ガイウス・ヴァン・バエサル(Gaius van Baelsar)
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概要
- 過去に5つの都市国家を征服し、属州化した実績を持つという。
- 現在は準州化したアラミゴに駐屯し、軍団長ガイウスは臨時属州総督に就いている。
- 軍団長ガイウス・ヴァン・バエサルは、「漆黒の王狼(The Black Wolf)」と呼ばれ恐れられている。
マーチ・オブ・アルコンズ
- ネール死亡後のエオルゼアの属領統治下を行うべくエオルゼアに駐留し、各地に拠点カストルムを建設した。
- 「アルテマウェポン」を本国から輸送し、その脅威を元にエオルゼア諸国に降伏を迫るも、エオルゼア同盟軍の「マーチ・オブ・アルコンズ」作戦で反撃を受け部下を失い当人は行方不明となる。設定上は死亡したことになっている。
斜行エレベーターにて
- 「魔導城プラエトリウム」の中を進む冒険者の前に現れる。
ガイウス : 問おう……。 うぬは、何のために闘う? ならば、聞こう……。 このエオルゼアに、真実はあるのか? 虚偽で塗り固められた共存。 欺騙によって造られた街。 瞞着するために語られる神。 欺瞞に満ちたエオルゼアに、真実はあるのか。 蛮神の出現に「人」は恐れ慄き、 恐怖を拭うために「人」が戦う。 ……おかしいとは思わぬか。 この地を護るという「エオルゼア十二神」。 己の守護神と仰ぐなら、ふたたび呼び降ろすがいい。 あの「カルテノー」の時のように。 そして、神を呼ぶ代償として、 クリスタルを喰わせ、エーテルを吸わせればいい! うぬ等は気づいているはずだ。 十二神もまた、蛮神に過ぎない……と。 その力に頼れば、地は滅ぶ……と。 この真実を知ってもなお、 愚かな民が、偽りの神に縋るのは何故か。 賢人ルイゾワまでもが、神に縋ったのは何故か。 長が、王が、為政者が、 力無き弱者だからに他ならん! 人の世は、人によって支配されてこそ、 初めて存在価値がある。 人は太古より、他者との争いで自己を鍛え、 奪うことで富み、支配することで栄えてきた。 つまり、争いの果てに、 強者が弱者を導く先にこそ、未来があるのだ!
力無き弱者が民を導くゆえに、 偽りの神が呼ばれ、地は枯れ、命は死に絶える。 ならば、力有る者が支配すればよい。 欺瞞に満ちたこの地で、愚かな民を救うための真実は、 この一点のみに他ならない。 「英雄」と呼ばれる貴様たちを倒し、 我が力を天下に示そうぞ! エオルゼアの真なる王としての力を! そして、エオルゼアは新生するのだ! 力有る我が手によって!
ポルタ・デクマーナにて
- 決着がつかず、ついに「アルテマウェポン」を始動するべくポルタ・デクマーナへと消えていく。
教えてやろう! 力の使い方を! 見せてやろう! このアルテマウェポンの真の力を!
- 光の加護を受ける冒険者を倒しきれないガイウスの前に、アシエン・ラハブレアが現れる。
ガイウス : なぜだ、なぜアルテマウェポンの力が通用せぬ!? この兵器の力は、絶対ではなかったのか……。 それほどまでに、この冒険者の力が 優っているというのか!? アシエン・ラハブレア : 光の力だ。 ガイウス : アシエン・ラハブレアか……。 アシエン・ラハブレア : この冒険者は、光のクリスタルの加護を受けている。 ガイウス : その光の加護が、この者の力を増幅させていると? アシエン・ラハブレア : さよう……。 光の加護を打ち払うには、闇の武器で打ち払えば良い。 アルテマウェポンには、 お前たちに明かしていない本来の力……。 「究極の武器」がある。 ガイウス : 究極の……武器……? アシエン・ラハブレア : 古代アラグ帝国の超文明ですら、 その表層しか解明できなかった アルテマウェポンのコア「黒聖石サビク」。 そのコアの中には……。 ある「魔法」が秘められていてな。 ガイウス : ……魔法だと? アシエン・ラハブレア : その名は「究極魔法アルテマ」ッ! 蛮神たちを吸収したのも、 この本来の力を取り戻させるために過ぎぬッ! これこそが、アルテマウェポンの真の力ッ! ガイウス : アシエン・ラハブレア……。 貴様、何を考えている!? アシエン・ラハブレア : 私の考えは元より変わらぬ。 真なる神の復活、これだけだ。 ガイウス : ラハブレア、貴様ッ!!
