- FF14の舞台であるエオルゼアに登場する地名や種族名は、日本語や英語、フランス語などで表記が異なるものがある。
- たとえば敵対する国家「ガレマール」は、英語では「Garlean Empire」、フランス語では「L'empire de Garlemald」となる。日本語表記は恐らくフランス語表記の音から取ってきたものと思われる。他の国家も変化するのかと思えば、「リムサ・ロミンサ」は英語でもフランス語でもドイツ語でも「Limsa Lominsa」となる。ウルダハ(Ul'dah)やグリダニア(Gridania)も同様に変化しない。
- また種族名である「ヒューラン」も微妙に違ってくる。日本語表記ではヒューランと最後に「ン」がつくが、英語では「Hyur」、またフランス語でも「Hyurs」となるが、ドイツ語では「Hyuran」とヒューランだけ細かく異なる。※フランス語ではすべての種族名に「s」がつく。
- さらに部族名でも違いがあり、エレゼンの一部族「辺境の民シェーダー」は、英語では「the Duskwight Elezen」(ドイツ語では「Dunkelalben」)とされ、特別の名前が与えられていない。「シェーダー」という言葉が一体どこから来たのかがよくわからない。
- 同じように、ルガディンの一部族ローエンガルデ族も、英語では「Hellsguard」となっている。まったく違う音になっているが、これは日本語表記がドイツ語「Lohengarde(地獄の番人)」から音だけ持ってきているためである。同様にゼーヴォルフ族も英語資料では特に記載されていないのだが、ドイツ語では「Seewölfe(海狼)」と書かれており日本語表記はこのドイツ語表記の音から取られている模様である。
- ほかにも距離を表す単位であるリーグも、英語やフランス語では「malm(s)」、ドイツ語では「malme」となる。音からすると日本語表記だけが異なっている。
- このような違いを見ていると、どうやら固有名詞として指定されているものと、固有の呼び方が共通化していない名称があるように思われる。たとえばガレマールは15年前に侵攻してくるまで固有の呼び方がなく、その後もエオルゼア全体で固有名詞になるほどの共通化が行われてこなかったのではないかと想像できる。それが(スクウェア・エニックスが狙っているのかどうかは兎も角)資料上は”固有名詞ではない指定”がなされているためにこのようなズレが起こってきていると考えられる。ただし単位の表記ゆれはよくわからない。
- また、シェーダーやゼーヴォルフ族のように、片方では固有名詞がありながら一方では一般的な単語で説明されているものについては、スクウェア・エニックスが意図的に表記をずらしているのではないかと想像できる。
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