ベーク=ラグ(Beq Lugg)
|
|
概要
- パッチ5.1メインクエストで登場する。
- 「魔法宮殿グラン・コスモス(The Grand Cosmos)」に住む魔道士という。第一世界から原初世界へ暁の血盟メンバーを戻す手立てを探っていた光の戦士たちは、ベーク=ラグの知恵を借りるべく、グラン・コスモスに挑むことになる。
水晶公 : レイクランドの「始まりの湖」、 その対岸に、かつてエルフたちが築いた宮殿があってね。 水晶公 : 「光の氾濫」の折、放棄されたようなのだが、 そんな場所を根城とする風変わりなン・モゥの隠者がいるんだ。 水晶公 : かつてフッブート王国の王宮にも出入りしていた魔道士で、 特に「魂」に関する研究で知られていたと聞く。
水晶公 : 宮殿に住まいし隠者……「ベーク=ラグ」殿とお見受けする。
魂の研究者
- ベーク=ラグは魂の研究者であり、「魂」の濃さを視ることができる。
水晶公 : ただ、魂について長年に亘り研究してこられたあなたなら、 彼らの魂が、この世界の者と根本的に異なることが、 おわかりになるのではあるまいか? ベーク=ラグ : 確かに……戯言と退けたくなる話だが、 なるほど、よくよく注意して観察してみれば、 魂の濃さも尋常でなく、肉体を持っておらぬこともわかる。 ベーク=ラグ : 特に、こちらの御仁は、一段と濃い魂をお持ちだ。 ベーク=ラグ : しかも、肉体も仮初めのものではなく、本物であろう。
魂の活性と不活性
- 第一世界へ呼び出された暁の血盟メンバーの魂を「白聖石」に入れ、原初世界へと戻すというアイデアについて一定の理解を示し、問題点を指摘した上で「ソウル・サイフォン」の開発と改良に尽力してくれることになる。
ヤ・シュトラ : テレポに代表される転移魔法では、 自己の延長線上に物質を置くことで転移を実現しているの。 その際、鍵となるのが「これは自分の物である」という認識よ。 ウリエンジェ : ならば、「白聖石」が役立つはず……。 あの魔器は、元々、アシエンの魂を捕らえるため創られた物。 より魂の質量が小さい我々であれば、収められて当然です。 ウリエンジェ : 「白聖石」に収められた魂を、 安全に維持する方法、そして肉体に移し替える方法。 このふたつを確立できれば、原初世界への帰還も叶いましょう。
ベーク=ラグ : 彼らの魂を「白聖石」なる魔器に入れ、 もとの世界へと持ち帰ろうというのか…… ふむ、アイディアは悪くない。 ベーク=ラグ : とはいえ、普通の人間と見間違えるほど、 強固に実体化させてきたというのは、ちと問題だ。 ベーク=ラグ : 長らく魂が活性化した状態で固定されておるだけに、 魔器に収めた後も、不安定な状態になりかねん。 ヤ・シュトラ : 魂が活性化していることが問題というなら、その逆…… 一度、魂を不活性化させることができれば、 安全に白聖石で運ぶことができると? ベーク=ラグ : ふぅ~む、理屈の上ではそのとおりだが……。
アリゼー : ねえ、その「魂が不活性な状態」って、どういうことなの? いまいち想像がつかないんだけど……。 ベーク=ラグ : そうだな……お前たちのような、 魂がエーテルを引き寄せて、形まで成している状態を、 活性化の極みとした場合、不活性はその逆にあたる……。 ベーク=ラグ : つまり、魂が周囲に影響を及ぼさなくなり、 体が意のままに動かなくなったり、 心身から活力がなくなった状態……というところか。 アリゼー : 体が動かない……活力がない、か……。 それってなんだか、「旅立ちの宿」の…… 罪喰いになりかけた彼らみたいだわ。 ベーク=ラグ : ……なるほど、罪喰い化か。 停滞の光によって侵食された状態だと考えれば、 その魂は究極的に不活性化した状態とも……。
「魂を活性化」する術
- こうして「旅立ちの宿」で、「不活性化しつつある状態」=「罪喰い化」しつつある人を見たベーク=ラグは、かつて生み出した「体内のエーテルを一時的に活性化する効用」のある薬を試す。
