ゾラージャ(Zoraal Ja)
- 以降に物語の核心部分に触れる記述を含みます。
- パッチ7.0を最後まで進めていない方、ネタバレを好まない方はこれ以降読み進めることをお勧めしません。
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概要
「トライヨラ連王国」の第一王子。
トライヨラ連王国の治安を維持する「トラル勇連隊」の隊長であり、連王グルージャジャに匹敵するその武勇を称える者は多い。
「継承の儀」においても、最有力候補と目されているようだ。
- 王位継承者のひとり。
- ※2024年6月14日の第82回PLLで名前とプロフィールが明らかにされた。
奇跡の子
- 双頭のマムージャには子供ができないとされており、にもかかわらずゾラージャは生まれてきた。そのため「奇跡の子」と呼ばれている。
アルフィノ : 賢士の彼が言っていた「奇跡の子」というのは? エレンヴィル : ……双頭として生まれてきた者は、子を成せない。 それが通説だった。 エレンヴィル : にもかかわらず、ゾラージャ王子は生まれてきた。 武の頭の顔立ちに、理の頭の鱗を持ち合わせてな。 だから「奇跡の子」ってわけだ……。
- 青色の肌は、「理の頭の鱗」だという。
秘めた野望
- 「継承の儀」参加者に一人野望(外征)を秘めた者がいる。平和を掲げるウクラマトはその者を王位につけてはならないと語っている。
エレンヴィル : ……候補者の中にひとり、野望を秘めた者がいるってことだ。 エレンヴィル : ガレマール帝国が崩壊したという報せは、 海を越えてトラル大陸にまで届いててな……。 エレンヴィル : そいつは、それをいい機会だと考えてるらしい。 領土拡大を狙って、外海へ打って出るべきだ、ってな。 ウクラマト : せっかく連王がみんなをひとつにまとめて平和にしたってのに、 領土拡大なんてしようもんなら、また戦争が起こっちまう。 ウクラマト : そんなの、アタシは望んじゃいない……! ウクラマト : だから、何としてもアタシが「継承の儀」に勝って、 今の平和なトライヨラを維持してみせる!
エレンヴィル : 剣の腕前は連王譲り…… それどころか、すでに勝っているとの評価もあるほどだ。 エレンヴィル : ゾラージャ王子は、その武勇を頼みに、 領土拡大のため外海に打って出ようとしててな。 彼と、それを支持する連中は「外征派」と呼ばれてる。 エレンヴィル : トライヨラの平和を維持したい「穏健派」のウクラマトとは、 正反対の思想ってわけだ。
- ゾラージャ自身の言葉による今後の方針。
ゾラージャ : 平和を願う心は、戦(いくさ)なくして生まれはせん。 ゾラージャ : 世界をひとつにするためには、人々に教える必要がある。 戦の愚かさをな。 サレージャ : 80年前、多くの部族がトライヨラの建国に参加し得たのは、 長引く争いに疲弊し、戦いの無情さを実感していたからです。 サレージャ : この村の若者たちを見てごらんなさい。 生まれてこのかた平和を享受してきた彼らの多くが、 戦を恐ろしいものではなく、商機と捉えている。 サレージャ : だからこそ、ゾラージャ様は教えて差し上げようと言うのです。 戦の恐怖を、平和の価値を……。
- トライヨラがこの世界をひとつに(統一)する。
アルフィノ : 戦いの痛みが平和を願う心を生む。 それ自体は、ひとつの事実でしょう。 アルフィノ : ですが、私たちはこの目で見てきました。 あなたのように、武力による統一を掲げて反発を生み、 やがて斃れることになった大国を。 ゾラージャ : ガレマール帝国は所詮、愚者の集まりに過ぎなかった。 ゾラージャ : ガレアンが支配種族として君臨し、 他の種族を弾圧すれば、反乱も起きよう。 ゾラージャ : 人は獣とは違う。 力だけですべてを支配せんとするのは、愚者のやることだ。 サレージャ : グルージャジャ様が、マムージャ族による支配を行わず、 すべての種族を平等に扱ったのは、そのためでしょう。 サレージャ : で・す・が! サレージャ : ゾラージャ様が見据えてらっしゃるのは、さらにその先! そう……トライヨラがこの世界をひとつにするのです!
