ナナモ・ウル・ナモ(Sultana Nanamo Ul Namo)
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概要
第二期ウル朝
- 第二期ウル朝の女王で、初代王ササガン・ウル・シシガンの末裔
時の王「ササガン・ウル・シシガン」、現在の第二期ウル朝の王たちの遠い祖先なのだが……
権力
人となり
生れ
- 父は先代王ササバル、母はナナシャ・ウル・ナシャ。
- この母后は、メインクエスト「ナナシャマラカイトを取り戻せ!」にその名前が登場する。
- 第六星暦1556年、長女として生まれる。両親を早くになくしており一人娘である。
王位継承
- 第六星暦1561年、外遊中の両親が不慮の死を遂げたことにより、5歳で王位を継承した。
ナナモ・ウル・ナモ : だが、今のわらわは、意味もわからぬまま、 戴冠式で宣誓の言葉を述べた、幼子ではない。
- 東ザナラーンでの視察の帰途、中央ザナラーンのアンホーリーエアーにおいて、落石事故を受けてチョコボ・キャリッジに乗っていた両親を失ったという。
ナナモ・ウル・ナモ : ここは、わらわにとって因縁の場所…… 幼き頃、父上と母上が亡くなった現場なのじゃ。 ナナモ・ウル・ナモ : 東ザナラーンの視察からの帰路で、 チョコボ・キャリッジが落石事故に遭ってな……。 不幸な事故か暗殺か……今となっては、真相などわからない。
- ラウバーンが真相究明を行うことを進言したが、断ったという。
ナナモ・ウル・ナモ : いつだったか、ラウバーンがわらわの気持ちを慮って、 真相究明のため再調査をすべきと、進言してくれたこともあった。 ……だが、わらわは断ったのじゃ。 ナナモ・ウル・ナモ : 仮に共和派による暗殺であることを証明できたとて、 捕まえられるのは、せいぜい末端の実行犯がいいところ。 ナナモ・ウル・ナモ : 事故当時、5歳の幼子に過ぎなかったわらわを女王に据えて、 影から操ろうとした黒幕を、一掃することなどできまい。
年齢
- ※まだ年齢が公表されていなかった時期のセリフ。
ココラマ : ナナモ陛下ですか……いささかお若い方ですな。 政事を担うには、いかがなものかとも思います。
- 1周年記念「第七霊災回顧録」で、(新生から見て5年前の)第七霊災時に16歳、新生時点では21歳ということが明らかになった。
- ラウバーンが砂蠍衆入りしたのは第七霊災の2年前なので、コロセウムで勝利したラウバーンに駆け寄っていた当時は14歳ということになる。
好物
- 調理師クエストで登場した際の、ナナモの好物。
ココラマ : ううむ、そういえば国元で 「菓子といえばガレット・デ・ロワHQじゃのう」とおっしゃり、 あの菓子が売り切れたことがありましたね……。
ギギワズ : あぁ、確かに俺はウルダハの出だ。 なに、ナナモ陛下の好物を知らないかだと?
ギギワズ : ウルダハの市場で、「女王陛下の御用達」という触れ込みで、 「ビーフシチューHQ」用の肉が売っていたのを見たことがある。 本当に「御用達」かどうかは怪しいもんだがな。 ギギワズ : だが、ウルダハ商人たちは目端が利く。 きっと舞踏会やら何やらで、陛下の好みを聞きつけ、 商品の売り込みに利用したのだと思うぞ?
ローズ : ナナモ陛下のお食事の好みについて、ですか? それなら経済誌「ミスリルアイ」で読んだことがあります。 ローズ : グリダニアを訪問した折、地元猟師の食べていた 料理に興味を持たれ、わざわざ作らせたんだとか。 えっと、「猟師風エフトキッシュHQ」でしたでしょうか?
