ロット(loot)
- バトルコンテンツの討伐報酬をプレイヤー間で抽選するための仕組み
英語表記を「lotte」としていましたが、某掲示板で論争になっていたため調べ直した所、「loot」(ルート)がゲーム内での表記のようでしたので修正しました。失礼しました。日本語表記は「ロット」と撥音表記で別の意味となりますが、このような日英版での表記ズレは他にも多数あるので気にしないほうがいいかと思います。
- この他、週1回のロット制限などの注意書きなどでも「loot」と表記されます。
パッチ4.0での変更点
- レベル51~59、およびレベル61~69ダンジョンにおいて、コンプリート時に現在の自分のジョブに合わせた防具とアクセサリのうち、どれかひとつが必ず手に入るようになります。
※すでに所持品/アーマリーチェストにあるアイテムは手に入りません。
Table of Contents |
概要
- 「FF14:新生エオルゼア」では、インスタンスダンジョンなどでのボス討伐報酬またはクリア報酬として宝箱が出る。この時、宝箱はプレイヤーごとではなくパーティ共通の宝箱が出現することが多い。
- この時、共通宝箱内のアイテムを「パーティメンバーの誰が入手するか」を決めるための仕組みが「ロット」システムである。なぜ各自に報酬が確定で入手できず抽選するかについては新生FF14の初期から議論があるが、最新パッチでもこのロットシステムは継承されており、変更される予定はないと思われる。
- 「ロットとはなんぞや?」という方の場合、恐らくメインクエストで行くように指示されたレベリングダンジョンでロットウィンドウが出て???となり、検索してここにたどり着いたかと思われる。
- こういった「コンテンツファインダー」にソロで申請して自動マッチングで突入したレベリングダンジョン(サスタシャ、カッパーベル、タムタラなど)の場合、Need/Greedは完全に自由となる。仕切る人が居たところでそれは勝手ルールに過ぎないため、自分が欲しい装備/アイテムの場合には遠慮なくNeed(Needが押せなければGreed)を押せば良い。
- 他のメンバーが周回プレイヤーの場合、彼らはロットもせずに勝手に自分に流れてくると思われるが遠慮なく受け取っておこう。※彼らは周回することで報酬を得られる「コンテンツルーレット」という仕組みで入っているため、たいていの場合、ダンジョン内で得られる報酬にはほとんど興味がない。
- ロットルールが複雑になり問題となるのは、レベル50/60/70/80でチャレンジ出来るようになるエンドコンテンツ(「大迷宮バハムート」など過去の物を含む)にチャレンジするときであり、この場合攻略が手間だったりするため宝箱の装備品分配もシビアになってくる。ただしカンストレベル未満の、例えばパッチ5.X時代での2.X/3.X/4.X実装のいわば過去エンドコンテンツについては、上記レベリングダンジョン同様に大半のプレイヤーはロットもせず高速退出していくと思われるが、この場合も遠慮なく受け取っておけば良い。
- シビアになりだすのは最新パッチあるいは数パッチ以内に実装されたエンドコンテンツで、報酬に取得週制限が付いているような場合となる。この時に揉めないようにシステム提供されているのがロットシステムである。特に最新パッチ実装のエンドコンテンツの場合、たいていは募集時に「こういうロットルールでやります」などと書かれていたりするため、書かれていればそれに従い、納得できる募集に入れば良い。
- なおエンドコンテンツであってもコンテンツファインダー経由の自動マッチングの場合には当然こういった縛りは受けないため自由にロットすれば良い。
「Need/Greed/Pass」
- 宝箱が出現すると、各プレイヤーの画面上に自動的にロット対象のアイテムと、「Need/Greed/Pass」を選択するダイアログが表示される。各プレイヤーは宝箱一つ(またはアイテム1つ)につき一度だけ選択可能で、一度選択すると取り消しや再選択はできない。
- 「Need」または「Greed」は、そのアイテムが欲しい場合に選択する。なおNeedはそのアイテムの装備適性があるジョブ/クラスのみが選択できる。詳細は後述。
- 「Pass」はそのアイテムが不要な場合に選択する。Passした場合には入手することはできない。
- 宝箱出現時には「制限時間」が表示されその制限時間内(3分前後)にロットしなければ「Pass」したとみなされる。
