ハイデリン・ゾディアーク編(-へん / the Hydaelyn and Zodiark story)
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概要
- FF14を構成する主にメインストーリーにおいて、旧FF14(パッチ1.X)を含み「新生エオルゼア」(パッチ2.X)、「蒼天のイシュガルド」(パッチ3.X)、「紅蓮のリベレーター」(パッチ4.X)、「漆黒のヴィランズ」(パッチ5.X)と、ハイデリンとゾディアークをめぐる物語が描かれてきた。
- この大きな物語についての名称は特になかったが、2018年に吉田プロデューサーの口からこれらを「ハイデリン・ゾディアーク編」と呼ぶことが明らかにされた。
- ※当初は名称に表記ぶれ(中黒でつなげるのか、"&"でつなげるのか)があったが、「暁月のフィナーレ」のプレスリリースでは「ハイデリン・ゾディアーク編」と中黒表記されている。
『暁月のフィナーレ』では、これまでFFXIV のメインストーリーで描かれてきた星と命を巡る物語、「ハイデリン・ゾディアーク編」が遂に完結。そして、新たな物語の幕開けへとFFXIVの冒険はこれからも続いていきます。
「ファイナルファンタジーXIV」最新拡張パッケージ 『ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ』 2021年秋に発売決定 | SQUARE ENIX
Endwalker features the climax of the Hydaelyn and Zodiark story
"SQUARE ENIX ANNOUNCES ‘ ENDWALKER’ – THE LATEST EXPANSION FOR FINAL FANTASY XIV ONLINE " - Square Enix North America Press Hub
- ※当初は名称に表記ぶれ(中黒でつなげるのか、"&"でつなげるのか)があったが、「暁月のフィナーレ」のプレスリリースでは「ハイデリン・ゾディアーク編」と中黒表記されている。
初出
- パッチ4.5に向けてのインタビュー
――これはお答えにくい質問かもしれませんが、吉田さんが考えられている『FFXIV』全体のストーリーのなかで、今回のパッチ4.Xのクライマックスはどのぐらいの位置づけになるのでしょうか?
吉田:別にそう呼んでいるわけではないですが、もし『旧FFXIV』の物語を収束させる今の流れを“ハイデリン・ゾディアーク編”と仮称するなら、全体の6割を越えたぐらいまできていると思います。
――つまり、パッチ5.Xシリーズが仮称“ハイデリン・ゾディアーク編”のクライマックスになる感じですか?
吉田:いいえ。クライマックスの序章になるかなと思います。もちろん、パッチ5.0単体で、RPG1本ぶんを遊んだぐらいの衝撃や経験を得られるようにはしてあるので、怒涛の展開を楽しんでもらえればと。
終了時期について
- この「ハイデリン・ゾディアーク編」については、当初パッチ7.0で終了させる予定であったが、「漆黒のヴィランズ」リリース後の反響を受け勢いを維持するためにパッチ6.0での終結を目指すことにしたのだという。
Since the time of A Realm Reborn, the idea of the “Hydaelyn and Zodiark saga” already existed and was what we were working off of when creating the story. Being able to tell this story to its conclusion required Final Fantasy XIV to succeed as an MMORPG, and we were far from being able to declare the ongoing story as the Hydaelyn and Zodiark saga even at the time of Heavensward’s release. Following the release of Stormblood and having seen the growing community and success of the game, I thought it was time to more fully flesh out the concepts of the story and think as to how and where this conclusion might take place.
Back then, I felt 6.0 or 7.0 would be a good time to wrap things up, but with the excitement we saw with Shadowbringers being even higher than our expectations, I decided we shouldn’t draw the story out awkwardly, and continue the wave of excitement by concluding the story with Endwalker.
- 下記2021年5月合同インタビューでも同様の趣旨の説明をしている。
2021年5月の合同インタビュー
なぜ完結させるのか?
