年 : やめろと言ったじゃないか、アルマ。 父さんの捜索はボクがやると!
アルマ・レクセンテール : よそ者って、兄さん……この地でよそ者は私たちよ。 アルマ・レクセンテール : 兄さん! どうか私も一緒に……! アルマ・レクセンテール : お願い……です。 父さんと兄さんを止めて……。
リターン・トゥ・イヴァリース
- 父とともに、デュライ家の子孫たる使命を果たそうとしている。
ラムザ・レクセンテール : これがその禁書「デュライ白書」です。 正確にはオーランが書いた草稿の写しと語り継がれていますが。 本物はどこかへ封印されてしまったとのことですからね。 ラムザ・レクセンテール : だけど、ボクら一族にはこの写しが継がれてきました。 異端者として処刑されたオーランの名誉を取り戻すためにと。
ラムザ・レクセンテール : 父さんは……いえ祖父や曾祖父、ボクらの一族は、 長年にわたる研究の末、一部を解読することに成功しました。 ですが……。
ラムザ・レクセンテール : 大丈夫さ、父さん、まだこの「デュライ白書」の写しがある。 今までの記憶を元に、解読できそうなところを、 頑張って翻訳しよう!
性格の変化について
周囲に当たり散らすラムザ
- 当初出会ったときには、かなり人当たりの悪い少年であった。知り合いであるシドに対しても語気強く当たっている。
10代半ばの少年 : やめろと言ったじゃないか、アルマ。 父さんの捜索はボクがやると! ガレアン族以外に委ねることなんて、できやしない! ラムザ・レクセンテール : シドおじさんもお節介は、いい加減にしてください! ラムザ・レクセンテール : たしかにボクらは帝国を追われたガレアン族だ。 だからといって、祖国に対する誇りを失ったわけじゃない。 父の捜索は自力でやります、よそ者の手は借りない!
ラムザ・レクセンテール : え? 帝国軍に襲われないかって? ……ボクらはこれでもまだ「帝国市民」ですよ。 襲われるなんて、あるわけないじゃないですか。
- 劇団に入りたいといったモーグリ(モンブラン)に対して
ラムザ・レクセンテール : 何をバカなことを! ボクらマジェスティックは帝国随一の演劇集団。 帝国人どころか人間でもない貴様が入れるわけないだろうッ! ラムザ・レクセンテール : 許可を与えていないのに劇場艇に侵入したかと思えば、 舞台俳優だって? ハッ、まったく笑えるヤツだよ! ジェノミス・レクセンテール : やめなさい、ラムザ。 文化の力に国境も種族も関係ないと言っているだろう? ラムザ・レクセンテール : …………。
ラムザ・レクセンテール : クポクポ、五月蠅いんだよ!! ラムザ・レクセンテール : モーグリだかなんだか知らないが、 帝国市民でもない貴様に、いや人間ですらない蛮族に、 演劇の何がわかるというんだッ! ラムザ・レクセンテール : たとえ演技ができたとしても、 英雄ディリータは戦場で剣を振るった歴戦の勇者。 魔物の1体も倒せぬ「毛玉」にできるものかッ!
- ※モーグリに対して「毛玉」呼ばわりは最大の侮辱だという。
- バンガに対しても侮辱する言葉を吐く。
ラムザ・レクセンテール : アルマを解放しろッ! さもなくば、貴様たちを!! ジェノミス・レクセンテール : ラムザ、剣を置きなさい!!
ラムザ・レクセンテール : 白々しい嘘を!! どうせここから逃げることはできないんだ! さぁ、諦めてアルマを放すんだ!
ラムザ・レクセンテール : ほっときましょうよ、こんな連中! ラバナスタで父さんをひどい目に遭わせた盗賊ですよ! こんなトカゲなんてさっさと追い出すべきですよ!