- 特殊なケースで、(該当メンバーを除く)PTメンバー全員が時間切れまでにPassまたは退出した場合に、それまでに選択していないメンバーが一人残っていると自動的に入手することがある。※つまり自動的に1人だけがGreedした扱いになる。
- 気をつけなければいけないのが最新レイド/零式など週制限のついている報酬の場合で、ボヤボヤしていると勝手にかばんに入手することがある。画面上でも「週制限アイテムを入手したためリセット時間まで再入手できない」旨のアナウンスが流れる。このように自分でNeed/Greedを押していない場合でも報酬アイテムを入手したことには違いないため、当然ながら週制限にひっかかってしまい、次の週制限リセットまで同じレイド/零式(同じ階層)の宝箱から週制限付きの報酬を入手することはできなくなる。該当する報酬については、各パッチノートに同様の記載で注意が促されている。
NeedとGreedの違い
- 新生エオルゼアでは、そのコンテンツに参加しているジョブ/クラスによりロットの権利に差がある。
- 報酬の装備品の装備適正がマッチしているジョブ/クラスでの参加者は「Need」が可能だが、それ以外のジョブ/クラスでの参加者は「Greed」しかできない。
- NeedとGreedが混じっている場合にはNeed権利保有者が優先的に入手可能で、またNeedやGreedが複数いる場合には、それぞれ自動的に振られるサイコロの目が大きい方のプレイヤーが入手できる。
- つまり入手順位としては、「Need:99>Need:1>Greed:99>Greed:1」の順で、左から優先して入手者が決定される。
- ロットの結果でた数字はパーティチャットに表示され、同時に入手したプレイヤーの名前も表示される。自分が入手した場合にはファイナルファンタジーシリーズ伝統のファンファーレが流れる。
- ※なお1名でもNeedしたメンバーがいる場合には、Greedしたメンバー名とロット数値は表示されない。
プレイヤー間での調整
- ロットシステムに頼らずにプレイヤーの間でアイテムの分配を調整したい場合には、事前に話し合いを行っておき、そのアイテムを入手する人だけがNeedまたはGreedし、他のメンバーはPassすることで分配をコントロールできる。※要するに事前話し合いで決める方法。
- ただしこの方法は当該プレイヤー以外が「確実にPassすることが絶対条件」であり、操作ミスや気の迷いから、本来ロットしてはいけないメンバーがNeed/Greedしてしまい、結果的に揉め事に発展する可能性がゼロではない。
- このため特にコンテンツファインダー経由や、エンドコンテンツの場合には、注意が必要となる。全員が顔見知りでゲーム内で継続的な付き合いができる場合のみにとどめておいたほうがいいだろう。
- これをサポートする仕組みとして、「人数制限解除時のロットルール設定」が導入された。後述。
方式
- ロットの方式にはいくつかパターンがある
通常方式
- インスタンスダンジョンなど、ほとんどのバトルコンテンツでの基本的なロット方式
- インスタンスダンジョンでは一度の突入で複数のボスが出現する。ボス討伐に成功した場合には、それぞれ1つずつ、ボスを倒しただけ宝箱が出現し都度ロットすることになる。
- なお極蛮神戦では、一度の討滅戦クリアで1つの宝箱しか出現しない。
- (下記の一部のものを除いて)バトルコンテンツには何度でも挑戦可能で、どのプレイヤーも参加ジョブに従って等しくNeedまたはGreedでのロットが可能。
- 運が良ければ全てのロットに勝利しアイテムを入手できることもあり、運が悪ければ全てのロットに参加してもひとつも得られない可能性がある。
8人レイドコンテンツ方式
- 「大迷宮バハムート」特有の方式。以降、8人レイドコンテンツではこの方式が採用されている。
- パッチ2.X「大迷宮バハムート」シリーズ
- パッチ3.X「機工城アレキサンダー」シリーズ
- パッチ4.X「次元の狭間オメガ」シリーズ
- 大迷宮バハムートでは下記の突入制限が行われたが、その後は突入制限ではなく宝箱内アイテムへの入手権に対して週1回制限がかかるようになった(Need/Greedに関わらず、各層ごとに何かを入手すればその週その層では入手不可能になる。つまり次の24人レイドと同じ)。
- 宝箱へのロット自体は通常ロットと変わりはないが、突入制限がかかっており同一フロアのクリア報酬宝箱へのロットは「週1回」に制限される。