- ここではじめて、アシエンに謀られていたことを悟るが、眼の前の冒険者を倒すべく最後の力を揮う。
ガイウス・ヴァン・バエサル : いくぞ、冒険者! 貴様と我……これで最後の戦いだ! まさか、ここまで押されることになろうとは……。 認めよう貴様の力……「持つ者」は貴様だ。 しかし「統べる者」は違う。 力には力で示そう、我こそがその者だと! 蛮神の力などなくとも、覇道は我にあり!
- それでも力叶わず、ガイウスは倒れる。
ガイウス : 民が、力無き者に導かれ、神に縋るゆえに、 世が乱れる……。 愚民を作るのは弱き為政者……。 弱き為政者を作るのも、愚民なのだ……。 誰かが力を持たねば、この流れは断ち切れぬ……。 貴様ほどの力を持つ者が、 なぜこの真理を理解せん……。
第XIV軍団の部下
ネロ・トル・スカエウァ(Nero tol Scaeva)
- 第XIV軍団の幕僚長(Tribunus laticlavius)
- エオルゼア同盟軍の「マーチ・オブ・アルコンズ」作戦で魔導城プラエトリウムにて冒険者と対峙し、逃亡。行方不明。
リウィア・サス・ユニウス(Livia sas Junius)
- 第XIV軍団の分権隊長(Tribunus angusticlavius)
- エオルゼア同盟軍の「マーチ・オブ・アルコンズ」作戦で外郭カストルム・メリディアヌムにて冒険者と対峙し、死亡。
リットアティン・サス・アルヴィナ(Rhitahtyn sas Arvina)
- 第XIV軍団の陣営隊長
- メインクエスト後半のバトルコンテンツ「リットアティン強襲戦」に登場する
- エオルゼア同盟軍の「マーチ・オブ・アルコンズ」作戦でカステッルム・マリヌムから前哨基地に視察に訪れたところを冒険者の急襲を受け死亡。
ネール
- 同じガレマール帝国の軍団長である「ネール・ヴァン・ダーナス」とは対立する関係
- 過去にはガイウスが皇帝の寵愛を受けた時期もあったが、ネールの登場によりその地位が奪われたとされる
- 第七霊災でライバルであったネールが死亡しており、帝国内での地位も復権したと思われる。
シド
- ガイウスは、シドとの繋がりがある
- かつてシドの父がガレマール帝国の筆頭機工師だったころ、「メテオ計劃(けいかく)」の総責任者に就任する。
- この頃シドは父であるミド・ナン・ガーロンドと対立を深めており、ガイウスはシドの後見人を買って出てそばで見守るようになったという。
後日譚
- アラミゴ準州総督時代の逸話が、ギラバニア辺境地帯のLv61サブクエスト「記憶喪失の男」で語られる。
- それによれば、20年前(紅蓮のリベレーター基準)にアラミゴを支配したガレマール帝国軍は、捕虜にした現地住民をビターミルに住まわせて「黒薔薇」と呼ぶ猛毒兵器開発の被検体として虐殺したという。
……20年前、帝国軍は捕虜にした現地民たちを、 お前たちと出会った、あのビターミルに住まわせた。 ある兵器の開発実験のために……。 当時帝国が開発していたのは、建造物を傷つけることなく、 生物だけを死滅させることのできる猛毒の化学兵器……。 通称「黒薔薇」だ。
- しかし、実戦投入される段階でガイウスの鶴の一声により「黒薔薇」の実戦投入は見送られた。
そんなとき、鶴の一声で「黒薔薇」計画は中止となる。 声を上げたのは、当時、アラミゴ準州の総督を務めていた、 帝国軍第XIV軍団長、ガイウス・ヴァン・バエサル閣下だ。 ガイウス閣下は、エオルゼア人の虐殺を許さなかった。 制圧作戦が完了した暁には、彼らはガレマール帝国の民となる…… 未来の自国民を無差別に殺すなど、仁義に反していると言ってな。
- しかしガレマール帝国軍は「黒薔薇」を廃棄したわけではなかった。東州オサードとイルサバード大陸の境にあるザ・バーン付近にあると思われるガレマール帝国属州のレジスタンス野営地で、この「黒薔薇」使用の痕跡が発見された。
