第十三世界

第十三世界(the Thirteenth)

  • 異界「ヴォイド」
  • 闇の氾濫により、無になった世界。
Table of Contents

鏡像世界 第一世界

妖異 アトモス

概要

  • 原初世界に現れる「妖異」(分類上は妖異綱)は、異界ヴォイドに由来する生物であり、第十三世界の住人や生物たちが「闇の氾濫」によって変異を遂げた存在と解釈されている。
    ヤ・シュトラ : 第十三世界は、闇の氾濫によって、
    「無」……「ヴォイド」と呼ばれるようになった世界。
    ヤ・シュトラ : 第十三世界では、
    「聖石」と呼ばれる石に蛮神の力を封じる魔法が発達していた。
    ヤ・シュトラ : そして、彼の世界の英雄たちは、戦いの中で聖石の力に呑まれ、
    魔を喰らう妖異へと堕ちてしまった……。

ゲーム内での登場

クリスタルタワー」シリーズ

  • ゲーム内では第十三世界とは明言されていないが、24人レイド「クリスタルタワー」シリーズの第三彈「闇の世界」で訪れたのも、この第十三世界であると思われる。※その後に出版された世界設定本では、第十三世界である異界ヴォイドから送り込まれたことが記されている。
    ヤ・シュトラ : あとは、そうね……。
    あなたは実際にノアの一員として、第十三世界に渡った経験がある。
    そこで目にした光景について教えてもらえるかしら?
    ヤ・シュトラ : 闇に覆われた、太陽すら失われた世界……。
    在るのはただ、エーテルを喰らう無数の妖異だけ……。
    まさに、ヴォイドの呼び名に相応しいわね。
  • 暁月のフィナーレ」で、グ・ラハ・ティアがかつて「クリスタルタワー」で第十三世界に渡った際のことを振り返っている。
    グ・ラハ・ティア : オレたちが第十三世界に渡ったときは、
    クリスタルタワーがあったからな。
    グ・ラハ・ティア : あの塔には魔王級の妖異である「暗闇の雲」との契約に基づいた、
    ヴォイドゲートを開く機構が組み込まれていたんだ。
    そして、それを起動する莫大なエネルギーもあった……。
    グ・ラハ・ティア : だが、暗闇の雲は散り、契約は無効化された。
    つまり、塔の力でゲートは開けないということさ。
  • またヴォイド側でもこの接触を感知しており、次のように語っている。
    火のモノリス : 此度は、一万年以上も待ち続けてようやく訪れた好機。
    是が非でもたぐり寄せてみせようぞ。
    風のモノリス : 気になるのは、暗闇の雲を退けた者の存在ね。
    いかに契約で縛られていたとて、
    生身のヒトにやられるような存在ではないわ。

シャドウ・オブ・マハ」シリーズ

  • 同様に、24人レイド「シャドウ・オブ・マハ」シリーズで描かれ、第五星暦に栄えたという「魔法都市マハ」についても、この第十三世界が絡んでいるものと思われる。
    ケット・シー:マハの魔科学は、破壊の力を追い求めて発展してきた。
    そして、行き着いた先は、異界ヴォイドの妖異を使役し、
    奴らの力を利用するという危険極まりないものだったのだ……。
    さらなる力を求めたマハの魔道士たちは、
    「アーク」の中枢として、魔王級の大妖異……
    影の女王「スカアハ」を据えた。