ベーク=ラグ : ふむ、彼が最も重篤な子……ハルリクか。 なるほど、聞いたとおり、 体内エーテルが光に侵されておる……。 ベーク=ラグ : そう、光……すなわち、停滞の光だ。 ベーク=ラグ : うむ、この者たちは光の力によって、 魂と生命力の源たるエーテルが不活性化しつつある状態だ。 その果てにあるのが、罪喰い化というわけだな……。
ベーク=ラグ : ワシが、かつて魂を研究する過程で生み出した秘薬を、 症状の重さに関わらず、患者たち皆に与えてみてほしいのだ。 アリゼー : いったい、どんな薬なの……? ベーク=ラグ : 体内のエーテルを、一時的に活性化する効用があってな。 本来は、騎士たちの生命力を底上げするために作ったものだ。
- 薬は、一部の患者に「体温の上昇や身体機能の改善」といった効能を示し、これによりベーク=ラグは次の推論を導き出す。
ベーク=ラグ : ふむ、やはりな……。 ベーク=ラグ : 空から「光」が取り払われたことで、 患者たちは、これ以上、停滞の力に蝕まれることはなくなった。 肉体が持つ自浄作用によって、少しずつ症状も改善しておる。 ベーク=ラグ : しかし、体内エーテルには、ふたつの種類がある……。 肉体を活動させる源となる「生命力」と、 精神を活動させる源となる「魂」だ。 アルフィノ : そうか……あの秘薬で活性化されるのは、生命力。 だから、症状の軽い患者たちの身体機能が改善した。
ベーク=ラグ : 少し、昔話をしよう……。 かつてフッブート王国に仕えていたワシは、 強化魔法の一種として、体内エーテルの活性化を研究しておった。 ベーク=ラグ : 先ほどの「生命力を活性化」する秘薬も、その産物よ。 ベーク=ラグ : ともかく、ワシが言いたいのは、 体内エーテルの活性化に関する研究成果の中には、 「魂を活性化」する術も、含まれていたということだ。 アルフィノ : では、その術なら、ハルリクたちも回復できると?
- そしてこの「魂を活性化」する魔法の仲介役として魔法生物「ポークシー」が必要だということで、”アンジェロ”を創り出すことになる。
ベーク=ラグ : ン・モゥの魔法の仲介役には、 我々が丹精込めて創りあげる魔法生物…… すなわち「ポークシー」が一番の適任である。
ベーク=ラグ : さあ、教えたとおりの術式で、粘土の豚に魔力を注ぐのだ。 アリゼー : 豚は飛ばず、土は起きず、命分かたれぬのが理なれど、 我が生命の力よ、今ひととき理より離れ、 空飛ぶ豚とならん……。
- こうして「罪喰い化」しつつある人、すなわち「不活性化しつつある状態」の解決に一定の成果を見出した一行は、暁の血盟メンバーの魂を「白聖石」に入れ、原初世界へと戻すというアイデアについて取り組むことになる。
ソウル・サイフォン開発
- こうして得られた知見を元に、ソウル・サイフォン開発についてアドバイスを与え、さらに水晶公と共に開発と改良に尽力する。
ベーク=ラグ : そして、停滞した魂が活性化する過程を確認したことで、 真逆の現象についても、見えてきたことがある。 「魂の不活性化」の理論構築に繋げることができそうだ。 アルフィノ : 白聖石による原初世界への帰還にも、 希望が見えてきたということですね……!
- そして魂を不活性化することで、安定した状態で白聖石の中に収めることに成功する。
ウリエンジェ : ベーク=ラグ殿の叡智を賜ったことで、 魂を不活性化し、安定した状態で白聖石の中に収めるまでは、 成功しようという目途が立ちました……。 ウリエンジェ : ですが、不活性な魂は、ほかの要素との結びつきが弱い…… 本来ならば付随するはずの「記憶」が、 このままでは欠落してしまうのです……。 ベーク=ラグ : うむ……。 「魂」だけの移送では、いわゆる記憶喪失で目覚めるだけ。 「記憶」だけの移送では、目覚めることなく衰弱死するだけ。 ベーク=ラグ : この両方を安全に保持し、 肉体へと注ぎ込むことのできる新たなる魔具を、 我々は生み出さねばならぬのだ。
- さらにウリエンジェの協力も得て「ソウル・サイフォン」への改良に成功する。
