レギュレーター
- 「黄金のレガシー」で登場するゲーム内設定。
- 以降に物語の核心部分に触れる記述を含みます。
- パッチ7.0を最後まで進めていない方、ネタバレを好まない方はこれ以降読み進めることをお勧めしません。
概要
- アレキサンドリア人が頭部につけている装置。
- エレクトロープ技術の最高傑作だという。
カフキワ : 名称は、「レギュレーター」。 エレクトロープ技術の最高傑作とも言われている。
グ・ラハ・ティア : レギュレーターもエレクトロープで出来ているらしい。 とても便利な素材のようだが……
レギュレーターが備えるふたつの機能
「魂資源の管理」
- 機能の1つ目は「魂資源の管理」だという。
ジオード : ひとつは「魂資源の管理」。 再利用可能な状態に処理された魂をストックしておいて、 装着者が死んじまった場合、蘇生に利用するんだ。
ジオード : ちなみに、魂資源は各人の働きぶりに応じて配給される。 だから皆、天寿をまっとうするための保険を手に入れようと、 与えられた労働に勤しんでいるのさ。
「記憶の管理」
- レギュレーターを装着した人の記憶を収集し続けて転写可能な状態を維持し、記憶が霧散したときにも転写するという。
ジオード : そうならないためにあるのが、 レギュレーターのもうひとつの機能「記憶の管理」さ。
ジオード : レギュレーターは、常に装着者の記憶を収集し続け、 死によって一時的に記憶が霧散したとしても、 復活後に転写してくれる。 ジオード : だから問題なく自己の同一性が担保されるんだが…… こいつは他人が死んだときにも作用する。 ジオード : 装着者の記憶に干渉して、 死んだ人に関連する記憶を抹消するのさ。
- なぜ記憶を消去するのか?
カフキワ : 死の悲しみを感じないで済むよう、 エバーキープの基幹システムが与えてくれる…… とびっきりの優しさであり、幸せな生き方なんだとさ。 クルル : 雲の上に……預けられた……。 ジオード : そうだ。 死者に関する記憶は、基幹システムに預けられ、 地上で生きる人々からは消えちまう。 ジオード : ちなみに、記憶の管理技術は、 魂資源とも密接に関わっていてな……。 ジオード : 装着者が寿命を迎えて死んだ場合、 その魂はレギュレーターに一時保存されるんだ。 ジオード : 間もなく、それはある施設に送られる…… 魂に刻まれた記憶を漂白してプレーンな状態にするためにな。 ジオード : こうして完成するのが、皆が欲しがる魂資源ってわけだ。 カフキワ : ちなみに、漂白時に回収された死者の記憶は、 エバーキープの基幹システムに保管される。 永遠の「生きた証」としてね。
魔物の魂
- なおレギュレーターにストックできる魂は2種類あるという。
カフキワ : これでわかったろう? レギュレーターにストックできる魂には2種類があるのさ。 人の魂と、魔物の魂……。 カフキワ : まず、生きている人間に「人の魂」を注入すれば、 生命力が増幅されて、普段よりも強い力を得ることができる。 カフキワ : もちろん、ストックされた人の魂は、 負傷による死に対する蘇生にも利用可能だ。 ウクラマト : じゃあ「魔物の魂」は、魔物の力を得るための強化用ってことか? カフキワ : そのとおり。 たとえば「狼の魂」を注入すれば、 一時的に狼の力を得ることができる。 カフキワ : 「狼の魂」をひとつ注入した程度じゃ、 さっきのストリカみたいに、俊敏、かつ少し獰猛になる程度だ。 カフキワ : でも、複数個の「狼の魂」を注入すれば肉体にも変化が及ぶ。 歯や爪が鋭くなり、あっという間に人狼の出来上がりさ。
スフェーンのレギュレーター
- スフェーンが付けているレギュレーターは特別仕様だという。
ストリカ : ……って! この子たちレギュレーター着けてないじゃん!? スフェーン様の王冠みたいに特別仕様ってわけじゃあるまいし。
- また永久人が活動できる環境は限られており、ヘリテージファウンドの旧アレクサンドリア城下町エリアに姿を現せるのもスフェーンくらいだという。
オーティス : 死者の数だけ永久人は存在するはずだ。 だが、永久人が生きていける環境は限られていると聞く…… ここらに姿を現せる永久人は、スフェーン様だけだろう。 オーティス : 実はワタシも厳密には、永久人ではない。 永久人は魂から抽出された「記憶を元に再現された生命」だが、 ワタシの場合は、「魂ごと機械に入れられた存在」だからな!
