イゼル・ダングラン(Ysayle Dangoulain)
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概要
- 「蒼天のイシュガルド」のキーNPCのひとり。
「氷の巫女」の異名で知られる、エレゼン族の女性。
イシュガルド正教の教えに反し、ドラゴン族と連携する「異端者」勢力の新たな指導者。
彼女は、千年続く人とドラゴン族との戦いの終結を望むが……。
- クルザス西部高地にあるゴルガニュ牧場跡の地下を隠れ家とする。
超える力
- イゼルもまた冒険者同様に超える力を持つ。
私は、あなたと同じ「超える力」を持つ者。 最初は、幻のように現れる過去の情景を前にして、 その意味すらわからず、怯えさえした。
- 最期、ハイデリンから与えられた光のクリスタルのエーテルを放出する。
あのエーテル……あれは、光のクリスタル……。 彼女もまた、間違いなく、 ハイデリンに導かれた光の戦士だったのね……。
聖竜との出会い
- 第七霊災とフレースヴェルグとの出会い
しかし、5年前にすべてが変わったのだ。 ……そう「第七霊災」が起きたのだ。 霊災によりクルザスの環境は激変……。 私の故郷「ファルコンネスト」は、 瞬く間に、雪と氷に閉ざされてしまった。 寒さに追い立てられ、ドラゴン族に襲われるのを承知で、 西方のドラヴァニアへと逃れたのだ。 そして、かの地で私は出会った。 偉大なる「七大天竜」の一翼、聖竜「フレースヴェルグ」に。
聖女シヴァ
- そしてイシュガルド皇国の変革と人と竜との融和を夢見る。
1200年もの、はるかな昔……。 エレゼン族の一団が、クルザスの地にやってきた。 当初は、ドラゴン族との小競り合いが絶えなかったが、 やがてひとりの乙女がふたつの種族の架け橋となる。 ……彼女の名前はシヴァ。 彼女は高い知性と理性を持つ竜と対話する中で、 「七大天竜」一翼である聖竜「フレースヴェルグ」と出会い、 種の違いを超えて、かの竜を愛するようになった。 ……だが、人の命は、竜のそれに比べてはるかに短い。 どんなに長く生きようとも、人は100年もすれば死ぬ。 一方で竜は、千年万年の時を生きる……。 シヴァの愛を受け入れたフレースヴェルグも苦悩した。 やがて死が、ふたりを分かつという現実に……。 そして、シヴァは懇願したのだ。 自分を喰らってほしいと……。 魂となって永遠に寄り添うために……。 かくして、シヴァの魂はフレースヴェルグに宿り、 これを知ったドラゴン族と人とは互いを認め、 融和への道を歩んでいった。 ふたつの種族は協力し、この地に美しい国を築いた。 しかし、「竜の眼」に満ちた力は人の心を惑わせ、 この蜜月関係は、わずか200年足らずで終焉を迎える。 人は欲望を抑えきれなかった。 自己のために「七大天竜」を騙し討ち……。 ……その「眼」を奪ったのだ。
- 「蒼天のイシュガルド」のテーマソングである「Dragonsong」の歌詞
Children of the land do you hear Echoes of truths that once rang clear Two souls intertwined One true love they did find Bringing land and heavens near But flames that burn full bright, soon fell dark Memories dimmed by shadowed hearts In the waxing gloom did wane the lover's moon Watching as their worlds drift apart One soul's cry A passion dwelling within Sacrifice, a final plea to her kin Yet this bond of hope, by treachery was broke Scattering her words to the wind Swelling over long, seas of blood, are a song And death an afterthought To those who fight for naught A throne, lying empty A reign, incomplete Alone, for eternity A pain, without cease Children of the land, answer this Why must you turn to empty bliss Tell me why break trust, why turn the past to dust Seeking solace in the abyss Tell me why create, a circle none can break Why must you let go, the life you were bestowed This I fear I'll never know Never know
魔法障壁の破壊
蛮神シヴァ
- 異端者たちが崇める蛮神シヴァの噂を耳にしたイシュガルドから、その討伐を依頼され「アク・アファー円形劇場」にて戦うことになる。(真シヴァ討滅戦)
- このシヴァはあくまでイゼルの願いにより顕現したものである。
聖女シヴァ── いえ 願いによって造られた 私自身の神よ!