なぜ僕が意図的にハイデリン・ゾディアーク編完結と言っているかというと,あまり続きの話をすると「どうせ続くからなぁ」という気持ちになってしまう。それよりかは,いったんハイデリンとゾディアークにまつわる話をこれで全部終わらりにしようと。歴代FFシリーズが,だいたい物語の8割が終わったら,残り2割がクライマックスですから。大地が浮き上がったり,異常な世界になって「もう世界は終わりだ」とか,そのあたりがクライマックスじゃないですか。そのクライマックス部分だけで1本にしようとしているのが「暁月のフィナーレ」なので,それもまたゲームというエンタメの中で1つのチャレンジだと思いますし,ストーリードリブンのMMOにしかできないことでもあるので,思い切りやってみようというのがコンセプトになっています。プレイヤーの皆さんにも「ちゃんと続くから,今は1回ラストを見てほしい」という言い方をしています。
パッチ6.1以降について
吉田氏:新しい物語です。当然ですが,主人公はプレイヤーの皆さん,光の戦士になります。
――それは「暁月のフィナーレ」として描かれるのでしょうか。
吉田氏:いいえ,それは違います。
――では,パッチ6.1からタイトルが変わるのでしょうか。
吉田氏:さあ,それはどうでしょう(笑)。本音を言ってしまうと,まだ考えてません。もちろん,パッチ6.1以降にどんな物語を描いていくか,どんなキャラクターが中心になって光の戦士と冒険していくか,そういった構成はできています。ただ,それをどういう形で皆さんにお届けしていくかは「暁月のフィナーレ」のテンション次第かなと思っています。「ゲームを遊んだ時にきっとこういう感情になっているはずだから,パッチ6.1からの物語はこういう届け方をするべきかな」というのは,僕もまだ経験していないので,もう少し開発が進んだら何かしらアイディアが出てきて決めると思います。
「FFXIV:暁月のフィナーレ」吉田直樹氏への合同インタビュー。新ジョブに“リーパー”を選んだ経緯や,その基本仕様を聞いた
- パッチ6.1で新シリーズだといっても、当然ながらその時点でマップ拡張などがあるわけではない。6.1~6.Xの間は既存マップの範囲内でのお話となり、実際に新リージョン新マップが実装されるのは7.0(暁月の次の拡張ディスク)となる。
- じゃあそれまでの間はどうするの?というのは、例えばクロニクルクエストやサブストーリークエストなどの中でのお話で実装されるのではないかと思われるが、まだ公表されていないため不明。
ハイデリン・ゾディアーク編スキップ機能実装の可能性
- 2023年9月sportskeeda.comのインタビューにおいて、FF14の10年間を語った際に、この「ハイデリン・ゾディアーク編」のスキップ機能の実装可能性について語っている。
- Final Fantasy 14: "I carefully studied the world’s greatest MMORPG, World of Warcraft": Yoshi-P talks Final Fantasy 14's 10th anniversary, and more (Exclusive)
- 10年を迎えたFF14への新規参入プレイヤーの障壁として”新生エオルゼア編の長さ”について指摘され、スキップ機能はどうかという質問を受けたものに対して答えたもの。
- すでに「冒険録」と呼ばれる最新パッチにすばやくおいつくためのストーリー(メインクエスト)スキップ機能は、オプション課金システムとして漆黒編までは実装されており(冒険録/メインクエストコンプリート | FINAL FANTASY XIV Online Store -ファイナルファンタジーXIV オンラインストア-)、それの暁月編までスキップするアイテムの実装についても「準備を進めている」と回答しています。その際に、ストーリーとロア、主要キャラクターを紹介する機能を実装するかも知れないとしています。
- ※つまりは6.0までをスキップし6.1から進める機能
- ただし、現時点では「ハイデリン・ゾディアーク編」を完全にスキップする機能(つまりは6.55までをスキップし7.0から進める機能)についてはまだ迷っており、その迷いの理由はFF14がストーリードリブンのMMORPGであるためとし、同時にそれが最大の魅力であるためともしています。たとえストーリーの導入部分が綿密すぎて退屈に見えるかもしれないとしても、それをスキップするのは本当に正しい選択なのか?ということについて、決めかねているところということです。 さらに、もしそうだとしたら新生エオルゼア部分を再々リニューアルするのも正しい選択かも知れないとしています。※新生エオルゼア部分に関しては、すでに一度パッチ6.1でリニューアルを実施し、かなり多くのメインストーリークエストを廃止・統合したことがある。→メインクエスト
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次のシナリオについて
- 「ハイデリン・ゾディアーク編」というのも2.0や3.0あたりには考えてなかったと言い、5.0製作中に考えたと語っており、「ハイデリン・ゾディアーク編」に続くシナリオ群の名称は現時点では考えていないし発表もしないと語っている。
「ハイデリン・ゾディアーク編」というのは、たぶん5.0くらいから急に言い出しているんです。2.0や3.0を作っているときにそんなことを思いながら作っているかというと、正直そんなことはないわけです。この先、同じような長さで、サーガを描くかどうかはわからないです。正直に言いますが、そこは1つ1つの物語という節目を、プレーヤーの皆さんがワクワクできる冒険を描いていった時に、今回「暁月のフィナーレ」でほとんどの伏線は解決していますが、世界にまだ横たわる謎みたいなものについては、当然まだアイデアはありますし、それらを描いていく過程で、これはまたひとつの大きな流れにしても大丈夫だなとなった時にそうすると思います。
序盤は単発の冒険もいいけれど、なにかもっと大きなものに立ち向かっていきたいという雰囲気になったら、多分そちらに舵を切っていくと思います。前半は僕らにとってもまた、1つ1つの物語を皆さんに全力でお届けするというコンセプトに立ち戻る、という感じのつもりでいます。- 上の引用ではパッチ4.5リリース前のインタビューで語っているが、実際には「漆黒のヴィランズ」(パッチ5.0)の開発自体はパッチ4.0リリース直後にはすでに次の拡張のハイレゾトレーラービデオの企画などが始まっている。パッチ4.5がリリースされる頃には開発部隊としては開発作業の真っ最中の状況。
- そのため、吉田Pが考え始めたと言っているのは、パッチ4.1がリリースされた頃までには浮かんでいたという時期感になるのではないかと思われる。