NPC・組織/ゼレージャ

ゼレージャ(Zereel Ja)






  • 以降に物語の核心部分に触れる記述を含みます。
  • パッチ7.0を最後まで進めていない方、ネタバレを好まない方はこれ以降読み進めることをお勧めしません。










Table of Contents
Zereel Ja
ゼレージャ
ゼレージャとミーラジャ
種族マムージャ族(ブネワ族)性別男性
出身地ヤクテル樹海マムーク年齢
所属組織マムーク村族長クラス
付加情報
関係者グルージャジャ
バクージャジャ(息子)
ミーラジャ(妻)
コンテンツメインクエスト:黄金編CV
世界設定本

概要

  • ヤクテル樹海、マムーク村での最後の試練、「友の試練」の「連王の選者」。
  • バクージャジャの父。
  • 「双血の教え」の信奉者であり、我が子バクージャジャを王位につけるためゾラージャを敵対視する。
    ゼレージャ : トライヨラでは最強の武人と呼ばれているらしいが、
    ヒトツアタマなんぞに、「双頭を超える」ことなどできぬわ。

「友の試練」

  • 最初にやってきたゾラージャに対して「友の試練」を与えるが、ゾラージャを幻影のグルージャジャに勝つことができなかったばかりか、「連王の選者」であるゼレージャに刃を向けてしまい継承者の権利を失ってしまう。
    アルフィノ : グルージャジャ殿の幻影を倒して、
    双頭を超える存在であることを証明せよ……
    それこそが、彼が課した試練らしい。
    アルフィノ : そして、ゾラージャ王子は単身で試練に挑み、敗北した。
    だが、真の問題はそのあとの振る舞い……。
    彼はただ負けただけではなく……
    ゼレージャ : 愚か者め。
    敗北を認めていれば「友の試練」の失格だけで済んだものを、
    私に刃を向けるとはな……。
    ゼレージャ : 継承の儀から追放となった貴様は、継承候補者にあらず。
    どこへなりとも消えるがよい。

「双血の教え」の信奉者

  • ゼレージャ自身は「双血の教え」の信奉者である。そのため次代の王位も双頭が次ぐべきだと硬く信じて疑わない。もっともこれはマムークに暮らすマムージャ族全般に言えることである。
    アルフィノ : しかし、あのゼレージャという選者は違う。
    双頭以外が王になることを、ハナから認める気がないようだ。
    ミーラジャ : 彼らが言葉を交わそうとしないのは、
    今も街に残っている者が皆、「双血の教え」の信奉者だからよ。
    ミーラジャ : 力と魔力を併せ持つ双頭こそ、
    トラル大陸の人々を導くべき優れた種であるという思想よ。
    加えて、他部族を劣等種と蔑み、見下し、拒んでいる。

ウクラマト勝利後

  • ウクラマトグルージャジャの幻影に勝利した後も、「双血の教え」を信奉する姿勢を崩さなかったが、そこに現れたタンカことケテンラムに諭されている。
    ウクラマト : はぁ、はぁ……
    幻影とはいえ、さすがの強さだったぜ……。
    ゼレージャ : このような結果……私は認めんぞ!
    ???? : この期に及んで、往生際が悪いんじゃないか?
    ケテンラム : ゼレージャ。
    この子らは、お前が出した試練を超えてみせたじゃないか。
    ケテンラム : それを認めないということは、お前に連王の選者を任せた、
    グルージャジャの信頼を裏切ることになるんだぞ。
    ゼレージャ : 超えたと言っても、数に物を言わせてではないか!
    ゼレージャ : 仲間の存在……
    それも、王に求められる素養だと……?
    ゼレージャ : お前が本気で王を目指すつもりなら、
    そう安々と、ともに生きようなどと言うべきではない。
    特に、多くの赤子の命を奪ってきた男に向けてはな……。
    ゼレージャ : だが、連王の選者としての使命は果たそう。
    ウクラマト王女が「友の試練」を超えた証として、
    この秘石を授ける。