水晶公 : まず、器となる白聖石をベースとした「新たな魔具」に関してだが、 ウリエンジェとベーク=ラグ殿の協力もあって、 試作品の作製まで完了したのだ。 ベーク=ラグ : これについては、ワシらの努力というより、 元となる白聖石の設計が優れていたと言うべきだろうな。 ベーク=ラグ : 多少手を加えただけで、魂と記憶を保存する魔具…… 名付けて「ソウル・サイフォン」へと改良できたのだ。
- そして最後に、水晶公に掛けられた「記憶継承」の秘術を組み込むことにも成功する。
ウリエンジェ : 器たる「ソウル・サイフォン」は用意できました。 ですが、それに記憶を込めるためには、 水晶公に掛けられた「記憶継承」の秘術を組み込まねばなりません。 ヤ・シュトラ : 話が見えてきたわ。 アラグの秘術は、水晶公に流れる「血」を触媒にしている。 でも、当然ながら新しい魔具は、その血をもたない……。 ウリエンジェ : そのとおりです。 何らかの手法を用いて、記憶継承の触媒となる要素を、 魔具に入れ込まねばならないのです。 水晶公 : 早い話が、記憶継承術を大幅に改変するか、 触媒たる「血」を魔具に取り込む方法を見つけるか、 ふたつにひとつしかないというわけだ。
水晶公 : 私たちは、しばらく術の改変を試みていたのだが…… 結局、うまく定着させることができなかった。 水晶公 : そこで、だ。 魔具と術の親和性を高めるため、魔具そのものに、 結晶化させた私の血を用いてみたのだ。
テンパード化を解く方法へのアイデア
- 「旅立ちの宿」での治療の過程を経て、アリゼーはこの手法がテンパード化された者を救う手段となりうることを思いつく。
アリゼー : 魂が、不活性な状態となることで、 体が意のままに動かなくなったり、心身から活力がなくなる。 これが罪喰い化に似ているという着想から、私たちはここにきた。 アリゼー : でも、そうした魂が不活性な状態って…… 蛮神のテンパード化とも似ていると思わない? アルフィノ : アリゼー、君はテンパード化が、 魂を強制的に不活性にして心を封じ込めるような技だと、 そう推察したというのかい……? アリゼー : それでね……もし、この考えが正しければ、 今の活性化魔法を用いて、テンパード化を解けるかもしれない。 そう、あの子を……救えるかもしれないと思うの……!
- 「テンパード」の項を参照の事
グラン・コスモスにこもった理由
- 助力を依頼された際に次のように語り、一度は断っている。
ベーク=ラグ : ぐぬぅ……「お願い」…… な、なんとも抗いがたき甘美な響き……! ベーク=ラグ : その言葉を投げかけられたくないがゆえに、 こうして人里離れた廃墟に移り住んだというに……! ベーク=ラグ : いいや、ダメだ、ダメだ……! ワシはヒトの悪意に絶望し、生涯、お願いなど聞かぬと、 心に誓ったのだッ……!
ベーク=ラグ : よりにもよって、お前たちはワシの知恵を求めているのだろう? かつてワシが裏切り者の宮廷魔道士に知恵を貸したばかりに、 多くの犠牲が出たのだ……! ベーク=ラグ : お前たちは、あの恐ろしい事件を知らないから、 安々と知恵を借りたいなどと言えるのだ! ベーク=ラグ : なんと、あの事件を知っておったか! ベーク=ラグ : だが、ワシは知恵を貸したばかりに、 あの男は魔物化の魔法を完成させたのだぞ? その忌まわしい知恵を、借りたいと申すのか……? ベーク=ラグ : よ、よかろう……。
- その後、徐々に自ら物語る。
ベーク=ラグ : 少し、昔話をしよう……。 かつてフッブート王国に仕えていたワシは、 強化魔法の一種として、体内エーテルの活性化を研究しておった。 ベーク=ラグ : 先ほどの「生命力を活性化」する秘薬も、その産物よ。 まぁ、これを悪辣なる宮廷魔道士に悪用されたというのは、 先ほど話したとおり……。 ベーク=ラグ : ……いかん。 何度も当時のことを思い出していたら、胸がズキズキしてきた。 王国に起きた未曾有の悲劇、その光景までが鮮明に……。 ベーク=ラグ : あああ……騙された怒り、気づけなかった後悔……。 ううむ、急激に気分が落ち込んできたぞ……。 ベーク=ラグ : そうだな、世間では悪しざまに言われておるようだが、 ワシにとっては、悲劇に幕を下ろしてくれた英雄だ……。 彼らがいなければ、事態はもっと悲惨なことになっていた。 ベーク=ラグ : ともかく、ワシが言いたいのは、 体内エーテルの活性化に関する研究成果の中には、 「魂を活性化」する術も、含まれていたということだ。