漆黒のヴィランズ

  • パッチ5.0において、第一世界ソーサラーDPSのロールクエストにおいて、「虚ろ」に穴を開けて遠くの世界から魔物を召喚する術を修行する一団と、その中の2人の少年、テイナーとナイルベルトの友情が描かれた。
    テイナー : 今からだと、100年以上前……。
    ぼくとナイルベルトは、ある魔道士たちの組織の中で生まれ、
    幼い頃から徹底した訓練を施されていました。
    テイナー : 彼らは、ぼくたちを使い、ある研究を進めていたのです。
    それは次元の壁に穴を開けて、はるか遠くの異世界から、
    力ある魔物を召喚し、使役する秘術……。
    テイナー : そして、必要に足るだけの修行を終えた後、
    僕らは、魔道士たちとともに、召喚実験に挑み……。
    テイナー : ……そして、失敗したんです。
    生み出された「虚ろ」は暴走し……ぼくだけを飲み込んだ。
    テイナー : ぼくは、ひとり……次元の狭間に閉じ込められました。
    そして、(冒険者)さんの呼びかけで、
    脱出できたときには、すでに100年以上が……。
    ケリッグ : なあ、その時間のズレは、どういうことなんだ……?
    俺には、何がなんだかさっぱりわからん。
    テイナー : 「次元の狭間は、世界と世界の境界なり。
     空間と空間の見えざる狭間にして、時と時の狭間と知れ」
    テイナー : 師であった魔道士から教えられた警告です……。
    これが正しいとすると、次元の狭間での数時間が、
    こちら側での100年に等しいということも、ありえるでしょう。
  • パッチ5.4では、パッチ5.Xロールクエストのエクストラクエストとして、第十三世界出身のウヌクアルハイが、第一世界に渡り故郷である第十三世界を救う方法を模索し始める姿が描かれた。
    サイエラ : 第十三世界には、私たちの他にも、幾人もの英雄候補がいた。
    だが、彼らは蛮神の力を封じた「聖石」という安易な力に手を出し、
    次々と「闇」に呑まれていった。
    サイエラ : それでも抗う道を選んだ者はいたが、
    互いに存在を知らぬまま、孤独に戦い続けて敗れたんだ。
    そして死にゆく魂を、アシエンに掬い上げられた……。
    サイエラ : もしもあの時、互いに信じ合える友が、
    背中を預けて戦える仲間がいたら、結果は違っていたかもしれない。
    ウヌクアルハイ : 第一世界では、光の氾濫に呑みこまれた「無の大地」が、
    再生に向かいつつあるという話を聞きました。
    ウヌクアルハイ : ならば、闇の氾濫に浸食された第十三世界にだって、
    希望の兆しはあるのではないでしょうか?

暁月のフィナーレ

  • エスティニアンヤ・シュトラグ・ラハ・ティアウリエンジェたちと「近東秘宝 アルザダール海底遺跡群」の攻略を行った冒険者は、最奥でラザハン式の錬金窯のようなものを発見する。そこに現れたヴァルシャンによれば、それはかつて天竜ヴリトラがあるものを封印するために造らせたものであるという。封印を解除すると、現れたのはヴォイドゲートだった。
    ウリエンジェ : これは……ヴォイドクラック……!?
    グ・ラハ・ティア : ……いや。
    小さくともこれは……ヴォイドゲートだ!
    グ・ラハ・ティア : 「ヴォイドゲート」と「ヴォイドクラック」は、
    どちらも原初世界と第十三世界を繋ぐ次元の通路なんだが、
    開き方によって、便宜的に呼び方を変えているんだ。
    グ・ラハ・ティア : 次元の歪みで偶発的に生まれた裂け目が「ヴォイドクラック」、
    何者かによって故意に開かれた扉が「ヴォイドゲート」……。
    グ・ラハ・ティア : 封印してあるところを見ると、
    あれは誰かが開いたヴォイドゲートと見て間違いないだろう。
    規模は、それほど大きくないけどな。
  • ヴァルシャンの語るところによれば、それはかつて5000年前にアラグ帝国が南方メラシディア大陸に攻め込んだ際に、メラシディアの民が蛮神を召喚して抵抗すると、ザンデはヴォイドの魔王「暗闇の雲」との契約を行い魔王配下の妖異を召喚することで対抗しようとした。
  • 劣勢に立たされたティアマットの咆哮を聞きつけたヴリトラおよびアジュダヤもそれに加勢して戦った。しかしどれほど倒しても妖異は無数に現れ消耗戦を強いられる中、アジュダヤは戦況を変えるべくクリスタルタワーのヴォイドゲートに突入して妖異の軍勢の大本を叩こうとする。ヴリトラもそれを追いかけたが、目の前でゲートは閉じてしまったという。
    ヴァルシャン : しかし、どれほど討ち倒しても妖異は無数に現れる。
    消耗戦を強いられる中で、
    やがてアジュダヤは、戦況を変えるべく賭けに出た。
    ヴァルシャン : ヴォイドゲートに突入し、
    妖異の軍勢の大本を叩こうとしたのだ。
    ヴァルシャン : むろん、私も姉さんを追って、
    アラグの根拠地にそびえ立つ水晶の塔に向かったが……
    目の前でゲートが閉じてしまってね。
    ヴァルシャン : それ以来、姉さんの……
    アジュダヤの行方はようとして知れない。
  • その後、アジュダヤ捜索のためヴォイドに渡る術を探し求めていたヴリトラは、豊穣海の海底にて、自然に生じたらしい次元の裂け目(クラック)を見出したものの、そのクラックは竜の巨体を通すには小さすぎた。その後ラザハンが建国され錬金術師たちの協力を得られるようになったヴリトラは、数十年の時を経て人形を通す程度にクラックを拡張したのだという。
    ヴァルシャン : ラザハンが興るよりも前のことだ。
    アジュダヤ捜索のため、ヴォイドに渡る術を探し求めていた私は、
    豊穣海の海底にて、自然に生じたらしい次元の裂け目(クラック)を見出した。
    ヴァルシャン : だが、そのクラックは小さく、竜の巨体では通過が叶わなくてな。
    しかしラザハン建国によって錬金術師たちの協力を、
    得られるようになったことで事態が動き出した。
    ヴァルシャン : 彼らは、本当によくやってくれたよ。
    数十年の時を経て、このような「人形」を通すほどにまで、
    クラックを拡張してくれたのだから……。
  • そして人形の体を使ってヴォイドに赴いたヴリトラだったが、押し寄せる妖異たちの前にすぐにこちらの世界に戻らざるを得なかった。
    ヴァルシャン : ……人形の体を使い、ゲートを通ってヴォイドに赴いたが……
    姉さんを見つけることは、叶わなかった。
    ヴァルシャン : ヴォイドに足を踏み入れた私が見たのは、
    ゲートが開いたことを感知して、押し寄せる妖異たちの姿だけ……。
    ヴァルシャン : 結局は、すぐにこちらの世界に帰らざるを得なかったのだ。
    エスティニアン : そのままでは、ラザハンの民に累が及ぶ可能性が高い。
    アジュダヤとヒトを天秤にかけ、後者を選んだというわけか。
    ウリエンジェ : アジュダヤは、あなたの咆哮に応えなかったのではなく、
    そもそも咆哮が届かない場所に、今もなおいるのですね……。
    次元の壁によって隔たれた、第十三世界に……。
  • ヤ・シュトラと冒険者は、かつてヴォイドクラック拡張時に協力したというデミール家の著作を調べるべくオールド・シャーレアンへと向かった。そしてヌーメノン大書院:禁書庫においてその書「デミール家が生んだ奇蹟」を発見する。※中身については「アトモス」項を参照のこと
    デミール家が生んだ奇蹟 : 本書は、デミール家第9代当主ヌハシャンが発見せし秘術、
    すなわち世界を繋ぐ門の制御法を記したものである。
    デミール家が生んだ奇蹟 : シャーレアン魔法大学学長殿、
    ならびに魔法学学会・会員の皆様に、
    友情の証として、我が知識のすべてを贈るものである。