責任のとり方

  • 「双血の教え」の犠牲者については族長である自分が責任を負うと表明しているが、ウクラマトから死んで罪を償うのはダメだと釘を差される。
    ゼレージャ : 「双血の教え」を信奉する者たちの中には、
    双頭を生むことが犠牲を伴うのだと知らない者もいたはずだ。
    歴代の族長が、ひた隠しにしてきたからな……。
    ゼレージャ : ゆえに、マムークが犯してきた罪の責は、
    族長たる私にのみある。
    犠牲になった命に対する償いは、我が命をもって果たそう。
    ゼレージャ : だからどうか、ウクラマト王女……
    彼らに累が及ばぬよう取り計らってはくれまいか……。
    ウクラマト : そりゃもちろん構わねぇけど、
    死んで罪を償うって話は聞けねぇな。
    ウクラマト : お前が命を投げ出せば、
    生きているバクージャジャの心に重荷が残っちまう。
    ウクラマト : ゼレージャ、責任を感じてるのなら、
    お前が率先して、ほかの部族に語り聞かせてくれよ。
    マムークの文化を、みんなの想いを知ってもらうためにな!
    ウクラマト : それに、言っただろ。
    ともに生きよう……ってさ。
    ミーラジャ : あなた……もう一度、やり直しましょう。
    ショブリト灰戦場でシャブルク・ピビルが生まれた、
    あの日から……。
    ミーラジャ : ありがとう、ウクラマト王女。
    私たちのことを、知ろうとしてくれて……。

天(あま)深きセノーテ

  • 黄金郷を探す一行に対して、「天(あま)深きセノーテ」へ立ち入ることを許可している。
    ミーラジャ : 黄金郷を探しているのでしょう?
    ひとつだけ、思い当たる場所があるの。
    ウクラマト : ミーラジャ……!
    それにゼレージャまで……!?
    ゼレージャ : 私は黄金郷について口にするつもりはない……が、
    彼女の意志で話そうとするのを、わざわざ止める理由もない。
    ウクラマト : んじゃ、ありがたく聞かせてもらうぜ!
    ミーラジャ : 長年この森で暮らしてきた私たちにも、
    一カ所だけ、深くまで立ち入ったことのない場所があるの。
    黄金郷がこの森にあるとすれば、きっとそこよ。
    ミーラジャ : あなたたちに双頭の真実を伝えた場所、ゴクドラーク岩窟……
    その奥に大きな扉があったでしょう?
    ミーラジャ : 扉の向こうは、双頭の代償となった赤子たちの魂が眠る慰霊堂。
    「天(あま)深きセノーテ」と呼ばれているわ。
    ミーラジャ : 「双血の教え」の信奉者ですら、
    入口付近しか立ち入ることを許されておらず、
    その深部がどうなっているのかは誰も知らないのよ。
    ウクラマト : そんなところにアタシらが入っていいのかよ?
    ゼレージャ : ……「双血の教え」を捨てるからには、
    禁足地の掟も過去のものとする必要があるだろう。
    ゼレージャ : それに、私たちがやってきた行いを白日の下に晒してこそ、
    皆がその過ちに気づくことができるはずだ。
    ゼレージャ : いずれは、あの暗く冷たい水の底で眠る子らを、
    もっと安らかに眠ることができる場所に移すつもりだ。
    ウクラマト : いい考えだな!
    そのときは、アタシにも手伝わせてくれよ!
    ミーラジャ : それに、天深きセノーテについて、
    こんな話を聞いたことがあるの。
    ミーラジャ : およそ20年前に、異国の魔道士を連れたグルージャジャ様が、
    天深きセノーテを訪れたらしい、と。
    ゼレージャ : 連王が訪れた目的はわからぬが……
    あの場所は、ヨカフイ族が石切場として掘った遺跡を、
    我々が秘した慰霊堂として、再利用した経緯がある。
  • 継承式後の会話。ミーラジャとともにトライヨラを訪れている。
    ゼレージャ : このようなめでたい場に、私のような者はそぐわないだろう……
    だがマムークの変化を他部族に示すべく、
    恥を承知で参ったのだ。
    ゼレージャ : 私が、あやつの生き方をねじ曲げてしまったのだ……
    本当のバクージャジャは、心根の優しい子だったはずなのに。
    ウクラマト : ああ、よくわかってるさ。
    あいつが新しい生き方ってやつを見つけられるように、
    見守っててやってくれよ。
    ゼレージャ : 必ず、約束しよう……。
    ゼレージャ : マムークに残った者たちの中でも、
    今回を機に、トライヨラへの移住を考え始めた者は少なくない。
    彼らを受け入れてもらえるよう、新理王に相談するつもりだ。
  • パッチ7.0後の会話
    ゼレージャ : 此度の襲撃で、思い知らされたよ。
    これまで私が見ようとしてこなかった、平和の尊さを。