アルフィノ : なんと、なんということだ……。 アルフィノ : みな、死んでいるのか? 戦闘の痕跡はないようだが……。 影の狩人 : よもや、あの兵器に手を出すとはな……。 影の狩人 : かつてギラバニアにて、帝国軍の手で開発された毒ガス兵器、 その名を「黒薔薇」という……。 アルフィノ : ま、まさか、それがここで使われたと!? 影の狩人 : だが、「黒薔薇」は研究資料を含め、すべて廃棄されたはず。 それを掘り出し、使用するなど……! 影の狩人 : かくも卑劣な手段で、 導くべき民を殺して何とする……! 影の狩人 : いや……人を導く気などハナからなかったか。 我々は、アシエンの影を追ってここへ来た。 つまりは、これも奴らの……。 アルフィノ : アシエンは、争いの火種を撒く存在……。 この惨状も、その一端やもしれませんね。 アルフィノ : これ以上、「黒薔薇」の使用を許させてはなりません。 アシエンを追いましょう……!
影の狩人
再登場
- 紅蓮のリベレーターパッチ4.3のメインクエスト「「暁」の少年」において、ガイウスらしき人物が登場している。「石の家」で連続するカットシーンの後に、ガレマール帝国に向かっているアルフィノを操作するインスタンスバトル及びそれに続くカットシーンで登場する「ガンブレード使いの男」がその人物である。
ガンブレード使いの男 : 驚くべき運命か……。 かような場所で、エオルゼア人…… しかも、あの「暁」の一員と巡り会うとは。 アルフィノ : 私を知っておられる、と? ガンブレード使いの男 : 少しばかり因縁がな……。
ガンブレード使いの男 : そうだ。 我らは、アシエンと戦う者……。 影の狩人 : 今はただ、影の狩人とでも名乗っておくとしよう。 来るがいい、民衆派の将校……。 そして、「暁」の少年と。
- その人物はガイウス同様にガンブレード使いであり、またアルフィノが名乗る前に暁の一員であることを認識している。さらに振り返ったシーンで意味深に映る白い(グレー?)仮面は、軍団長ガイウス時代に付けていた仮面と同じ物のように見える。
- ぶら下げているアシエンの仮面については、後日、ウルテマとデュダルフォンだと明らかにされた。
「ちなみにガイウスが持っていた仮面は、ウルテマとデュダルフォンです。ただし、仮面を持っているだけで本当に倒されたのかは明確に語られていません。アシエンの倒し方を考慮したうえで、考察していただけると良いかもしれません。」
「第68回FFXIVプロデューサーレターLIVE」の動画とまとめを公開! (2022/03/03) 2:55:41~
※2022年3月放送の第68回PLLでの発言。「暁月のフィナーレ」が2021年12月リリース。
- さらにクエストバトル中、魔導城プラエトリウムにてガイウスが使用していた青白く光るX字の剣閃を射出するスキル(ターミナル・エスト)を影の狩人が使用している。
ガイウス・バエサル
- パッチ4.5パート1のメインクエスト「青龍壁展開」において、影の狩人が自らガイウスであると名乗っている。
影の狩人 : 久しいな、冒険者…… いや、エオルゼアの英雄「光の戦士」と呼ぶべきか……? 影の狩人 : そう、我はかつて、漆黒の王狼と呼ばれた者…… ガイウス・ヴァン・バエサル。 いや、軍団長たる称号を失った、ただのガイウス・バエサルだ。 ガイウス : ここで、剣を交える気はない。 第XIV軍団の軍団長は、あのとき死んだのだ。 いまや、階級はおろか国すら持たぬ、ひとりの男。
ガイウス : 漆黒の王狼は、その仮面とともに死んだ。 我は祖国に戻ることなく、復讐者として第二の生を得たのだ。
目的
- アシエン・ラハブレアの甘言に乗せられてアルテマウェポンを再生してしまった過去と、死んでいった部下に償うためにアシエン狩りを決意したという。
ガイウス : うぬは覚えているであろう、魔導城での一件を……。 ガイウス : 我はエオルゼアに平定をもたらすため、 アシエン・ラハブレアの甘言に乗せられて、 古代アラグ帝国の対蛮神兵器、アルテマウェポンを再生した。 ガイウス : しかし、それもすべては、 奴らの「真の神」とやらを復活させるための策略だったのだ。