宮廷賢士サレージャ(Sareel Ja)
- 宮廷賢士サレージャを引き連れている。
サレージャ : どうかご安心を。 殿下は連王の血を継ぐ「奇跡の子」……。 きっとあなた方の想いに応えてくださるでしょう。
サレージャ : なぜならあなた様こそ、 双頭の血を引く唯一無二の存在、奇跡の子! サレージャ : 連王の座を継ぐために生まれてきたと言っても、 過言ではありません!
継承の儀にて
武闘大会
- バクージャジャは武闘大会で勝者となったことから継承の儀への参加権を得たとするが、その時ゾラージャはトラルヴィドラール討伐で留守だったという。
戦のバクージャジャ : そっちのヒトツアタマくんは、 ビビって武闘大会に参加しなかったようだがなァ! コーナ : 兄さんは、トラルヴィドラール討伐の任で、 勇連隊を率いてサカ・トラルまで遠征に行っていただけ。 コーナ : そうとも知らずに言いがかりをつけるとは、なんとも滑稽ですね。
- 実際にゾラージャがバクージャジャを倒すシーンも描かれる。
「墓の試練」
- ウクラマトたちよりも先についており、グルージャジャの生前墓へ案内しろといっている。
ゾラージャ : 道理で数が多いわけだな。 ウクラマト : ゾラージャ兄さん、やっぱり先に着いてたのか……。 サレージャ : おや、ウクラマト様。 ご壮健のようで何よりです。 ウクラマト : サレージャ、てめえよくも!! ゾラージャ : ほかの候補者を待つ必要は、もうあるまい。 父上の生前墓とやらまで案内しろ。 ウクラマト : オヤジの墓……? グーフールー : これがヴァリガルマンダを封印した者たちの生前墓だ。 グルージャジャの名も刻まれている。 ゾラージャ : ……武によって覇道を進む者か。
「封の試練」
- バクージャジャが妨害を目的としてトラルヴィドラール「ヴァリガルマンダ」の封印を破ってしまう。
戦のバクージャジャ : はァ~、こいつが噂のヴァリガルマンダってやつか。 ズームーウー : 然り。 トラル大陸の歴史において、過去幾度も覚醒し、 生ける天災として恐れられたトラルヴィドラール……。 戦のバクージャジャ : ゲッグッグッグ……可愛い奴だ。 戦のバクージャジャ : オレサマの役に立つために、 今日まで眠っていてくれたんだからなァ!
魔のバクージャジャ : この氷を溶かしきるだけの火の魔法と、 眠れるヴァリガルマンダの魂に火を灯す魔法を、 ふたりの術者が、まったく同時に放つ必要があるんだから。 魔のバクージャジャ : そんな離れ技ができる息の合った術者は、 武王グルージャジャ様と理王グルージャジャ様…… 魔のバクージャジャ : そして、オイラと兄者だけだよ! ズームーウー : やめろォ……! 魔のバクージャジャ : いやいや、もうやっちゃったし……。 魔のバクージャジャ : さあ、おねんねは終わりだよ。 戦のバクージャジャ : あっちィなァ、ちょいとやりすぎちまった。 ズームーウー : ……なぜ、こんな馬鹿なことを!? 戦のバクージャジャ : オレサマが王になるために決まってるだろうが! ズームーウー : それだけのために、災厄を解き放ったと!? また多くの人が死ぬことになってもか!! 戦のバクージャジャ : せいぜい、大暴れしてくれよォ。 伝説のトラルヴィドラールくん。
- サレージャはこれを先行する好機だと捉えている。
グーフールー : なんだと、ヴァリガルマンダが!? ウクラマト : とにかく、急いで戻るぞ! サレージャ : ほっほっほっほ、これは好都合。 ほかの候補者たちに先行する好機ではありませんか。
- しかしサレージャの思惑は外れ、ゾラージャおよびコーナとウクラマトを含めての共闘となる。
???? : 頭数が足りないというなら、これでいかがです? コーナ : 父上の生前墓に刻まれていた、 ヴァリガルマンダを封じた英雄たちの名は7つ。 これで、僕たちも7人です。 ヴォーポーロー : ……軟弱者がいくら増えたところで。 ウクラマト : ゾラージャ兄さんまで来てくれたのかよ! サレージャ : やれやれ、私は反対したのですよ。 皆様がヴァリガルマンダの対応に追われている今こそ、 先行する好機だと。 ゾラージャ : この程度の迂回では、我が勝利は揺るがん。 ゾラージャ : そんなことよりも…… 父上が倒しきれなかったというトラルヴィドラール、 興味がある。
