アレンヴァルド・レンティヌス(Arenvald Lentinus)
|
|
概要
- 「紅蓮のリベレーター」でストーリーに絡むNPCのひとり
- 本名はアレンヴァルド・レンティヌス。
- 「暁の血盟」のメンバー。
出生
- 帝国支配下のアラミゴにおいて、ガレアン族の父親とアラミゴ人の母親との間に生まれた混血児。
- その出生の経緯から母親に捨てられ、食料のために人を襲うほど荒んだ生活を送っていた。
- 故郷を脱して冒険者となる。
登場
- かなり古くから登場しており、冒険者は砂の家で彼と会っている。
- ウリエンジェの近く、ア・アバ・ティアとオリ・ムルシャンらとテーブルを囲んでいた。
アレンヴァルド : 少し前におかしな夢を見たんだ……。 旅先でその話をしてたら、ここを紹介されたのさ。 アレンヴァルド : あの夢を見た人間は、特別な冒険者だと聞いた……。 高みを望めば、英雄を目指すこともできるともな。 信じられないよ、俺は特別なんかじゃない……。 親に捨てられ、飯のために人を襲ったこともある男だ。 ……英雄なんて、笑っちまうよ。
ア・アバ・ティア : この小僧、ガレアン人とアラミゴ人の混血らしい。 冒険者なら、おおよそ察しがつくだろう? 確かに少々気の毒な生まれだが、 大地を寝床に生きてきたヤツは、強い戦士になる。 ……俺はこいつの行く末が楽しみだね。
- 過去視について語る場面がある。
アレンヴァルド : 過去視ってのはさ、 他人の人生の一部を追体験するようなものなんだ。 大きな影響を受けることも少なくない。
- それぞれ実力を買われて暁に加入したア・アバ・ティアとオリ・ムルシャンの2人が、作戦に参加して結果を残すのに対して、アレンヴァルドはやや屈折した感情を抱いていた。
- しかしタイタン討伐後に砂の家は襲撃を受け、アバとオリはアレンヴァルドをかばって砂の家で死んでしまう。
アレンヴァルド : あの2人は俺を守って死んだ…… 大事なのは、俺がこれから何をするかだと思ってる。 そうだよな……アバ、オリ……。
- その後、アレンヴァルドはいつか英雄と呼ばれるために戦い続けることを誓うのだった。
俺にとっては、友の2人も英雄だった。 ……いつか、あの2人と肩を並べることができたなら、 誰かが俺のことを、英雄と呼んでくれるのかもしれないな。
ここで逃げ出したら、アバとオリに申し訳が立たない……。 状況は苦しいが、俺は「暁」として戦い続けよう。 お前も、お前の戦いを続けてくれ。
紅蓮のリベレーター
- ギラバニアでの進撃が行き詰まった冒険者一行がドマを解放したころ、ギラバニアに残っていたクルルは負傷者を後方に移送する作戦中に帝国軍のフォルドラ率いる「髑髏連隊」により襲撃され拉致されてしまう。護衛として同行していたのがアレンヴァルドの部隊で、この時アレンヴァルドはフォルドラの過去を視たのだという。
- その後、冒険者一行を加えた部隊での反撃作戦「ラールガーの軍星」が開始されると、アレンヴァルドもカスッテルム・ベロジナを奪還する部隊に入っている。
- アレンヴァルドは暁の血盟のメンバーとして出動、部隊を率いてアラミゴ解放軍の支援に回っている。
アルフィノ : アレンヴァルド、君たちの部隊はサンクレッドと連携し、 引き続き、アラミゴ解放軍の支援に回ってくれ。 アレンヴァルド : 了解! いよいよ、最後の戦いだって、みんな燃えてるからな。 こっちのことは任せてくれよ。 アルフィノ : 頼もしいな。 だが、くれぐれも油断しないでくれよ。 年齢が近い君が「暁」からいなくなったら、私は寂しい。 アレンヴァルド : ここまできて、むざむざ死ぬつもりはないさ。 アルフィノも気を付けてな……!
- 解放作戦終了後、感極まったセリフを話している。
アレンヴァルド : アバ……オリ……俺は……俺は……! ヴァ・マハ・ティア : アレンヴァルドのヤツ、感極まってやがるぜ! 気持ちはわからんでもないがな……!