意外な姿
- ドラヴァニア雲海でモーグリと邂逅した際、しきりに可愛いと呟いている。
な、なんだ、意外そうな顔をして! 私とて可愛いものを、可愛いと思うことくらいあるぞ。 「氷の巫女」と呼ばれても、心まで凍り付いてはいないのだ。
最期
- 魔大陸への突入を試みる冒険者一行に襲いかかったガレマール帝国の最新鋭艦の前に、フレースヴェルグは氷の巫女を連れて飛来する。
かつて星の意思から授かった、光のクリスタル……。 ……今こそ使う時か。 これまで、自分の主我のために、多くの犠牲を出してきた。 結局私は、凍えた身体を温めるための、仲間が欲しかったのだ…… そのために、大義を創った。 許して、シヴァ。 ……そして、フレースヴェルグ。 それでも私は、どうしても見てみたい……。 少女が雪原のただ中で、凍えずとも済む時代をッ!
ありがとう フレースヴェルグ 聖女シヴァ── いえ 願いによって造られた 私自身の神よ! 今こそ我が身に降りて 真の融和のために 最期の静寂を!
- FINAL FANTASY XIV ORCHESTRA CONCERT 2017 -交響組曲エオルゼア- | SQUARE ENIXでは、「忘却の彼方 〜蛮神シヴァ討滅戦〜Oblivion」に合わせてこのイゼルのシーン映像が流された。
- 弦楽四重奏であったため、 DualityのEXTRA TRACKとして収録された「忘却の彼方 Never Let it Go(Oblivion Never Let it Go Version)」に近い。
裏話:イゼル誕生秘話
- 第24回FFXIVコミュニティ放送で明らかにされた内容。
- イゼルは、「蒼天のイシュガルド」編メインシナリオに登場するキーキャラクターのうち、すでに登場済であったオルシュファンやアイメリク、エスティニアンなどを除くと、最初に考案されたNPCだという。
- シナリオ担当の織田氏は、ふだんは物語のプロットを考えてからそれに必要なキャラをあてはめていくが、このイゼルの場合だけ例外で、まずキャラ設定が先にありそこから物語が産まれたという。かつまたその発端がシヴァのモンスターデザイン(アート)であった。
- 話は吉田PがFF14を引き継いだ頃に戻り、アート班にはFFシリーズの有名なモンスターのアートを書いてくれというオーダーがあった。その際にシヴァも描かれていたが、いつ使うかは全く決まっていなかった。その後シヴァの実装が決まり、世界設定班にこのシヴァを召喚した勢力について設定するよう依頼が来ることになった。候補としては、それまで蛮神を喚び降ろしていなかったキキルンだったりゴブリンだったりジャイアント(巨人族)などがいたがどれもしっくりこなかった。そこでいっそのこと「人」が召喚した蛮神にしちゃえということになった。
- シヴァは氷属性のモンスターなので、寒冷地帯のクルザスにいるNPCが召喚したことにして、ドラゴン族と戦っているイシュガルドにおいて「異端者」が喚び降ろした蛮神ということにした。さらにアートのシヴァの耳が偶然尖っていたことから、同じく耳が尖っているエレゼン族の女性に憑依したことにしようということになったという。
- ここまで出来上がると、あとは「動機」(なぜ蛮神を呼び降ろすのか、動機になる願望、祈る対象)だけ考えるとキャラが出来上がるという。旧FF14の設定を読み込む中で、彼女のキャラとそれを取り巻く「蒼天のイシュガルド」のシナリオが出来上がっていったという。
- イゼルの外見についても、シヴァがツンツンした髪型であることからそれを降ろしてストレートヘアに変えることで出来上がったのだという。また衣装についても、シヴァが青いタイトな服だったのでそれを反転させてゆったりしたローブへとなっていった。