コーナ : 昔から何考えてるかわからなかったけど、安心したよ。 さすがの兄さんも、この危機を差し置いて、 継承の儀を進んだりはしないんだね。 ゾラージャ : 民とは、国という砦を築くための石だ。 失うほどにトライヨラは弱く、脆くなる。 ゾラージャ : 石くれの如き命にも、利用価値はあるということだ。
- 討滅後、戻ってくるなりサレージャを連れてさっさと姿を消したという。
ゾラージャ : やはり、あれを倒したところで「奇跡」の証明にはならんな。
「食の試練」後
「友の試練」
- マムーク村で探索しているとアルフィノから呼び出されて行ってみると、グルージャジャの幻影に負けたゾラージャがいた。そればかりでなく、あろうことか「連王の選者」であるゼレージャに対して刃を向けたゾラージャは失格を言い渡されてしまう。
ゼレージャ : 愚か者め。 敗北を認めていれば「友の試練」の失格だけで済んだものを、 私に刃を向けるとはな……。 ゼレージャ : 継承の儀から追放となった貴様は、継承候補者にあらず。 どこへなりとも消えるがよい。
- なお「友の試練」(幻影のグルージャジャとの戦闘)は、一人というわけではなく申し出れば付き人も加勢ができるようで、実際にウクラマトの場合には継承権を放棄したコーナ兄さんを含む8人で戦っている。
ゼレージャ : トライヨラでは最強の武人と呼ばれているらしいが、 ヒトツアタマなんぞに、「双頭を超える」ことなどできぬわ。 せめて、素直に付き人の加勢を認めれば良かったものを。
- そこにサレージャが近づき、ゾラージャに何かをささやく。
- そしてサレージャが意味ありげにつぶやいて立ち去っている。
サレージャ : まだ終わってはおりませんぞ。 黄金郷にたどり着くのは、この私です……。
継承式の裏で
- トライヨラで継承式が行われる裏で、ケテンラムを襲って秘石を奪い取っていた。
ケテンラム : 実は、継承式があった日のこと、 ヤクテル樹海にある俺の家に賊が侵入してな……。 不意を突かれ、無様にも昏倒させられちまったんだ。 ケテンラム : どうにか気がついたときには室内が荒らされ、 グルージャジャから預かっていた品々が消えていた……。 ケテンラム : 扉の監視という役目のため、保管していた秘石がな……。
黄金郷
- そして黄金郷の扉へとたどり着く。
ゾラージャ : これが、黄金郷への扉……。 こんな場所へ到達することが、王の条件であったと……? サレージャ : 20年ほど前、私はグルージャジャ様に命じられ、 外つ国の賢者に黄金郷の調査を依頼する手紙を代書しました。 サレージャ : 実際、調査は行われ…… 連王は遺跡の力を恐れるあまり、封印を施したのだとか。 継承の儀は、その封を開くためのものだった、と……。 サレージャ : それにしても、あのタンカが遺跡の守人として、 すべての秘石を持っていたとは。 面倒な試練など経ずとも、よかったわけですな。
サレージャ : さてさて、この先にいかなる力が眠っているやら。 グルージャジャ様が恐れるほどのものとなれば、 王座を奪うのにも役立ちましょう……。 ゾラージャ : 言うは易しだな。 新たな連王は未熟なれど、私が敗れた父上の幻影を破った相手。 あのふたりから王位を簒奪するのは、容易ではない。 サレージャ : 連王の血を受け継いだ奇跡の子が、こうも弱気になられるとは。 ですが、どうかご安心を。 サレージャ : 扉の「鍵」にございます。 王宮の宝物庫に保管されておりましたが、 継承式で警備が薄くなったところを狙えば、このとおり。 サレージャ : あなた様はただ、扉を開けさえすればいい。 継承の儀の結果も、幻影相手の勝敗も、 もはや取るにたらぬ些事……。 サレージャ : さあ、この「鍵」を用いて、真なる王となるのです! サレージャ : おお、これは……!?