ラウバーンとの関わり
- ナナモの女王就任数年後、コロセウムで不利な戦いを強いられるラウバーンを見かねて口を出したのが出会いだという。
ナナモ・ウル・ナモ : そんな女王としての生活が数年過ぎた頃、 公式行事のひとつとして観戦に来たコロセウムで、 ラウバーンと出会ったのじゃ。
ナナモ・ウル・ナモ : これがまた、笑いたくなるほど、ひどい試合でな。 ラウバーンひとりに対して、相手の剣闘士は10人以上……。 明らかに不公平な状況じゃ。 ナナモ・ウル・ナモ : 妙に腹が立ったわらわは、気まぐれで口を出した。 正々堂々、1対1の戦いが見たいと……。 ナナモ・ウル・ナモ : 後に知ったことじゃが、当時、ラウバーンは、 掛け金を巡る陰謀に巻き込まれておったらしい……。 闇賭博の胴元が、ヤツの命を狙って手を回していたのじゃ。 ナナモ・ウル・ナモ : わらわの一言で窮地を救われたラウバーンは、その大会で優勝。 賞金授与式で対面した折、こう誓ってみせたのじゃ。 「いつか貴方の剣になってみせる」とな……。
- その5年後、砂蠍衆の動きに反発し、王家復権を目論む「王党派」のラウバーンを支援し、(2年前の)砂蠍衆入りに際して協力をしたとされる。
ナナモ・ウル・ナモ : むろん、本気にはしなかったよ。 ナナモ・ウル・ナモ : しかし、ラウバーンは本気だったのじゃ。 以降、5年もの時をかけ、前人未踏の千勝を成し遂げ、 その莫大な賞金を以て、砂蠍衆の座へと上り詰めていったのじゃ。
ナナモ・ウル・ナモ : ラウバーン! ラウバーン : ナナモ様!? ラウバーン : お約束、果たしましたぞ。 ナナモ・ウル・ナモ : でかした。 次は、わらわの番じゃな。 ナナモ・ウル・ナモ : そなたが手にした優勝賞金をもって…… ナナモ・ウル・ナモ : そなたも砂蠍衆の仲間入りじゃな? ラウバーン : 我が力と知恵のすべてを捧げましょう。 ラウバーン : 我らが女王陛下とウルダハに幸あれ!!
ナナモ・ウル・ナモ暗殺計画
- 第七星暦初めには、事業の先細りに伴う生き残り策を模索していた砂蠍衆のテレジ・アデレジが「フロンティア計画」をでっちあげる。しかしナナモ女王が自ら王位を退き共和制への移行を考えていることを知ったテレジ・アデレジは急遽計画を変更、傀儡としての利用価値がなくなると見るやナナモ女王を暗殺し、代わりに前王朝ソーン朝の血を引く女性を女王に建て、事を一気に進めようとする。
アラミゴ奪還後
アラミゴ難民
- ガレマール帝国による侵攻後にウルダハなどに流入したアラミゴ難民は、ウルダハ都市内に居住することも叶わず、中央ザナラーンの「ストーンズスロー貧民窟」などに居住するものもいた。それに対してナナモは、有効な手を打てていないことを悩みのタネとしていた。
ナナモ・ウル・ナモ : 見るがいい、この天幕の連なりを……。 貧しき者たちが、危険と不便を承知で野営を続けているのじゃ。 ナナモ・ウル・ナモ : 分厚い城壁に囲まれた都市内は安全じゃが、 すでに人口は過密で、家を手に入れるには莫大な金がいる。 霊災難民やアラミゴ難民に、手が届くはずもない……。 ナナモ・ウル・ナモ : アラミゴ陥落から20年、霊災から5年…… 貧民窟を巡る状況は、悪化の一途を辿ってきた。 これも、女王たるわらわの責任じゃ……。
- アラミゴ奪還後、遂にナナモは決意し、自らゴッドベルトやロロリトに協力を仰ぎ、難民支援を行うことになる。