息子:バクージャジャ

  • そもそも息子である双頭のバクージャジャを次代の王につけるためにやっていたと考えられる。
    ゼレージャ : おお、愛しい息子よ。
    よく来たな。
    ゼレージャ : 連王グルージャジャを超えられるのは、
    「祝福の兄弟」たる双頭として生まれた者だけ。
    この試練は、お前のためにあつらえたようなものだ。
  • しかしバクージャジャは秘石すら揃えられていなかった。しかしゼレージャはそんなもの盗めばいいと言い放つ。
    ゼレージャ : さあ、試練を始める前に、
    ここまでの旅で得た素晴らしい成果を、父に見せてくれ。
    ゼレージャ : どういうことだ……なぜ秘石が揃っていない!?
    ゼレージャ : これまで何をしていたのだ、バクージャジャ!
    ゼレージャ : まあよい、お前にも事情があったのだろう。
    案ずることはない、足りなければ奪えばよいのだから。
    ゼレージャ : たとえば……そこのふたりからな。
  • しかしバクージャジャウクラマトにも負けていたことから、これに怒ったゼレージャは息子バクージャジャを追放する。
    戦のバクージャジャ : 奪おうとしたさ……けど、負けちまった。
    何度やったって、オレサマじゃ王女には勝てねェ。
    ゼレージャ : 最高の双頭になるべく育てられたお前が、
    あのような劣等種に負けた……だと?
    ゼレージャ : もはや、ここにお前の居場所はない。
    ゼレージャ : ほかの兄弟たち同様、私の目の前から消えろ!
    この失敗作が!!
    魔のバクージャジャ : ……行こう、兄者。
    ゼレージャ : この継承の儀で!
    我らが王権を手にするはずだったのに!
    あの出来損ないめ!
    ゼレージャ : いや……すべての継承候補者が敗退すれば、
    グルージャジャとて、玉座に座り続けるしかあるまい。
    さすれば、いずれ改めて継承の儀が行われるはず……。
    ゼレージャ : そのときに備え、新たな器を用意せねば。
    ああそうだとも、残りもとっとと幻影に倒させて……。



妻:ミーラジャ(Miilal Ja)

  • ゼレージャの妻。バクージャジャの母。フビゴ族。
  • 重大な秘密を明かしてくれる。
    ミーラジャ
    • CV:Saeko Akiho

「双血の教え」について

  • 「双血の教え」の信奉者であったが、その教えを信じ続けることに疲れてしまったのだという。
    ミーラジャ : ……私はもう、疲れてしまったの。
    「双血の教え」を信じ続けることに。
    ミーラジャ : マムークの一部にも、私と同じように考えている人たちがいる。
    皆、声を上げることができないだけでね。
    ミーラジャ : けれど今なら、「双血の教え」に疑いを持つ人々の背中を、
    押すことができるかもしれない。
    ミーラジャ : あなたが、
    双頭のバクージャジャに打ち勝った事実を知らせることで。
    ミーラジャ : だって、「双血の教え」が劣等種と謳うシュバラール族の子が、
    優れた種である双頭を、たったひとりで打ち負かしたんだもの。

「双頭」の過去の栄光

  • 「双血の教え」の信奉者は、初代トラル大陸の覇者である現国王グルージャジャの信奉者でもある。
    ミーラジャ : ……それは、あの子だけが悪いわけじゃないの。
    ミーラジャ : これまでも、戦いに敗れた双頭はいた。
    光鱗戦闘団を率いて外つ国へと繰り出した、
    モラージャジャが最たる例よ。
    ミーラジャ : なのに、どうして「双血の教え」の人々は、
    双頭を信奉し続けているのだと思う?
    ウクラマト : ……オヤジか。
    ミーラジャ : トラル大陸の頂点に立った史上初の存在は、
    双頭のマムージャ族だった。
    その事実が、彼らに双頭という夢を見せ続けている。
    ミーラジャ : 私はそれを止めたいの。
    マムークの人々に、「双血の教え」を捨てさせたい……。
    アルフィノ : グルージャジャ殿という傑出した存在が、
    「双血の教え」の信奉者たちに夢を見せ続けているとは。
    当の本人は、部族の壁を超えた国を作り上げたというのに。