- ゾラージャは、扉の奥から聞こえる声に応え、ゾラージャ自身の生きる理由のために新たな世界を求め歩みだす。
扉の先から響く声 : だれか……える……!? 扉の先から響く声 : ……やっと繋がった! サレージャ : いったい何者だ、姿を現せ! 扉の先から響く声 : そうしたいのは山々だけど、ゲートを開くことはできないんだ。 でも、キミが手にしているはずの、その「鍵」があれば、 新たに「繋げる」ことができる。 サレージャ : 謎めいた声の主よ。 もしやお前が、大いなる力とやらの守護者か? 扉の先から響く声 : 大いなる力かどうか、わからないけど……。 私の知識があれば、大抵のことは実現できると思うよ。 それこそ、世界を創り変えることだってね。 ゾラージャ : 世界を創り変える、か……。 ゾラージャ : ……フフフ……ハハハハハッ!! ゾラージャ : おもしろい。 お前が何者かは知らぬが、そのような力を得られるならば、 たとえ悪鬼であっても契りを結ぶ価値はあろうな。 サレージャ : ようやく眼に生気が戻りましたな。 こやつの力を使って、私とあなたで新たなる王国を…… サレージャ : な…………ぜッ…………!? ゾラージャ : もはやお前は不要だ。 ゾラージャ : 私は求める……新たな世界を。 ただひとつ、私が生きる理由のために! 扉の先から響く声 : キミの願い、叶えてあげる。 けど、その代わり…………
武王ゾラージャ
父グルージャジャを討つ
- 光の戦士とエレンヴィルがシャーローニ荒野で列車を待つ頃、ヤースラニ荒野のほうに巨大なドームが出現し、そこから現れた艦隊がトライヨラを襲うさまが見え、急いでヴォロク連王宮へ戻ると、王宮ではグルージャジャと半身メカのようなゾラージャが戦っていた。
ゾラージャ : よもや、父上が生きていようとはな。 ウクラマト : ゾラージャ兄さん……なのか……? コーナ : あの姿は、いったい……。
ゾラージャ : こちらの要求は、至極単純だ。 トライヨラ連王国の解体と、全領土の割譲。 ゾラージャ : 従わない場合は……ひとり残らず殲滅する。 ゾラージャ : 俺の考えは、これまでと変わりはせん。 ゾラージャ : 人々に戦の愚かさを知らしめ、平和を願う心を育むことで、 世界をひとつに束ねるのだ。 武のグルージャジャ : その姿、その力…… 少し見ない間に何をしでかしやがった。 武のグルージャジャ : お前、自分のしてることがわからないとは言わんな? 剣を向けたんだぞ、トライヨラの民に……! 武のグルージャジャ : 許されると思うなよ。 我が息子であれば、なおさらだ……ッ! ゾラージャ : ならばどうするというのだ? 武のグルージャジャ : わしが取るべき路はひとつよ。 武のグルージャジャ : 武を以て、お前を打ち倒す。 武のグルージャジャ : ゾラージャ……我が息子よ。 さらばだ……。
- 一度はグルージャジャがゾラージャを圧倒して倒すが、ゾラージャは不思議な力で蘇ると、ついに父グルージャジャを斃してしまう。
ゾラージャ : 老いさらばえたとはいえ、 さすがはトラル大陸を統一した初代連王だ。 ゾラージャ : 片方の魂が消えても、 肉体に宿る生命力はふたり分、といったところか。 ゾラージャ : ならば、こちらも追加するとしよう。
ウクラマト : オヤジ…………? ゾラージャ : ……たかが双頭、こんなものか。 コーナ : 父さん!!!
- 父グルージャジャを倒されて激昂するウクラマトに対し、「決闘」の機会を与えもしそれが叶わなければトライヨラ連王国を蹂躙するという。
ウクラマト : ゾラージャァァァァ!! ゾラージャ : お前ごときでは、俺に傷ひとつつけることもできん。 ウクラマト : よくもトライヨラのみんなや、オヤジを!! この国の武王として、絶対に許さねぇ!!