- 各フロアをクリアすると、その週はクリアしたフロアへは突入制限がかかるため、自動的に各フロアの宝箱へのロット権利が週1回に制限されている。この制限は「プレイヤーキャラクター」ごとにかかるもので、ジョブやクラスを変えても突入制限を回避することはできない。
- なおロット参加権利は、その後一定期間経過すると復活する。この期間は1週間で、リセットタイミングは毎週火曜の17時となっている。
- また各フロアクリア時に宝箱が2つずつ出現する。運が良ければ、一度で各フロアごとの全てのロットに勝利しアイテムを入手できることもあり、運が悪ければ何回周回して全てのロットに参加してもひとつも得られない可能性がある。→その後のコンテンツでは、これも同様に入手制限に変わった。
- 実装から一定週経過すると、パッチにより「緩和」が行われ、「週1回の入手制限」が解除され週に何度でも入手できるようになる。
- また機工城アレキサンダーシリーズからは、最終層(4層)でのみ入手できるトークンが実装され、それがいわゆるアラガントークン武器の入手に必要な素材となった。
24人レイドコンテンツ方式
- クリスタルタワー(古代の民の迷宮)特有の方式で、以降、24人レイドコンテンツではこの方式が採用されている。
- パッチ2.X「クリスタルタワー」シリーズ
- パッチ3.X「シャドウ・オブ・マハ」シリーズ
- パッチ4.X「リターントゥイヴァリース」シリーズ
- 24人レイドコンテンツでは、「アライアンスパーティ」と「週1回のルート権利」の2つの特徴がある。
- クリスタルタワーは「アライアンスレイド」と呼ばれ、8人パーティ×3の24人で一斉に突入する。
- 宝箱へのロット自体は通常ロットと大きな変化はなく、8人パーティごとに1つの宝箱が出現し、各プレイヤーは自分が所属しているパーティの宝箱のみロットが可能。この時アライアンスパーティである他のパーティの宝箱にはロットできない。
- さらに、クリスタルタワーではボス討伐報酬の宝箱へのロットに独特の制限(仕組み)が採用されている。
- 選択したコマンド(Need/Greed/Pass)に関わらず、ドロップ品を手に入れたプレイヤーはその週はロットする権利を失いNeed/Greedが選択できない状態でオートパスになる。この「週1回」制限は「プレイヤーキャラクター」ごとにかかるもので、ジョブやクラスを変えても突入制限を回避することはできない。さらに流しロットにしようとしても自動的にPassされてしまうため入手できない。
- なおロット参加権利は、その後一定期間経過すると復活する。この期間は1週間で、リセットタイミングは毎週火曜の17時となっている。
- 実装から一定週経過すると、パッチにより「緩和」が行われ、「週1回の入手制限」が解除され週に何度でも入手できるようになる。
制限解除時のロットルール設定
- 「蒼天のイシュガルド」での変更点
- ※パーティ募集でコンテンツ攻略する際に、報酬で揉めないようにシステムでサポートする仕組み。
- 規定人数、もしくは「制限解除」でダンジョン/討伐・討滅戦/レイド(アライアンスレイドを除く)に突入する場合に、ロットルールを任意に設定できるようになります。
- パーティ結成後、コンテンツファインダーでコンテンツを選択する際に、ロットルールを変更できます。コンテンツファインダーウィンドウ内「コンテンツファインダー設定」から、パーティリーダーがロットルールの設定を行います。
- コンテンツ内ではパーティリーダーがマスタールーターになり、獲得したアイテムの分配方法の指定や、分配対象の指定を行います。
- ※ロットルールをマスタールートに設定した場合に限り、コンテンツ開始時にパーティリーダーが突入前のリーダーに自動的に変更されます。
- なお、コンテンツ突入確認画面で、現在選択されているロットルールを確認することができます。
通常ロット
- 「NEED」「GREED」「PASS」の従来のロットルールで分配先が決定されます。
グリード限定
- 装備条件に関わらず、パーティ全員が「GREED」「PASS」しか選択できなくなります。
マスタールート
- 戦利品ドロップ時にプールしておき、最後にパーティリーダーが分配方法や分配対象を指定します。
- 分配方法は以下の2種類があります。
- ≪対象指定分配≫
- パーティリーダーが戦利品をどのパーティメンバーに分配するかを指定できます。
MIP投票のようなウィンドウが開くので、指定するとその人に分配される。
