黒薔薇(くろばら / the Black Rose)
- ゲーム内で登場する薬品の名称。
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概要
- かつてガレマール帝国の支配下にあったアラミゴ準州において、ガレマール帝国軍第XIV軍団の軍医師長であったグリエルメ・マル・キンナにより開発された猛毒の化学兵器。
20年前の「黒薔薇」開発
- ギラバニア辺境地帯のLv61サブクエスト「記憶喪失の男」で語られる。
- それによれば、20年前(紅蓮のリベレーター基準)にアラミゴを支配したガレマール帝国軍は、捕虜にした現地住民をビターミルに住まわせて「黒薔薇」と呼ぶ猛毒兵器開発の被検体として虐殺したという。
……20年前、帝国軍は捕虜にした現地民たちを、 お前たちと出会った、あのビターミルに住まわせた。 ある兵器の開発実験のために……。 当時帝国が開発していたのは、建造物を傷つけることなく、 生物だけを死滅させることのできる猛毒の化学兵器……。 通称「黒薔薇」だ。
破棄
- しかし、実戦投入される段階でガイウスの鶴の一声により「黒薔薇」の実戦投入は見送られた。
そんなとき、鶴の一声で「黒薔薇」計画は中止となる。 声を上げたのは、当時、アラミゴ準州の総督を務めていた、 帝国軍第XIV軍団長、ガイウス・ヴァン・バエサル閣下だ。 ガイウス閣下は、エオルゼア人の虐殺を許さなかった。 制圧作戦が完了した暁には、彼らはガレマール帝国の民となる…… 未来の自国民を無差別に殺すなど、仁義に反していると言ってな。
- この時にグリエルメ・マル・キンナが完成していたサンプルを持ち逃げしてしまったという。
その後、「黒薔薇」に関する物品は、すべて破棄されるはずだった。 開発計画を主導した軍医師長が、完成していたサンプルを、 持ち逃げしなければな……。 件の軍医師長は、ほどなく追っ手に捕らえられたが、 すでにサンプルをどこかに隠した後のことだった。 様々な方法で口を割ろうと試みたが、未だに在処はわかっていない。 捕らえたとき、軍医師長はすべての記憶を失っていたんだ。 非道な実験を繰り返す内に、自我が崩壊していたのかもしれない。 ……まさか、その人は……。 ああ、そうだ。 その人物こそ、お前たちが保護したという男…… 帝国軍第XIV軍団の軍医師長「グリエルメ」だ。
再使用の痕跡
- しかしガレマール帝国軍は「黒薔薇」を廃棄したわけではなかった。東州オサードとイルサバード大陸の境にあるザ・バーン付近にあると思われるガレマール帝国属州のレジスタンス野営地で、この「黒薔薇」使用の痕跡が発見された。
アルフィノ : なんと、なんということだ……。 アルフィノ : みな、死んでいるのか? 戦闘の痕跡はないようだが……。 影の狩人 : よもや、あの兵器に手を出すとはな……。 影の狩人 : かつてギラバニアにて、帝国軍の手で開発された毒ガス兵器、 その名を「黒薔薇」という……。 アルフィノ : ま、まさか、それがここで使われたと!? 影の狩人 : だが、「黒薔薇」は研究資料を含め、すべて廃棄されたはず。 それを掘り出し、使用するなど……! 影の狩人 : かくも卑劣な手段で、 導くべき民を殺して何とする……! 影の狩人 : いや……人を導く気などハナからなかったか。 我々は、アシエンの影を追ってここへ来た。 つまりは、これも奴らの……。 アルフィノ : アシエンは、争いの火種を撒く存在……。 この惨状も、その一端やもしれませんね。 アルフィノ : これ以上、「黒薔薇」の使用を許させてはなりません。 アシエンを追いましょう……!
