ケテンラム(Ketenramm)
- 以降に物語の核心部分に触れる記述を含みます。
- パッチ7.0を最後まで進めていない方、ネタバレを好まない方はこれ以降読み進めることをお勧めしません。
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概要
- 新大陸の発見者として名高い人物。
- 第六星暦1498年、リムサ・ロミンサ出身のゼーヴォルフ族の冒険家「ケテンラム」が西方海域を突破し発見した。
- ケテンラムは新大陸を発見するだけにとどまらず、上陸の上数カ月に渡って内陸部の探検も行っており、「マムージャ蕃国」と呼ばれる巨大国家が存在していることも突き止めている。
- さらにケテンラムはマムージャ蕃国の「皇帝」に謁見しており、献上品を捧げた返礼として莫大な銀製品を下賜されたという。
パッチ6.55での登場
- トラル新大陸は、リムサ・ロミンサ出身の冒険家ケテンラムが第六星暦1498年に発見したのだという。
グ・ラハ・ティア : リムサ・ロミンサ出身の冒険家、ケテンラムか! 未知の西方航路を踏破した偉大な先人だな。 グ・ラハ・ティア : その冒険は海だけに留まらず、 内陸部の各地にまで及んだという。 もしかしたら、トラル各地にその足跡が残ってるかもな。 グ・ラハ・ティア : 連王と親交を結んだようだし、 ケテンラム本人に会えたら、直接詳しいことが聞けたんだが。 彼の冒険は80年近く前のこと、存命してるかさえ怪しいか……。
『おいしい野菜料理』 : 第六星暦1498年のこと……。 リムサ・ロミンサの冒険家「ケテンラム」が、 長い航海の末に蒼茫洋を突破、未知の大陸に到達した。 『おいしい野菜料理』 : 上陸した彼は、数か月に渡り内陸部の探検を行い、 土着の植物の種子や果実を、エオルゼアへと持ち帰った。
「タンカ」
- マムージャ族には発音しにくい名前のため「タンカ(Tankwa)」と呼ばれている。
タンカと呼ばれた老人 : タンカというのは、 グルージャジャにもらった、こっちでの通名だ。 元の名前は、マムージャ族の舌じゃ発音しにくいらしい。 アルフィノ : あなたの本名……ケテンラムとおっしゃるのでは?
友
- グルージャジャとは80年前に各地を旅した仲間であり、最期に子どもたちの未来を託される仲でもある。
ケテンラム : ウォーコー・ゾーモーの生前墓は見なかったのか? 若いころ、俺たちはともに旅をしていたんだ。 ま、今のお前たちと似たような関係だ。 ケテンラム : 多くの時間を共に過ごし、一緒に戦いもした。 ヴァリガルマンダとの決戦は、その最たるものだ。 ケテンラム : ただし、部族間の抗争となると話は別…… グルージャジャの希望もあって、見守る役に徹したわけだ。 ま、俺たちの昔話は、いずれ機会があれば聞かせてやるさ。
武のグルージャジャ : 友よ……そこにいるか……? ケテンラム : もちろん、いるさ。 武のグルージャジャ : 我が子らを……たのむ……。 ケテンラム : 俺だって、お前と同じくジジイなんだ。 そこまで時間は残されちゃいないが…… ケテンラム : わかった、引き受けよう。 武のグルージャジャ : なあ……またいつか、旅をしようじゃねぇか……。 ケテンラム : ああ、きっとな。
「友(とも)の章」
- グルージャジャとの出会いは、「トライヨラ叙事詩」としてグルージャジャがトライヨラ連王国を興すまでの道のりを描いた全7章の旅路にも描かれている。
ウクラマト : こいつは「友(とも)の章」の石塔だ。 描かれてるのは、外つ国から来たナントカって探検家が、 オヤジに謁見してるところらしい。 クルル : もしかして、ケテンラムのことかしら? ウクラマト : ああ、たしかそうだ。 そのケテンラムってのがトラル大陸を訪れたことが、 オヤジが旅に出るきっかけだったらしい。 ウクラマト : オヤジは外つ国からの来訪者をえらく気に入って、 友と呼べる間柄になったらしいが…… その後、そいつがどうなったのかは知らん! クルル : エオルゼアでも、彼の消息については伝わってないわね。 しばらくの間は、トラル大陸との間を行き来したみたいだけれど、 何度目かの航海で行方不明になったそうよ。
どこでグルージャジャと出会ったのか
- 80年前に出会ったのは、現在の王都トライヨラではなく、マムークではないかとされる。これにより「マムージャ蕃国」や「”皇帝”に謁見しており、献上品を捧げた返礼として莫大な銀製品を下賜された」という旧FF14時代の逸話とのズレを吸収しているようだ。つまり、「マムージャ蕃国」の皇帝はグルージャジャということになる。
アルフィノ : エオルゼアで語られるケテンラムの逸話も、似たようなものだ。 彼はマムージャ族の石造都市で、 連王と呼ばれる双頭の王に謁見し、親密になった。 アルフィノ : その後は、幾度もトラル大陸を訪れたが、 あるとき最後の航海に出たあと、行方がわからなくなった、と。 ウクラマト : 石造都市に連王…… だったらケテンラムが来たのは、 この王都トライヨラのことなんじゃねぇか? エレンヴィル : ケテンラムがトラル大陸に上陸したとされるのは、約80年前。 当時、ここにはヨカフイ族の遺跡があるだけで、 とても都市と呼べる状態じゃなかったはず。 エレンヴィル : そうか……もしかするとケテンラムがたどり着いたのは、 トライヨラ建国以前までマムージャ族の本拠地とされていた、 「マムーク」の方かもしれない。
- 若き日のケテンラム。
ウケブ : そうして半ば強引に戦いを中断させたグルージャジャ様は、 争い合う両部族を集めて、会談の場を設けたといいます。 武のグルージャジャ : 先祖が争っていたからというだけで、 お前たちは何百年も飽きずに戦ってきたわけだが…… 今日限りで終いにしてもらうぞ!