- アラミゴ国家を歌う場面では、アレンヴァルドが旗を掲げている。
水没遺構スカラ
- パッチ4.1で実装されたダンジョン「水没遺構スカラ」では、廃王テオドリックの話と「廃王の黄金伝説」を話した上で、これを探そうと提案する。アルフィノと冒険者は、アレンヴァルドとともにこの伝説に挑戦することになる。(Lv70メインクエスト「新たなる冒険」)
アルフィノ : なるほど……。 君が言っていた冒険とやらの正体が見えてきたぞ。 消えた「廃王の黄金」を探そうというんだね? アレンヴァルド : そのとおり!
アレンヴァルド : もちろん、俺たちより先に動いていた連中は大勢いたさ。 アラミゴが奪還された直後、かなりの人数の闘士たちが、 財宝を手に入れようと王宮内を捜索したらしい。 アレンヴァルド : ところが、夜通しの家捜しにもかかわらず、何も発見されず、 「廃王の黄金」伝説は、あっという間に萎んでしまったのさ。
アレンヴァルド : ともかく俺は、誰よりも、 貧しさが人を変えちまうってことを知ってるつもりだ。 アレンヴァルド : 飯のために、罪のない人を襲うなんて、 情けなく恐ろしい行為に手を染めた俺だからこそ…… 貧しい同胞のために、財宝を手に入れたいんだよ!
- 冒険者たちはスカラの遺構から財宝を発見することに成功する。
アレンヴァルド : それで、財宝の使い道なんだが…… 貧しさに苦しむアラミゴの人々のために使ってもらいたいんだ。 リセ : アレンヴァルド……。
アレンヴァルド : それと、もうひとつ提案がある。 アルフィノに「廃王の黄金」を元手にした支援策について、 検討してもらいたいんだが、どうかな? アレンヴァルド : 俺は、細かいことが苦手な性分だし、何より学がない。 単に金をバラまくだけじゃ、問題が解決しないことはわかるが、 具体的にどうすればいいのかまでは、頭が回らないんだ。
- こうして発見した財宝は、その後アラミゴ復興への基金として活用されることとなった。
フォルドラとの関わり
- 帝国軍に関わったばかりか髑髏連隊としてアラミゴ難民を迫害してきたフォルドラに対しては、極刑を求める意見も少なくなかった。しかしそれでは廃王テオドリックやゼノスと同じことになるとの反対意見が大勢を占める中、アレンヴァルドは過去視で垣間見たフォルドラの生き様から対話を試みる。※フォルドラへの過去視はこの中で行われる。
アレンヴァルド : なぁ、フォルドラと面会させてくれないか? 俺は戦いの最中で、彼女の過去を垣間見ているんだ。 アレンヴァルド : 彼女がやってきた行為は、もちろん許せないものだろう。 とはいえ、生まれついた時代に翻弄された部分だって、 確かにあったはずだから……俺は…………。
フォルドラ・ルプス : そう、全部無駄なんだよ。 もう生きている意味なんて、これっぽっちもありはしない! フォルドラ・ルプス : 仲間たちは、ほかならぬ私の手で死に、 そして、私はお前たちに敗れた……! もう生きている意味なんて……! アレンヴァルド : そうじゃないだろ! 今さら、本音を隠そうとするなよ! アレンヴァルド : アンタは、冷酷だったけど、馬鹿じゃない。 すべてを投げ打ってでも、未来のため自由を掴もうとした! アレンヴァルド : それが、仲間の死を踏み台にすることだとしても、 アンタの決意だけは、誰がどう言おうと本物だったはずだ! アレンヴァルド : 俺は……俺は、それを知っている!
アレンヴァルド : アンタ、人柱になるつもりじゃないのか? 自分が憎しみを背負って処刑されれば、民衆の心は団結する。 だから……! フォルドラ・ルプス : 違う……! アレンヴァルド : 死にたいだけなら、いくらでも機会はあったはずだ。 服なり毛布なりを使えば、首だって……! それをしないのは……! フォルドラ・ルプス : 黙れッ! アレンヴァルド : いいや、黙るものかよ! だって俺は……! フォルドラ・ルプス : ……そうか貴様ら、私の過去を視たな!? フォルドラ・ルプス : だが、貴様らが視たものなど、私の…… 私たちのほんの一部だけだろうがッ! フォルドラ・ルプス : 知った風なことを、二度と口にするな! 私は、お前たちが考えるような女じゃない! フォルドラ・ルプス : 結局は父を殺した奴らを、父を見捨てた奴らを、 見返してやりたかっただけだッ! ……こんな紛い物の力にすがってまでなッ!!