ガイウス : だが、我に忠義を尽くし、死んでいった者たちになんと詫びよう。 命惜しくなくとも、そのことが我を突き動かした。 この手で、アシエンどもを狩りつくしてやろう、とな……。
ガイウス : 我が仇敵、ラハブレアは、うぬが斃し滅せられたそうだな。 ガイウス : しかし、依然としてこの世界には奴らが蔓延っている。 世を混沌に陥れんとする存在は排除せねばならぬ。
- ガイウスの語るアシエン
ガイウス : アシエンには、上位の赤き仮面の者らと、 それに従う下位の黒き仮面の者がいるのは知ってのとおり。 ガイウス : しかし、赤き仮面の者たちの中にも階級があり、 「オリジナル」を名乗る少数の者らが、 「転生組」なる、その他の者を従えている。 ガイウス : うぬら「暁」が始末したナプリアレスは、後者の転生組。 厄介なことは確かだが、問題は…… より強大な力を有する三体のオリジナルだ。 ガイウス : そのうちの一体は既に消滅した「ラハブレア」。 残るは、白き衣の「エリディブス」…… そして、未だ謎に包まれている「エメトセルク」だ。
アリゼー : ラハブレアに、エリディブス……報告で聞いた名だわ。 でも、エメトセルクは、初耳よね……? アリゼー : 私たちは、帝国内でアシエンが暗躍していると考えてるわ。 死んだはずの皇太子ゼノスの肉体を操る存在…… そいつについての情報は? ガイウス : 我は、「エリディブス」だと睨んでいる。 調停者を名乗る奴は、光と闇の均衡を保つことを役目とする。 ガイウス : ハイデリンの使徒たる、うぬの働きで増した「光」の力…… それを削ごうと、帝国に力を貸しているに違いない。 始末すべき筆頭格といえよう。
再登場の経緯
- プレイヤーの間では死んだと思われていたガイウスが復活した経緯について、公式で次のように回答している。※世界設定本でも「享年」と記されている。
織田:似た事例としては、竜騎士クエストで戦ったエスティニアンがイシュガルドで仲間になったのと同じ。彼の場合は”イシュガルド”という国について光の戦士に伝えることが必要だったために仲間になった(※これと同じ話が後述される)。ガイウスについてもそれと同様で、ガレマール帝国についてより深く知って貰う必要があるタイミングだという判断がくだされた(ため仲間になった)。
吉田:新生ラストの大爆発で「ガイウスって死んだの?これ」という会話をシナリオ班としたときに、「不明っす」となってた。じゃあそこは死んだのなら死んだことにしないとすっきりしないしはっきりさせようという話をしていた。そこで、生きてるならちゃんと登場場所作ろうという話になった。あの当時わりとどうなるかわかんないけど生きてるっていう明確な決定にしておこうというのをやった記憶があります。※メインルレで魔導城に行けば描かれているシーンのことで、アルテマウェポンで戦った後、放り出されてバーンとなるところです。
gamescom2019Q&Aセッション
ガイウスの過去〔ネタバレ警告〕
- パッチ5.2より始まったクロニクルクエスト「ウェルリト戦役」において、ガイウスの過去が描かれる。
- 膠着状態に陥っていた国境地帯ギムリト・ダークに、「新たな脅威」であるルビーウェポンが投入されたことが判明し、ガイウス率いる一団はそれを早期に阻止しようと破壊工作を行うが失敗し、ガイウスは負傷してしまう。そしてアルテマウェポンを破壊したこともある冒険者に協力依頼が舞い込んだことから話が始まる。
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孤児たちとの出会い
- ガイウスはかつて第XIV軍団長時代にギムリトダーク近くのウェルリト地方を占拠していた時期があり、そのころに両親を失い孤児となっていたアルフォンス、アリーの兄妹、そしてレックス、ミリサンディア、リコンらを引き取り、養子として養育していた。
レックス : へえ…… ウェルリトの路上で凍えそうになっているところを、 ガイウス様に拾われたのか。 アルフォンス : そうだ。 たまたま、あの御方が通りがかっていなければ、 今ごろ、僕と妹……アリーは死んでいただろう。