理のグルージャジャ : あなたがたは、この海の外にほかの大陸が存在し、 いくつもの国々が覇を競い合っていることをご存知ですか? 理のグルージャジャ : 無理もありません。 大洋を越える方法を持たぬわたくしどもには、 その事実を知る術がありませんでしたからね。 理のグルージャジャ : しかし……やってきたのですよ。 大海原を渡り、この大陸(トラル)へとたどり着いた、 外つ国からの来訪者が。
ウクラマトやエレンヴィルとの関係
- ウクラマトは幼い頃に「タンカ」として出会っているという。エレンヴィルは会ったことはない。
ウクラマト : しっかし、タンカのじいさんがケテンラムだったとはなぁ。 よくよく考えてみれば、エオルゼアから来る船乗りに、 似たような体格の連中がいたけどさ……。 エレンヴィル : 俺は、ケテンラムと会うのはこれが初めてだ。 じゃなかったら、さすがにルガディン族だと気づいていたさ。 ウクラマトじゃあるまいし。
なぜ見つからなかったのか
- 幾度もトラル大陸を訪れたのち最後の航海に出た後行方がわからなくなった。
アルフィノ : その後は、幾度もトラル大陸を訪れたが、 あるとき最後の航海に出たあと、行方がわからなくなった、と。
アルフィノ : ケテンラム殿の行方がわからなくなったあと、 彼を慕う探検家たちによる捜索隊が組まれたそうだが…… こんなところに隠れ住んでいたとしたら、見つからないわけだよ。
ケテンラムの謎
- かなりの重要人物でありながら断片的にしか登場しないためやや分かりづらい。
時間のズレ
- なお掲示板などを見ていると、「なぜケテンラムは秘石を奪われたのに報告もせず、しかもグルージャジャが倒された場所にしれっと突っ立ってたのか?」という指摘がされているが、プレイヤー(光の戦士)視点ではかなり時間が経っているように思えるが、この間実は数日しか経っていない。
- 恐らくマムージャ村で襲われて、秘石がなくなっていることに気づき、トライヨラ王宮のグルージャジャのもとに相談にきたためあの場に居合わせたのだと思われる。
- この間の時間軸整理
- 「(継承式の)しばらく前」マムージャ村で自宅に入りかけたところで襲われる ※ケテンラムは同日だと言っている
ケテンラム : 実は、継承式があった日のこと、 ヤクテル樹海にある俺の家に賊が侵入してな……。 不意を突かれ、無様にも昏倒させられちまったんだ。 ケテンラム : どうにか気がついたときには室内が荒らされ、 グルージャジャから預かっていた品々が消えていた……。 ケテンラム : 扉の監視という役目のため、保管していた秘石がな……。
- 継承式(ウクラマトの演説+石碑除幕)※この時ヴォロク連王宮から「鍵」も盗まれた
- ウクラマトに同行してあいさつ回り。この時マムーク村の関係者とケテンラムについて会話している。ご丁寧にゾラージャも行方知れずと言っている。
ウクラマト : そういや、ケテンラムは来てねぇのか? ミーラジャ : ケテンラムって……? ミーラジャ : ああ、タンカのことなら、 声をかけようと「碧眼の家」を訪ねたんだけど…… 姿がなかったの。 フンムルク : 勇連隊の話では、 ゾラージャ王子の行方もわからない状態らしい。 敗北の傷心を癒やす旅にでも出たのだろうか。 ウクラマト : そうか……。 誰もが、オヤジのあとを継ぐのは兄さんだと考えてたんだ。 本人もアタシに敗れるなんて、思ってもいなかっただろうさ。 ウクラマト : ケテンラムの方は、もともと神出鬼没な爺さんだからな。 そのうちひょっこり顔を出すだろ。