アラミゴ代表者会議へ向けての動き
- 解放後のアラミゴを統一するための準備組織であるアラミゴ代表者会議設立の場で、アナンタ族カリヤナ派の族長シャンティが召喚した美神ラクシュミを討伐する際にも活躍している。
アレンヴァルド : 代表者たちを、テンパードにさせるわけには……! だけど、あれだけの人たちを守りながら、 蛮神と戦えるのか……!? アレンヴァルド : く、くそぉ……弱気になるな、俺ッ! こっちには、(冒険者)もいてくれるんだ! やってやる……やってやるぞッ!
- アレンヴァルドの奮闘もあり、ラクシュミを抑えたこともあり、代表者会議は成功、イシュガルドの庶民院を倣う形で民衆に選ばれた代表者による議会を発足させることが決まるのであった。
漆黒のヴィランズ
「終末の塔」にて(パッチ5.5)
- アシエン・ファダニエルによってエオルゼア各地に出現した「異形の塔(終末の塔)」を調査する作戦において、フォルドラとアレンヴァルドにも彼らの持つ特性から要請が出され、参加することになる。
ラウバーン : そこで、だ……。 状況を打開するための一手として、 適性を備えた者たちに、協力を要請しておいた。 ラウバーン : 蛮神のエーテル放射に耐えうる者たちならば、 精神汚染されることなく塔を調査することも可能であろう。 アレンヴァルド : フォルドラも、調査への参加に同意してくれました。 俺たちふたりで、この任務にあたらせていただきます。 ラウバーン : 危険な任務だが、ここで敵の狙いがつかめれば、 有効な打開策もまた、導き出せるはずだ。 どうか、頼むぞ。
- そして塔内に入ったふたりは、そこで異様な光景を目にする。
アレンヴァルド : な、なんだよ、これ……。 フォルドラ : 知るか……。 だが、自分の意志で囚われているわけではなさそうだな。
アレンヴァルド : とにかく、ここから解放してやらないと! フォルドラ : 離れろ! アレンヴァルド : 嘘だろ……し、死んじまったのか……? フォルドラ : 後悔なら後にしろ……!
- 傷ついたアレンヴァルドはウルダハのフロンデール薬学院へと運ばれる。
ナナモ・ウル・ナモ : 本来なら、いの一番に参戦の礼を述べねばならぬところじゃが、 それよりも、今は急ぎフロンデール薬学院へ……! ナナモ・ウル・ナモ : 先ほど帰還したピピンより報告が……。 撤収の際に、負傷したアレンヴァルドを抱えた、 フォルドラを発見し、保護したと!
- しかし、フォルドラは帰還する途中に塔の内部で見たものを報告しており、これにより「終末の塔」の役割が判明することとなる。
ウリエンジェ : 「終末の塔」が、捕虜たちを用いて、 強制的に蛮神召喚を行う装置であることは間違いないかと……。 ウリエンジェ : そしておそらく、強制召喚された蛮神は、 テロフォロイの手駒となっていることでしょう。 ヤ・シュトラ : 塔に近づくだけで精神汚染を受けるくらいだもの。 内部に捕らわれていたアマルジャ族は、 いずれもゼノスたちの手先と化していたはずよ……。 ヤ・シュトラ : そして蛮神は、召喚者の願いで生まれるもの。 願いが歪められれば、当然、蛮神の性質も歪められるわ。 サンクレッド : 「終末の塔」に近づいてみて感じたんだが…… 規模こそ違うが、潜入した帝都で俺たちが見た巨大建造物と、 サンクレッド : そちらにも同様の機能があるとすれば、 テロフォロイに多くの帝国兵が従う事象にも説明がつく。
クルル : アレンヴァルドくんのおかげで、塔が持つ役割は判明したわ。 でも、蛮神召喚の目的や、帝都の巨大建造物との関係など、 全容を計り知るには、まだまだ多くの謎が残されている。 クルル : ……だから、私は知の都シャーレアンに、 調査協力を要請すべきだと思う。 今度こそ、エオルゼアを救うためにも。 ウリエンジェ : たしかに、シャーレアン本国が蓄積してきた知識があれば、 我らでは紐解けぬ真実を導き出せるやもしれません。
アルフィノに託す思いと英雄の条件(パッチ5.55)
