ウァレンス・ヴァン・ウァロ(Valens van Varro)
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概要
- 好物は、ウェルリト産高級ミルク。
- 魔導院で魔導技術を専攻していたが、卒業後はガレマール軍に入隊し、軍人としてのキャリアをスタートした。
- 出世街道を進んでいたウァレンスの前にガイウスが立ちはだかり、新設された第XIV軍団長の座をガイウスに奪われてしまい恨みを抱く。
- モットーは美しく、スマートに。
- 武器は、ガンブレードNo.X、魔導タブレット
- その後、前のガレマール帝国軍第VII軍団長であるネール・ヴァン・ダーナスの(数代後の)後任者となる。
クルル : 第VII軍団といえば、 5年前の「カルテノーの戦い」で壊滅したはずじゃ……? 軍団長のネールも戦死したはずでしょう? ガイウス : いかにも。 かの軍団は総崩れとなり、生還者は僅かだった。 現在の第VII軍団は、後に再編されたものでほぼ別組織だ。 ガイウス : しかも、再編後も軍団長の戦死や更迭が繰り返されてな。 今や何者が計画を進めているのかすら不明だ。 (ソウル・サイフォン)
アリー : 何から話せばいいか…… 義父上が、エオルゼアの戦いで行方不明になった直後、 第VII軍団の再編が行われ、私たちはそこに転属になったんだ。 アリー : その後も混乱が続いて、軍団長の交代が繰り返され…… 最終的には、ウァレンスという男が着任したの。 (悲しみのアリー)
- ガイウスが扱いきれなかった「アルテマウェポン」に着目し、その後継機開発に力を入れる。
- 初登場時の牛乳飲みが印象的だったが、次回登場時にはさらに濃い演技があったため、一気に「がーんばれおじさん」が定着することとなった。
性格など
残虐で執念深い
ヒューラン族の元徴用兵 : しかし、第VII軍団を率いている、 ウァレンス軍団長は、非常に執念深い男……。 いつ戻ってくるかと考えると、不安感も拭えません。
- その反面、従順なものへの異常な愛情を示す。
ウァレンス・ヴァン・ウァロ : うんうんッ! そうだろうともッ! なら、もう一度頑張ってみようかッ……? ウァレンス・ヴァン・ウァロ : がーんばれ、がーんばれッ! ウァレンス・ヴァン・ウァロ : がーんばれ、がーんばれッ! エレゼン族の少年 : が……がーんばれ、がーんばれッ! ウァレンスと子どもたち : がーんばれ、がーんばれッ! ウァレンスと子どもたち : がーんばれ、がーんばれッ! アルフォンス : ぐあぁぁぁッ……!! ウァレンス・ヴァン・ウァロ : うん……うん……ッ! よくできました……ッ! みんな、本当に良くできた子どもたちだなァ……! お義父さんは嬉しいぞォ!
差別主義者
- ガレマール人としての強烈な純血主義思想を持っている。
アリー : 次々と自分の上を行く義父上を、憎み続けた。 実力ある属州人を重用する義父上に対抗して、 本国で「純血主義」とかいう論文を発表するほどに……。
- このため、軍団内部の属州人を人とすら思っておらず、消耗品として虐待を続けている。
アリー : 義父上には知られたくはなかった…… そう……ウァレンスたち差別主義者にやられたんだ。 彼らは、私たちのことを消耗品としか思っていないから……。
ウァレンス・ヴァン・ウァロ : 属州人の割に使える男だと思っていたが…… 所詮は、愚鈍で汚らわしい蛮族に過ぎなかったようだなァ! こうなれば、あの娘の代わりに、使い捨ての駒にしてやろうッ!
ウァレンス・ヴァン・ウァロ : それにしても、汚らわしい…… 毎度、毎度、操縦席がダメになってしまうのも困りものだなぁ。 部品だってタダではないというのに。 ウァレンス・ヴァン・ウァロ : まあいい、次だ、次だ……。 掃除が終わったら、パラメータを変えて実験を再開する。 そして、操縦席に座ってもらうのは……。
ウァレンス・ヴァン・ウァロ : まったく、キミがそんなに面白い男だとは知らなかったぞぉ! この私が、汚らわしい属州人と約束を交わすなどと…… 最高のジョークじゃないかぁ!!