- あいさつ回りを終えたころ、一方天深きセノーテ最深部でゾラージャとサレージャが会話
ゾラージャ : これが、黄金郷への扉……。 こんな場所へ到達することが、王の条件であったと……? サレージャ : 20年ほど前、私はグルージャジャ様に命じられ、 外つ国の賢者に黄金郷の調査を依頼する手紙を代書しました。 サレージャ : 実際、調査は行われ…… 連王は遺跡の力を恐れるあまり、封印を施したのだとか。 継承の儀は、その封を開くためのものだった、と……。 サレージャ : それにしても、あのタンカが遺跡の守人として、 すべての秘石を持っていたとは。 面倒な試練など経ずとも、よかったわけですな。
- 光の戦士が糞拾いをして列車待ちをした直後(30年が過ぎてヴァンガードを築いてトライヨラを急襲)ヴォロク連王宮がゾラージャに襲われる。一行が駆けつけるとケテンラムが居る。グルージャジャがゾラージャに討たれたときケテンラムが横におり、激昂するウクラマトを押し止める仕草も見せている。
- この間、光の戦士側の視点ではかなり長い時間が経っているように思える。つまりプレイヤー経験的には、シャーローニ荒野で糞集めをしてから列車で出発しようとした所でトライヨラ急襲を受けて王宮に戻るまでの時間となる。
- シャーローニ荒野を訪れたエレンヴィルと光の戦士は、地震があったことを聞いている。またフーサタイ宿場町では列車に乗って帰ろうとしていたというナミーカと出会っている。
イヤーテ : 最近あった地震の影響で、線路が壊れちゃったんだってさ。 それでしばらくは運休、トンネルも通行止めになってるよ。 イヤーテ : 最近なんだか多いのよね。 特に、あんたたちが訪ねてくる少し前のやつは大きかったし、 何か悪いことが起きないといいけど……。
鉄道会社の青年 : 地震のたびに線路を点検しにいかなきゃいけないうえに、 継承式の直後にあった、どでかい地震のせいで、 一部の枕木が破損しちゃってさ……。 エレンヴィル : 継承式の直後……? 妙だな、それなら俺たちもトライヨラにいたはずだ。 鉄道会社の青年 : なんか変な揺れ方だったんだよねー……。 地震自体はこれまでも時々あったけど、 それよりむしろ爆発? みたいな?
- シャーローニ荒野を訪れたエレンヴィルと光の戦士は、地震があったことを聞いている。またフーサタイ宿場町では列車に乗って帰ろうとしていたというナミーカと出会っている。
- その後爆弾列車でドームに突撃してIDヴァンガードを乗り越えて探索しているところまでの時間を含めて、クルルに言わせれば「たった数日」しか経ってないという。※スフェーン=武王ゾラージャ側では30年間
- ヘリテージファウンドでスフェーンが登場した時にクルルが次のようなセリフを残している。シナリオ的な時間軸ではたった数日でしかない。
クルル : ……ちょっと待って。 このドームが出現したのは、つい最近のこと。 クルル : それなのに、国の体制がどうとか…… たった数日の話とは思えないわ。
- 結局、マムークで襲われて秘石を奪われて、ヤクテル樹海のねぐらから首都トライヨラへと気球できたため数日かかったのかも知れない。
クルル : これだけ森が広がっていると、 トライヨラから歩いてくるのは至難の業ね。 コーナ王子が気球を持ちこむまで、どうしていたのかしら。
マムークで何をしていたのか
- そもそもケテンラムはマムークで何をしていたのか?
