ニーズヘッグ(Nidhogg)
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概要
- 七大天竜の一翼。
幻龍ミドガルズオルムが生み出せし、七頭の竜王「七大天竜」の一翼。
「千年戦争」を繰り広げるイシュガルドの仇敵であり、「邪竜」とも呼ばれる
建国の英雄である豪胆将「トールダン」を殺害し、
その子征竜将「ハルドラス」に片眼をくり抜かれて退けられた存在として、
イシュガルド建国神話にも登場している。
イシュガルド建国神話とニーズヘッグ
- 建国神話によると、クルザスはニーズヘッグにより支配されていた
千年の昔、新天地を求める長き旅の果てに、最初の移民団がクルザスに辿り着いたとき、 かの地は悪しき竜「ニーズヘッグ」によって、支配されていたという。
- 南の平地に暮らしていたイシュガルド民の祖先が、戦神ハルオーネの天啓を受けた「トールダン(Thordan)」に率いられて約束の地であるクルザス中央高地を目指し北上した。その際、深く険しい谷を越えるためにトールダンが橋を架けようとしたが、そこに「ニーズヘッグ」が襲いかかってきたという。
- トールダンは、竜と竜に唆された者により谷へ突き落とされ死んでしまう。しかし彼の息子「ハルドラス(Haldrath)」が槍をとり、ニーズヘッグに果敢に挑みニーズヘッグの「眼球」をくり抜き、退けた。
- 邪竜ニーズヘッグは、その後イシュガルドの長き歴史において8度目覚め、その度に数多の血と涙がイシュガルドの大地へ注がれたとされる。なおニーズヘッグの繰り抜かれた「眼球」は、イシュガルドの宝珠「竜の眼」としてイシュガルド教皇庁に秘蔵されている
蒼の竜騎士とニーズヘッグ
- ニーズヘッグの最後の目覚めは今から15年前のことで、ドラヴァニアの地にて100年の長き眠りから目覚めた邪竜ニーズヘッグはクルザス地方に襲来。手当たり次第に村落を襲い、破壊し、焼き払った。
- ニーズヘッグの狂気に誘われてか眠りについていたドラゴン族も次々と目覚め、イシュガルドの空はたちまち無数の竜に覆われたという。陽は遮られ、重苦しい闇がイシュガルドを飲み込んだという。
ニーズヘッグの眼
ハルドラスにより双眸を奪われる
フレースヴェルグから片眼を奪い取る
- ラタトスクが殺され、自らの両眼が奪われたのはフレースヴェルグに原因があると詰り、その片眼を奪う。
- ドラゴンズエアリーでエスティニアンと対峙するニーズヘッグ。琥珀色の眼はフレースヴェルグより奪ったもの。
- エスティニアンが持っているのが、かつてハルドラスがニーズヘッグから奪った両眼のうちの左眼。右眼の所在については「ナイツ・オブ・ラウンド」で明らかになる。
ニーズヘッグの復讐
- 両目を奪われたニーズヘッグの復讐は、人よりもはるかに長い時を生きる竜族ならではのものであった。
エスティニアン:常々、思っていたことがある……。 ニーズヘッグが本気になれば、いつでもイシュガルドなど滅ぼせるだろうに、と。 これで得心がいった。 「竜詩戦争」を続けることが、奴にとっての復讐であり、 妹に捧げる鎮魂歌というわけか。
ニーズヘッグの位
- その後「蒼天のイシュガルド」で語られたストーリーにより、ミドガルズオルムは竜族の祖。そしてハイデリンに降り立ったミドガルズオルムが携えてきた「七の卵」から生まれたのが「七大天竜」であり、ニーズヘッグはその七大天竜の一翼であったことが判明する。
邪竜の影
- 蛮神ナイツ・オブ・ラウンドと化した教皇トールダン7世が倒れ、竜の両眼がエスティニアンの手に揃った時、安堵したエスティニアンの心の隙を突き肉体を奪い取り、邪竜の影として復活してしまう。
長らく、我が眼の力に触れ、 さらには全身に我が血を浴びながら、よく耐えてきた。 ……だが、ついに貴様は願ったな、蒼の竜騎士よ! すべての荷を降ろしたいと! 安らぎが欲しいと!! 心の奥底に燻り続けた復讐の心…… 「竜詩戦争」の影で散っていった者たちの慟哭…… 我の「眼」は、そのすべてを視、すべてを写してきた! 今こそ、すべて貴様にくれてやろう…… ……そして、我となれ!
- ※両眼を取り戻したニーズヘッグの影。これが本来のニーズヘッグの姿となる。
最後の竜詩
- 再び人と竜との和平を結ばんと開催された式典の場を襲撃し、ヴィゾーヴニルの背を刺し貫く。そして、イシュガルドに改めて宣戦布告を行う。
聞け、ヒトと、ヒトに与する竜ども! 次にとどろく竜の咆哮は、最後の戦を告げる合図…… 貴様らのすべてを、宿怨の炎で焼き尽くしてくれる。 その日まで恐れ、嘆き、絶望せよ。 それらすべてを蹂躙してこそ、我が怒りも晴らせよう……!
ニーズヘッグ征竜戦
- 冒険者がフレースヴェルグの助力を取り付けたのと時を同じくして、ニーズヘッグの咆哮が轟く。 宣言通り全軍を率いてイシュガルド雲廊を襲撃、竜詩戦争の最終決戦が始まる。
- 冒険者たちを連れて立ちはだかったフレースヴェルグの言葉にも応じず、互いの逆鱗に触れたことで七大天竜同士の戦いが繰り広げられる。
- 天地を揺るがすほどの戦いの末にフレースヴェルグを組み伏せるが、フレースヴェルグの力はすでに冒険者に託されていた。
- そして冒険者と、最後の戦いを繰り広げる。
- 戦いの中で、竜騎士を模った竜人形態となって襲い掛かる。
我が「眼」の力に染まった、愚かな竜騎士の肉体…… そこに宿る、暗き翼を見よ! ヒトの英雄よ、憤怒の咆哮を聞け! これぞ終焉の竜詩よ!