- パーティリーダーが戦利品をどのパーティメンバーに分配するかを指定できます。
- ≪GREED分配≫
- 戦利品をすべてのパーティメンバーでGREEDできるようになります。
- なお、GREED設定をサブコマンドから取り消すことも可能ですが、メンバーのうち誰かがGREEDした後にマスターがGREED設定の取り消しを行い、再度GREED分配を選んだ場合、取り消す前に表示されたロットの数値は変わらず、ロットの数値を変更することはできません。
- なお、プールされていたアイテムの分配はコンテンツ終了まで有効です。ただし、GREEDが行われないままパーティ離脱やパーティ解散した場合、通常ロットと同様に、一番最後まで残っていた人にアイテムが分配されます。
- 戦利品をすべてのパーティメンバーでGREEDできるようになります。
- ※コンテンツ突入後にロットルールを変更することはできません。
- ※コンテンツファインダーでマッチングされたパーティの場合、ロットルールは「通常ロット」になります。
ロットの是非
- 共通宝箱でのロット方式には様々な意見がある。
【折りたたみます】(クリックで展開します)
ギスギスオンライン
- ひとつは、一度出現したアイテムをパーティメンバーで「奪い合う」形になるため、ギスギスオンラインが加速するという否定的な意見である。
- 宝箱を開けた瞬間には誰にも入手する権利があるのだが、その直後各自のサイコロの結果で抽選してしまうため、誰が勝者で誰が敗者であるかがはっきりとわかってしまうことに問題があるということである。
- これについては、リンクシェルやフリーカンパニーで攻略するメンバーをある程度固定化し、一定回数クリアしていくことでアイテムが飽和し全てのメンバーにまんべんなく行き渡るようになることで回避しているケースが多い。
- ただし、新生エオルゼアでは「コンテンツファインダー」を利用することが推奨されており、会ったこともないメンバーとともにコンテンツ攻略を行う機会が多い。プレイヤー数の多さから一期一会的な出会いになるため、討伐成功時のロットでは容赦なくサイコロ勝負になってしまい、運悪く何度も希望のアイテムが獲得できないと喪失感を感じる機会も多くなってしまうという欠点がある。
- また新生エオルゼアは装備でキャラクターを強化する「アイテムレベル制」のゲームであり、レアアイテムはほぼ「ExRare属性」がついており他人に一切譲渡できない。そのため、ロットでの負けはキャラクター強化機会の損失につながる。強いアイテムはバリエーションが少なく入手機会も少ないため、一度入手できないとそのダメージも大きくなる。
- 同時にエンドコンテンツ「大迷宮バハムート」では各フロア週1回の突入制限がかかっていたこともあり、自動的に各フロアでのロット機会も週1回に制限されていた。週1回のロット機会を逃すと次は1週間後となってしまうため、これまた喪失感が大きくなってしまっている。※その後の緩和で現在はこういう制限はなくなっている。
無限周回よりはマシ
- 開発としては、ロットではなく、「パーティメンバーの数だけ宝箱を出現させる方式」を取ることもできる。
- しかしこの場合ワールド内に出現するアイテム数が単純計算で4倍または8倍になってしまうため、主にアイテム目的で周回するコンテンツの消費速度も加速してしまう。コンテンツ開発速度を上げればいいのだが、開発者の数は無限ではないため出現数を一定にコントロールする必要が出てくる。
- つまり、討伐時の宝箱を「共通箱」ではなく「各自専用の宝箱」にした上で、「アタリ」と「ハズレ」を作り、アタリの確率をコントロールすることでワールド内への放出量もコントロールできるということである。
- この場合、何度周回してもハズレばかりでモチベーションがダウンするプレイヤーが多くなるのが問題点となる。旧FF14(現行版)では、カッターズクライとオーラムヴェイルでこの方式が取られなおかつ共通箱方式でもあったため、「ダークライト装備」があまりにも入手できないことで心の折れるプレイヤーが続出した。
- ※なお新生から年月が過ぎコンテンツ数も膨大となっているが、この制限が緩和される(宝箱をプレイヤー別にする)という話は一切ない。ただし8人レイドや極蛮神戦では、ハズレ用トークンアイテムが用意されそれを一定数貯めることで本アイテムと交換できる仕組みなども用意されるようになっている。つまり絶望的に運がない人でもコツコツと周回することでいつか必ず入手できるようになった。