- なんとか意識を取り戻したアレンヴァルドだったが、その足が動くことはなかった。アバとオリの想いを受けて目指してきた「英雄」になるという想いをアルフィノに託すアレンヴァルド。
アルフィノ : アレンヴァルド!! よかった、意識が戻ったのだね……! アレンヴァルド : ずいぶんとアッサリ来ちまったな……。 お前に見おろされる日がさ。 アルフィノ : まさか……足が…… アレンヴァルド : どうも、動かないらしい。 これから、一生な。
アレンヴァルド : おいおい、そんな顔するなよ。 悲しませに来たわけじゃないんだぜ……? お前に、頼みがあるんだ。 アレンヴァルド : 俺もさ……戦い続けたかった。 自分のためじゃない、誰かのために戦う英雄のように…… なりたかったんだ。 アレンヴァルド : だから、アルフィノ…… お前に、俺の夢を継いでほしいんだ。 アルフィノ : そんな……私はとても英雄の器ではないよ。 アレンヴァルド : 英雄を名乗れと言うつもりはないさ。 みんなが英雄と呼ぶ、我らが冒険者殿だって、 自称してるわけじゃないだろう? アレンヴァルド : ……それでもお前は、間違いなく俺たちの英雄だ。 今も、世界を護ろうと集った人たちの中心で、力強く立ってる。 そうして、自分の想う未来のために戦っているんだろう? アレンヴァルド : お前も、おなじでいいんだ……。 これまでどおり、自分が信じる未来のために戦ってくれればいい。 アレンヴァルド : ただそこに、俺の夢を一緒にのせてやってほしいんだ。 かつて、アバとオリが俺に夢を託してくれたみたいに……。
アレンヴァルド : わがままを言ってるのは俺だし、決めるのはアルフィノだよ。 でもさ……ひとつだけ、いいか? アレンヴァルド : それでもお前は……ここにいるじゃないか。 アレンヴァルド : 迷っているのかもしれないが、 誰かのために、未来のために、前に進もうとしている。 そんなお前を、俺は友として誇りに思っているぜ。
- いっぽうフォルドラは、すっかり萎えてしまったアレンヴァルドを激励するかのようにその覚悟を問いただしている。
アレンヴァルド : さあて、俺の夢もここで終わりか……。 フォルドラ : ……お前は、存外に狭量な英雄像を抱いていたのだな。 フォルドラ : 戦場に立つ勇猛さだけが、英雄の条件か? 剣を手に斬り結ぶだけが、誰かのための戦いなのか? フォルドラ : 折れた剣に込めていた夢はアイツに託した。 なら、今度は……違うかたちの英雄を目指せばいいだけだろう? アレンヴァルド : フォルドラは厳しいな……。 まだ俺を隠居させてくれないのかよ。 フォルドラ : 隠居したいなら勝手にしろ。 だが……もしまだ足掻くつもりがあるなら……。 アレンヴァルド : ああ……どうか力を貸してくれないか? 今の俺が目指すべき英雄のかたち、それを探してみたい……。
ハーフガレアンの生まれと戦化粧
- パッチ4.1のクエスト「伝説を追って」で語られる。
アレンヴァルド : 俺の父親は、帝国軍に所属していたガレアン族だ。 アラミゴ人の母にとって、望まぬ子だったと言えば、 細かい事情までは話さなくてもわかるだろ? アレンヴァルド : そして、成長するにつれ、ガレアン族の特徴である、 第三の眼の徴候が出てきた俺を見て、母はナイフを手にした……。 俺の顔の戦化粧は、その時の傷を隠すためのものでもあるのさ。
- その後孤児となったアレンヴァルドは、物乞い、盗み、強盗などをして命をつなぎ、遂には亡命希望者の一団に紛れてバエサルの長城を越え、冒険者となり、「暁の血盟」に身を寄せたのだという。
アレンヴァルド : 結局、母に棄てられた俺は、 アラミゴ市街地の裏通りで、孤児として育った。 物乞い、盗み、そして強盗……生きるためには何でもしたよ……。 アレンヴァルド : だが、そんな生活に嫌気が差して、故郷を出たんだ。 亡命希望者の一団に紛れて長城を越え、冒険者になって…… 流れ流れて「暁」に身を寄せることになった。
関連項目
【NPC・組織/ジャ・モルバ】