レックス : オレたちも似たようなもんさ。 3人とも、流行病で親が死んじまって、 途方に暮れている時にガイウス様と出会ったんだ。 アルフォンス : みんな、ガイウス様に命を救われたんだな。 僕たちは、この大恩にどう報いたら良いのか……。 ミリサンディア : あの人は、帝国軍の軍人…… アタシたちにできることと言えば、 いずれ軍に入って、命がけで戦うことくらい……。 アルフォンス : 帝国軍、か……。
レックス : 強者が弱者を導く先にこそ、未来がある、 それが、あの御方が掲げる理念なんだとさ。 実際、ガイウス様は、オレたち「弱者」を導いてくれた……。 アルフォンス : ……よし、決めたぞ。 元は拾われたこの命、あの御方のために使ってみせる。 帝国軍に入り、ガイウス様をそばで支えることでな。 レックス : その話、オレも乗ったぜ……! 路上じゃ、コソ泥にでもならない限り生きていけないもんな。 だったら少しでも、強者に近づきたいってもんさ。 アルフォンス : よし。 僕たちは、同じ志を持った兄妹だ。 ともに、あの御方のために戦おう。
- こうして5人はガレマール帝国軍に入る。
エオルゼア侵攻と流転
- その後ガイウス率いる軍団は、エオルゼア同盟軍による「マーチ・オブ・アルコンズ」作戦によりエオルゼア侵攻に失敗し、ガイウスは行方知れずとなってしまう。(「カストルム・メリディアヌムの死闘」「究極幻想アルテマウェポン」)
- 残された5人は、その後ウァレンス・ヴァン・ウァロ軍団長率いる第VII軍団へと編入され、やがてアルテマウェポンの後継機開発に関わることになっていく。※アヴィリナの述懐による
- そしてミリサンディアが搭乗した試作機ルビーウェポンの出撃を察知したガイウスがその破壊を試みたことで再び運命が絡み合い、ガイウスの過去が語られていく。(ウェルリト戦役)
シド : 帝国軍が、新たな「ウェポン」を造って、 エオルゼアにけしかけてきたって聞いて来てみたら、 まさか、あんたがいるとはな。 シド : 魔導城の戦い以来だな、ガイウス…… いや、今は「影の狩人」なんて名乗っているんだったか? ガイウス : ……あの機体、ルビーウェポンのコクピットの中には、 まだ操縦者が……ミリサンディアが乗ったままのはずだ。 ヴァルドランに立ち会わせる故、中を調べてくれ。 シド : なんだか様子がおかしいな。 ミリサンディアってのは、あいつの知り合いか? シド : ……そうか。 ルビーウェポンに乗っていたのは、 かつてガイウスが保護したガキのひとりだったのか。 シド : あいつは、才能ある人物を見出し、育てるのが上手かったからな。 リウィアだって、ガイウスが引き取った孤児のひとりさ。 シド : それに……「メテオ計劃」にのめり込んだ親父が、 オレを見捨てたとき、後見人になってくれたのもガイウスだった。 親父より、よほど父親らしいと思ったほどさ。 シド : だが、実の親父は、皇帝の命令で無謀な実験を強行して、 ボズヤという都市ひとつを、壊滅させる惨事を引き起こした。 シド : オレは、それを止めようとしたんだが…… ガイウスは、侵略戦争を優先し、力を貸してはくれなかった。 そして、帝国の覇権主義に不審を抱いたオレは、亡命を決意した。 シド : 次に会った時は、張り飛ばしてやろうと思っていたが……
ガイウスが背負っていくものとアルフォンスの想い
- ダイヤウェポンの捕獲に成功し、墜落地点に駆けつけたガイウスと冒険者。そこでガイウスは思いもよらぬ形でアルフォンスと再会することになった。
ガイウス : アルフォンスはどこにいる? ウァレンス・ヴァン・ウァロ : わからんのか? あの小僧なら、おるではないか……貴様の目の前になァ……。 ウァレンス・ヴァン・ウァロ : そうッ!! ダイヤウェポンに搭載されていたのは、戦闘データなどではないッ! ウァレンス・ヴァン・ウァロ : あの小生意気な小僧の…… ウァレンス・ヴァン・ウァロ : 「こ・こ」さッ!
