インスタンス(instance)
- 主にパーティごとに作られる一時的な占有エリアのこと
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概要
- オンラインゲーム(MMORPG)では大人数が同じワールド内でプレイ環境を共有しているが、混乱などを避ける目的で、一時的にパーティごとに専用のエリアを用意し、その中でプレイできるようにしたもの。多くのダンジョンや(蛮神戦やクエストバトルの)バトルフィールドなどがこのインスタンス形式で用意される。
- インスタンスとは元々ソフトウェア工学用語で、ひとつの設計図(オブジェクトクラス)を元に、まったく同じに見えるコピーを必要に応じてサーバー上にいくつも作り出せるモデルがある。このコピーされた実体1つ1つを「インスタンス」と呼ぶ。インスタンスを説明する際、「たい焼き器とたい焼き」の関係で説明されることがある。一度「たい焼き器」(型)を準備すれば、いくつも同じ「たい焼き(インスタンス)」を作り出すことができる。
- 占有エリアにすることにより、ボスの取り合いや報酬の取り合いなどプレイヤー同士の争いを未然に防ぐほか、パーティごとにギミックを用意することができるなどのメリットがある。宝箱やボスの取り合いなども起こらない。またサーバー資源管理上の観点からも、人気のあるコンテンツ向けのインスタンスエリアを必要に応じて多く作り出すことで混雑緩和できるなどサーバー資源の割り当てが効率的に行えるというメリットもある。
- このインスタンス化されたエリアは、パーティが突入する際に準備され、コンテンツが終了して全員が排出すると破棄される。次のパーティが突入する際にまたインスタンスが生成され、コンテンツ終了時に破棄されるという動きを、サーバー内部で繰り返している。プレイヤーサイドでは、この仕組みを実感することはなく、常に自分(自分たちパーティ)専用のエリアが用意されているということになる。
- ※インスタンス化の際にはサーバーのメモリを使用するため無限には生成できず、このインスタンス生成されるダンジョン数などには(開発が予測して設定した)それぞれの種類ごとの上限数が定められている。アーリーアクセス時など非常に混雑する状態になると、極極稀にこの上限数に達することがあり、その際にはパーティ編成後にインスタンス生成待ちが発生することになる。このケース以外でプレイヤーがこのインスタンスの仕組みを意識する機会は無い。
FF14でのインスタンス
- このインスタンスという仕組みは、FF14でも多くの場面で導入されている
クエストのイベントシーン
- フィールド上でのクエストバトルなどにおいても、インスタンス形式を取る場合がある。この場合、狭いエリアだけがインスタンス化されており、周囲には点線で境界線が表示されている。この範囲から外れようとすると「インスタンスから出てしまいます」という警告メッセージが出て、フィールド内から外には出られない仕組みになっている。
インスタンスダンジョン
- パーティごとに作られるダンジョンエリアのこと
- 新生エオルゼアでは、レベリングで使用されるダンジョン(例えばタムタラの墓所など)もインスタンス化される。
- ※旧FF14では、いわゆるパブリックフィールド上に展開されたパブリックダンジョンも存在していたが、新生以降はなくなっている。
インスタンスレイド
- インスタンスエリアで行われるレイド(パーティバトル)のこと
- これらのレイドインスタンスは、(ラスボス討伐・あるいは制限時間超過により)コンテンツ終了後、一定時間経過で全員が排出され、同時にインスタンスも破棄される。
フロントライン・空島
- PVPフロントラインでは、3勢力最大9パーティ(72人)ごとに専用のインスタンスエリアが生成される。これは試合終了と同時に全メンバーが排出され、インスタンスも同時に破棄される。
- 空島(雲海探索ディアデム諸島)では、1つのインスタンスが生成されるとある程度の時間継続使用され、その間に空島に突入したパーティが既存のインスタンスを再利用する形で最大9パーティ(72人)が同じインスタンスを共用する形式で実装された。空島内部では、パーティは解散・脱退することしかできない(結成・加入ができない)という制限がある。空島インスタンスは、少なくとも数時間は存在し、その間に緊急任務が数度?発生し、その後インスタンスが破棄されるという形式をとっていた、ように思われる。※詳細仕様は発表されていない。
- その後、この仕様の空島は廃止され、パッチ5.0でギャザラー・クラフター向けの「新空島」として再オープンした。
エウレカ
- 「禁断の地エウレカ」では、空島方式をさらに発展させ、最大144人を受け入れるインスタンスとなっている。ここでも一度生成されたインスタンスは比較的長時間(180分や270分)継続使用され、やがて新規流入が停止され全員が排出された後に廃棄される。
- これにより、パーティを組んだ状態あるいはソロ状態のいずれでも突入可能で、また内部でパーティの結成・加入と解散・脱退が可能となっている。