ゾラージャ : 臆病な様子ばかりが記憶に残っていたが、 なるほど、それが王としての眼差しか。 ゾラージャ : ならば、この俺との力の差を知らしめるため、 「決闘」の機会をくれてやる。 ゾラージャ : 武王ウクラマト。 お前が持つ最大の力を以てして、 「我が国」に攻め入ってこい。 ゾラージャ : そして俺が先代にしたように、この首を打ち取り、 武王に相応しき器だと証明してみせよ。 ウクラマト : 待て、ゾラージャ! ゾラージャ : 我が軍の艦隊を、上空に待機させておく。 ゾラージャ : お前が王たるに相応しきを証明できなかったときには、 即座に攻撃命令を下し、トライヨラを蹂躙してみせよう。 ゾラージャ : よく考えて行動することだな。
新生アレクサンドリア連王国
- 次にゾラージャが登場したときには「武王ゾラージャ」となっている。「扉」を開けて以降、この間何が起こったのかはほとんど語られない。
???? : キミたちのことは、武王ゾラージャから聞いてるよ。 スフェーン : うん、そのまさかだよ。 理王である私と、武王ゾラージャ…… トライヨラと同じ連王体制で、この国を治めてるんだ。
スフェーン : この新生アレクサンドリア連王国はね、 もともと私が統治する国だったの。 スフェーン : だけど、ある日ゾラージャが突然やってきて、 私たちを武力で支配しようとした……。 スフェーン : なんとか交渉した結果、 こちらの技術力を提供する代わりに、 私を理王として据え置く連王体制に持ち込めた。 スフェーン : リスクも伴う大きな賭けだったけど…… 大切な国民たちを護るためには、 こうするしかなかったの……。
- その後、レギュレーターについて学んだ一行。魂のストックや魔物の魂を注入することについて知る。またソリューション・ナインの街中で、武王ゾラージャのこどもグルージャとも出会う。
- いっぽう武王ゾラージャとスフェーンが会話をしており、手を取り合う可能性を模索するスフェーンと、あくまで武王ウクラマトとの対決姿勢を崩さない武王ゾラージャはすれ違っている。
ゾラージャ : ウクラマトたちと接触したらしいな。 ゾラージャ : まあいい。 何を企んでいるのか知らんが……。 ゾラージャ : 国が危機に瀕していたとき、 お前には民を護る力がなかった。 その無力さゆえに、俺にすがるほかなかったのだ。 ゾラージャ : 奴らに情が移ったとて同じこと。 結局は俺の力が必要になる……違うか? スフェーン : そう、だけど……。 あの子、民は家族だって言ってた。 スフェーン : それだけ純粋に民のことが好きなんだよ。 だから、あの子には私と同じ思いをしてほしくない。 スフェーン : それに、ラマチ……ウクラマトの仲間たちは、 私たちにない知識も持っているみたいだった。 彼らとなら、別の路を見つけられるかもしれない……! スフェーン : 虫がいいのはわかってるけど、 今からでもトライヨラと和平を結べないかな? スフェーン : 私たちがしたことは許されることじゃないよ。 だからって、家族同士で殺し合わなくても……! ゾラージャ : フン……。 ただひとりの肉親すら斬って捨てた俺に、家族を説くとはな。 ゾラージャ : 父上を思い起こすにつけ、失望がよぎるばかりだ。 ああも容易く死ぬとは、老いさらばえたか……。 ゾラージャ : あんなものを叩き切っただけでは、 俺の……長年追い求めてきた、奇跡の証明にはならん。 ゾラージャ : もはや、俺の目的を果たす方法は、あいつらを殺すほかにない。 ゾラージャ : 幻影とはいえ、全盛期の父上を相手に勝利した現連王…… ウクラマトとコーナをな……! スフェーン : ……また、家族を殺すの? 血が繋がってなくても、ウクラマトは妹なんでしょ? ゾラージャ : 俺は俺の目的のために行動する。 黄金郷からお前が語りかけてきたとき、そう言ったはずだ。 ゾラージャ : 忘れるな。 お前の大切な「家族」とやらを殺すのは容易い。 連中の命を護りたくば、甘い考えは捨てるがいい。 ゾラージャ : 俺はお前が持つ知識や能力は認めている。 よく考えて行動しろ、理王よ。 ゾラージャ : ウクラマト。 お前が父上を継ぐに相応しい「武王」ならば、 俺のもとまでたどり着いてみせよ。 ゾラージャ : もし見込み違いだったなら……そのときはトライヨラを滅ぼす。 スフェーン : どうしたら…………。
- オーティスから永久人について知らされた頃、武王ゾラージャがしびれを切らしてトライヨラ侵攻(第二次)を開始してしまう。同時にウクラマトはヘリテージファウンドで武王ゾラージャと対峙し、1対1での「決闘」に持ち込む。