ミルク好き
ウァレンス・ヴァン・ウァロ : ……ところで、私はこのミルクが好物でね。 酪農が盛んなここウェルリトでも、100頭しか飼育されていない、 とても稀少な品種の乳牛から、採れたものなんだ。
ウェポンシリーズ開発
- 元は魔導技術者であり、ウェポンシリーズ開発への執念を燃やしている。
解放軍の将校の報告書 : ガイウスとは正反対のやり方で結果を出すことにこだわった結果、 彼が扱いきれなかった「アルテマウェポン」に着目。 その後継機開発を思い立ったようだ。 解放軍の将校の報告書 : 黒聖石サビクを含む、複数の聖遺物のデータを参考に、 疑似聖石を開発した点を思えば、彼は優秀な技術者なのだろう。
アリー : 元々、魔導技術者でもあったウァレンスは、 魔導技術を積極的に取り込んだ作戦の立案が評価され、 軍内で出世街道を歩んでいた。
アリー : 皇都から派遣されてきたというウァレンスは、 試作魔導兵器と、その開発チームを従えてやってきた。 それが「ウェポン」シリーズ。 アリー : ヴァリス陛下からの命令で、 帝国独自の対蛮神兵器を完成させる密命を帯びていたの。 でも、その陛下が亡くなったことで、彼は暴走を始めた。 アリー : 究極の力を持ったウェポンを完成させ、 あわよくば皇帝の座を我が物に……と。
- 現在は、疑似聖石システムとその能力をフルに発揮できるオーバーソウルモードを搭載しているウェポンシリーズの開発に心血を注いでいる。→「聖石#疑似聖石システム」を参照のこと
ウァレンス・ヴァン・ウァロ : ……まァ、あれにはゼノスの戦闘データが搭載されている。 オーバーソウルモードの強制起動をかければ、負けることはない。 安心して、疑似聖石システムの贄となるがよいぞォ?
第VII軍団の魔導技師長 : 疑似聖石システム、スタンバイ。 ダイヤウェポンの環境をロード。 ウァレンス・ヴァン・ウァロ : すでにゼノスのデータを入れてあるな? オーバーソウルモードを発動させろ。 第VII軍団の魔導技師長 : 了解。 疑似聖石システム : 戦闘データ、コード「ゼノス・イェー・ガルヴァス」……スタンバイ。 生体コアの「上書き」を開始します。 第VII軍団の魔導技師長 : ゼノス・イェー・ガルヴァスの人格に切り替わりました。
ガイウスへの敵愾心
- ガイウス・バエサルに対して嫉妬心をいだいており、ウェポン開発に拘る理由はここにあるのだという。
アリー : 元々、魔導技術者でもあったウァレンスは、 魔導技術を積極的に取り込んだ作戦の立案が評価され、 軍内で出世街道を歩んでいた。 アリー : でも、その先には、自分を超える才能が…… ガイウス・バエサルがいた。 アリー : 新設された第XIV軍団の軍団長に、義父上が抜擢されたこと。 さらに魔導技師としても優秀なネロ幕僚長を配下につけ、 アルテマウェポンを手に入れたこと……。 アリー : 次々と自分の上を行く義父上を、憎み続けた。 実力ある属州人を重用する義父上に対抗して、 本国で「純血主義」とかいう論文を発表するほどに……。
ウァレンス・ヴァン・ウァロ : 私の作品たる「ウェポン」を与えられておきながらァ! よりにもよって、ガイウスなんぞに負けただとォォォォッ!? ウァレンス・ヴァン・ウァロ : まるで、このウァレンス・ヴァン・ウァロがッ……! 裏切り者のガイウスよりも劣っているようじゃあないかァ!?
ウァレンス・ヴァン・ウァロ : あの機体で出撃し、ガイウスを殺せッ! もしも、再び私を裏切るような真似をしてみろォ? 貴様の同胞どもは、ひとり残らず…… ウァレンス・ヴァン・ウァロ : 根・絶・や・し・だッ!!!!
- 解放軍の将校の報告書
解放軍の将校の報告書 : ガイウスとは正反対のやり方で結果を出すことにこだわった結果、 彼が扱いきれなかった「アルテマウェポン」に着目。 その後継機開発を思い立ったようだ。 解放軍の将校の報告書 : 黒聖石サビクを含む、複数の聖遺物のデータを参考に、 疑似聖石を開発した点を思えば、彼は優秀な技術者なのだろう。 だが、完成した「ウェポン」は、極めて非人道的なものであった。 解放軍の将校の報告書 : 操縦者の命を消費する疑似聖石システム。 その完成形を搭載していたとされる「ダイヤウェポン」のコアには、 人の頭脳が意図的に融合させられていたというのだ。
- つまり、カストルム・メリディアヌムにおいてガイウスが搭乗したアルテマウェポンは、アラグ帝国が侵略に用いたまま放棄されたものであったが、発掘後このウァレンスが後継機を開発主導したものということになる。
- ガイウスに先を越されたウァレンスは、その後ネール・ヴァン・ダーナスの死により空席となったガレマール帝国軍第VII軍団の軍団長として赴任することになる。この経緯がウェポンシリーズ開発へのエネルギーとなっている。
潰えた野望〔ネタバレ警告〕
- 以降に物語の核心部分に触れる記述を含みます。
- パッチ5.5まおよびクロニクルクエスト「ウェルリト戦役」ラストで進めていない方、ネタバレを好まない方はこれ以降読み進めることをお勧めしません。
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- 「ウェポン」シリーズ開発と、それによる皇位簒奪の計画は、想定外のアルフォンスの想いにより邪魔され、冒険者の手により打ち砕かれてしまう。ガイウスと対峙したウァレンスは最後の抵抗を試みる。
ガイウス : さあ、ここにいるのは我ひとりだけ……姿を現せ! ウァレンス・ヴァン・ウァロ : 図に乗るなよ……ガ、ガイウスゥゥゥ……!! ウァレンス・ヴァン・ウァロ : あと少し……あと少しで我が計画は成就していた! あの力があれば、皇位を得ることなど容易かったはずなのだ! ウァレンス・ヴァン・ウァロ : それが……それがァァァァ! 貴様らのせいでェェェェェ!
