ハイデリン・ゾディアーク編

ハイデリンゾディアーク編(-へん / the Hydaelyn and Zodiark story)

Table of Contents

概要

初出

  • パッチ4.5に向けてのインタビュー

    ――これはお答えにくい質問かもしれませんが、吉田さんが考えられている『FFXIV』全体のストーリーのなかで、今回のパッチ4.Xのクライマックスはどのぐらいの位置づけになるのでしょうか?
    吉田:別にそう呼んでいるわけではないですが、もし『旧FFXIV』の物語を収束させる今の流れを“ハイデリンゾディアーク編”と仮称するなら、全体の6割を越えたぐらいまできていると思います。
    ――つまり、パッチ5.Xシリーズが仮称“ハイデリンゾディアーク編”のクライマックスになる感じですか?
    吉田:いいえ。クライマックスの序章になるかなと思います。もちろん、パッチ5.0単体で、RPG1本ぶんを遊んだぐらいの衝撃や経験を得られるようにはしてあるので、怒涛の展開を楽しんでもらえればと。

終了時期について

  • この「ハイデリンゾディアーク編」については、当初パッチ7.0で終了させる予定であったが、「漆黒のヴィランズ」リリース後の反響を受け勢いを維持するためにパッチ6.0での終結を目指すことにしたのだという。

Since the time of A Realm Reborn, the idea of the “Hydaelyn and Zodiark saga” already existed and was what we were working off of when creating the story. Being able to tell this story to its conclusion required Final Fantasy XIV to succeed as an MMORPG, and we were far from being able to declare the ongoing story as the Hydaelyn and Zodiark saga even at the time of Heavensward’s release. Following the release of Stormblood and having seen the growing community and success of the game, I thought it was time to more fully flesh out the concepts of the story and think as to how and where this conclusion might take place.

Back then, I felt 6.0 or 7.0 would be a good time to wrap things up, but with the excitement we saw with Shadowbringers being even higher than our expectations, I decided we shouldn’t draw the story out awkwardly, and continue the wave of excitement by concluding the story with Endwalker.

  • 下記2021年5月合同インタビューでも同様の趣旨の説明をしている。
    実は,パッチ7.0でハイデリンゾディアーク編を完結するぐらいのペースで最初は考えていたのですが,「漆黒のヴィランズ」でこれまで張ってきた伏線の8割をぶちまけた時に,僕が消費者として感じていたあのテンションに皆さんがなってくれたので「ああ,これはヒートアップした気持ちをクールダウンさせる必要はないだろう」と思いました。であれば,1回目のクライマックスをここで見せていいだろうと。

2021年5月の合同インタビュー

  • パッチ6.0で「ハイデリンゾディアーク編」が終了するとしてそれ以降はどうなるのか?2021年5月のデジタルファンフェス後の合同インタビューにおいて説明している。

なぜ完結させるのか?

「ここでまとめてくれればよかったのに!」という作品をこれまでに多く見てきました。もちろん,事情があるのは分かっているのですが,オタクだからその事情も深掘りするのです。「まあ,そうか……」みたいな。でも,やっぱり僕自身が消費者としていろんな作品に影響を受けさせてもらった時に「あそこでいったんクライマックスを迎えてくれれば,どれだけ良かったのだろう」と思うことがありました。

なぜ僕が意図的にハイデリンゾディアーク編完結と言っているかというと,あまり続きの話をすると「どうせ続くからなぁ」という気持ちになってしまう。それよりかは,いったんハイデリンゾディアークにまつわる話をこれで全部終わらりにしようと。歴代FFシリーズが,だいたい物語の8割が終わったら,残り2割がクライマックスですから。大地が浮き上がったり,異常な世界になって「もう世界は終わりだ」とか,そのあたりがクライマックスじゃないですか。そのクライマックス部分だけで1本にしようとしているのが「暁月のフィナーレ」なので,それもまたゲームというエンタメの中で1つのチャレンジだと思いますし,ストーリードリブンのMMOにしかできないことでもあるので,思い切りやってみようというのがコンセプトになっています。プレイヤーの皆さんにも「ちゃんと続くから,今は1回ラストを見てほしい」という言い方をしています。

パッチ6.1以降について

――パッチ6.1以降はどういうストーリーになるのでしょうか。
吉田氏:新しい物語です。当然ですが,主人公はプレイヤーの皆さん,光の戦士になります。

――それは「暁月のフィナーレ」として描かれるのでしょうか。
吉田氏:いいえ,それは違います。

――では,パッチ6.1からタイトルが変わるのでしょうか。
吉田氏:さあ,それはどうでしょう(笑)。本音を言ってしまうと,まだ考えてません。もちろん,パッチ6.1以降にどんな物語を描いていくか,どんなキャラクターが中心になって光の戦士と冒険していくか,そういった構成はできています。ただ,それをどういう形で皆さんにお届けしていくかは「暁月のフィナーレ」のテンション次第かなと思っています。「ゲームを遊んだ時にきっとこういう感情になっているはずだから,パッチ6.1からの物語はこういう届け方をするべきかな」というのは,僕もまだ経験していないので,もう少し開発が進んだら何かしらアイディアが出てきて決めると思います。

「FFXIV:暁月のフィナーレ」吉田直樹氏への合同インタビュー。新ジョブに“リーパー”を選んだ経緯や,その基本仕様を聞いた

  • パッチ6.1で新シリーズだといっても、当然ながらその時点でマップ拡張などがあるわけではない。6.1~6.Xの間は既存マップの範囲内でのお話となり、実際に新リージョン新マップが実装されるのは7.0(暁月の次の拡張ディスク)となる。
  • じゃあそれまでの間はどうするの?というのは、例えばクロニクルクエストやサブストーリークエストなどの中でのお話で実装されるのではないかと思われるが、まだ公表されていないため不明。

ハイデリンゾディアーク編スキップ機能実装の可能性

次のシナリオについて

  • ハイデリンゾディアーク編」というのも2.0や3.0あたりには考えてなかったと言い、5.0製作中に考えたと語っており、「ハイデリンゾディアーク編」に続くシナリオ群の名称は現時点では考えていないし発表もしないと語っている。
     「ハイデリンゾディアーク編」というのは、たぶん5.0くらいから急に言い出しているんです。2.0や3.0を作っているときにそんなことを思いながら作っているかというと、正直そんなことはないわけです。この先、同じような長さで、サーガを描くかどうかはわからないです。正直に言いますが、そこは1つ1つの物語という節目を、プレーヤーの皆さんがワクワクできる冒険を描いていった時に、今回「暁月のフィナーレ」でほとんどの伏線は解決していますが、世界にまだ横たわる謎みたいなものについては、当然まだアイデアはありますし、それらを描いていく過程で、これはまたひとつの大きな流れにしても大丈夫だなとなった時にそうすると思います。

     序盤は単発の冒険もいいけれど、なにかもっと大きなものに立ち向かっていきたいという雰囲気になったら、多分そちらに舵を切っていくと思います。前半は僕らにとってもまた、1つ1つの物語を皆さんに全力でお届けするというコンセプトに立ち戻る、という感じのつもりでいます。
    • 上の引用ではパッチ4.5リリース前のインタビューで語っているが、実際には「漆黒のヴィランズ」(パッチ5.0)の開発自体はパッチ4.0リリース直後にはすでに次の拡張のハイレゾトレーラービデオの企画などが始まっている。パッチ4.5がリリースされる頃には開発部隊としては開発作業の真っ最中の状況。
    • そのため、吉田Pが考え始めたと言っているのは、パッチ4.1がリリースされた頃までには浮かんでいたという時期感になるのではないかと思われる。