- 「光の戦士」ことアルバートらについても語っている。
ベーク=ラグ : 「光の戦士」か……懐かしい名だ。 その意味するところは、ここ100年でずいぶんと、 変わってしまったがな……。 ベーク=ラグ : 少しだけではあるが、ワシも生前の彼らと交流があった……。 ベーク=ラグ : 我が知識が悪用された事件を調べてくれておってな。 気のいい連中で、とても世界の破滅を望むような、 大罪人になるとは思えんかったよ。
ベーク=ラグ : 100年前、「光の戦士たち」を見送った人々は、 異界からの帰還を願って、遺体を聖遺物として埋葬したという。 それが、こんな形で実現してしまうとは……皮肉なものだな。
- さらに、過去にフッブート王国で起こった出来事については、Web上の公式外伝「漆黒秘話」の第5話で語られることとなった。
水晶公について
- 水晶公がベーク=ラグに語っていた思い。
ベーク=ラグ : ……実はな、ソウル・サイフォンを作りながら、 水晶公に問うてみたことがあったのだ。 リスクを負ってでも原初世界に帰りたいと思うか、とな。 ベーク=ラグ : あやつは、その問い自体には答えなかった。 だが……こう言っておったよ。 ベーク=ラグ : 月日を重ねて、広くを見、大きなものを背負うほどに、 自分ひとりの願いは胸の奥にしまわれていく。 それを口に出すのは、とても勇気がいることだ……。 ベーク=ラグ : けれど、周りを見渡して、ふと気づく。 人は結局、己の願いに導かれながら生きているのだと。 ベーク=ラグ : ヴァウスリーが、楽園を作ることで、 己が何者であるかを証明しようとしていたように。 ベーク=ラグ : ランジートが、深い愛ゆえに立ちはだかってきたように。 ベーク=ラグ : 罪喰いに抗ってきたすべての人が、 生きたい、一緒に生きていきたいと叫んでいたように。 ベーク=ラグ : そしてまた、あらゆる時代の命が、 同じように願いを重ねてきたことを、 世界が物語っているように。 ベーク=ラグ : だから自分も、時がきたら、しまった願いに向けて歩き出そう。 そこに危険があったとしても構わない。 願いは……夢は、いつだって挑むものだ。 ベーク=ラグ : そうして、人らしく、人として生きること。 それが、救ってもらった命でできる精一杯だ……とな。 ベーク=ラグ : まったく、そんな青臭い想いを秘めておいて、 老人ぶるなという話よ。 ベーク=ラグ : そも、100余年生きているから何だと言うのだ。 ワシが湖畔で隠遁していた時間と変わらんではないか、若造め!
その後
パッチ6.0
- エルピスに行く際に、ベーク=ラグと立ち話をしている。
???? : ……む? そこにおるのは、Mangoではないか? ベーク=ラグ : おお、やはりか! うむうむ、息災そうで何よりだ。 ベーク=ラグ : ソウル・サイフォン開発の折に、 異世界への渡航についても、それなりに詳しくなった。 おぬしらが虚構の存在ではないことを、しかと綴ってやろう! ベーク=ラグ : ではモーレン、ワシらはそろそろ行くぞ。 ユールモアから届く重要書類を、受け取らねばならんのだろう?
パッチ6.1帰ってきたヒルディブランド
- パッチ6.1の「帰ってきたヒルディブランド」にもわずかだが登場する。
ヒルディブランド : 「ソウル・サイフォン」でタマシイを運ぶ……? ヒルディブランド : なるほど、つまりはコーヒー抽出の要領ということですな! だとしたら、腕のいいバリスタが必要になりますが……。 ヒルディブランド : ほう……。 さっそく、そのベータ=ログ殿のもとへと行きましょう! セイラー : えーと、いろいろよくわからなくなってますが…… 要は、この人をあなたの世界に戻すために、 ベーク=ラグさんに協力してもらうということですね?