ガイウス : アルフォンスはどこにいる? ウァレンス・ヴァン・ウァロ : エメラルドまでの試作機は、抽出した戦闘データの不備なのか、 まるで怨念にとりつかれたように、安定しないところがあってな。 改善策として思考能力を与えてみたのだよ。 ウァレンス・ヴァン・ウァロ : そうッ!! ダイヤウェポンに搭載されていたのは、戦闘データなどではないッ! ウァレンス・ヴァン・ウァロ : あの小生意気な小僧の…… ウァレンス・ヴァン・ウァロ : 「こ・こ」さッ! ウァレンス・ヴァン・ウァロ : あの小僧はなァ…… 私の発想と技術力によって、最高の「デバイス」となったのだ! これぞ神にも等しい技巧、つまり、アートなのだよ! ウァレンス・ヴァン・ウァロ : アッハッハッハッハッ! アーッハッハッハッハァッ!!!
ウァレンス・ヴァン・ウァロ : しかし、妹君には悪いことをしてしまったなァ……。 兄の命を救うためにダイヤウェポンに乗りこんだはずが、 その中で再会してしまったんだからッ! ウァレンス・ヴァン・ウァロ : そうか……勝手にオーバーマインドモードが起動したのは…… 可愛い妹を守りたいがゆえの、兄としての本能が、そうさせたのか! 命令以外の行動を取るとは、まだ改良が必要だな……。
- ウァレンスからガレマール帝国の腐敗を読み取ったガイウスは自らの手でウァレンスを殺害する。
ガイウス : ウァレンス・ヴァン・ウァロ…… うぬは、このガイウス・バエサルが斬る! ウァレンス・ヴァン・ウァロ : 忘れたのか、ガイウスゥ? 貴様の戦闘データは、我が手中にあることを。 カビの生えた古くさい剣術など、この私には通用しないんだよォ!
ガイウス : ターミナス・エスト…… ガイウス : 「クロケアモルス」ッ! ウァレンス・ヴァン・ウァロ : ぐわぁッ!! ウァレンス・ヴァン・ウァロ : ば、馬鹿な……そんな技……データになかったぞ……ッ!!
- あろうことか、機能停止していると思われたダイヤウェポンも再起動する。
オーバーマインド:アルフォンス : 疑似聖石システム、再起動……。 ウァレンス・ヴァン・ウァロ : バカなッ! 機体はとっくに限界を迎えているはず! なのに、なのに……なぜ動くのだァッ!? オーバーマインド:アルフォンス : メモリー、解放……。
ウァレンス・ヴァン・ウァロ : ンギィィィィィィィィッ!! ウァレンス・ヴァン・ウァロ : ヤメ……ロ……ヤメ、テ、クレェ……! ウァレンス・ヴァン・ウァロ : ガイウスを超える……天才、ウァレンス・ヴァン・ウァロが…… こんな……こんなところで………… ウァレンス・ヴァン・ウァロ : 終わるはず……がァァァァァ!!!! ウァレンス・ヴァン・ウァロ : ひぎゃっ……!
クロケアモルス(Crocea Mors)について
- ガイウスが最後に放った攻撃「クロケアモルス」(Crocea Mors)は、ラテン語で「黄橙色の死」を意味する言葉。
- 元は、歴史上の人物ガイウス・ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)が所持していたという剣。黄金で造られており、決して壊れることがなかったという。
- ※ジェフリー・オブ・モンマスによる「ブリタニア列王史」によれば、イギリスの王子であったネニウス(Nennius of Britain)はガイウスと戦い、この剣を手に入れたとされる。ネニウスはこの剣を手にローマ人を殺戮する。のちネニウスが死んだ時、この剣も一緒に埋葬されたという。なお「ブリタニア列王史」はジェフリーによるフィクションとされている。
関連項目
- 【ガレマール帝国軍】
- 【地名・国名/ウェルリト】
- 【疑似聖石システム】