黒薔薇工場での再開発
- 実はガレマール帝国内で再使用された黒薔薇は、「ゼノスの顔を持つ男」が極秘裏に再開発させていたものであった。※ただし後述するように、ヴァリス帝も破壊された設備の復旧を急がせている。
ガイウス : そして、そのエリディブスの影を追って、 「暁」の少年と辺境の属州を探っていたときのことだ。 全滅した反帝国勢力の部隊に遭遇した……。 ガイウス : 死因は「黒薔薇」…… 過去に帝国軍が開発し、我が実戦投入を拒否して、 廃棄を命じた、忌まわしき毒ガス兵器だ……。
ガイウス : 案ずるな、少年とともに精製工場に潜入し、 プラント共々、現存する「黒薔薇」はすべて破棄した。 いずれ再建されようが、しばらく投入されることはあるまい。 ガイウス : 注目すべきは、工場内で発見された命令書だ。 その書類にはごく最近の日付と共に、署名が記されていた。 ゼノス・イェー・ガルヴァス、とな……。
- これは影の狩人ことガイウスとアルフィノにより破壊されたが、すぐにガレマール帝国により復旧されている。
帝都の魔導技師 : 備蓄されていた「黒薔薇」は失われましたが、 現在、新規のプラントを構築中であります! 次期遠征には必ず……! ヴァリス・ゾス・ガルヴァス : ……急がせよ。
- 以降に物語の核心部分に触れる記述を含みます。
- ネタバレを好まない方はこれ以降読み進めることをお勧めしません。
黒薔薇工場

「黒薔薇」の製造
- 一度はガイウスとアルフィノにより破壊されたが、ヴァリス帝はすぐに復旧させている。
- 復旧を指示しているヴァリス帝のかたわらに現れたアシエンは、黒薔薇を効率的であると誉めそやしている。
ソル・ゾス・ガルヴァス : ははぁ、「黒薔薇」か……。 覚えているぞ、漆黒の王狼が破棄させた毒ガス兵器だったな。 ソル・ゾス・ガルヴァス : いいぞ、実に効率的だ。 たまには私の血縁らしい選択もできるじゃないか。 ヴァリス・ゾス・ガルヴァス : ……先天的に魔法が使えぬ我らにとって、魔導技術こそが力。 無駄に兵を死なせぬため、帝国と世界のため、 使わぬ手はない……。
人造生命体の培養施設
- ヴァリス帝が「黒薔薇」を再開発させた黒薔薇工場には、黒薔薇の製造だけではなく別の設備もあるという。それは古代アラグ文明の技術である「人造生命体の培養施設」であるという。
ガイウス : だが、工場で見たものはそれだけではない。 そこには、古代アラグ文明の技術である、 人造生命体の培養施設が存在した。 ガイウス : 悪趣味さでいえば、そちらが上かもしれん。 ずらりと並んだ培養槽に入っていたのは、 初代ソル帝の若き姿をした、人造生命体だったのだからな。 ガイウス : 黒薔薇や人造生命体の生成が、 アシエンによって進められたことなのか、 それとも皇帝陛下の意志によるものなのか……。
- この「初代ソル帝の若き姿をした人造生命体」こそが、ヴァリス帝の前に現れては挑発するアシエンの憑依する肉体となっていることがわかる。
ソル・ゾス・ガルヴァス : ……そうだ、場合によっては、今生の別れになるかもしれん。 ひとつくらいは、礼を言っておこう。 ソル・ゾス・ガルヴァス : この体を量産してくれて、助かった。 私はどの体に憑いても、それを「自分」にできるんだが…… もともとそう造ってある体なら、調整の手間がなくていい。 ソル・ゾス・ガルヴァス : アラグ帝国の生体複製技術を試したんだったか? 確かにあれは、なかなか滑稽で見所のある研究だったな。 ソル・ゾス・ガルヴァス : 実験体に、あえて国父ソルを選ぶとは! いやぁ、なかなかに歪んでいる……さすがは我が孫だ!
関連項目
- 【第八霊災】