着脱
- 一度付けても後から外せるという。
ワヤッケ : ノスタルジアは、双子の姉なんです。 昔は私たち姉妹もレギュレーターを着けていたんですけど…… 今はその……いろいろあって……。
- ただし着用中には記憶操作が行われており、それは取り戻せないという。
ノスタルジア : 数年前のことになるんですが…… 父が小さなことでゾラージャ率いる軍の兵士と揉めて…… ノスタルジア : その後、いつまで待っても釈放される様子はなく、 私たちは決意して、レギュレーターを外しました。 ノスタルジア : すでに母の記憶を失っていましたから、 この悔しさは……父の記憶だけは失いたくなかった……。 ノスタルジア : レギュレーターを着けている知り合いは、 今はもう、みんな父のことを「忘れて」しまっています。
- 逆に後から着用したパターン。至天の座アルカディアに登場する3姉妹の話。両親は死ぬまで着用しなかった。だから3姉妹にもその記憶はある。3姉妹の場合は、姉のすすめで後から装着したので、双方ともに装着していなかったことになる。
ヤーナ : ま、そういうこと……。 私がアンタに興味を持ったのも、うちの親が魂の利用を拒んで、 生身で仕事することに拘っていたのを思い出したからなんだ。 ヤーナ : とはいえ、私たちにそこまでのこだわりはなくてね…… 両親の死後、レギュレーターを着けることにしたんだよ。 上の姉さんから、死んじゃったら元も子もないって言われてさ。 ヤーナ : 親のことを忘れずにいられてるのは、 ふたりがレギュレーターを着けずに死んだから。 それがいいことなのかどうか、わからないけどね……。
- リビング・メモリーで恋人にプロポーズを考えているNPC。
ユークレース : んで、せっかくの奇跡なら、 生前に果たせなかったプロポーズをしてやろうと思ってさ。 ユークレース : あいつ、レギュレーターのおかげで、 俺が死んだことで悲しまずに済んだはずなのに…… 誰とも結婚しなかったばかりか、付き合いもしなかったらしい。 ユークレース : 思い出せなくても、大切な人が居た気がしたからって。 ほんと……馬鹿だよなぁ……。 ユークレース : 婚約指輪はこっちで再現されたものだけど、 それでも、俺の生前の未練が形になったものだからさ。 あんたが見つけてくれて本当によかったよ。 ユークレース : 正直、この命が正しいものかなんて俺にはわからねぇし、 このまま永遠に生きられるとも思ってねぇんだ。 ユークレース : だけど、終わったはずの人生に続きがあって、 愛した人の結末を、ハッピーエンドにしてやれるなら…… たとえこの世界が狂ってようが、俺はスフェーン様に感謝するよ。
- 「至天の座アルカディア」での例
- 両親はすでに死んでいるという。
ヤーナ : 私たちは三姉妹でね。 見てのとおり、ヘイザ・アロ族さ。 ま、親はふたりとも死んじゃってるんだけど……。 ネユニ : 30年前、両親はヤースラニ荒野を訪れたときに、 運悪く障壁の中に閉じ込められたって聞いてます。 ネユニ : レギュレーターには抵抗があったみたいで、 着用しないまま、駆除人の仕事をしていたそうなんです。 だから危険な魔物に襲われたときにも、蘇生できずに……。
- 3姉妹はレギュレーターを着用している。
ヤーナ : とはいえ、私たちにそこまでのこだわりはなくてね…… 両親の死後、レギュレーターを着けることにしたんだよ。 上の姉さんから、死んじゃったら元も子もないって言われてさ。
- 両親はすでに死んでいるという。
レギュレーター装着と記憶消去について
- どうもかなりのプレイヤーがレギュレーターについて誤解している傾向にあるように思われる。
- レギュレーターはわかりやすく言えばパソコンのオンライン(インターネット接続状態)とオフライン(切断状態)だと思えばよいのではないかと思われる。「死亡時に双方がレギュレーターを着用していた場合にのみ」、その人がいたという事実も消去される。死亡時に双方オンライン時にのみ死亡情報が同期され記憶から消去され、後から着けた場合も同期(記憶消去)はされない。ということがメインシナリオや至天の座アルカディアで語られているようだ。
- Aさん、Bさんという2人の人物がいるとして、