双頭を生み出すということ

  • しかしミーラジャは、双頭は簡単に生まれてくるものではなく、そこには計り知れない苦しみがあるのだと語りだす。
    ミーラジャ : あなたたちにも、知ってもらうのがいいでしょうね。
    双頭を生み出すということが……どういうことなのかを。
    クルル : 双頭を「生み出す」って……フビゴ族とブネワ族が、
    異部族婚を結ぶ以上の何かがあるということ?
  • そうして、ミーラジャは一行をあるところに案内する。それは「双血の教え」の犠牲者たちが眠る場所であった。
    ミーラジャ : 正確には、この洞窟を抜けた先よ。
    ミーラジャ : ここから先は「双血の教え」の信奉者すら、
    立ち入ることが許されない禁足地。
    けれど心配しないで、すべての責任は私が取る。
    ミーラジャ : あなたたちには、知ってもらいたいの。
    これまで秘せられてきた双頭の真実を……。
  • しかし案内された場所にはバクージャジャがいた。母ミーラジャによれば、バクージャジャは悲しいことがあるとここで泣いていたのだという。
    ウクラマト : バクージャジャ、なんでこんなところに……。
    戦のバクージャジャ : ……こっちの台詞だ。
    ブザマに負けたオレサマを笑いにでも来たか?
    ミーラジャ : 昔から悲しいことがあると、いつもここで泣いていたわね。
    戦魔のバクージャジャ : 母上……!?
    ミーラジャ : マムークのことを知ろうとしてくれた、ウクラマト王女なら……
    私たちが背負ってきた罪を、終わらせてくれるかもしれない。
    そう思って、ここに連れてきたの。
  • するとバクージャジャは自らそれを語ると言い語り始めた。
    戦のバクージャジャ : ……わかった。
    だったら、オレサマの口から話す。
    「双血の教え」が犯した罪の、これ以上ない当事者だからな。
    戦のバクージャジャ : これを見ろ。
    戦のバクージャジャ : この壺に入っているのは、双頭の赤子……その亡骸だ。
    戦のバクージャジャ : あの遺構はな、死んだ赤子たちの魂が、
    化けて死霊になっちまわねェように用意された慰霊堂なのさ。
  • そうまでして、なぜ「双血の教え」が続けられたのか。
    魔のバクージャジャ : キミたちは、双頭がどうやって生まれてくるのか知ってるかい?
    クルル : たしか、茶色い鱗のフビゴ族と、
    青い鱗のブネワ族の異部族婚によって、生まれてくるって……。
    魔のバクージャジャ : もともとは、シュバラール族との戦いが劣勢に陥った際、
    内輪揉めを繰り返してきたマムージャの異部族同士が、
    結束力を高めるために始めた婚姻関係だったんだ。
    魔のバクージャジャ : すると、思いもよらなかったことが起きた。
    フビゴ族とブネワ族が夫婦の契りを結んだ結果、
    ふたつの頭を持ち、強大な力を持った子どもが生まれてきたのさ。
    戦のバクージャジャ : その双頭の子が長じて戦士たちを率いるようになると、
    シュバラール族との戦いでも、勝ちが続いてな。
    一気に上の森まで戦線を押し上げちまったのよ。
    戦のバクージャジャ : これに味を占めた一部の連中は、
    さらなる双頭を求めて異部族婚を繰り返したってわけだ。
    ……それが、罪の始まりになるとも知らずにな。
    戦のバクージャジャ : それから多くの卵が産み落とされたが……
    ほとんどの赤子は、殻を破ることができず死んじまった。
    魔のバクージャジャ : 無事に孵化する卵は、
    百にひとつだなんて言われてるくらいさ。
    戦のバクージャジャ : オレサマだってそうだ。
    数えきれないほどの兄弟たちの命を犠牲にして、生まれてきた。
    マムークの一族を、トラル大陸の頂点に立たせるために。

天(あま)深きセノーテ

  • 黄金郷を探しているという一行に、夫婦で「天(あま)深きセノーテ」へ行くことを提案し、ウクラマトが王になることを信じていると送り出す。
    ミーラジャ : 天深きセノーテに降りるなら、
    私たちが使役している飛獣を使うといいわ。
    バクージャジャの鱗を持ってるあなたたちには、従うはずよ。
    ミーラジャ : 信じてるわね。
    あなたが、私たちの王になることを。
  • 継承式後の会話
    ミーラジャ : トライヨラには、美味しい食べ物がたくさんあるのね。
    マムークのみんなにも持って帰ってあげなくちゃ。
    ミーラジャ : ウクラマト様を待とうって、
    バクージャジャにも声をかけたんだけどね。
    ミーラジャ : あの子ったら、
    「オレサマが新しい生き方を見つけるまでは、
     ウクラマトには会わない」……ですって。
    ミーラジャ : ケテンラムって……?
    ミーラジャ : ああ、タンカのことなら、
    声をかけようと「碧眼の家」を訪ねたんだけど……
    姿がなかったの。
  • パッチ7.0後の会話
    ミーラジャ : ゼレージャから聞いたわよ。
    今度こそ、トライヨラに平和が訪れたのね。
    さすがは、ウクラマト様だわ!