- ※バンガに「トカゲ」は禁句だという。
- だいたいの場面で眉は迫り、口はへの字になっている。
母のネックレス
- しかしとちゅうから人当たりが柔らかくなっている。このきっかけはリドルアナでのある出来事がきっかけとなっているようだ。
- リドルアナで母の付けていたネックレスに触れたラムザは、気を失ってしまう。
ラムザ・レクセンテール : これは……母さんの形見のネックレス……? いや、奴らが話していたバッガモナンのものか……?
- 劇場艇プリマビスタ内で目を覚ました後には人格が変化しており、誰に対しても丁寧語を使い出す。
ラムザ・レクセンテール : ……急にめまいが。 あ、ありがとうございます。 ありがとう、アルマ、もう大丈夫だ。
- 眉間から力が抜け、口角まで上がっている。
- リナ・ミュリラーにもヘンだと言われている。
リナ・ミュリラー : それにしても、ラムザくん、ヘンでしたねー。 いつも「父さん」って言ってたのを「父上」って言ったり、 自分のことを「ボク」と呼んでいたのが「私」だったり。 リナ・ミュリラー : まぁ、今は、いつもの「嫌なヤツ」に戻ったようですけど、 リドルアナ大灯台でヘンな気でも浴びたんですかねー? もっともヘンだった方がいい奴っぽいのが笑えましたね!
キレイなラムザ
- 初対面のフランに対して、オーボンヌ修道院の位置を教えてもらったことに対して丁寧かつ素直に礼を言う。
- 体調の悪いアルマに対する気遣いも半端ない。
- この変化について、ラムザ自身はガレアン族の優位性だとの思い上がりであったとする。帝国を追われたことでその自尊心が傷つき、他民族を見下すことで心のバランスを取っていたとする。
ラムザ・レクセンテール : 謙遜の必要はないよ、ハーディ。 ボクはキミたちに対する偏見を捨てたんだ。 キミたちの助けがあってこその研究成果だよ、ありがとう。
モンブラン : 聞いて欲しいクポ! リドルアナでの冒険以来、ラムザとはマブダチになったクポ! ラムザはすっかりいい奴になったクポ!
ラムザ・レクセンテール : え? モンブランとハーディですか? ええ、たしかに最初はモーグリ族に何ができるのか、 お恥ずかしながら、そう考えていたのは事実です……。 ラムザ・レクセンテール : それもこれも、ガレアン族こそがナンバーワン…… そんなつまらない驕り、思い上がり、自惚れに、 いつの間にか支配されていた……そう気付いたのです。 ラムザ・レクセンテール : どうしてなんでしょうね……。 帝国を追われたことで自尊心が傷つき、他民族を見下すことで、 心のバランスを保とうとしていたのかもしれません……。
- リナには相変わらず気味悪がられているが、アルマに言わせると今のラムザがもともとのラムザであるという。
リナ・ミュリラー : ……気味が悪いでしょ、そう思いません? なんかすっかり性格が……そう、よくなっちゃって。 リナ・ミュリラー : もっとも、アルマちゃんに言わせると、 今のラムザくんの方が、本当のお兄ちゃんだそうで……。 そんなの信じられます?
- クリア後、さらに自ら理由を語っている。聖石ヴァルゴ(ネックレス)に込められた勇者ラムザの魂に触れたことで、「恐れ」や「怒り」が溶かされたのだという。
ラムザ・レクセンテール : ……ほんっと、子供ですね、ボクは。 ずっと不安だったんです、帝国を離れてからずっと…。 その不安から逃れようと皆さんに尊大な態度をとってしまった。 ラムザ・レクセンテール : あとから聞きましたが、どうやら母の形見のネックレス…… 聖石ヴァルゴに込められた勇者ラムザさんの魂に触れた瞬間、 覆っていた「恐れ」や「怒り」といった鎧を溶かしてくれた……。 ラムザ・レクセンテール : 今は心の底から帝都を離れてよかったと考えています。 あのままだと狭く閉じた世界しか知らず、 高慢で尊大なまま、人間として成長を止めたままだったでしょう。