ガイウス : ……うぬのような悪逆無道が跋扈(ばっこ)していることこそ、 我が祖国、ガレマール帝国が腐敗している証に他ならない。 ガイウス : ウァレンス・ヴァン・ウァロ…… うぬは、このガイウス・バエサルが斬る! ウァレンス・ヴァン・ウァロ : 外道……? 5つの都市国家を征し、幾千、幾万の人々を殺してきたお前が、 この私を外道と非難するのか? ガイウス : ……いかに取り繕おうとも、 我が諸国を攻めた侵略者であった過去は変わらない。 ガイウス : 故にこそ、背負っていこう……。 これまで、我が奪ってきた……誰かの未来を。
ガイウス : すまない……アルフォンス、お前を…… お前たちを、我は救うことができなかった。 ガイウス : だが、お前たち兄妹が夢見た理想は、 必ずや我が……義父として叶え、見届けると誓おう。 先に逝ったミリサンディア、リコン、レックスにも伝えてくれ。 オーバーマインド:アルフォンス : 義父上…… このウェポンに搭載されているメモリーを、アリーに……。 オーバーマインド:アルフォンス : 妹のこと……頼みます……。 義父上……だから、私を…………。 ガイウス : みなまで言うな……。
ありがとう 父さん── あなたの息子になれたことは──私の誇りでした
「強く気高い心」
- アルフォンスたちに学んだこと。
ガイウス : これまでの我は、強者が弱者を導く先に、未来があると思っていた。 いまでも、その思想のすべてが間違いだとは思っていない。 しかし一方で、強者が弱者を挫く現実がある。 ガイウス : ゆえに、アルフォンスは造ろうとしたのだ。 強者も弱者もなく、みなが共存する自由なる国を……。 そして、その礎は築かれた……彼らの命を以て。 ガイウス : ミリサンディア、リコン、レックス、アルフォンス、そして、アリー。 彼らは、たった5人で属州ウェルリトを帝国から解放してみせた。 ガイウス : 独立を勝ち取った属州は数あれど、 これだけ少数の若者だけで成し遂げた者たちがいただろうか?
セウェラ : これまで、多くの腐敗した世界を目にしてきたせいか、 半端者の私の居場所など、どこにもないと思っていた。 セウェラ : だが……わかったんだ。 居場所とは、与えられるものではない、と。 自分で創り出すものなのだ。 セウェラ : アルフォンスやアリーたちの気高き心が、そう教えてくれたんだ。 セウェラ : ガイウス様とともに、私も戦い続けよう。
- ウェルリト戦役を経て、ガイウスは考え方を改める。
ガイウス : 貴殿とは、もとは異なる目的を掲げる敵同士であったな。 だが、ともに戦う中で、貴殿を慕う者たちの気持ちがわかった。 ガイウス : この戦いを通じて、我は考え続けてきた。 「強者」とは、「弱者」とは何かとな……。 ガイウス : 力ある者が「強者」か、力なき者は「弱者」か。 そんな定義になど、さしたる意味はないとようやく理解できた。 ガイウス : たとえ力足らずとも、強く気高い心があれば、 強大な影を払うこともできるのだと、我が子らが教えてくれた。 ガイウス : 皆は、貴殿を「強者」と言うであろう。 だが、それは戦う力を持っているからではない。 誰よりも「強き心」を持つからこそ、貴殿は強いのだ。 ガイウス : 貴殿とともに戦えて、多くを知ることができた。 ありがとう、英雄……いや、(冒険者)よ。
- 詳細は、「ウェルリト戦役」などを参照のこと。