ヤシュトラの語る第十三世界

  • 暁月のフィナーレ」、パッチ6.1メインクエストにおいて、これまでのまとめをヤシュトラが語っている。
    ヤ・シュトラ : そうね……
    良い機会だから、
    第十三世界についておさらいしておきましょう。
    ヤ・シュトラ : 第十三世界は、闇の氾濫によって、
    「無」……「ヴォイド」と呼ばれるようになった世界。
    ヤ・シュトラ : エメトセルクによれば、
    強引に世界の再統合を試みた結果らしいけれど……
    結局は、統合する価値もない世界に成り下がってしまった。
    ヤ・シュトラ : その原因について、三闘神をめぐる戦いで出会った不滅なる者、
    「ウヌクアルハイ」はこう話していたわ。
    ヤ・シュトラ : 第十三世界では、
    「聖石」と呼ばれる石に蛮神の力を封じる魔法が発達していた。
    ヤ・シュトラ : そして、彼の世界の英雄たちは、戦いの中で聖石の力に呑まれ、
    魔を喰らう妖異へと堕ちてしまった……。
    ヤ・シュトラ : しかし、それを止める力を持つ「光」はあまりにも弱く、
    闇の氾濫から世界を救うには、至らなかった、と……。

パッチ6.2

  • パッチ6.2では遂に第十三世界へ突入し、そこでゼロと出会う。
  • このときはトロイアコート近辺のみの探索にとどまり、バルバリシアとのバトルをするのみで、原初世界へと帰還する。

パッチ6.4

  • パッチ6.4では、アジュダヤを連れかることを考慮して「嘆きの海」に残る機構を利用してヴォイドゲートを構築して第十三世界の月に接続するという話になる。
  • いざ「赤い月」に突入すると、そこには果たしてゴルベーザの領域があり、そこにアジュダヤが囚われていた。
  • 光の戦士はゴルベーザと戦うが、ゴルベーザの真の狙いは時間稼ぎであり、遂にゼロムスが誕生してしまう。
    ゴルベーザ : ついに来たぞ、このときが……!
    ゴルベーザ : 真っ向勝負では及ばずとも、
    私は決して、貴様らを穴底に近づけなかった……
    ゴルベーザ : ゆえにこの聖戦、私は勝利する!

関連項目