ハルドラス(Haldrath)
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概要
- 故人。カットシーンで登場するイシュガルド建国の英雄。
- 征竜将
建国神話
- ハルドラスはイシュガルド建国時の英雄で次のように語られる
トールダンは、竜と、竜に唆された者により谷へ突き落とされ死んでしまう。 しかし、彼の息子「ハルドラス」が槍をとり、ニーズヘッグに果敢に挑んだ。 そしてついに、ニーズヘッグの「眼球」をくり抜き、退けたのだ。
ニーズヘッグ討伐
- ラタトスクから「竜の眼」がドラゴン族の力の源泉であることを聞き出したトールダンたちは、その目を奪ってドラゴン族を討伐することを企図する。
トールダン王の息子であり、 十二騎士のひとりであったハルドラスは、 邪竜の眼から力を引き出し、戦う術を編み出し対抗した……。 七日七晩に渡る激しい戦いの末、王は死に、 十二騎士の半数ほどもまた、討ち死にした。
その後
- 父王であったトールダンの後を誰が継いだのかは語られていない。
さらばだ、騎士たち……我が友たちよ……。 私は父の犯した裏切りの罪を背負い、 この槍をもって、すべてを清算しよう……。
- ハルドラスが「さらばだ、騎士たち」と言い残して去った後、1人の騎士が「すっぱりと足を洗って、酒場の親父にでもなってみるさ。」と言って去ってしまう。この人物は後に酒場「忘れられた騎士亭」を開いた設定となっている。これが朔月秘話第1話に登場するオルニカール・ド・コーディユロということになる。
- ただし、酒場「忘れられた騎士亭」の亭主は「代々、負傷兵がマスターの座を継ぐ」ことになっているため(世界設定本1巻)、現亭主であるジブリオンとは酒場亭主以外のつながりはない。
初代蒼の竜騎士
ハルドラスもニーズヘッグの「竜の眼」に触れ、己を失いかけるが、 「正義の心」をもって打ち勝ち、その身に「竜の力」を宿した。 ……これが「蒼の竜騎士」の始まりだ。
その後のハルドラス
- しかし、後に語られた蒼天のイシュガルドでは、ハルドラスは「竜の眼」の力を引き出しながらもその力に呑まれてしまい、ついには朽ちぬ死体と化したという。
トールダン7世 : 光の使徒よ。 お主の手にあるそれが、ニーズヘッグの左眼…… では、右眼はどこにあるのか? トールダン7世 : 初代「蒼の竜騎士」……征竜将「ハルドラス」……。 眼から力を引き出しながらも、その力に呑まれ、 朽ちぬ死体と化した哀れな男よ。
- 遺体は教皇庁に密かに保管されており、蛮神ナイツ・オブ・ラウンドの騎神トールダンの手により聖剣アスカロン(Ascalon)へと変化させられる。
実際のハルドラスの死
- 朔月秘話第1話では、ハルドラスが去った後に十二騎士を止めて酒場を開いたオルニカール・ド・コーディユロの娘であり竜騎士を目指していたベルトリーヌが、ある時竜の側で倒れていたハルドラスを発見し保護する。彼女は神殿騎士になることを夢見ていた。ベルトリーヌはハルドラスの胸甲と融合しつつある邪竜の眼が発する”声”を聞き、発見したのだという。
- 邪竜ニーズヘッグの目をくり抜いて竜の力を得たハルドラスであったが、その目はなおも力を失うこと無くハルドラスの精神を蝕み、心を支配しようとしていた。邪竜の怨念により、間もなく「操られた傀儡」と化すだろうことを察したハルドラスは、ベルトリーヌに心臓を貫かせて命を絶ったのだという。
- こうして「蒼の竜騎士」もまたベルトリーヌへと継がれた。(朔月秘話)
「竜狩りになりたいと言ったな? 邪竜の声を聞いたという君ならば、眼を託すに相応しい。 この眼から力を引き出す竜騎士となり、皇都イシュガルドを守ってくれ」 ベルトリーヌは目を見開いて、呆然とつぶやいた。 「私が竜騎士に……?」 「そうだ。 皇都イシュガルドに捧げる正義の心ある限り、蒼の竜騎士は己を失うことはない。 しかし、精神を保てても肉体は徐々に蝕まれる。 危ういと感じたなら、私のようになる前に次代の竜騎士へと眼を託せ。 竜の寿命は長い、戦いは末代まで続くと覚悟せよ……」
はっきりとは書かれていないが、メインストーリーと合わせて考えれば、ハルドラスの遺体はこの後教皇庁に回収されたのではないかと考えられるが、この時点でハルドラスの胸甲と融合しつつあった竜の眼はどうなったんだろう(あるいは竜の目なくしてどうやって”竜の力”に目覚め「蒼の竜騎士」となったのか)という疑問が残る。
石像
- クルザス西部高地のファルコンネストを出て北に進むと、巨大なハルドラス像が建っている。
……この石像は、 イシュガルドの建国の英雄にして、史上初の「蒼の竜騎士」…… ハルドラス様を象ったものなのです。
初代「蒼の竜騎士」、征竜将ハルドラスを称えて造られた巨大石像。女性彫刻家ペルセルが、晩年の30年余りを投じて造り上げた傑作であり、完成から150年以上が経過した今でも、これを上回る作品は造られていない
- ただしドラゴン族からは目の敵にされ炎のブレスを吹かれたことがあったために煤が凍りついてしまっている。