- Aが亡くなった場合に、Bが「Aという人物がいた」事を忘れる(記憶消去される)のは、Aの死亡時にAとBがともにオンライン(装着)状態時のみ。つまり死亡時にAとBのどちらもオンライン(装着)状態であった場合には、BはAという人物がいたかどうかもわからなくなる(記憶が消去される)。それ以外のABいずれかがオフライン(非装着)状態の場合には、後から接続(着用)した場合でも同期されない(記憶は残る)。つまり同期(記憶消去)は死亡時1回きりのみと考えられる。
- 【ナミーカ】:1.本人は死亡時着用している。2.ウクラマトを含め一行はもちろん着けていないので覚えている。3.クエスト中に聞いたアレクサンドリア住民は忘れている ※じゃあ着用していない人やスフェーンはどうなのか?については語られないのでわからない
- 【カフキワ】:1.本人死亡時の着用有無は不明。2.エレンヴィルは着けていないので覚えている。3.イヤーテさんと話した時点では統合は起きてないし彼女はレギュレーターも着けてないので当然知らない。4.アレクサンドリア住民のエレンヴィルの知り合いは忘れていた。5.オブリビオンのメンバーや、7.0後のイヤーテさんは死んだことを理解していた→4番からカフキワは死亡時には着用していたことになる(オブリビオンリーダーとしての活動とレギュレーター着用の矛盾は語られていない)
- 【オブリビオンのノスタルジア・ワヤッケ姉妹】:1.母親の死亡時には双子は着けていたらしいが、装置を外した現在は母親が死亡したことを認識(すでに母の記憶を失っていました)している。2.父親が拘束された後に装置を外した。3.父親はその後魂が無い状態になるが双子姉妹はわからない状況。4.その後シェール経由で父の事情を知った→母の死亡時には少なくとも母と双子は装着していたことになる
- 【スフェーンと武王ゾラージャ】:どちらも死んだことややらかしたことは、装着中のアレクサンドリア人であっても記憶されている(スフェーン様の崩御、乱心した武王ゾラージャを斃したのもキミ)。
- 【至天の座アルカディア3姉妹の両親】:1.両親死亡時は両親は非着用(頑なに拒否)。2.(長姉はよくわからないが)3姉妹も非着用だった。3.現在は姉の勧めで3人共みんな着けているが(下2人は確実に)両親のことを覚えている
- 【至天の座アルカディア闘士】:20歳で引退するとエバーキープ高層にある高級居住区で引退生活をするというが、実際はレギュレーターを外され隔離されて死亡しているため死んだことはわからない(姉の証言による)
- 不明なものなどの整理
- オーティスとスフェーン:オーティスは生前(機械化前)にスフェーン様が病死したことを知っており、その後スフェーン様が永久人になったことも知っている。スフェーンはオーティス(の戦術)を覚えているが、彼女のレギュレーターは特別らしいのでよくわからない。※最終エリアで出会う彼は生前の状況。
- ソリューション・ナインに「ある送迎係の憂鬱」というサブクエストがあり、そこでは自分の父の遺体を処理した青年(装着中)の話しが語られる。本人は記憶が消去されているので父の顔を見ても誰かわからなかったが、なぜか目に焼き付いて離れず遺品であるボトルキーパーを無断で持ち帰ってしまう(この時彼は父の名前を商品名かなにかだと思っている)。そのボトルキーパーはネオンスタインのものであり、バーテンダーのメランコリー自身もその人の記憶はないので雲の上なんだろうという。しかし未開封のボトルと添えられたメッセージカードは息子の手に渡った。双方がレギュレーターを装着していてもこうした物的証拠があれば父だった人の名前と死亡を認識できるようだ。このケースでは最優先で記憶を消去する意味が語られている。
- 最終エリアでの佇まいは、カフキワの推測によれば「もっとも心穏やかで幸せだったころの姿が再現される」らしい。ナミーカの場合は、ウクラマトに最高の母親だと告白された瞬間に死亡時の86歳時の姿に変わる。ナミーカにとっては小さかったウクラマトの存在が生きる喜びであり出現時にはそのとき(恐らく40代頃)の姿でいたのだが、想いを伝えウクラマトもそれに応えたことで「こうして振り返ると、なんて良い人生だったのでしょう。」とアレクサンドリア時代を含めた86年の人生に満足して消えることができたのだと思われる。
- ※念の為に書いておくと、管理人が黄金のレガシーメインシナリオを評価しているとか評価していないという事とは別の話で、上で書いているのは、あくまでシナリオで語られていることはこうじゃないかということです。