ナナモ・ウル・ナモ : ザナラーンに居留するアラミゴ難民についてじゃ。 彼らの祖国への帰還を支援したい。 ナナモ・ウル・ナモ : 戦勝祝賀会の一件の詫びとして受け取った、 そなたの財産の半分と、テレジ・アデレジの権益……。 これを財源として、公費を投じるつもりじゃ。 ナナモ・ウル・ナモ : しかし、この計画はアラミゴ難民のためだけではなく、 我らウルダハにとっても、投資に見合う益のあるものとしたい。 ナナモ・ウル・ナモ : そして利益を上げることにかけて、 「百億ギルの男」と呼ばれるそなたに、勝る者はおらぬじゃろう。 どうか、知恵と力を貸してはくれまいか? ロロリト : どうやら、女王陛下も世の中の仕組みというものを、 いろいろと学ばれたようですな……。
ロロリト : 塩とは食の基本にして、 いかようにも姿を変え、多くの品を生む……。 そう……莫大なギルに姿を変えるやもしれぬな。 ナナモ・ウル・ナモ : どうじゃ、当地の住人との交渉は必要になろうが、 この計画に、東アルデナード商会として乗るつもりはあるか? ロロリト : よろしいでしょう。 ギラバニアの白き結晶を、我が商会の知恵と力によって、 百億のギルへと変えてご覧にいれましょう。 ロロリト : それが、アラミゴを助け、 かの猛牛が進むべき道を照らさんという、 我らが女王陛下のお望みとあらば……。
ラウバーン解任
- こうしてアラミゴ復興の目処を付けたナナモは、故郷への帰還と女王への忠誠とで板挟みに悩むラウバーンを、不滅隊隊長及び砂蠍衆の任を解くことでアラミゴへと帰還させる。
ラウバーン : ナナモ様、なぜこのような場所に……!? ナナモ・ウル・ナモ : ラウバーンよ、今日この日を以て、 不滅隊局長、および砂蠍衆としての任を解く! ラウバーン : な、なんですと……!? ナナモ・ウル・ナモ : ラウバーン、わらわはもう大丈夫じゃ……。 ナナモ・ウル・ナモ : だから……だから、そなたはひとりのアラミゴ人として、 生まれ故郷に帰り、同胞たちのために働くのじゃ!
ナナモ・ウル・ナモ : アラミゴの情勢が落ち着いたら、ウルダハに戻ると、 そう語る、そなたの目に迷いがあること…… わらわが見抜けぬとでも思ったのか、みくびるなっ! ナナモ・ウル・ナモ : わらわが、どれほどそなたを頼りにし、 どれほど信頼してきたのか、わかっておらぬのは、 ラウバーン、そなたの方じゃ! ラウバーン : ……しかし、吾輩はあの時、誓ったではありませんか。 ナナモ様、貴女の剣となると……。 ナナモ・ウル・ナモ : わらわは、そなたから新たな剣をもらっておるわ。 呪剣ティソーナを継いだ、ピピンという剣をな……。 ナナモ・ウル・ナモ : わらわは、その剣を…… そして、ロロリトら共和派の重鎮たちをも、 使いこなす女王となってみせる、だから……! ナナモ・ウル・ナモ : ラウバーン……アラミゴへ帰るのじゃ! ここが、そなたの故郷なのだから!
ラウバーン : ナナモ様…………。 ナナモ・ウル・ナモ : ラウバーンよ、笑え。 わらわは、笑顔で送り出したいのじゃ。 ラウバーン : ありがたき、お言葉……これまで…… 貴女という女王に仕えることができて光栄でした……。 ナナモ・ウル・ナモ : 明日より、そなたはウルダハの剣ではない。 アラミゴの剣であり、より多くを守るエオルゼアの剣じゃ。 よいな、ラウバーン! ラウバーン : はい……ナナモ様…………。
お忍び
- ロロリトに対しても「リリラお嬢様」として面会している。
ロロリト : これでよろしいですかな? ナナモ陛下……いえ、リリラお嬢様とお呼びした方が? ナナモ・ウル・ナモ : ナナモでよい。 どうやら余興は楽しんでもらえたようなのでな。
関連項目
【ウルダハ】【ウル朝ウルダハ】【砂蠍衆】【ラウバーン・アルディン】