- それでもなお倒れない冒険者を前に、真の力を解放する。
我が竜詩を耐えるというのか……! フレースヴェルグの力を使いこなしていると!? 馬鹿な……これほどの力が……!? よかろう、我が真なる力を以て、相対する栄誉を授けようぞ!
- ついに冒険者に邪竜の影を払われるも、なお人への憎悪を糧に抵抗を続けようとするが、ここにきてエスティニアンの意思が邪竜の意思に抗い始める。
- この隙に冒険者とアルフィノは邪竜の眼をエスティニアンの肉体から引きはがそうと試みる。どれだけの困難が伴おうとも友を救うことを諦めない冒険者とアルフィノ。死してなおそんな友の助けとならんとするオルシュファンとイゼル。その強い思いに触れ、ついにニーズヘッグの魂は千年の憎悪から解放されていく。
これがヒトの意思…… 我は……
- そして引き剥がされた竜の眼は、雲海の底へと投げ捨てられた。
ニーズヘッグの心
- 意識を取り戻したエスティニアンが語るニーズヘッグ。
ニーズヘッグに身体を奪われてからも、 おぼろげながら意識はあったんだ。 そこで感じたのは、邪竜の果てしなく暗い感情だった。 半身のように感じていた妹、ラタトスクを人に殺された、 深い悲しみと絶望……そして、止めどなく溢れる怨恨……。 そいつはまるで、鏡写しにした俺の心のようだった。 両親と弟をニーズヘッグに殺され、復讐だけをよりどころに、 竜を狩り続ける道を選んだ、俺自身のな……。 ただ、ヤツと俺には、決定的な違いがあった。 こんな俺にも、師匠や友人、仲間ができたんだ。 ときに支え、諫め、導いてくれる大切な存在がな……。 だが、ニーズヘッグを止める者はいなかった。 それだけの違い……ほんの僅かだが、果てしなく大きな差だ。 ヤツは、ある意味で孤独だったのさ。
竜の眼の行方
- 雲海に投げ捨てられた竜の眼は、アシエン・エリディブスの命により闇の戦士たちに回収されイルベルドの手に渡り、憎しみと破壊の蛮神「神龍」召喚の触媒として利用されてしまう。
- アラミゴにてゼノスに利用された神龍が冒険者に倒され、竜の眼はもはやエーテルの残滓すら残らない抜け殻となっていたが、エスティニアンの手によって完全に破壊される。
本当にさよならだ、ニーズヘッグ。
ニーズヘッグの真意
- ニーズヘッグの眷属ファウネムによって竜詩戦争が起こる前のニーズヘッグの姿が語られる。
かつて、この星には偉大な竜がいた。 はるか彼方より、始祖たる幻龍に伴われてやってきたその竜は、 この星で孵り、育ち、大いなる黒き翼となった……。 その竜は、幻龍に代わり星の守護者たらんとした。 しかし、裏切りと戦いの果てに、その「眼」はヒトの手に渡り、 千年の後、ふたりの男に竜の力を与えた。 やがて、竜とふたりの蒼の竜騎士は、戦場で相対した。 膨らみ続ける怨念、燻り続ける復讐心、友を救わんとする願い、 そのすべてが交差し、竜は消え去った……。 紅の竜騎士となったふたりは、今も星を護るため戦い続ける。 竜が払おうとした星の脅威、オメガを斃したように、 これからもずっと……。
眷属
ヴィシャップ(Vishap)
- 巨竜ヴィシャップ
- 雲海にかかるイシュガルド皇都へ至る唯一の道、「雲廊」に襲いかかる。
- この「雲廊」は巨大魔法障壁「ダナフェンの首飾り」により長らくイシュガルド皇都とともに守られてきたが、氷の巫女イゼルにより魔法障壁の最外層が破られてしまう。
- 冒険者は、イシュガルドアイメリク卿の依頼により、「イシュガルド防衛戦」で戦うことになる。
ティオマン(Tioman)
- 雌竜ティオマン
- 漆黒の美しい鱗を持つ邪竜の眷属。
- ニーズヘッグのお気に入りであり、「番い」と呼ばれるほど親密な関係性にあった。
- 高地ドラヴァニアにそびえるソーム・アルの頂に広がるドラヴァニア雲海を目指す冒険者達一行の前に現れ、その行く手を阻む。
- 冒険者は、「霊峰踏破ソーム・アル」で対峙することになる。
ダークスケール(Darkscale)
- 邪竜の眷属
- 竜詩戦争において幾度となくイシュガルドの軍勢に煮え湯を飲ませてきた存在。
- トゥバン、エルタニン、ラスタバンなど多数の悪名高い眷属を従えている。
- 竜と人との融和を象徴する「白亜の宮殿」を破壊しようと企んでおり、白竜ヴェズルフェルニルと対立している。
アイアタル(Aiatar)
- 竜騎士との戦いで負った傷を癒やすためにバイルブランド島を訪れていた邪竜の眷属。
- レベリングダンジョン「ブレイフロクスの野営地」のラスボスとして登場する。
- ブレイフロクス一派により眠りを妨げられたため、怒り狂っていた。
- 東ラノシア地方のレインキャッチャー樹林を訪れていたのは、毒性のある植物を喰らうことでブレス用の毒素を体内に貯める目的であったという。