- シナリオの構成には問題があると思っており、わかりやすく伏線として提示された情報のほとんどが回収されていない(「これは伏線だよ」とわかりやすく提示しながらも語りきられておらず、ほとんどがあえて隠されている)ことが多いのは少し問題だと思っています。7.Xシリーズや以降の話の展開のために語られていない(例えば新生の頃のアシエンと同じ)のでしょうが、プレイヤー視点ではその部分で不満が残るというかモヤモヤが残ってしまうところだと思われます。気づくか気付かない程度の伏線ならともかく、ストーリー展開上の重要な要素を提示しながら語りきらない。しかもそのパターンが多いというのは少しまずいと感じています。プレイヤーの心理状況は新生時点のものではなく、すでに漆黒・暁月を経験してしまっているので今さら「新生の気分で楽しんで」と言われても決してそうはならないでしょう。光の戦士たちは、この世界の謎は宇宙の果てに至るまですべて解き切ったと思っているので。それが黄金のレガシーへの評価時の大きな要素になっていると感じます。
- 残りはウクラマトのキャラクターや表現方法の問題で、何かと紅蓮のリセが槍玉に上がるけども、次から次へと「ここに行って!すぐ帰ってきて!」と指示を出し続けたミンフィリアも同様に新生から蒼天の頃まで嫌われ続け、ついにリーンへと新生してしまった。結局(身内組織内の)一人の人物にリーダーシップを取られる状態が続くとすごく嫌われるという法則なんじゃないかと思われる。漆黒は主に敵役のエメトセルクがヒント形式(と先行した暁の断片的な先導)で、また暁月はヴェーネス(エルピスの花)に導かれるように進んだため酷く嫌われる人物が少なかったのではないかと思われます。どちらも同行したり細かく行動を指示したりしない。
- あと同行などは最小限にすべきでしょうね。開発はプレイヤーの感情グラフ(感動曲線)的なものが理解できておらず、シナリオの都合だけでプレイヤーを動かしすぎたのではないか?開発はもっと同行のうっとおしさを知るべきだと思います。プレイヤーの精神力は縛り付けられるコンテンツで消耗されるようで、それが続くとかなりの嫌悪感を示すと仮定します。暁月で評判の悪かった「寒夜のこと」はまさにこの典型パターンで、話しかけたら突然アクションなどが制限された帝国兵にされ、そのまま時間制限付きのインスタンスバトルを強制される。HP回復もままならないストレスの塊です。黄金のレガシーでは、船旅が終わってトライヨラに着いて「さああちこち見て回るぞ!」と思ってる尻から同行強制されて、結局5ヶ所?見るだけとか、バクージャジャ見せたかっただけなら別の方法もあったろうにと思います。なにしろトライヨラは都市なわけで、何があるのかもわからない「ゼロの領域」での同行とは訳が違うかと思います。トライヨラ叙事詩の石塔もこのときに説明されてるから驚きが薄れてしまいます。すぐあと石版をもらった後にまた見に来るわけで、そのときに「宿屋の近くでなにか見たよ」という導入で別行動だったアルフィノ、アリゼーあたりに補足させながらででも説明した方がよかったのでは?順番に出ていく出陣式?があったので継承の儀参加者の説明を盛り込みにくかったのかも知れませんが、それこそ街中巡回時に街の人の反応をカットシーンなどで語らせれば良かったんじゃないかとも思います。同行はシナリオ自体は書きやすいんでしょうけど、ウクラマトやスフェーンのソリューション・ナイン時の同行も含めて、MMORPGらしい自由な動きを封じ込められた上で強制されて説明を無理やりねじ込まれてる感がものすごくありました。同行するだけであって行動は自由と言われてもプレイヤーとしてはいつ消えるかわからず、消えてしまったら元の開始位置まで戻る必要があり、それは自由とは言えません(例えばイベントアイテムの笛を吹いたらその場で同行再開あるいは範囲内まで移動とかできればよいが)。そういうのはサイドクエストみたいなのをこなしていく中で細切れでうまく学んでいくべきでしょう。なんというかコンソール機向けオフゲーの一本道RPGをやらされてる感といえば良いのでしょうか。メインクエストをやってる間は決してMMORPGではないと感じました(コンテンツサポーターで一人でできるからというのとは全く違う、行動の自由度の話です)。