- レギュレーター破壊に成功するも、武王ゾラージャが部下であるアレクサンドリア軍通信兵からレギュレーターを奪い取ることで簡単に回避されてしまう。
- 同時に互いの理解を深めつつあると思いこんでいたスフェーンから、トライヨラ侵攻はスフェーンの意思でもあると告げられショックを受けるウクラマト。武王ゾラージャは、エバーキープ警備隊にコードブラッド発令。全住民を処分して魂資源を回収することを命令し、ウクラマトへはエバーキープ最上層へ来るように言い残し消えてしまう。
ウクラマト : とっとと決着をつけるぞ! この国をどうするか、スフェーンと話さなきゃならねぇからよ! ゾラージャ : 随分と、奴のことを信頼しているようだな。 これこそが理王の策略だというのに。 ゾラージャ : スフェーンの目的は、障壁外の命を奪い尽くすこと。 最初から俺と利害が一致していたわけだ。 スフェーン : ……ゾラージャ王が言ってることは正しいよ。 アリゼー : いつの間に……!? スフェーン : トライヨラの襲撃は、私の望みでもあった。 ウクラマト : お前、自分は関わってねぇって言ってたよな。 騙してたのか、アタシらを! スフェーン : ……そうだよ、キミたちを利用するつもりで近づいた。 ウクラマト : なら、全部嘘だったってことか!? この国のみんなのことを、 家族のように愛してるって話してたことも! スフェーン : みんなを護るためだよ! スフェーン : 騙してごめんなさい……。 こんなこと間違ってるってわかってる…… でも、民の命を護るためにはこうするしかなかった。 スフェーン : 大切な「永久人」たちのために、 私はトライヨラの人々の命を奪う!
エバーキープ最上層にて
- 住民を保護しつつ「魂魄工廠 オリジェニクス」を通じてエバーキープ最上層にたどり着いた一行。そこにはエーテルを吸収しすぎて人の姿を保てなくなったゾラージャがいた。
ヤ・シュトラ : 人が人の姿を保ったままで保有できるエーテルの量には、 どうしたって限界があるわ。 ヤ・シュトラ : ゾラージャは大量の魂を体内に取り込んだことで、 それをとっくに超えてしまった……。 ヤ・シュトラ : どう視ても、無事ではないわ。 けれど、それと引き換えに、 魔王級妖異に匹敵するほどの力を蓄えている……。
討滅戦
- エバーキープ最上層で武王ゾラージャと対峙した一行は、ついに武王ゾラージャを破る。
ウクラマト : ……アタシはウクラマト、トライヨラの武王。 ウクラマト : お前はゾラージャ、新生アレクサンドリア連王国の武王。 ウクラマト : 最後の勝負だ。 お互いの背負ったものを懸けて!! ゾラージャ : いいだろう。 ゾラージャ : ならば、俺もこの一戦に命を懸けよう。 すべての魂を我が力の糧とし、お前たちを倒す。 ゾラージャ : そして連王の座を継承したお前を殺し、証明してやる。 この俺こそが、真の後継者に相応しい存在であると!!
- 武王ゾラージャを討ち破った一行。グルージャが問いかける。
ゾラージャ : 俺の負け……か……。 グルージャ : 父さん……なの……? ゾラージャ : ……何故泣く? グルージャ : 悔しくて……心が痛いんだ……。 グルージャ : どうして僕は、父さんを知らないの? どうして父さんは、僕を知ろうとしてくれなかったの? グルージャ : どうして僕を、家族にしてくれなかったの? ゾラージャ : 父親に選ばれなかった俺に、父親など務まるものか……。 ゾラージャ : 俺は、父上から何ひとつ受け継ぐことができなかった。 だから、お前に遺すものなど何もない。 グルージャ : わかんないよ、そんなの! グルージャ : 何も遺さなくたって……あなたが父さんじゃだめだったの……? ゾラージャ : 迷い続けた俺に、正しい路を問うな……。 ゾラージャ : 俺はお前を、どうとも呼ばない……。 どうあれとも願わない……。 ゾラージャ : ただ、俺が生き、勝ち得たものは置いていく。 受け継ぐなり、見捨てていくなりするがいい……。 ゾラージャ : 俺の路も、ここまでか……。 ゾラージャ : ついぞ、超えられなかったな………… 父上を…………
- そういい残すと、武王ゾラージャはその場に「鍵」を残して消えていった。
スクリーンショット
シリーズで登場するゾラージャ
- FF11で、マムージャ族のNM「Percipient Zoraal Ja」がいる。