モーレン : えっ、バリスタ? ワンちゃん? いったい、何の話でしょう……? ベーク=ラグ : こやつはおぬしの連れか……? ベーク=ラグ : ン・モゥ族を犬呼ばわりとは失礼千万。 いますぐ、つまみ出してもらいたいところだが…… おぬしの顔に免じて、用件を聞こうではないか。 ベーク=ラグ : なんと! またも、仲間を原初世界に戻したいというのか!? ベーク=ラグ : まったく、あれだけ苦労していたことを、 こうも簡単に頼まれるようになるとは……。 ベーク=ラグ : なるほど、確かにこやつも「魂だけの存在」のようだ。 ベーク=ラグ : 当然、ソウル・サイフォンが必要となるが、 用意してあるのだろうな? ベーク=ラグ : ほう、クリスタルタワーの機能を使うために、 水晶公から渡されたものか。 ベーク=ラグ : 幸いなことに、ワシもポークシーをこさえてある。 罪喰い化の治療にも役立つからな。 ベーク=ラグ : だが、こやつが強靭な魂を持ち合わせていないと、 以前のようにうまくいくかどうか……。 ヒルディブランド : ハッハッハ、そのとおりですぞ! お任せください、心配ご無用です……! ベーク=ラグ : まったくもって理解しているとは思えんが…… 確かにこの男からは、何やら只ならぬものを感じる。
ベーク=ラグ : あっさりと成功したぞ。 やれやれ、これでは有難味というものがないな……。 ベーク=ラグ : あとは、このソウル・サイフォンを原初世界に持ち帰り、 肉体に「魂」と「記憶」を戻せば、目覚めるはずだ。
パッチ6.5
- 第一世界の光の力を第十三世界へと送るため、ゼロと一緒にベーク=ラグの元を訪れる。
ヤ・シュトラ : 光の力の扱いについては、リーンを頼るといいわ。 ナバスアレンは彼女と因縁浅からぬ地…… きっと力になってくれるはずよ。 ヤ・シュトラ : けれど、その前に「ベーク=ラグ」に会わなくてはね。 魂の専門家である彼なら、ゼロの実体化も可能でしょう。 ヤ・シュトラ : おそらく、今もクリスタリウムの博物陳列館に、 入り浸っているのではないかしら。
ベーク=ラグ : むむむっ……! またしても原初世界から魂を運んできたとな!? ベーク=ラグ : しかも、この世界に満ちる光の力を、 ヴォイドに運ぼうとは……なんと突拍子もないことを! ベーク=ラグ : とはいえ、事情が事情だ。 ウヌクアルハイらとの取り組みにも影響しかねんし、 ワシでよければ力になるぞ。
ベーク=ラグ : 待たせたな。 ゼロの実体化は、無事に終わったぞ。 ベーク=ラグ : 空になったソウル・サイフォンは、このまま借りておく。 塔を操作せよということならば、 これに使われておる皇血が必要だろうからな。 ベーク=ラグ : む、塔の操作方法についてのメモだと? ベーク=ラグ : なんとまあ、綴る文字さえ軽やかになったものよ。 元気でやっているようで、何よりだ。 ベーク=ラグ : ワシはこれを読みつつ、塔の起動準備に取り掛かろう。 ゼロ : 世話になったな。 ベーク=ラグ : 大事ない。 ただ、我らン・モゥ族にとっての名誉は、 叶えた「お願い」にふさわしい対価をもらうことでな……? ゼロ : ほう、妖異と似ているな。 だったら、私のエーテルを喰うか? ベーク=ラグ : いらんわ! それではちっとも心が満たされんではないかっ!
ベーク=ラグ : ゼロの魂はソウル・サイフォンに移しておいたぞ。 すでに塔の次元転移装置は稼働状況にあり、 以降の操作にこの魔器は必要ないので、安心せよ。 ベーク=ラグ : ヴォイドで装置を起動すれば、こちらでも感知できる。 それを合図として、光を送りこむぞ!
- 事後。
ベーク=ラグ : うむ、危機がすでに去ったということは、 原初世界を覗いておった妖精王から聞いておる。 ベーク=ラグ : こんな途方もない「お願い」を聞いたのは、 ワシも初めてだからな、やっと肩の荷が下りた心地だ。
- なぜか空のソウル・サイフォンを要求され渡している。
ベーク=ラグ : うむ……! 世界に夜闇が取り戻されたとはいえ、 これだけの闇の力が、自然に発生することはない。 ベーク=ラグ : こちらから光を送ったように、 今後ヴォイドから闇を受け取ることができれば…… 「無の大地」の再生も進むかもしれん! ベーク=ラグ : おぬし、空のソウル・サイフォンはまだ持っておるか!? ベーク=ラグ : 今回繋いだ道を逆流させる方法を調べたい。 塔の操作をするために、 しばし貸しておいてもらえると助かるのだが……。 ベーク=ラグ : 感謝する。 ウヌクアルハイたちと進めている計画と合わせて、 慎重に研究を進めていくとしよう。
使い魔
リャナンシー(Leannan Sith)
- 「魔法宮殿グラン・コスモス」の2ボス。
ルゴス(Lugus)
- 「魔法宮殿グラン・コスモス」のラスボス。
- のちに、エリディブスに襲撃された際にも召喚している。
エリディブス : いいや……だから死んでもらいたいのだよ。 その身体ごと、術をいただいていく。 ベーク=ラグ : ゆけ、ルゴス! ベーク=ラグ : ひとまず逃げるぞ!
関連項目
- 【白聖石】