ケテンラム : マムークの北に、俺のねぐらがあってな、 この街の連中は「碧眼の家」なんて呼んでるらしい。
アルフィノ : ケテンラム殿の行方がわからなくなったあと、 彼を慕う探検家たちによる捜索隊が組まれたそうだが…… こんなところに隠れ住んでいたとしたら、見つからないわけだよ。
- グルージャジャからの依頼。
ケテンラム : グルージャジャから頼まれて、 マムークの連中が妙な真似を起こさぬよう、見張ってたのさ。 ま、それもお前のおかげでお役御免になりそうだがな。 ケテンラム : ちなみに今回の継承の儀では、見届け役も依頼されていたんだ。 よほどの事がない限り、介入する気はなかったけどよ。
ケテンラム : ただし、部族間の抗争となると話は別…… グルージャジャの希望もあって、見守る役に徹したわけだ。 ま、俺たちの昔話は、いずれ機会があれば聞かせてやるさ。
- 秘石を盗まれたことについて
ケテンラム : 不意打ちされたにせよ、 秘石を奪われたのは失態だった。 まさか、こんなことに繋がるなんてな……。 ケテンラム : それにしても、ゾラージャの奴……本気で殺しにきやがって。 俺じゃなかったら死んでたぞ。
- コミュニティでは「原因は全部コイツ」並の酷い叩かれ方をしている人物である。秘石セットを奪われながらそれを報告もせず、グルージャジャの最期の場面ではちゃっかりヴォロク連王宮にいる。
- 秘石を所持しているという点でケテンラムの責任は重大だが、ケテンラムにしてみれば秘石はあくまで知り合いのガラフが施した封印を解くためのものに過ぎず、その奥の「扉」を開けるには「鍵」が必要であって、その「鍵」自体はヴォロク連王宮で厳重に管理しているという認識だろうと思われる。
クルル : 見て、あの扉を覆っているのは、 シャーレアン製の封印機構よ!
- つまりケテンラムが開けられるのはこのシャーレアン製の封印機構まで。ケテンラム自身は「マムージャの連中が妙なことをしないか入口を時々見張るだけ」であって、「鍵」がないため黄金郷の中には決して入れない。実際、スフェーンらしき声は暁含めたご一行が封印を開けたときには無反応だったが、ゾラージャが「鍵」を持っていたために「……やっと繋がった!」と言ったのだろうと思われる。
- そもそもが秘石は各部族のリーダーが(継承候補者分)最大4つずつ所持しているものであって、それが7つひとそろえであるという点でケテンラムの責任もあるにはあるが、実際マムーク村のケテンラムのねぐらで十分な警備が行えているとは思えず、そこに秘石があると漏れた時点で狙われる運命にあったと言わざるを得ない。
- ※確実に持っているとわかっている族長の中で、グーフールー以外の族長程度ならゾラージャやバクージャジャは簡単に奪えるはずで、現にハヌハヌ族長はバクージャジャが強奪すれば良い云々言ったのに対して「同意なく選者に害をなせば失格の連絡が行く」と言ってとどめている。バクージャジャの父ゼレージャも石版と秘石のことを知っていたようで、奪えば良いとまで言っている。
ゼレージャ : さあ、試練を始める前に、 ここまでの旅で得た素晴らしい成果を、父に見せてくれ。 ゼレージャ : どういうことだ……なぜ秘石が揃っていない!? ゼレージャ : これまで何をしていたのだ、バクージャジャ! ゼレージャ : まあよい、お前にも事情があったのだろう。 案ずることはない、足りなければ奪えばよいのだから。
- ゾラージャは食の試練で負けて継承レースから降りた時点で、封印を解く手段として族長から強奪しても良いのだから、1ヶ所で全部そろいなおかつ一人暮らしの高齢者であるという意味において一番手っ取り早いのがケテンラムを襲撃することだったが、それを匂わせる描写があるべきだった。もっともそれ以前に、王族(あるいは宮廷賢士という立場)であることを捨ててでも乗り入れたいほどの”魅力が黄金郷にあるのだ”という描写がなかった。なぜサレージャはおとぎ話に過ぎない黄金郷にそこまで思い入れがあったのだろう。なぜゾラージャはサレージャを切り捨ててでも黄金郷に単独潜行したかったのだろう。グルージャジャは何を恐れていたんだろう?それらの行動原理が描かれていないのでストーリーにのめり込みづらい。※グルージャジャ自身は恐れているのに、継承の儀で「黄金郷を探せ」というテーマとかち合ってしまうため描かれなかった?
サレージャ : さてさて、この先にいかなる力が眠っているやら。 グルージャジャ様が恐れるほどのものとなれば、 王座を奪うのにも役立ちましょう……。
- けっきょく、秘石集めは「グルージャジャが昔旅した仲間である各族長(+出身部族である族長ゼレージャ)の許諾を得る」という意味合いなんだろうから(息子に独自に探させていたカフキワを除く上、なぜかケテンラムはひとそろえ持ってる)、選者を探すという段取り自体が意味のないものであったし、もしそうなら秘石を選者から受け取るのではなく王宮に合格者の連絡が行って王宮で秘石受け渡しでも良かったのではないか?もっともその場合「黄金郷を探せ」というサブテーマがあいまいになってしまうが。
- しかし「鍵」までが盗まれたことで結局ゾラージャにすべてが揃ってしまうこととなり、彼は内部からの呼びかけもあって鏡像世界へと渡り、それが(原初世界側では)わずかな間にヤースラニ荒野にドームが出現し、おまけに(ゾラージャがヴァンガードを構築したことで)トライヨラまで侵攻される結果となってしまった。